NEROでは、美容医療に関連するニュースやトピックを5秒でわかる内容にしてお届けします。今回のNews Topisでは美容整形業界で話題を集める新たなヒップリフト手術「マイアミTバックリフト」を徹底解剖。この施術が従来のブラジリアンバットリフト(BBL)とどのように異なり、なぜ注目されているのか、その技術的な特長と、美容医療の未来への影響についてもご紹介です。
2024年11月、アメリカ形成外科学会のニュースにて「マイアミTバックリフト」が取り上げられた。美尻を追求する人々に向けた新しいヒップリフト手術として注目されている。この施術は、従来のブラジリアンバットリフト(BBL)とは異なり、脂肪移植によるボリュームアップではなく、余分な皮膚と脂肪を除去し、自然なカーブと引き締まった外観を実現することに特化している。特に、切開部分がビキニラインに隠れる設計となっているため、術後の傷跡が目立たない点が評価されている。
マイアミTバックリフトの主な目的は、お尻の形状を整え、年齢や体重変動によるたるみを改善することにある。また、比較的軽度な手術であることから、約2週間の回復期間で通常の生活に戻れる利便性も兼ね備えている。一方で、臀部の切開部は治癒に時間がかかることがあり、患者の生活スタイルに一定の影響を及ぼす可能性がある点は注意が必要だ。
アジア市場においては、骨格や筋肉構造の違いから、そのまま適応するには課題もあるかもしれない。しかし、カスタマイズを加えた応用が可能であり、日本市場では「自然で調和の取れた美」を求める患者に対する新しいアプローチとなる可能性を秘めている。
アメリカ形成外科学会が示したこの施術は、美容医療の国際化と個別化が進む中で、新たな潮流を形成する象徴的な手術と言えるだろう。
※アメリカ形成外科学会の統計によるとBBL(ブラジリアンバットリフト) によるヒップ増大手術は 2022 年から 2023 年にかけて 3% 増加