プラセンタとコラーゲンの違いは?似ているけれど使い方で効果はどう変わる?

プラセンタとコラーゲンの違いは?似ているけれど使い方で効果はどう変わる?

美容医療について調べていたら、プラセンタやコラーゲンを使った施術を見つけた方もいらっしゃるでしょう。プラセンタとコラーゲンの違いについてご存知ですか?施術によって得られる効果を考えると似ているように感じますが、意外と違うもの。そこで今回は、プラセンタやコラーゲンを使った施術に興味がある方に向けて、違いや注意点などについて紹介します。

1.プラセンタとコラーゲンの違い

出典:photoAC

健康や肌のためにプラセンタのサプリメントを摂っている方や、コラーゲン配合のドリンクやゼリーを愛用している方もいらっしゃるでしょう。とはいえ、どういう成分でできており、どういった効果が期待できるのかについては曖昧な方も多いのでは?

もともとプラセンタもコラーゲンも体内で分泌されるものです。また類似成分として、ヒアルロン酸もあります。肌のことを考えたら「いずれかを摂れば良いのでは」と考えるのではないでしょうか。しかし実は、それぞれの成分は異なり、得られる効果も違います。

ここではプラセンタやコラーゲン、ヒアルロン酸がどういったものなのか、違いについて見ていきましょう。

■プラセンタとは?

プラセンタとは哺乳類の胎盤から作られた成分のことです。主にアミノ酸やビタミン、酵素、核酸、ミネラルなどで構成されています。そもそも胎盤は、お腹の中にいる赤ちゃんの生命維持に利用される大切な部分です。栄養素の供給や造血、ホルモン分泌、たんぱく質の合成などの役割があります。

またプラセンタには成長因子といわれる細胞を活性化させる成分があり、基礎代謝をアップしたり新陳代謝を促したりするために欠かせません。ただし体内で分泌される成長因子は、年齢とともに減少します。そのため成長因子を補給しようと思えば、プラセンタを摂取する必要があるでしょう。

■コラーゲンとは?

たんぱく質の一種で、体を構成するたんぱく質のうちなんと約3割がコラーゲンで、細胞同士をくっつける役割があります。コラーゲンが不足すると、肌のハリがなくなりシワやたるみの原因に。また真皮の厚みが減って頬がこけたり血管が浮いて見えたりし、老けて見られることもあるでしょう。

ひとことでコラーゲンといっても、いくつか種類があり、体内では生成できないものも。また、年齢とともに不足する成分のため補給が必要です。

最近は、プラセンタやコラーゲンの補給を「サプリメントで」と考える方もいらっしゃいますが、実はサプリメントによる美容効果への科学的根拠は証明されていません。肌のキメを整えたい方やハリのある肌を求める方は、美容医療を用いることをおすすめします。

■似ている成分・ヒアルロン酸との違い

ヒアルロン酸は、細胞と細胞をつなげる役割を持った成分で、細胞のあいだに水分をまとって細胞を守る働きもあります。粘性が高く、元に戻ろうとする力や保水力に優れた成分です。ヒアルロン酸も加齢とともに減少します。

ヒアルロン酸が不足すると、肌が乾燥したり肌のターンオーバーが滞ったりすることも。みずみずしい肌を維持するためには欠かせない成分です。

今回紹介した3つの成分は相互に影響しており、どれも必要なものばかり。コラーゲンやヒアルロン酸は皮膚の下にある真皮で作られ、これらを作るためには線維芽細胞が影響します。そして、この線維芽細胞を活性化させる成分がプラセンタなのです。
つまり、若々しくみずみずしい美しい肌を維持しようと思えば、プラセンタ・コラーゲン・ヒアルロン酸が欠かせません。

2.どんな悩みに適しているの?

出典:photoAC

健やかな肌にはプラセンタもコラーゲンもヒアルロン酸も欠かせませんが、それぞれに特徴があります。成分の働きやどんな悩みに適しているのかを確認しましょう。「プラセンタとコラーゲンどっちがいいの?」などと迷ったときの参考にしてください。

■プラセンタ

プラセンタには主に以下のような効果が期待できます。

  • 肌のキメを整える
  • ターンオーバーを促す
  • コラーゲンやヒアルロン酸を刺激する
  • ホルモン分泌をサポートする
  • 自律神経のバランスを整える

プラセンタは、とくに40代~50代の方の更年期に伴う症状を緩和する効果が期待できます。その他には疲労回復やアレルギー症状の緩和などの効果も望めるでしょう。

一方で「肝臓に悪い」などの情報を耳にすることがあるかもしれません。これは医療機関にてプラセンタ療法を行った場合の副作用として、肝機能障害が報告されているためです。

