「クォンタムRF(カニューレ型高周波治療)」は、高周波エネルギーを利用したたるみ治療の1つ。
肌の引き締めやハリ感の向上を目的とした施術です。
フェイスラインのもたつきが気になり始める30〜40代では、RF治療やハイフなど選択肢が多く、違いが分かりにくいと感じる人も少なくありません。
今回はクォンタムRFに焦点を当て、そのメカニズムから期待できる効果、他のたるみ治療との比較まで、詳しく解説します。
クォンタムRFとは?高周波を用いたたるみ治療の基本

まずはクォンタムRFの仕組みや特徴を整理し、施術の基本を紐解いていきましょう。
クォンタムRFとは?
クォンタムRFとは、高周波(RF・ラジオ波)エネルギーを用いる美容医療機器です。
熱刺激による組織の引き締め・ハリ感の変化が期待される治療として注目されています。
RF治療は、たるみケアや肌質改善を目的とした美容医療で広く用いられており、近年ではさまざまな機器が登場しています。
その中でクォンタムRFは、皮膚の表面から照射するタイプとは異なり、針のように細い管(カニューレ)を皮下に挿入することで、内側から直接アプローチが可能な点が特徴です。
クォンタムRFはどのメーカーの機器?Ignite RFとの関係
クォンタムRFは、『(インモード)InMode』社が開発したRF機器「イグナイト アールエフ(Ignite RF)」に搭載されたハンドピースの1つ。
“クォンタム”とは本来ハンドピースの名称ですが、それを用いた治療そのものが“クォンタムRF”として広く認知されています。
美容医療では、このハンドピースを用いた施術を総称して“クォンタムRF”と呼ぶケースもあり、韓国をはじめ海外でも施術が導入されています。
また、クォンタムRFは適用部位にあわせて2種類のハンドピースを使い分けることにより、顔から体まで全身の施術が可能です。
ボディラインの引き締めを目的とした「クォンタム25」と、主にフェイスラインの引き締めが得意な「クォンタム10」を駆使することで、より繊細なタイトニングを目指します。
クォンタムRFを検討する前に知っておきたい“RF治療の仕組み”
RF治療とは、高周波エネルギーを利用して皮膚内部に熱を発生させる医療技術のこと。
電気抵抗により組織内に熱が生じることで、真皮層のコラーゲン線維に刺激が加わると考えられています。
コラーゲンは肌の弾力やハリを支える成分のため、熱刺激による収縮や再構築の過程で、肌の引き締め・質感の変化につながる可能性があります。
RF治療には、皮膚の表面から照射するタイプと、皮下へ直接アプローチするタイプがあり、クォンタムRFは後者に分類される機器です。
皮膚内部に直接エネルギーを届ける点が、表面から照射する従来のRF機器との違いとして挙げられます。
クォンタムRFの特徴|皮下にアプローチするRF照射
クォンタムRFの特徴は、カニューレを皮下に挿入し、内部から高周波エネルギーを照射する構造にあります。
「皮下に挿入する」と聞くと大きな傷跡が残るような印象を持つ方もいるかもしれませんが、クォンタムRFで使用するカニューレは注射針のように細いため、傷痕は数mm程度。
ダウンタイムを抑えつつ、より直接的なアプローチを求める方に検討されている機器です。
クォンタムRFの値段の目安は、クリニックや施術範囲により変動しますが、一般的には数十万円程度といわれています。
具体的な値段はカウンセリングで確認しましょう。
クォンタムRFに期待される効果を解説

