オキシトシンが少ない人の特徴は?幸せホルモンを増やす方法

オキシトシンが少ない人の特徴は?幸せホルモンを増やす方法

「最近、幸せを感じる機会が少ない」「生活に不自由はしていないけれど、何か足りないような不足感がある」そう思っている方はいませんか?そんな方は、もしかすると幸せホルモン「オキシトシン」が不足しているのかもしれません。今回は、オキシトシンがもたらす効果とオキシトシンが少ない人の特徴、オキシトシンの分泌を増やす5つの方法をご紹介します。現状より生活の質を上げて幸福度を高めたい方は、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。

1.幸せホルモン「オキシトシン」って?

出典:photoAC

まずは、幸せホルモンとも呼ばれているオキシトシンとは何かについて見ていきましょう。効果のほか、同じく幸せホルモンの1つとされているセロトニンとの違い、オキシトシンが男性に与える大きな影響について解説します。

■オキシトシンとは

オキシトシンは、自律機能や内分泌の調節を行っている脳の視床下部の神経細胞が生み出しているペプチドホルモンのこと。出産や授乳時に分泌されるホルモンとして広く知られていますが、子育てやまわりの人との関わり合いなどがあったときにも分泌されます。
心身ともに幸福度を高める「愛情ホルモン」とも呼ばれている成分です。

■オキシトシンがもたらす効果

オキシトシンがもたらす代表的な効果は、子宮を収縮させて陣痛を誘発させる、出産後の母乳分泌や子宮回復を促すといったものです。オキシトシンが分泌されたときは、心拍数や血圧を下げる役割などを果たしている副交感神経が優位に働くため、心配や不安を和らげる効果が期待できます。
そのほかのオキシトシン効果は、安らぎを与える・信頼感や共感性を高める・食欲を抑える・痛みを感じにくくさせるなどです。心身ともに健康な状態を保つためにも欠かせないホルモンです。

■オキシトシンとセロトニンの違い

オキシトシンと同様に「幸せホルモン」と呼ばれている成分には、セロトニンがあります。セロトニンは、ドーパミンやノルアドレナリンを抑制して精神を落ち着かせる作用のある神経伝達物質です。セロトニンが少ない人には、慢性的な疲労やストレスを抱えている、常にイライラしているなどの特徴がみられます。

オキシトシンとセロトニンの大きな違いは、それぞれが人体に与える作用です。「安らぎを与えてやさしい気持ちにしてくれる」オキシトシンと、「不安定な心を落ち着かせてくれる」セロトニンでは、幸せへのアプローチ方法が大きく異なっています。
また、それぞれが作用するタイミングも大きく異なる点も特徴的です。セロトニンはトリプトファンやビタミンB6を多く含有する食べ物を摂ることで働きやすくなりますが、オキシトシンは一緒にいたい人と楽しく食事することなどで分泌されます。

セロトニンは、オキシトシンが生み出されることで分泌が促される成分です。セロトニンの分泌を促進したいときには、まずはオキシトシンの分泌を促す必要があります。

■オキシトシンが男性に与える大きな影響は?

オキシトシンの分泌は、女性だけでなく男性にも大きな影響を与えると考えられています。男性は女性のように出産や授乳こそ経験しませんが、キスやハグなどの触れ合いや、子どもと触れ合うことでオキシトシンを分泌しやすくなるのです。
子育てに関わっていくことで、男性もオキシトシンが分泌される機会が増えるため、やさしい気持ちや安らぎが生まれやすくなります。

2.オキシトシンが少ない人の特徴は?

