フリーランス美容看護師 宇野美彩さんへインタビュー!自分自身を心から好きでいられる幸せな美容医療を提供

フリーランス美容看護師 宇野美彩さんへインタビュー!自分自身を心から好きでいられる幸せな美容医療を提供

フリーランス美容看護師 宇野 美彩さんへインタビュー。宇野さんは仕事への熱意や情報の発信力に加えて包容力と傾聴力にもあふれる人柄で、丁寧な施術やSNSの発信力で多くの方から支持されています。今回は、宇野さんがフリーランス美容看護師になるまでの歩みやご自身の強み、マルチな場で活躍できる原動力と美容医療への想いなどを伺いました。最後に美容看護師や美容看護師を目指す方へのメッセージもいただいたので、ぜひ最後までご覧ください。

ドクターズプロフィール

フリーランス美容看護師
宇野 美彩(うの みさ)さん

美容看護師として15年のキャリアを持つ。患者さまの幅広いニーズに応えるためフリーランス美容看護師となり、大阪にある数ヶ所の提携クリニックで施術提供している。クリニックスタッフへの技術指導や内部構築などのコンサルト業務、マシン等の営業活動、スキンケアブランドの立ち上げ、アパレルブランドのプロデュース、薬剤の輸入代行営業、企業のプロモーションなど活動は多岐に渡る。SNS上では「みさみさ」の愛称で知られるインフルエンサーで、女の子のママでもある。

(経歴)
2008年 大学病院手術室 勤務
2009年~2023年 美容皮膚科クリニック 勤務、美容外科・美容皮膚科クリニック 看護師マネージャー就任、美容皮膚科クリニック 現場看護師 兼 医療法人理事就任
2022年 オリジナルスキンケアブランド mialiia(ミアリーア) リリース
2024年 フリーランス美容看護師

▷宇野美彩さん公式インスタグラム(@misamisa.3333)はこちら
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▷mialiia公式インスタグラム(@mialiia_official)はこちら

看護師としての背景 ~大学病院などでの勤務を経てフリーランス美容看護師へ~

―――宇野さんが美容看護師を目指したきっかけを教えてください。

看護学生時代、二重埋没の手術を受けたときに美容看護師という働き方があると知りました。看護師として美容に携われるということに感動したのが美容看護師を目指したきっかけです。将来的に美容看護師の仕事に役立てるため、まずは清潔ケアや手術の介助などを学ぶために大学病院の手術室に勤務しました。その後、個人の美容皮膚科クリニックに転職し、2024年現在、美容看護師になり15年目を迎えたところです。

―――美容医療の世界に入って感じたことや新たに発見したことはありますか?

病気を治療する保険診療とは違い、美容医療は健康な患者さまの顔や体に施術を行います。美容看護師に転職してから現在に至るまで、健康な患者さまの顔や体に施術する際にプレッシャーを感じることも少なくありません。その一方で、患者さまから「以前は鏡で自分の顔を見るのも嫌だったけれど、施術を受けてからはお化粧をするのが楽しい」というお声をいただくと、自分の仕事を誇りに思えます。

美容医療の世界に入ってからの発見は、自分が得意とする仕事のやり方を見いだせたことです。美容看護師に転職して半年後、当時の勤務先だった個人クリニックで私が突然に看護師のトップになるという出来事がありました。最初は戸惑いましたが、仕事に取り組むうちに与えられた業務をこなすより、物事を1から築き上げるほうが私には合っていることが分かったのです。その経験が、美容看護師の枠を超えて働く現在の生き方にもつながっています。

―――フリーランス美容看護師として活動するようになった理由は何ですか?

美容看護師としてキャリアを重ねながら看護師マネージャーの業務や後輩教育などに携わり、2023年まで美容クリニックの理事としても勤務していました。さまざまなことにチャレンジさせていただける環境ではありましたが、自身が大切にしたいことに重きを置きたいという思いが強くなり、働き方を変える決断をしました。2024年からフリーランス美容看護師となり、現在は3つの提携クリニックで担当患者さまに施術を行っています。

美容医療への情熱 ~ニーズを汲み取り患者さまが本当に求めるベネフィットを提供~

―――患者さまにどのような美容医療を提供したいと考えていますか?

患者さまには施術料金以上のベネフィット(=利益)を実感していただくことをいつも目標にしています。美を追求する方は、コスメやスキンケア用品のほか、美容院やネイルサロンなどの維持費をかけていることがほとんどです。必要経費の中に美容医療も含めていただけるよう、美容看護師は患者さまへ美容医療の価値を伝えるだけではなくベネフィットを提供しなくてはなりません。

知識や技術はもちろん大切ですが、“患者さまにとってのベネフィットを考え抜くこと=仕事の醍醐味”と感じられる資質も美容看護師には必要だと思います。

―――患者さまにカウンセリングや施術をする際、大切にしていることを教えてください。

患者さまのニーズをくみ取ることが大切だと思っています。カウンセリングであれば、美容看護師から美容医療の情報を得たい方もいれば、悩みをじっくりと聞いてほしい方もいます。また施術であれば、できるだけ短い期間で求めるゴールにたどり着きたい方と、きれいになるまでの過程をゆっくりと楽しみたい方などさまざまです。言葉や表情を手がかりにコミュニケーションを重ねながら、目の前の患者さまが本当に求めるベネフィットを引き出してその期待に応え、美容医療で患者さまを幸せにしたいと考えています。

―――患者さまを美容医療で幸せにするために必要なものは何だと思いますか?

