女性器形成とは?相談しにくいデリケートゾーンの悩み、どう解消できる?

女性器形成とは?相談しにくいデリケートゾーンの悩み、どう解消できる?

女性器は毎月の生理や排尿・排便、性交と、さまざまな刺激を受けやすい部位。かゆみや痛み、見た目など、悩みを抱える女性も少なくないでしょう。トラブルをそのままにしておくと、大きな病気につながることもあります。女性器の悩みを解消するには、清潔に保つほか女性器形成治療を行う方法も。そこで今回は、女性器形成とは何か詳しく解説していきます。周囲にはなかなか相談しにくいデリケートな悩みがあるなら、ぜひ参考にしてみてください。

1.女性器にまつわるよくある悩みとは?

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女性器はデリケートでさまざまな悩みが生じやすい部位です。女性器には大きく分けると内性器と外性器があります。それぞれのよくある悩みをチェックしていきましょう。

■内性器によくある悩み

内性器は、膣や子宮、卵管などの外からは見えない部位を指します。内性器によくある悩みには、膣のゆるみが挙げられます。出産のほか加齢や運動不足などによっても膣のゆるみが生じることもあるでしょう。膣がゆるむと性交時の刺激が弱くなったり、尿漏れが起きやすくなったりします。

なお、美容外科で対応できる内性器は膣までです。子宮や卵管、卵巣などの相談の場合は、婦人科を受診する必要があります。

■外性器によくある悩み

外性器は、大陰唇、小陰唇、クリトリス、尿道、膣口など、外から見える部位のこと。外性器でよくある悩みには、見た目やニオイが挙げられます。女性器の中でもとくに外性器は、色や形がほかの女性とは違うのではないかと人知れず悩む方も多いよう。大陰唇や小陰唇が大きい、黒ずんでいる、擦れて痛いなど、さまざまな悩みがあります。

痛みやかゆみをそのままにしておくと、炎症を起こしたり細菌が入ったりといった別のトラブルの原因になってしまうことも。また、処女膜の一部が拘縮している場合、性行為で痛みを感じる原因になることもあるでしょう。外性器の場合、基本的にどの部位でも美容外科で対応できます。

2.デリケートな悩みは女性器形成(婦人科形成)で解消できるかも

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女性器の悩みへの対応は、清潔に保つなどさまざまな方法がありますが、セルフケアに限界を感じることもあるでしょう。日常生活に支障をきたすような場合は、婦人科形成治療にも対応している医療機関を受診することで解消できるかもしれません。整形手術と聞くと顔や胸など見える部分に行う印象が強いかもしれませんが、性器を整形して形を整えたり、機能を改善したりするという方法もあります。縫合して形を整えたり黒ずみを除去したりと悩みに応じた治療を行い、状況を改善するのも1つの方法です。

陰部の悩みはデリケートで相談しにくいからこそ、きちんと専門家に診てもらい対処することが大切です。男性医師に女性器を診察してもらうことに抵抗を感じる女性も多いはず。希望すればカウンセリングから整形手術、アフターケアまですべて女性医師が担当してくれるクリニックもあるので、相談を検討してみてはいかがでしょうか。

3.どんな方法があるの?女性器形成の施8選

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女性器形成の手術にはいくつか種類があります。どんな手術があるかチェックしていきましょう。

■小陰唇縮小術

女性器の中で多いのは、小陰唇の悩みです。小陰唇が大きい以外にも、左右の不ぞろいが気になる、ナプキンや下着に擦れて痛みや肌荒れが生じるなどの悩みが多いよう。大きいと刺激を受けやすくなり、時間の経過とともに大きさが目立つこともあるでしょう、小陰唇縮小術では、余分な組織を切除して縫合し、大きさや形を整えます。手術痕も目立たず、パートナーにも気づかれにくいでしょう。