また、プラセンタは動物由来の成分のため、動物性たんぱく質にアレルギーを持つ方は注意が必要です。心配がある方は医師や薬剤師に相談しましょう。

■コラーゲン

コラーゲンには、主に以下のような効果が期待できます。

  • たるみやシワの緩和
  • 肌の弾性や保湿性を高める
  • ハリのある肌へと導く

■ヒアルロン酸

ヒアルロン酸には、主に以下のような効果が期待できます。

  • みずみずしい肌へと導く
  • ターンオーバーを促す
  • 乾燥からくるシワの緩和

3.プラセンタやコラーゲンを用いる美容医療

出典:photoAC

プラセンタやコラーゲンは食事から補給することはできますが、十分な効果を得たい方や効率的なケアを求める方には美容医療がおすすめです。プラセンタやコラーゲンなどを用いる美容医療にはどういった施術があるのか見ていきましょう。

■注射

注射によってプラセンタやコラーゲン、ヒアルロン酸を注入する施術です。施術後の経過は個人差がありますが、比較的ダウンタイムに配慮されているため、赤みや発疹などの症状が出ても数日程度で治まるでしょう。

■ダーマペン

マシンの先端にある超極細針を皮膚にさして微細な傷をつけ、傷を治そうとする自然治癒力を利用した施術です。人は傷を治そうとするときにコラーゲン生成を促すことが分かっています。

また微細な傷をつける際に、成長因子やヒアルロン酸などの有効成分を浸透させて効果を高めることもできます。

■メソナJ

経皮導入機のことで、高分子の成長因子やコラーゲン、ヒアルロン酸を複数同時に真皮層まで導入することが可能です。皮膚に傷をつけずに真皮層まで届いて細胞に直接作用するため、効果を実感しやすいといわれています。

4.プラセンタやコラーゲンを摂る際の注意点

最後に、プラセンタやコラーゲンなどを摂る際の注意点についても見ていきましょう。

■プラセンタの注意点

プラセンタ注射は一般的に免疫反応を起こさないとされていますが、まれにかゆみや発疹などのアレルギー反応を起こすケースがあるため注意してください。

また医療機関でプラセンタ注射をした場合、献血ができなくなるケースがあります。これは変異型クロイツフェルトヤコブ病を血液から検査する方法が実用化されていないため、念のための措置です。

プラセンタ注射の効果は比較的短く、個人差がありますが2日~数週間といわれています。効果を持続させるためには継続することが必要な点も覚えておきましょう。

■コラーゲンの注意点

コラーゲン注射の持続期間は、数ヶ月~1年程度です。効果を保つには数ヶ月~半年ごとの施術がおすすめです。なお動物由来のコラーゲンを注射した場合、かゆみや腫れなどのアレルギー症状が出る可能性があります。

■ヒアルロン酸の注意点

ヒアルロン酸には高分子タイプと低分子タイプがあります。高分子タイプは食品に含まれますが、腸内環境によっては吸収されにくいことがあります。またヒアルロン酸注射も早期に分解される性質があるため、効果を維持するためには、継続して施術を受ける必要があります。

ヒアルロン酸においても、アレルギー症状が出るケースがあるため注意しましょう。

■まとめ

プラセンタやコラーゲン、ヒアルロン酸の成分は異なります。しかしそれぞれに作用しているため、若々しく美しい肌を維持するためにはどれも欠かせないものばかり。効率的かつ十分な効果を得たいと考える方は、美容医療がおすすめです。美容医療についてもいろいろな治療方法があるため、医師と相談のうえ自身に合った方法を選ぶと良いでしょう。

・当サイトは、美容医療の一般的な知識をできるだけ中立的な立場から掲載しています。自己判断を促す情報ではないことを、あらかじめご了承ください。また、治療に関する詳細は必ずクリニック公式ホームページを確認し、各医療機関にご相談ください。
・本記事は、執筆・掲載日時点の情報を参考にしています。最新の情報は、公式ホームページよりご確認ください。
・化粧品やマッサージなどが記載されている場合、医師監修範囲には含まれません。

【治療の内容】ヒアルロン酸製剤の注入
【治療期間および回数の目安】約9~12カ月に1回程度 ※製剤や部位によって個人差があります
【費用相場】1本 約¥55,000~¥150,000 ※使用する本数には個人差があります。
【リスク・副作用等】赤み、内出血、腫れ、痛み、アレルギー反応、修正位置のずれなど
【未承認機器・医薬品に関する注意事項について】
・本治療には、国内未承認医薬品または薬事承認された使用目的とは異なる治療が含まれます。
・治療に用いる医薬品および医療機器は、各クリニック医師の判断のもと、個人輸入手続きが行われています。個人輸入における注意すべき医薬品等に関する情報は、下記をご参考ください。
https://www.yakubutsu.mhlw.go.jp/individualimport/purchase/index.html
・薬事承認を取得した製品を除き、同一成分や性能を有する他の国内承認医薬品および医療機器はありません。
・諸外国における安全性等に係る情報
-重大なリスクや副作用が明らかになっていない可能性があります。
・万が一重篤な副作用が出た場合は、国の医薬品副作用被害救済制度の対象外となります。