患者さまの幸せをキャッチできる高感度なアンテナだと思います。美容医療で目指すゴールや美意識は患者さまによって違うものです。ドラマチックな変化を好む方もいれば、他人には気づかれにくいナチュラルな変化に喜びを感じる方もいます。

クリニックで施術のビフォーアフター画像を見たときに「この部分が以前よりきれいになりましたね」と客観的に評価されることも患者さまにとっては喜ばしいことだと思います。一方で、患者さまの主観的な評価も大切です。患者さまが感じている美容医療のベネフィットと幸せに共感できる美容看護師でありたいと思っています。

宇野さんの強み ~美容ナースの枠を超え、求められる役割に積極的にチャレンジ~

フリーランス美容看護師 宇野 美彩(うの みさ)さん

―――宇野さんは美容看護師以外にもさまざまな活動を行っているそうですね。

はい。私自身が大好きな高周波(RF)機器を販売するお手伝いをしています。機器を導入する際に美容クリニック側が知りたい情報や起こりやすい機器トラブルの解決法を具体的にアドバイスするなどして営業活動していますね。また、美容クリニックの内部構築や技術指導やコンサルティング業務、オリジナルスキンケアブランドの立ち上げ、アパレルブランドのプロデュースなども行っています。

私は元来「関わる方の人生を美しく彩りたい」という気持ちが強く、美容看護師だけでなく周囲から求められる役割があれば何にでも挑戦してみたいという想いで取り組んでいます。

―――オリジナルスキンケアブランド『mialiia』を立ち上げたきっかけを教えてください。

フリーランス美容看護師 宇野 美彩(うの みさ)さん

たくさんのコスメブランドを一通り試そうと、収入のほとんどをスキンケア化粧品の購入に費やしたこともありますが、自分の希望を満たしてくれる商品に出会えなかったことがきっかけです。「もし売れなくても、自分が一生使い続けたいスキンケア化粧品をつくろう」と思い、オリジナルスキンケアブランドの立ち上げに至りました。

美容看護師として普段の施術でもこだわっていることですが、『mialiia』は価格以上の価値を実感していただける商品を目指しました。使用することで未来の自分が楽しみになり、未来に投資している今の自分も好きになれるスキンケア化粧品をコンセプトに、開発では中身だけでなく容器の外観にもこだわっています。

―――宇野さんが活躍の幅を大きく広げられる原動力は何ですか?

フリーランス美容看護師 宇野 美彩(うの みさ)さん

美容医療業界に身を置く者ならではの“焦りから来る貪欲さ”ではないでしょうか。また、「現状維持は衰退である」という言葉に心を強く動かされた経験があり、私はもともと立ち止まることが怖い性分なのかもしれません。

現在は業界全体の知識や技術レベルが上がってきて、倫理に反した美容医療が行われることも以前より少なくなりました。そして、業界内での自分の価値を見出すためにドクターも美容看護師も知識や技術を競い合うように磨いています。

数年前までの美容看護師は粛々と施術をして組織に貢献し、目標を達成すればインセンティブをいただけるというスタイルが多かったでしょう。しかし現在は、もう一歩先へ進む美容看護師が増えてそれがロールモデルとなり、さらに高みを目指す流れになっています。

美容医療業界の今後 ~専門性を高めて、クリニック同士が連携する未来が理想~

―――美容医療にまつわる現状の課題は何でしょうか?

最近のSNSでよく見かけるコンプレックスを煽って美容医療に誘導をかける手法は、美容看護師として非常に問題視しています。個人的には、美容医療は誰かに似せた量産型の美をつくるものではなく、個性や価値観を生かして美しくなる手段だと考えているからです。患者さまが自分自身を心から好きでいられるためのお手伝いをすることが、美容医療に携わる者の使命だとも思います。

また、美容医療を受けた患者さまが非難される文化も変えたいですね。美容医療は幸せになるために受けるもので、後ろ指をさされる理由などありません。美容医療の課題解決にどのように取り組むべきか、現在模索しています。

―――美容看護師や美容クリニックの展望を教えてください。

最近では、美容看護師の地位向上のための学びの場の提供や、美容看護師を目指す人に向けたコンテンツの充実など、現役の美容看護師による活動が盛んに行われています。美容看護師の課題解決に向けた取り組みは十分に行われていて、良い流れが来ていると思います。

一方で、大手からの独立開業が増える中で苦戦している個人クリニックもあることは業界の課題です。同じ施術メニューで価格競争するよりも、クリニック同士が専門性を高め合い、連携して患者さまを紹介し合う横方向の関係づくりをすることが望ましいのではないでしょうか。

読者の方へのメッセージ ~美容看護師として目指す方向を検討することが重要~

フリーランス美容看護師 宇野 美彩(うの みさ)さん

他人を変えることはできませんが、社会ではたくさんの人と共生しなければなりません。きれいごとかもしれませんが、関わり合う人同士が「お互いに出会えて良かった」と感じられるような生き方を目指したいものです。美容看護師が患者さまのニーズを考え抜いた美容医療を提供できれば、お互いに幸せな関係を築けるでしょう。

また、フリーランス美容看護師になる方法についてたくさんのご質問をいただきます。個人的には、フリーランス美容看護師がどんどん増えて欲しいと願っているわけではありません。フリーランス美容看護師のほうが働きやすいケースもあれば、組織でしかできないこともあると考えています。組織の中にいても、個を強くする環境や輝けるステージがあれば成長し続けることは可能です。現状や自分の適性をしっかりと把握し、周囲に相談もしながら自分自身の将来をじっくりと検討してみてくださいね。

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