ライフスタイルに合わせて楽しく・無理なく通える美容治療を!セイコメディカルビューティクリニック理事長 曽山聖子先生にインタビュー

ライフスタイルに合わせて楽しく・無理なく通える美容治療を!セイコメディカルビューティクリニック理事長 曽山聖子先生にインタビュー

鹿児島市と福岡市中央区にクリニックを構える「セイコメディカルビューティクリニック」理事長の曽山聖子先生にインタビュー。同院は、曽山先生の「こんなクリニックがあったらいいな」という想いを形にした、ホスピタリティ溢れる治療・診療が強み。多岐に渡る治療法から一人ひとりに寄り添った方法を提案するとともに、肌に適したドクターズコスメを使用したホームケアのアドバイスにも応じています。今回は、「セイコメディカルビューティクリニック」を開業するまでの軌跡や、同院の強み、美容医療業界に寄せる想いをお伺いました。

ドクタープロフィール

セイコメディカルビューティクリニック 理事長 曽山聖子(そやま せいこ)先生

セイコメディカルビューティクリニック 理事長
曽山聖子(そやま せいこ)先生

福岡大学医学部を卒業後、同大学病院にて皮膚科医として従事。「博多駅東クリニック」の皮膚科部長や大手美容外科の院長を歴任し、2006年に「セイコメディカルビューティクリニック」を開院。日々新しい治療やドクターズコスメが登場するなか、流行だけにとらわれず、きちんと効果が期待できる価格に見合った手法を厳選し、ライフスタイルに無理が生じない提案・診療に注力されています。肌治療と肌ケアをトータルで行うことの重要性を説くとともに、日本医学脱毛学会の理事を務めるなど、美容医療業界のトップランナーとして活躍中。

(経歴)
鹿児島県立鶴丸高等学校卒業
2001年 福岡大学医学部卒業
福岡大学病院皮膚科入局
博多駅東クリニック皮膚科部長
大手美容外科 院長
2006年 セイコメディカルビューティクリニック開院
(所属学会)
日本皮膚科学会会員
日本医学脱毛学会(理事、第41回脱毛学会会頭)
日本美容皮膚科学会会員

医師としての背景 ~思春期の肌悩みがきっかけで皮膚科医の道へ~

―――まずは医師を志したキッカケや、皮膚科医となった背景について教えてください。

私の実家は奄美大島にあり、父は人工透析を実施する開業医でした。離島で人工透析の専門医院はとても珍しく、日々頑張る父の背中を目にしながら育ったため、早くから「医師になりたい」という想いを抱いていましたね。

医師となり皮膚科を専門として選んだのは、私自身が中学生の頃にニキビに悩んだ時期があったからです。今でこそニキビは病気のひとつ、という理解が広がっていますが、当時はそのような認識はなく、「清潔にすれば治る」「顔をちゃんと洗ってないんじゃない?」といった心ない言葉をもらったこともあります。

中高生向けの雑誌に“○○をつけると治る”と確かではない情報が掲載されていたり、エステに何十万もかける人がいたり、皮膚科に行っても冷たい対応を受けたり、そんな時代でした。そのため、治す方法が分からないままに「エステに通った方がいいのかな?」と悩んだものです。

日ごろから「皮膚科でニキビをきちんと治療できたらいいな」と思っていたので、大学では友人に「ニキビの悩みを解決する“セイコクリニック”を作りたい!」とずっと言っていました。まさか本当に開業することになるとは思っていませんでしたが…(笑)。

―――皮膚科の医局へ入られて、そこから美容医療業界へはどのような経緯でシフトされたのでしょうか?

私が入局した「福岡大学病院」の皮膚科では、疾患としての痣治療は行っていましたが、美容医療に関わる治療は少ないものでした。唯一、取り入れられていたのがピーリングだったと記憶しています。ピーリングはたまにしか行わない治療でしたが、私はとても興味を持ちまして、「この分野に進みたい!」と強く思ったんです。こうして研鑽を重ねて、2006年の「セイコメディカルビューティクリニック」開業に至ります。

―――美容医療業界に進出して良かったと思う点や、やりがいにつながっているポイントがあれば教えてください。

人にはそれぞれ、シミやたるみなどお悩みがあるものです。そのなかでも、私はニキビが最も人生を左右するのではないか、と感じています。思春期の学生が登校拒否になったり、マスクが外せなくなったり、人の目を見られなくなったりと、大きな影響がありますからね。

「セイコメディカルビューティクリニック」は自費診療がメインのため、保険診療を経験してニキビが思うように改善しなかったお子さんも多く来られます。初診時は髪で顔を隠し、目を合わせてくれないお子さんも少なくありません。それが、治療が進むにつれて「先生、おはよう」と挨拶してくれたり、髪を茶色く染めたりメイクしたり、おしゃれを楽しむようになったりするなど、内面から明るくなっていくんです。こうした姿を目の当たりにすると、「人生を変えているな」という実感があります。

