腟デバイスはフェムゾーンのお悩みにアプローチし、女性の心身の健康をより良い方向へと導くもの。
しかし、RF・HIFU・CO2フラクショナルレーザー・Er:YAGレーザーなどデバイスの種類が多く、どれが自分の悩みに合っているのか分からないという人もいるでしょう。
そこで今回は、腟デバイスを大特集!それぞれのデバイスの適応や科学的なメカニズムなどについて詳しく解説します。腟デバイスに興味がある人は要チェックです。
なぜ人々は腟のエイジングケア*を目的とした医療を受けるの?

顔や体と同じように、年齢に伴いフェムゾーンにもエイジングサインが現れます。出産・加齢などでハリや弾力が失われると、腟や外陰部のゆるみ・たるみにつながります。また、骨盤底筋群*が衰えると機能面に影響し、尿漏れやお湯漏れなどが起こることも。
近年、フェムケアの意識が高まっている影響もあり、フェムゾーンのエイジングケア*を目的に医療のチカラを借りる女性が増えつつあるのです。最近では、さまざまな腟デバイスも登場しています。
*年齢に応じたケア
*骨盤底筋群……骨盤の下にあるハンモック状の筋肉の総称。膀胱・子宮・直腸などを支える。
■骨盤底筋群にアプローチする腟デバイス治療の位置づけ
従来、骨盤底筋群にアプローチする方法としては、主に骨盤底筋トレーニング(骨盤底筋リハビリテーション・腟トレ)や手術などが行われてきました。しかし近年、非侵襲的な新しい選択肢として登場したのが「腟デバイス」です。
腟デバイスとは、RF(高周波)・HIFU(高密度焦点式超音波)・レーザーなどのエネルギーを腟や外陰部に照射するデバイスのこと。腟粘膜や外陰部の皮膚に存在するコラーゲンの増生を促したり、骨盤底筋群を引き締めたりする効果が期待できます。
■骨盤底筋トレーニングvs腟デバイス治療
骨盤底筋トレーニングとは、インナーマッスルである骨盤底筋群を収縮させて鍛えること。
骨盤内の臓器を正しい位置にキープできるようになるため、骨盤臓器脱や尿漏れの予防につながります。また、腟周囲の筋力アップにより腟圧*が高まり、挿入時に密着感を得られるようになるともいわれています。
一般的に、骨盤底筋トレーニングは収縮時、腟デバイスは非収縮時の腟圧を高めることが目的です。腟デバイス治療の補助として骨盤底筋トレーニングを行うことで、相乗効果が見込めるでしょう。
ただし、骨盤底筋トレーニングは自己流では正しく行えていない場合もあります。腟デバイス治療のカウンセリングや施術の際にクリニックできちんと指導を受けてから、継続的に取り組むことが大切です。
*腟圧……腟を締める力のこと
■腟デバイス治療の適応
腟デバイス治療が適応となるケースには、以下のようなものがあります。
【フェムゾーンのお悩み】
- 尿漏れ(腹圧性尿失禁、切迫性尿失禁)
- 腟のゆるみ(お湯漏れ、腟なら)
- GSM(閉経関連尿路生殖器症候群:腟の痛み・かゆみ・違和感・頻尿など)
- 骨盤臓器脱(子宮・膀胱・直腸などが腟に落ち込み、腟壁とともに体外へ出てしまう疾患)
【セックスのお悩み】
- 性交痛(腟萎縮や炎症などによる強い痛み・ヒリヒリ感)
- セックス時の感度低下
- 性欲減少
【女性器の見た目のお悩み】
- 小陰唇や大陰唇の形(非対称・たるみ・ハリ不足など)
- 外陰部の黒ずみ など
腟デバイス治療の適応については医師の判断となるため、一度受診する必要があります。
腟デバイスのメカニズム比較
続いては、主要な腟デバイスのメカニズムについて詳しく見ていきましょう。
■【RF】腟粘膜のタイトニングとコラーゲン増生
RFを用いた代表的な腟デバイスには、「フォーマV(Forma V)」があります。
「フォーマV」は腟と外陰部のどちらにも施術可能なRFデバイス。腟のゆるみ・セックス時の感度・尿漏れ・外陰部のたるみなど、フェムゾーンのさまざまな悩みにアプローチします。

出典:Clinical Study: Evaluation of Healing Efficacy by Non-Invasive RF Forma After Lifting Using Histological and Biochemical Analysis
Authors: S. Boisnic MD, M. Divaris MD, M.C. Branchet PhD
上記の画像は、RFデバイスの施術によりコラーゲン線維が増加したことを示す臨床研究の結果です。
