にんにく注射は効果が出るまでどのくらい?疲労回復を目指すときの頻度とは

にんにく注射は効果が出るまでどのくらい?疲労回復を目指すときの頻度とは

スタミナをつけるならにんにくが良いといわれることがあります。そんなにんにくを使った、にんにく注射と呼ばれる施術があることをご存知でしょうか。にんにく注射は、美容クリニックなどで受けることができ、さまざまなメリットが得られる施術。今回は、にんにく注射の詳しい概要をはじめ、注射をしてから効果が出るまでの期間などをご紹介します。また、にんにく注射を打つタイミングや注意点、よくある疑問などもまとめました。

1.にんにく注射とは?期待できる効果もチェック

まずは、にんにく注射の概要と、期待できる効果からチェックしていきます。概要と効果を把握することで、にんにく注射の魅力が見えてくるはずです。

■まずはにんにく注射の概要から解説!

にんにく注射というネーミングから、にんにくから直接抽出した成分を注射すると考えてしまうことがありますが、それは違います。にんにく注射とは、ビタミンB1を中心としたビタミンB群などを注射器で静脈に打つ施術です。にんにく注射の主成分として配合されているビタミンB1とは、体内でエネルギーを作る際に必要となる成分。このエネルギーのもととなる成分を、注射によって補うのがにんにく注射です。

にんにく注射というネーミングで多数のクリニックが施術していますが、クリニックによってビタミンB1のほかに配合されている成分が異なります。ビタミンB1と一緒に、L-システインやグリチルリチン酸などを加え、クリニック独自の配合を行っているケースが多い傾向。そのため、詳細が気になる場合には、事前にクリニックに問い合わせておきましょう。

にんにく注射に要する時間は、ほとんどの場合5分程度。クリニックによっては、点滴タイプの施術を取り扱っていることもとあり、この場合にはおよそ20~30分が目安です。

■にんにく注射に期待できる効果は?

ここからは、にんにく注射を打つことによって期待できる効果について解説しましょう。以下の症状を感じたときが、にんにく注射を打つベストなタイミングです。

疲労回復

にんにく注射の主成分として配合されているビタミンB1は、体外から摂取した糖を分解し、ミトコンドリアという細胞内小器官に運び、エネルギー生産を行うために必要な成分です。そのため、ビタミンB1が不足すると、体内で十分なエネルギーが作れず、疲れやすく感じたり、なかなか疲労回復せずだるさを感じたりといった体の不調が発生します。そこで、ビタミンB1を中心とした成分が配合されたにんにく注射を打つことで、疲労回復が見込めるのです。また、新陳代謝を活性化させる効果も期待でき、肌荒れ改善にも役立つ場合があります。

二日酔い

アルコールを体内で分解するには、とくにビタミンB1が必要です。アルコールは水溶性ビタミンのビタミンB1を体外への排出を促してしまうため、にんにく注射によってビタミンB1を補うことで二日酔いの症状を緩和できる場合があります。

風邪の引き始め

にんにく注射に含まれているビタミン類は、免疫力アップをサポートする成分でもあります。そのため、風邪の引き始めにもぴったりな注射。仕事を休めない方などの忙しい方にとっては、風邪予防にも活用できる施術です。

ただし、クリニックによってにんにく注射に含まれる成分が異なります。そのため、風邪の引き始めにマッチしたアスコルビン酸(ビタミンC)などの成分が配合されたにんにく注射を行っているクリニックを探してみると良いでしょう。

2.にんにく注射を打ってから効果が出るまでの期間や頻度は?

出典:pixabay

続いては、にんにく注射を打ってから効果が出るまでの期間をチェックしていきます。また、効果が持続する期間や施術頻度の目安などもまとめたので、これからにんにく注射をしようと考えている方は参考にしてみてください。

■にんにく注射を打ってから効果が出るまでのおよその期間は?

にんにく注射は、直接静脈に成分を注入するため、比較的即効性のある施術です。個人差はありますが、にんにく注射を打った後、徐々に体力の回復が感じられる場合や、注射中に体がポカポカしてくる感覚がある場合もあります。効果が出るまで短時間であり、施術時間も短いことなどから、忙しい方にとってもトライしやすい施術といえるでしょう。

■効果の持続期間は?

にんにく注射の効果は、数日~1週間程度といわれています。この間、疲労感を感じにくい、体力がアップしたといった感覚があるでしょう。

■頻度の目安は?