「セイコメディカルビューティクリニック」へのこだわり ~自分のペースで一生通えるクリニックを形に~

セイコメディカルビューティクリニック 理事長 曽山聖子(そやま せいこ)先生

―――「セイコメディカルビューティクリニック」で曽山先生が診療するうえで、気をつけていることや、大切にしていることがあれば教えてください。

ライフスタイルやご予算などに合わせて、“美容を楽しめるペース”で通っていただくことを大切にしています。肌や美容に関するお悩みは人それぞれで尽きませんが、無理を強いる治療は長続きしません。

たとえば女性には、妊娠や出産、子育てや介護など、美容治療に集中できない時間がたくさんあります。そんな時期も、無理をしない方法や予算で、のんびり楽しみながら自分のペースでクリニックに通ってもらうことが目標です。一生のお付き合いができたらいいな、という想いで日々診療していますね。実際に、当クリニックには90代の方も来てくださっていますよ。

クリニックのSNSでは、医療情報だけでなく私の人柄が伝わるような投稿も散りばめるよう心がけています。「怖い先生じゃないんだ」なんて思っていただけたら嬉しいです。自由診療は、“なんだか不安”とか“ふっかけられたりローンを組まされたりしそう”といったイメージが抱かれがちですが、当クリニックでは絶対にそんなことがないようスタッフに周知しています。大切にしているのは、「患者様を自分の家族と思い、本当に必要なものだけおすすめする」姿勢です。開業以来、押し売りは一切しておりませんし、スタッフの売り上げの追求もしないですね。

―――「セイコメディカルビューティクリニック」の発展の秘訣をお聞かせください。

ひとつ言えるのは…。私は講演をたくさんしており、教科書の分担執筆などにも取り組んでおります。教科書の執筆は大変なことも多いですが、私の勉強になっており、クリニックへの認知や地位の向上につながっているかなと感じます。ドクターや業者さんに覚えていただく、声をかけていただく、といった機会が増えました。発信の積み重ねで今があるのかもしれません。

曽山先生の美容医療への情熱 ~目指すのは寄り添う治療~

セイコメディカルビューティクリニック 理事長 曽山聖子(そやま せいこ)先生

―――曽山先生はメディカルコスメを取り入れた肌治療の第一人者として活躍されていますが、導入コスメや治療方針はどう確立していかれたのでしょうか?苦労された面はありますか?

開業から18年と長く美容医療業界にいるなかで、急激に流行りあっという間に消えたメディカルコスメや治療法をたくさん見てきました。特にメディカルコスメは流れに乗ってみた経験もありますが、導入理由を振り返ると、「人気があるから」「売れているから」「雑誌に掲載されていたから」といったように、深い想いを抱けていないことに気付いたんです。そんな商品ではもちろん人気も出ません。

そこでふと、実際に自分が患者様の気持ちになって試し、「本当にその金額を払ってまで使い続けるだろうか」と考えるようになったんです。それ以降、メディカルコスメも治療法も、価格と結果のバランスを考慮して導入するようになりました。

自分なりの治療法を考えるようになったキッカケのひとつには、私のハイドロキノンアレルギーが挙げられます。当クリニックでは「ZO® Skin Health(ゼオスキンヘルス)」のコスメを導入していますが、副作用のため私が試せなくなった時期があるんです。さまざまな結果が見込める信頼を寄せるコスメのため困りましたが、そのときに辿り着いた発想が、「私が実験台になってみよう」です。

“副作用が出ても使える方法”を試行錯誤して考え、自分が試してみた結果を学会で発表しました。私と同じように困っている方もいるため、有益な情報を発信したい一心でしたね。このように、試行錯誤しながら治療法を生み出しています。

―――肌治療においては保険治療と自費治療の境界線で悩む方が多いかと思います。曽山先生はどのようにお考えですか?また、お悩みの方にどのような提案をされていますか?

当クリニックでは予算面と結果を考慮し、患者様にとってより有益な治療法を選んでいただきます。自費診療メインで行なっているため、場合によっては他院での受診を勧める場合もあります。

たとえばホクロやイボの除去なら「保険診療でここまでできます」「自由診療ならさらにきれいに取れます。ただし、価格が大きく違います」と説明して、患者様に選択いただきます。

ニキビでは、すでに保険診療を経験された方が来院するケースが多いですが、明らかに初めての方が高価格帯の治療を始めようとしていたら「まずは保険で治療してはいかがですか?」と伝えます。

―――「セイコメディカルビューティクリニック」での自費治療を選択した方とのカウンセリングでは、どのようなことに気をつけておられますか?