■副皮切除

副皮とは、大陰唇と小陰唇の間の皮のことです。肥大しているとヒダのようになっているケースもあるでしょう。左右のバランスが悪かったり汚れがたまりやすかったりする場合に、余分な副皮を切除。小陰唇縮小術と併せて行われるケースが多いようです。

■クリトリス包茎術(陰核包皮切除)

クリトリスは性的刺激で勃起して包皮から露出するのが一般的ですが、まったく露出せず不感症で悩んでいる方もいます。また、包皮に垢や汚れがたまりやすくなるため、細菌感染やニオイの原因になるなど衛生上良くありません。擦れて痛いといったこともあるでしょう。クリトリス包茎術は包皮を切除し適度に露出するようにする手術です。露出具合によっては過敏になることもあるため、しっかりカウンセリングを行った上で行います。

■大陰唇縮小術

大陰唇が肥大していていると、見た目が気になる以外にナプキンや下着に擦れてしまい、ヒリヒリしたり肌荒れしたりすることもあります。汚れがたまりやすくなり、ニオイが気になることもあるかもしれません。また、加齢により大陰唇が痩せて、たるんで見えることもあるでしょう。大陰唇縮小術は、肥大している大陰唇の一部を切除して、正常な大きさに整える手術です。シワやたるみの解消のため、ヒアルロン酸の注入治療で形を整えることもあります。

■処女膜形成・再生・切除術

処女膜とは、膣口にある薄い膜のこと。完全に膣を覆っているわけではなく、中央部分に穴があいているのが特徴です。破れたり切れたりしている処女膜を再生したり、反対に切除したりすることもできます。望まない性交で破れてしまった処女膜を縫合により再生することで、心の傷を癒すことにつながるかもしれません。処女膜が厚く性交で破れず毎回痛みを伴う場合は、切除することで性交痛が軽減する効果が期待できます。

■膣縮小術

膣縮小術は、ゆるんだ膣を引き締めるために行う治療です。性交時の感度を高めたり、尿漏れを防止したりといった効果が期待できます。筋肉同士を縫合する膣縮小手術以外に、レーザーで膣縮小術を行うケースもあります。膣内にレーザーを照射することで、膣壁と尿道口を引き締める効果が期待できます。また、効果を高めるために、ヒアルロン酸注入を行うケースもあるようです。

■黒ずみ解消

デリケートゾーンの黒ずみも、女性器で多い悩みの1つです。大陰唇は外部からの刺激によるメラニン色素の沈着、小陰唇の場合は摩擦による黒ずみが発生しやすくなります。長時間座る姿勢などによるお尻の黒ずみや、排便時に拭く際の摩擦による肛門周りの黒ずみも悩みの多い部位です。また、妊娠や出産時の女性ホルモンの変化で濃くなり、時間が経っても戻らないケースも。デリケートゾーンの黒ずみは、レーザーの照射や塗り薬で改善が見込めます。これらの場合、切開や縫合を行わないため、ダウンタイムも短い傾向にあります。

■デリケートゾーンのニオイ治療

デリケートゾーンの独特なニオイを治療する方法もあります。デリケートゾーンのニオイの原因は、アポクリン汗腺から出た汗が陰毛や皮膚の常在菌により分解されることが原因。ボトックス注射でニオイを抑える、汗腺を切開手術により除去する、電流を使用して凝固・焼却する、高周波治療を行うなどの方法で、ニオイの悩みを解消します。

■まとめ

女性器の悩みはデリケートな問題のため、なかなか相談しにくいでしょう。個人差も大きい部位でもあり、どんな状態が普通なのか把握しにくいため、不安が大きくなる方も少なくないようです。痛みがある、ニオイが気になる、形が気になる、性交を楽しめないなど、女性器にまつわる悩みがあるなら、女性器形成(婦人科形成)で専門家に相談してみることをおすすめします。コンプレックスが解消できれば自信につながり、生活の質も高まるかもしれません。

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