【治療の内容】プラセンタ注射
【治療期間および回数の目安】約1~4週間に1回程度
【費用相場】1回約¥1,000~¥2,000程度 ※※各クリニックによって異なります。
【リスク・副作用等】注射部位に内出血、痛み、硬結、肝機能障害など
【未承認機器・医薬品に関する注意事項について】
・本治療には、国内未承認医薬品または薬事承認された使用目的とは異なる治療が含まれます。
・治療に用いる医薬品および医療機器は、各クリニック医師の判断のもと、個人輸入手続きが行われています。個人輸入における注意すべき医薬品等に関する情報は、下記をご参考ください。
https://www.yakubutsu.mhlw.go.jp/individualimport/purchase/index.html
・薬事承認を取得した製品を除き、同一成分や性能を有する他の国内承認医薬品および医療機器はありません。
・諸外国における安全性等に係る情報
-重大なリスクや副作用が明らかになっていない可能性があります。
・万が一重篤な副作用が出た場合は、国の医薬品副作用被害救済制度の対象外となります。

【治療の内容】コラーゲン注入(コラーゲン主成分製剤の注入)
【治療期間および回数の目安】約半年~1年半に1回程度 ※製剤・クリニックによって個人差があります。
【費用相場】 1ccあたり約¥60,000~¥100,000※各クリニック・製剤によって異なります。
【リスク・副作用等】発赤、腫れ、痛み、つっぱり感、熱感、硬結など
【未承認機器・医薬品に関する注意事項について】
・本治療には、国内未承認医薬品または薬事承認された使用目的とは異なる治療が含まれます。
・治療に用いる医薬品および医療機器は、各クリニック医師の判断のもと、個人輸入手続きが行われています。個人輸入における注意すべき医薬品等に関する情報は、下記をご参考ください。
https://www.yakubutsu.mhlw.go.jp/individualimport/purchase/index.html
・薬事承認を取得した製品を除き、同一成分や性能を有する他の国内承認医薬品および医療機器はありません。
・諸外国における安全性等に係る情報
-重大なリスクや副作用が明らかになっていない可能性があります。
・万が一重篤な副作用が出た場合は、国の医薬品副作用被害救済制度の対象外となります。

【治療の内容】ダーマペン(マイクロニードル治療)
【治療期間および回数の目安】3~4週間に1回、計1~5回程度
※治療期間や回数等はクリニックごとに異なります。
【費用相場】1回約¥15,000~¥25,000
【リスク・副作用等】赤み、皮むけ、内出血、腫れなど
【未承認機器・医薬品に関する注意事項について】
・本治療には、国内未承認医薬品または薬事承認された使用目的とは異なる治療が含まれます。
・治療に用いる医薬品および医療機器は、各クリニック医師の判断のもと、個人輸入手続きが行われています。個人輸入における注意すべき医薬品等に関する情報は、下記をご参考ください。
https://www.yakubutsu.mhlw.go.jp/individualimport/purchase/index.html
・薬事承認を取得した製品を除き、同一成分や性能を有する他の国内承認医薬品および医療機器はありません。
・諸外国における安全性等に係る情報
-重大なリスクや副作用が明らかになっていない可能性があります。
・万が一重篤な副作用が出た場合は、国の医薬品副作用被害救済制度の対象外となります。

【治療の内容】メソポレーション
【治療期間および回数の目安】約1ヶ月に1回程度
【費用相場】1回約¥12,000~¥25,000 ※各クリニックによって異なります。
【リスク・副作用等】使用する薬剤によるアレルギー反応、ピリピリとした刺激など
【未承認機器・医薬品に関する注意事項について】
・本治療には、国内未承認医薬品または薬事承認された使用目的とは異なる治療が含まれます。
・治療に用いる医薬品および医療機器は、各クリニック医師の判断のもと、個人輸入手続きが行われています。個人輸入における注意すべき医薬品等に関する情報は、下記をご参考ください。
https://www.yakubutsu.mhlw.go.jp/individualimport/purchase/index.html
・薬事承認を取得した製品を除き、同一成分や性能を有する他の国内承認医薬品および医療機器はありません。
・諸外国における安全性等に係る情報
-重大なリスクや副作用が明らかになっていない可能性があります。
・万が一重篤な副作用が出た場合は、国の医薬品副作用被害救済制度の対象外となります。