「あれ?何この赤いプツプツ?」そう思っても放置してない?実は治療できるんです!

「あれ?何この赤いプツプツ?」そう思っても放置してない?実は治療できるんです!

かゆくもなく、痛くもない。気付けば長年そこにある「赤いプツプツ」に悩まされていませんか?顔、首、二の腕、背中、おしりなどに現れる赤身を伴う発疹は、きちんと原因に合った治療を行うことで、すべすべのなめらか肌を目指せるんです。今回は「謎のプツプツ」の正体を追求し、治療に有効とされる美容施術をお届け。肌を隠せる冬の今こそ、夏に向けて集中ケアしていきましょう。

赤いプツプツの正体とは?

「赤いプツプツ」とひと言でいっても、種類や原因はさまざまです。かゆみや痛みがあれば美容皮膚科へ行くことにためらいもありませんが、症状がないものだと「いつか治るよね?」と放置してしまいがち。セルフケアをがんばってもなかなか改善されないのは、そのプツプツが「体質によるもの」だからかもしれません。まずは、ご自身のプツプツタイプの正体からチェックしていきましょう。

老人性血管腫

ルビー色や濃い赤色をしたプツプツが特徴の老人性血管腫は、別名「赤ほくろ」や「チェリースポット」とも呼ばれるできものです。1~5mmの平坦またはやや盛り上がった形状をしており、顔やデコルテ、背中、腕、お腹など体中のどこにでも発生します。老人性血管腫は毛細血管が増殖してできたもので、「老人性」といわれているものの、20代や30代から出現。はっきりとした原因は解明されておらず、紫外線やニキビの影響のほか、遺伝子が関わっているとされています。

毛孔性苔癬・毛孔性角化症

出典:photoAC

二の腕や背中~太ももにかけて、1~3mmの小さなプツプツが無数にある症状は「毛孔性苔癬(もうこうせいたいせん)」や「毛孔性角化症(もうこうせいかくかしょう)」の可能性があります。触るとザラザラしていることから「サメ肌」とも呼ばれており、10代から目立ち始め、40代ごろに自然と消失するという特徴を持ちます。

毛孔性苔癬は、ターンオーバーの乱れによって角質が分厚くなることでできる皮膚疾患の1つ。ニキビにも似ていますが、アクネ菌由来のできものではないこと、痛みを伴わないことの2点が大きな違いです。また、発疹自体は肌色や褐色をしており、軽い炎症を伴っている場合は周辺が赤くなる方もいます。

原因は、生まれつきのホルモン代謝異常やビタミンA代謝異常といわれており、そこへ乾燥や剃刀によるシェービング、紫外線のダメージが加わるとさらに悪化するとの見解も。セルフケアでの完治は難しく、範囲が広いために「ファッションを楽しみたい」「ウェディングドレスをきれいに着たい」などの理由をきっかけに美容医療での治療に踏み切る方も少なくありません。

ニキビ痕

ニキビが治ったところに赤い点々が残っているなら、ニキビ痕を疑ってみましょう。できものと間違いやすいニキビ痕には炎症後紅斑と炎症後色素沈着があり、ぱっと見ではどちらか判断がつきにくいものです。患部に透明なコップを押し付け、赤みが消えれば炎症後紅斑、シミのように色が残っているなら炎症後色素沈着の可能性が高いでしょう。それぞれの症状は以下のとおりです。ぜひセルフチェックしてみてください。

炎症後紅斑

ニキビの炎症が落ち着いた頃に出現するのが炎症後紅斑。いわゆるニキビ痕として知られる赤い点々を指します。炎症後紅斑は、ニキビを治そうと毛細血管が集まっている状態で、平坦な形状が特徴です。一時的な症状のため時間の経過とともに改善するものの、適切なケアをしなければ半年以上長引くことも。とくに肌の色が明るい方は炎症後紅斑になりやすく、見た目にも目立ちやすいでしょう。

炎症後色素沈着

炎症後紅斑と似ており、間違いやすいのが炎症後色素沈着。炎症後色素沈着はニキビや虫刺されの炎症をきっかけに、メラニン色素が増産されて肌に色素が残っている状態です。茶色や紫色をしていますが、炎症後紅斑と併発していることも多く、赤っぽく見えがち。炎症後色素沈着も時間の経過とともに消えるものですが、紫外線によってメラニンの生成が活性化すると症状が悪化したり長引いたりします。色素沈着が真皮まで届いてしまった場合は外用薬などでは治療が難しく、レーザー治療などが有効的です。

▼今の肌状態が数値で分かる!「肌診断機」についての記事はこちら

美容医療でできる「赤いプツプツ」の治し方

赤いプツプツを治すには、ターンオーバーを促して皮膚の代謝を上げることが鉄則。美容医療でできる、赤みを改善する治療方法は以下のとおりです。

症状 代表的な治療例
老人性血管腫 ・レーザー
毛孔性苔癬
毛孔性角化症
・外用薬(サリチル酸・尿素 など)
・ピーリング
・ダーマペン
ニキビ痕 ・外用薬(レチノール・トレチノイン・ハイドロキノン など)
・ピーリング
・レーザー