RFの照射で組織が加熱されることにより、腟や外陰部が引き締められます。また、腟や外陰部の線維芽細胞の活性化によりコラーゲンが増産されるため、弾力性もアップします。
■【HIFU】狙った層をピンポイントで加熱し、深部支持組織までアプローチ

腟HIFUは、腟壁に高密度焦点式超音波を照射し、ターゲット層に熱エネルギーを届けて組織に軽度のダメージを与えます。ダメージから自己修復する過程で細胞の生まれ変わりが促進され、腟を土台から引き締められるというメカニズムです。
腟HIFUは、熱エネルギーを腟の深部にあるSMAS層にまで照射し、コラーゲン線維のタイトニングと長期的なコラーゲンの生成をサポート。骨盤底筋群を引き締めながら弾力を与え、尿漏れ予防も期待できます。
■【CO2フラクショナルレーザー】 創傷治癒の原理を利用し、組織をリモデリング
CO2(炭酸ガス)フラクショナルレーザーの代表的な腟デバイスには、「モナリザタッチⓇ(MonaLisa Touch®)」があります。
「モナリザタッチ」は腟内・外陰部・尿道口周囲への照射が可能で、CO2フラクショナルレーザーは創傷治癒の原理を応用した腟デバイス。腟粘膜上皮に軽度のダメージを与えることで細胞の生まれ変わりを促進します。
上図のように、CO2フラクショナルレーザーの照射により線維芽細胞が活性化されると、弾力の失われた腟粘膜でコラーゲンが生成されます。さらに、血流の促進により腟粘膜に厚みとうるおいが与えられ、フェムゾーンの不快感にもアプローチします。
■【Er:YAGレーザー】腟粘膜の表面にダメージを与えず粘膜下層をリモデリング
Er:YAG(エルビウムヤグ)レーザーを用いた代表的な腟デバイスには、「TimeWalker® IntimaLaser™(インティマレーザー)」があります。
「インティマレーザー」は、尿漏れ・性交痛・GSM・骨盤臓器脱・腟のゆるみ・お湯漏れなどにアプローチし、外陰部の黒ずみケアも行えます。
Er:YAGレーザーは、腟粘膜の表面に負担をかけず、粘膜下層へ熱エネルギーを照射することが可能です。それにより、血流が促され腟壁のコラーゲン産生を活性化し、上図のように腟粘膜・腟壁に厚みと弾力を与えます。
また、尿道近くの支持組織へアプローチすることにより尿失禁の予防も期待できます。
■腟デバイス比較表
ここまでで紹介した腟デバイスについて表にまとめました。

「自分の悩みにはどれが良いか分からない」という人こそ、腟デバイスの症例数が多いクリニックへの相談が◎。
診察の結果を踏まえ、熟練の医師があなたの状態や悩みに適した腟デバイスを提案してくれるはずです。
腟デバイスで気になるフェムゾーンのお悩みにアプローチ!
今回は、女性のフェムゾーンのさまざまなお悩みにアプローチする腟デバイスについて科学的に解説してきました。
顔やボディの施術に使用されてきたRF(高周波)・HIFU(高密度焦点式超音波)・CO2フラクショナルレーザー・Er:YAGレーザーなどの技術が応用され、先進的な腟デバイスとしての利用が広がっています。
今や、フェムゾーンのお悩みはタブーなものではなく、医療のチカラを借りることが当たり前の時代に変化しつつあります。一人で思い悩まず、まずは気軽にクリニックを受診してみてはいかがでしょうか。
NERO編集部では、腟デバイス治療を得意とするクリニックの記事も公開中。ぜひチェックしてくださいね。
この記事を読んだあなたにおすすめの関連記事
| ・当サイトは、美容医療の一般的な知識をできるだけ中立的な立場から掲載しています。自己判断を促す情報ではないことを、あらかじめご了承ください。また、治療に関する詳細は必ずクリニック公式ホームページを確認し、各医療機関にご相談ください。 ・本記事は、執筆・掲載日時点の情報を参考にしています。最新の情報は、公式ホームページよりご確認ください。 ・化粧品やマッサージなどが記載されている場合、医師監修範囲には含まれません。 |
【治療の内容】フォーマV(膣および女性器への高周波RF照射)
【治療期間および回数の目安】1ヶ月に1回、計3回以上が目安
【費用相場】1回¥80,000~140,000程度 ※照射部位によって異なります。
【リスク・副作用等】腫れ、赤み、熱感、皮膚の変色など
【未承認機器・医薬品に関する注意事項について】
・本治療には、国内未承認医薬品または薬事承認された使用目的とは異なる治療が含まれます。