続いて、クォンタムRFに期待される効果を見ていきましょう。
クォンタムRFの効果|たるみ・フェイスラインへの作用
クォンタムRFは、高周波エネルギーが皮膚深部に熱刺激を与えることから“組織の引き締め作用”が期待されます。
フェイスラインだけでなく、気になるたるみに対して、引き締め(タイトニング)を目的として検討される施術です。
施術時の熱刺激によりコラーゲン生成が促され、肌のハリ感の変化につながる可能性もありますが、効果の現れ方や程度には個人差があります。
たるみの状態や皮膚の厚みなどをふまえた適応の見極めが必要です。
皮膚深部に熱を届ける構造と引き締め作用
クォンタムRFは、皮下に挿入したカニューレから高周波エネルギーを照射し、皮膚深部に熱を届ける設計です。
これにより、真皮や皮下組織に熱刺激が加わり、組織の収縮や引き締めにつながると考えられています。
フェイスラインの軽度のたるみや輪郭のもたつきに効果が期待されるクォンタムRFは、リフトアップとタイトニングによる“シャープなフェイスライン”を目指す人に検討される施術です。
ハリ感・毛穴など肌質への影響
高周波による熱刺激を受けた真皮層では、コラーゲン線維の再構築が促されていると考えられています。
この過程において肌のハリ感や毛穴の見え方に変化が現れ、肌悩みへのアプローチにつながるとされています。
RF治療が“肌質改善系のたるみ治療”と呼ばれることがあるのは、単に引き締めを目的とするだけでなく、真皮への刺激を通じて皮膚状態の変化が期待されるためです。
ただし、変化の程度や実感までの期間には個人差があります。
施術回数と持続期間の目安
クォンタムRFは1回の施術でも手応えを感じやすい傾向にありますが、肌状態や目指すゴールによっては、複数回にわたる継続的なケアが提案されるケースもあります。
効果の現れ方には個人差があり、術後しばらくしてからハリ感に変化が見られる場合も。
持続期間は体質や生活習慣によって異なり、効果を維持したい場合は定期的なメンテナンスが推奨されます。
医師の判断をもとに計画的な治療プランを立てましょう。
クォンタムRFのダウンタイムと副作用について
クォンタムRFを検討する際には、ダウンタイムや回復の目安、起こり得るリスクについても理解しておくことが大切です。
クォンタムRFのダウンタイム|腫れ・赤み・内出血の経過
クォンタムRFは、術後に腫れや赤み、内出血などが見られることも。
これらはカニューレを皮下に挿入する施術の特性によるものであり、多くの場合は数日から1週間程度で落ち着いていきます。
また、部位によっては軽い圧痛や違和感があることもあり、症状の程度や経過には個人差があると理解しておくと良いでしょう。
施術前には、生活への影響も含めて医師に確認することをおすすめします。
副作用やリスク|知っておきたい注意点
クォンタムRFでは、まれに感染や熱傷、腫れの長期化などの副作用が生じる可能性があります。
皮下にエネルギーを届ける施術であるため、医療機関で適切な管理のもとに行われることが重要です。
また、体質や既往歴、施術部位の状態によっては適応外となるケースも。
術後に強い痛みや腫れが続くといった異常を感じた場合は、すみやかにクリニックへ相談しましょう。
安全性を高めるためにも、十分な説明を受けたうえで治療を検討することが重要です。
クォンタムRFと他のたるみ治療の違い

たるみ治療にはさまざまなアプローチ方法があり、同じRF治療でも仕組みや作用する層が異なります。
ここではクォンタムRFを軸に、ハイフや他のRF治療との違いを整理します。
まずチェック!RF治療とハイフの違い
たるみ治療を理解するうえでまず整理しておきたいのが、RF治療とハイフの違いです。
RFが“熱の広がり”によって真皮層や皮下組織を引き締めるのに対し、ハイフは超音波を一点に集束させ、より深層の“SMAS筋膜”へピンポイントに熱刺激を与える仕組み。
一般的に、RFは肌の引き締めやハリ感の変化、ハイフはフェイスラインのリフト感を目的に検討されることが多く、たるみの程度や原因によって使い分けられています。
RF系治療との違い
クォンタムRFは、表面照射型やマイクロニードル型のRF治療とアプローチ方法に違いがあります。
| 施術内容 | 特徴 | |
| クォンタムRF | 皮下カニューレによる直接照射 | 皮下から熱を届ける構造。フェイスラインの引き締め目的で用いられる。 |
| ボルニューマ (広域照射型RF) |
皮膚表面からの広域照射 | 表面から熱を均一に届ける。 ダウンタイムは比較的少なめ。 |
| エンブレイスRF (カニューレ型RF) |
皮下+皮膚表面のサンドイッチ照射 | 内外両面からアプローチ。 クォンタムRFのベースとなった複合治療。 |
| モフィウス8 (マイクロニードルRF) |
マイクロニードルによる深部照射 | 針の先端から熱を出し、タイトニングと同時に肌質の再構築を促す。 |
なお、クォンタムRFが搭載されている「Ignite RF」は、従来のエンブレイスRFの後継機種として位置づけられることがあります。
導入機種や施術の目的、適応の違いにより使用機器が異なるため、医師とよく相談して施術を検討しましょう。
たるみレベル別|向いている施術の考え方
たるみ治療は、たるみの程度や進行具合によって選択肢が異なります。
軽度のたるみにはRF治療のような“肌の引き締めを目的とした施術”が検討されることが多く、中等度になるとRFとハイフを組み合わせるケースもあります。
| 軽度のたるみ | クォンタムRFを含む、RF治療(皮膚の引き締めやハリ感の変化を目的とする施術) |
| 中等度のたるみ | RF治療+ハイフ(皮膚と深部の両方にアプローチする考え方) |
このように、たるみ治療は単一の施術だけで判断するのではなく、皮膚の状態や脂肪量、骨格などをふまえて総合的に選択されることが一般的です。
まとめ
クォンタムRFは、高周波エネルギーを利用して軽度〜中等度のたるみにアプローチする機器です。
フェイスラインのもたつきが気になる人から、引き締めやハリ感の変化を目指して施術が検討されます。
たるみ治療には選択肢が複数ありますが、施術の仕組みやアプローチ方法、特徴といった違いを理解し、適応を見極める視点が大切です。
医師のアドバイスをもとに、自分に合う施術を十分に比較検討してください。
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