NEROでは、美容医療に関連するニュースやトピックを5秒でわかる内容にしてお届けします。今回のNews Topicでは、東京都内で展開していた医療脱毛クリニック「トイトイトイクリニック」の運営法人、医療法人社団雪焔会が営業停止。急成長を遂げながらも利益が出ず、医療脱毛業界の苦境が浮き彫りになった。アリシアクリニック倒産問題とも密接に関連し、業界全体の危機が加速している。

POINT

1. 東京都内で展開していたトイトイトイクリニックが営業停止。
2. 売上は増えていたが、利益は100万円以下と低迷。
3. 過剰な広告投資や競争激化で経営が悪化。
4. アリシアクリニック破綻後、トイトイトイクリニックを推奨するインフルエンサーの影響も。
5. 医療脱毛業界は競争激化で倒産が続出、利用者のリスク増大。
6. 長期契約の前払い制に注意、契約前に事業者の財務状況を確認すべき。

概要：医療脱毛業界の変革期、淘汰が始まる

1. 何が起きたのか？

東京都内で「トイトイトイクリニック」を運営していた医療法人社団雪焔会が2024年1月31日までに営業を停止。東京商工リサーチと帝国データバンクが速報を報じた。原宿、新宿、池袋に展開していたが、利益がほぼ出ていない状態が続いていた。アリシアクリニックの破綻後、受け皿的な役割を果たしていた側面もあり、影響は大きい。

なぜ営業停止に？

2020年の売上高5.6億円から2024年には約12.8億円に拡大。しかし利益は100万円以下にとどまり、急成長の裏で過剰な広告投資や経営の非効率性が露呈。特にアリシアクリニック破綻後にトイトイトイクリニックを推奨するインフルエンサーの宣伝が増え、多くの契約者が発生した可能性がある。その結果、経営状況が悪化し、資金繰りが行き詰まったとみられる。

業界への影響は？

2024年12月に医療脱毛大手のアリシアクリニックが破産し、約9万人が被害を受けたばかり。医療脱毛業界は、サロンの倒産が過去最多を記録し、競争激化と人件費高騰、広告費の増加による圧迫が続いている。コース契約で前払いする利用者にとっては、さらに慎重な選択が求められる状況になった。アリシアに続くトイトイトイの破綻は、今後の業界再編を加速させる要因となり得る。