・治療に用いる医薬品および医療機器は、各クリニック医師の判断のもと、個人輸入手続きが行われています。個人輸入における注意すべき医薬品等に関する情報は、下記をご参考ください。
https://www.yakubutsu.mhlw.go.jp/individualimport/purchase/index.html
・薬事承認を取得した製品を除き、同一成分や性能を有する他の国内承認医薬品および医療機器はありません。
・諸外国における安全性等に係る情報
-重大なリスクや副作用が明らかになっていない可能性があります。
・万が一重篤な副作用が出た場合は、国の医薬品副作用被害救済制度の対象外となります。
【治療の内容】膣への医療用HIFU(高密度焦点式超音波)
【治療期間および回数の目安】治療後3ヶ月~6ヶ月以降から再照射可能 ※治療期間や回数等はクリニックごとに異なります。
【費用相場】1回約¥65,000~¥300,000
【リスク・副作用等】熱感、むくみ、鈍痛、内出血、しこり、おりもの増加など
【未承認機器・医薬品に関する注意事項について】
・本治療には、国内未承認医薬品または薬事承認された使用目的とは異なる治療が含まれます。
・治療に用いる医薬品および医療機器は、各クリニック医師の判断のもと、個人輸入手続きが行われています。個人輸入における注意すべき医薬品等に関する情報は、下記をご参考ください。
https://www.yakubutsu.mhlw.go.jp/individualimport/purchase/index.html
・薬事承認を取得した製品を除き、同一成分や性能を有する他の国内承認医薬品および医療機器はありません。
・諸外国における安全性等に係る情報
-重大なリスクや副作用が明らかになっていない可能性があります。
・万が一重篤な副作用が出た場合は、国の医薬品副作用被害救済制度の対象外となります。
【治療の内容】膣レーザー治療(膣内へのフラクショナル炭酸ガスレーザー)
【治療期間および回数の目安】1~2ヶ月おきに計3回程度、その後、年1回のメンテナンス施術を推奨
【費用相場】1回約22,000~¥55,000 ※各クリニックによって異なります。
【リスク・副作用等】熱感、ひりひり感、腫れ、軽度の痛み、少量の出血などの一時的な不快感など
【未承認機器・医薬品に関する注意事項について】
・本治療には、国内未承認医薬品または薬事承認された使用目的とは異なる治療が含まれます。
・治療に用いる医薬品および医療機器は、各クリニック医師の判断のもと、個人輸入手続きが行われています。個人輸入における注意すべき医薬品等に関する情報は、下記をご参考ください。
https://www.yakubutsu.mhlw.go.jp/individualimport/purchase/index.html
・薬事承認を取得した製品を除き、同一成分や性能を有する他の国内承認医薬品および医療機器はありません。
・諸外国における安全性等に係る情報
-重大なリスクや副作用が明らかになっていない可能性があります。
・万が一重篤な副作用が出た場合は、国の医薬品副作用被害救済制度の対象外となります。
【治療の内容】インティマレーザー(膣内へのEr:YAGレーザー)
【治療期間および回数の目安】約4~8週に1回、計1~3回程度
【費用相場】1回¥33,000~¥198,000 ※各クリニックによって異なります。
【リスク・副作用等】痛み、違和感、おりものの増加、一時的な排尿時痛・排尿困難など
【未承認機器・医薬品に関する注意事項について】
・本治療には、国内未承認医薬品または薬事承認された使用目的とは異なる治療が含まれます。
・治療に用いる医薬品および医療機器は、各クリニック医師の判断のもと、個人輸入手続きが行われています。個人輸入における注意すべき医薬品等に関する情報は、下記をご参考ください。
https://www.yakubutsu.mhlw.go.jp/individualimport/purchase/index.html
・薬事承認を取得した製品を除き、同一成分や性能を有する他の国内承認医薬品および医療機器はありません。
・諸外国における安全性等に係る情報
-重大なリスクや副作用が明らかになっていない可能性があります。
・万が一重篤な副作用が出た場合は、国の医薬品副作用被害救済制度の対象外となります。