にんにく注射は、数日~1週間程度効果が持続される施術のため、週に1回が目安頻度です。日頃から激しい運動をしている方や、デイリーに忙しくなかなか休息が取れずに疲れがたまっている方などは、医師と相談して週2~3回程度にすることもできます。明確な頻度は決められていないため、体調に配慮し、医師と相談のうえ施術を実施しましょう。自身の予算に配慮して、頻度を決めるのも1つの方法です。

3.にんにく注射の注意点

出典:photoAC

にんにく注射を打つうえで、知っておきたい注意点についてご紹介します。

■においが気になる場合がある

にんにく注射の主成分、ビタミンB1は硫化アリルと呼ばれるにんにくの香りに似た成分が含まれています。そのため、注射した際に成分が血液中に入り、鼻の粘膜にその血液が到達した際に、にんにく臭を感じるケースがあることを覚えておきましょう。なお、このにんにく臭がするという感想を持つのは注射した本人だけで、息がにんにく臭くなる、体臭が強くなるといった、周囲への影響はほとんど考えられません。

■にんにく注射を打てない場合がある

過去ににんにく注射によってアレルギー反応や頭痛、じんましんなどが出たことがある方は、避けたほうが良いでしょう。中には、現在服用している薬の種類によっては打てない場合もあります。にんにく注射を打つ前に医師としっかり相談してみてください。

■注射した部位が赤くなる・硬くなることがある

にんにく注射は針を皮膚に直接刺して成分を体内に注入するため、痛みを感じるのはもちろん、患部が一時的に赤くなる、硬くなるといった症状が現れることがあります。しかし、個人差はありますが、こういったにんにく注射のデメリットともとれる症状は、数日で収まることがほとんどです。あまりにも症状が長引く場合や不安な場合には、病院を受診してください。

4.にんにく注射に対するよくある疑問

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最後に、にんにく注射に対するよくある疑問と、その回答をまとめました。疑問を事前に解消し、不安を軽減してから施術を受けましょう。

■副作用はある?

にんにく注射に含まれる成分は主に水溶性ビタミンのため、余分なものは尿として体外へ排出されます。そのため、体内に蓄積されたり、摂取しすぎたりすることがなく、副作用はほとんど心配いりません。反対にいえば、にんにく注射は体外へ排出されやすい成分がメインのため、定期的な摂取によってその効果を維持することができます。
ただし、稀に施術中のにんにく臭によって気分が悪くなったり、吐き気を感じたりする場合があります。こういった症状は数十分ほどで消失することがほとんどのためあまり心配いりませんが、念のため医師にその旨を伝えると施術のペースなどを調整してくれるでしょう。

■ほかの注射や施術と組み合わせることは可能?

にんにく注射と、ほかの注射や施術を組み合わせることは可能です。例えば、プラセンタ注射や高濃度ビタミンC点滴などと組み合わせることがよくあります。ほかの注射と組み合わせることで相乗効果を期待できるでしょう。体調や悩みにマッチした組み合わせを医師に相談してみてください。

■にんにく注射のおよその費用は?

にんにく注射は自由診療であることがほとんどです。そのため、クリニックによって費用に差があります。目安としては1,000~2,000円前後。この料金に初診料が必要になります。

■まとめ

にんにく注射は、疲労感や二日酔い、風邪の引き始めなどにぴったりな施術です。施術時間はおよそ5分程度と気軽にできる点も魅力。即効性があるうえ、副作用の心配も少なく、初心者でも比較的トライしやすいメニューといえます。クリニックによっては美容面でうれしい効果が期待できる成分をプラスことも可能です。クリニックによって料金に差はありますが、比較的リーズナブルな傾向。日頃の疲れやだるさなどを感じたら、ぜひトライしてみてください。

・当サイトは、美容医療の一般的な知識をできるだけ中立的な立場から掲載しています。自己判断を促す情報ではないことを、あらかじめご了承ください。また、治療に関する詳細は必ずクリニック公式ホームページを確認し、各医療機関にご相談ください。
・本記事は、執筆・掲載日時点の情報を参考にしています。最新の情報は、公式ホームページよりご確認ください。
・化粧品やマッサージなどが記載されている場合、医師監修範囲には含まれません。

【治療の内容】
・にんにく注射
(ビタミンB群を主成分とした薬剤の静脈注射もしくは点滴静脈注射)
【治療期間および回数の目安】
・1~2週間に1回程度 ※個人差があります
【費用相場】
・1回 約¥2,000〜4,000円 ※クリニックごとに異なります
【リスク・副作用等】
・薬剤によるアレルギー反応、下痢、頭痛、注射部位の一時的な痛み など
【注意事項】
・使用する薬剤に過敏症の既往がある方
※詳細については医師にお尋ねください。
【未承認機器・医薬品に関する注意事項について】
・にんにく注射に使用できる同一の性能を有する他の国内承認医薬品はありません。
・治療に用いる医薬品および医療機器は、各クリニックの医師の判断のもと導入しています。
・諸外国において、治療に伴う重大な副作用の報告はありません。
・重大なリスク・副作用などが明らかになっていない可能性があります。
・万が一重篤な副作用が出た場合は、国の医薬品副作用被害救済制度の対象外となります。

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