治療のご提案の際に重視しているのは、肌質やお悩みに加えて患者様のライフスタイルですね。紫外線を生活のなかでどのくらい浴びるか、人前に出る機会が多いかなどを考慮しながら、ダウンタイムがある治療への許容範囲を相談していきます。また、予算もとても大切です。予算面で無理があると美容医療を楽しめないため、必ず伺い、その範囲内で可能な治療を提案しています。
稀に「予算10,000円でシミもたるみも一回で治療したい」といったご要望をいただくことがありますが、その場合は「無理です」と、きちんとお伝えしています。美容医療はそこまで完璧ではありません。“期待を持たせすぎない”ことも私たちの仕事かな、と思います。

脱毛にしても「何回か通えば完全に生えてこない」とお考えの方がいますが、実際は異なり、また、やけどや硬毛化といったリスクもあります。何十万も支払い、逆に体毛が濃くなってしまうケースもあるため、アフターフォローが手厚い信頼できるクリニックに通っていただけるよう、正しい情報をお伝えするよう注力しています。

―――鹿児島と福岡で圧倒的な存在感を誇る「セイコメディカルビューティクリニック」が目指す姿について、今後の展望を教えてください。

規模を大きくしたり、売り上げをアップさせたりするよりは、“質”を高めたいと思っています。患者様に提供する治療内容や、私たちのスタッフの働き方といった中身を充実させるのが目標です。将来的に余力が持てれば、現在の鹿児島院と福岡院に加えてもう1院開院できたらいいなと思います。

また、社会貢献にも引き続き重きを置きたいです。現在は、「学割治療」として高校生までの方に特別料金を設定したり、鹿児島全域の児童養護施設に入所している方を対象にニキビ治療や化粧品を無償で提供したりしています。私が無理なくできる最大限の範囲で、継続していきます。

美容医療業界の現状とこれから ~変革著しい業界で問われる医療の真価~

―――現状の美容医療業界についてはどのように感じておられますか?率直なお考えをお聞かせください。

情報社会のなかで、選択肢が多い美容医療の在り方の難しさを日々感じています。美容が重視されすぎると、キラキラした人や華やかな人と自分を比べて「目にする人すべてが綺麗すぎて辛い」とギャップに苦しむ方も増えるのではないでしょうか。TikTokやSNSなどで加工の世界に慣れた世代の若者が、すでに十分魅力的なのに美容にとらわれていたり、自信を持てずにマスクで生活していたり、そんな姿を目の当たりにすると複雑な気持ちになるのも事実です。

―――美容医療業界はとても速いスピードで発展しています。美容医療業界の現状・今後をどうとらえていますか?

ここ数年美容医療業界の医師の方々のご活躍が目覚ましく、素晴らしいと日々常に感じています。「BIANCA CLINIC(ビアンカクリニック)」の堀田理事長、「聖心美容クリニック銀座院」の牧野院長、「LOCHIC CLINIC GINZA(ロシッククリニック銀座)」の小野院長による「Cutting Edge(カッティングエッジ)」の開催も然りです。これまでの“多くは語らない表面的な講演”とはまったく違い、技術に対する貪欲さや、お互いにシェアし合ってより良い医療を提供しようという想いが伝わり、実際にそういったステージを設けておられ、大変勢いがあります。心から尊敬し、私も学ばせていただこう、頑張らなきゃ、という気持ちになります。この数年で、美容業界の変革を目の当たりにしている感覚です。

―――曽山先生のような存在を目指して邁進中の若手医師の方々も多くいます。ぜひメッセージや想いをお聞かせください。

私が一緒に働いているドクターやスタッフによく伝えているのが、「お金の感覚を間違えない」です。10,000円の重みを忘れてはいけないと思っています。

美容医療は正直、高いです。数万円から数十万円、数百万円といった治療を行うなかで10,000円の治療は安く感じます。しかし、本来の10,000円の価値を忘れてはいけません。10,000円を払う感覚を、働いて貯めた大事なお金を持ってきてくださる感覚を、私たちは軽視してはなりません。この価値・重みに見合ったサービスと、知識と誠実さ、全てを兼ね備え患者様に向き合っていきたいと日々思っています。

読者や患者様へ向けて伝えたいメッセージ ~信頼できるクリニックで楽しく治療を~

セイコメディカルビューティクリニック 理事長 曽山聖子(そやま せいこ)先生

私は、一生安心して通っていただける、一生をお付き合いしていけるクリニックを目指して「セイコメディカルビューティクリニック」の理事長を務めております。読者の方々にはぜひ、ご自分のお悩みとご予算に合わせて、無理せず通える信頼できるクリニックを選んでいただきたいです。楽しみながら治療していただけたらと思います

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