ここからは、それぞれの症状別に治療方法を解説します。

老人性血管腫の治療

老人性血管腫には、主に炭酸ガスレーザーまたは色素レーザーが用いられます。炭酸ガスレーザーは患部を切除するイメージで、施術直後は患部が凹むため、数週間~数ヶ月かけて皮膚の自然治癒を待たなければいけません。1回でできものを除去できるのがメリットですが、外用薬の塗布やテープの貼り替えといったアフターケアに手間がかかることや、顔や体の目立つところにできた症状には不向きであることがデメリットです。

一方、色素レーザーは、ヘモグロビンに反応して患部にアプローチできるため、ダウンタイムがほとんどないのがメリット。肌に傷をつけないため施術後の患部が目立ちにくく、アフターケアも軟膏を塗布する程度と比較的簡単です。ただし、1回できれいに除去できない可能性があり、複数回の治療が必要になる可能性があることを理解しておきましょう。

 

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出典:@riyo_ccoさん

こちらの方は、老人性血管腫を色素レーザーで治療したとのこと。1ヶ月後の状態を見ると、ほとんど目立たなくなっていることが分かります。

毛孔性苔癬・毛孔性角化症の治療

毛孔性苔癬・毛孔性角化症は「治す」というより、「症状をやわらげる」治療がベースになります。一般的に、ざらついた肌にはサリチル酸や尿素が配合されたクリームで角質をやわらかくする治療がとられますが、効果には個人差があり、中には「あまり意味がない」と指摘する医師も。

より短期間で本格的なケアをするなら、ターンオーバーを促しつつ、肌の機能を高める治療を取り入れると◎。治療方法としては、表層の細胞を活性化させて古い角質を剥がすピーリングや、皮膚に微細な穴を開けて自然治癒力を高めるダーマペンが代表的です。また、ピーリングとダーマペンを組み合わせたコンビネーション治療なら、コラーゲンの生成がさらに活発になり、ハリのあるなめらかな肌を目指せます。

出典:@eridayo_69さん

こちらの方は、皮膚科での長期的な治療を選択せず、ダーマローラーで短期集中治療。それだけでもきれいになっていますが、ピーリングを追加し、より美しい背中へと改善しています。

ニキビ痕の治療

ニキビ痕は、炎症後紅斑・炎症後色素沈着ともにまずは色素を排出する治療が行われるケースが多いでしょう。レチノールやハイドロキノン、トレチノインなどを組み合わせた外用薬での治療をメインに、早く治したい方はピーリングを追加するなどしてターンオーバーを正常化させていきます。

ピーリングでの皮むけを避けたい、また症状が重いなどの場合はレーザー治療という選択肢も。炎症後紅斑はヘモグロビン色素に反応するレーザーで、赤みの原因である毛細血管を退縮させると効果的です。一方、炎症後色素沈着はシミ治療と同様にメラニン色素にアプローチしていきます。ただし、レーザーの刺激で炎症後色素沈着が再発するリスクもあるため、外用薬・内服薬などの併用や、アフターケアをしっかり行うことが重要です。

最後に炎症性色素沈着の治療例をご紹介します。ポテンツァ治療後にできてしまった炎症性色素沈着を、ピーリング+レーザーで治療されているとのこと。赤みのある点々が減少しているのが分かりますね。

出典:@tsurudekoooさん

「赤いプツプツ」治療後のトラブルを防ぐために

出典:photoAC

赤いプツプツは未然に防いだり、できてしまったものを自力で治したりすることが困難です。赤いプツプツが現れたきっかけが体質によるものだったとしても、悪化・再発させないために、できることから対策していきましょう。
ポイントは、「肌の機能を守り、ターンオーバーを整える」こと。日常生活では、肌のバリア機能を高めるために背中や二の腕まで保湿はしっかり行い、刺激の強いスキンケアは避けるほうがベター。とくに、レーザーやピーリングの治療後は肌が乾燥しやすいため、保湿は入念に行う必要があります。また、素肌に触れるインナーは蒸れや摩擦の少ない綿素材のものを選び、清潔な状態を保つことも大切です。
しかしこれだけ気を付けていても、赤いプツプツは再発しやすい症状。定期的に美容皮膚科で肌の状態を診てもらい、セルフケアと同時にクリニックでの肌管理も行っていくことが重要です。乾燥しているならイオン導入でうるおいを与えたり、角質が厚くなっているならピーリングでターンオーバーを促したりと、自分の肌と向き合いながら、美容施術を上手に活用していきましょう。

まとめ

赤いプツプツは、体質によるできもの、ニキビ痕など種類はさまざま。痛みやかゆみがないからといって油断していると、症状に長く悩まされることになるかもしれません。とくに、結婚式などの大切な場面を控え、いざ治療を行おうと思っても時間が足りない!なんてことも。気になるプツプツは早めに正体を見極め、正しくアプローチしていくことがなめらか肌への近道といえるでしょう。

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