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オキシトシンが少ない人や多い人にはどのような特徴があるのでしょうか?オキシトシンが少ない人にみられやすい主な3つの特徴をメインとして、解説していきます。

■幸福感が少ない

オキシトシンが少ない人の特徴の1つは、幸福感が少なくなっていることです。オキシトシンが少ない人は、過度なストレスにさらされていることが多い傾向にあります。慢性的なストレスを抱えているせいで、幸福感が少なく感じてしまうのです。
また、オキシトシンの低下は筋肉の痛みや睡眠の質低下にもつながりやすくなります。心身ともに不調であることが要因で、幸福を感じにくくなるでしょう。

■社交性・コミュニケーション能力が低い

オキシトシンの低下は、言語的コミュニケーションの障害や認知機能の低下も引き起こします。オキシトシンが少ない人は、自然と社交性やコミュニケーション能力も低くなっている可能性が。「最近、人と関わりたくなくなった」「以前よりうまく会話できない」といったことが起こっている方は、オキシトシンの分泌量が少なくなっていることの特徴の1つかもしれません。

■不安や恐怖心が強い

オキシトシンの分泌量が少ない状態が続いていると、うつ症状を発症しやすくなることも特徴的です。そのため、オキシトシンが少ない人からは、うつによる不安や恐怖心が強く感じられることも。日常生活に幸福感がないだけでなく漠然とした不安感に襲われている方は、症状が悪化する前に医師へ相談して早急に対処しましょう。

3.オキシトシンの分泌を促す5つの方法

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オキシトシンの分泌量が多い女性がいれば、もともと分泌量が少ない女性もいます。「オキシトシンの出し方が知りたい!」そう思った方には、下記の方法がおすすめです。
オキシトシンの分泌を促す5つの方法をご紹介しましょう。

■スキンシップを増やす

オキシトシンは、手をつなぐ・ハグする・見つめあう・性行為など、人とのスキンシップによって分泌を促せます。パートナーと触れ合う機会が少なくなっている方は、スキンシップを増やすための行動をとってみるといいかもしれません。

また、オキシトシンが少ない人は、パートナーとだけでなく、子どもとのスキンシップを増やすことでも分泌されやすくなるでしょう。スキンシップは、大人だけでなく子どものオキシトシン分泌を促す効果も期待できる点が特徴です。双方にやさしい気持ちや安らぎが生まれることで、信頼関係や絆を強めるきっかけにもなるでしょう。

■一緒にいて楽しい人との時間を増やす

オキシトシンは食べ物から摂取できない成分ですが、気を許した友人との食事や家族とのだんらんによって分泌しやすくなります。一緒にいて楽しいと思える人と好きなイベントやセミナーに参加するなど、有意義な時間を過ごすことこそ、オキシトシン分泌につながるのです。

■人にやさしくする

オキシトシンは、相手のために何かを分け与える・相手を助けるといった行動をとったときにも分泌されることが分かっています。マッサージにもオキシトシン分泌を促す効果があり、受けている側よりも施術している側のほうがより多く分泌されるようです。
幸福感がないときにこそ、自ら人にやさしくする行動をとってみるといいかもしれません。

■ペットと触れ合う

オキシトシンの分泌を促す方法としては、ペットとの触れ合いを増やすことも有効です。ペットとの触れ合いは、飼い主だけでなくペット自身のオキシトシン分泌も促します。ペットとの絆を強めることにもつながるでしょう。

■ペプチド療法

ペプチドホルモンであるオキシトシンは、ペプチド療法によって補うことが可能です。ペプチド療法は、採血や唾液などの分析によって不足しているペプチドを解析し、注射や内服、点鼻などで補填する治療法のこと。
オキシトシンが少なくなった場合に起こる不安や抑うつ状態、記憶力・集中力・コミュニケーション能力の低下などの症状に効果的に作用する可能性があります。
オキシトシンが少なくなり不安な症状が現れ始めている場合には、ペプチド療法を検討してみると良いかもしれません。

■まとめ

オキシトシンがもたらす効果とオキシトシンが少ない人の特徴、オキシトシンの分泌を増やす5つの方法をご紹介しました。「幸せホルモン」であるオキシトシンが少ない状態が続くと、幸福度が下がるだけでなく、日常生活にも支障をきたし始めます。「幸せが感じられない」そんな日々が続いているときには、パートナーや家族、気の許せる友人と楽しい時間を過ごして、オキシトシン分泌を促しましょう。

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