【New Column】“美容クリニック大量リストラ時代”は本当に来るのか？美容医療の“選ばれる医師”とは誰か──技術と発信力の二極化が進む現場

「美容クリニックで大量リストラが始まる」。高須幹弥医師の発言が、美容医療業界に波紋を広げている。だが、単なるセンセーショナルな予言と片付けてよいのだろうか。過当競争、広告費高騰、そして“直美化”──市場構造そのものが変わりつつあるいま、NEROはこの“淘汰”をどう見るのか。本記事では、この主張を起点に、美容医療界に迫る再編の兆しとその本質を読み解く。

📌 3つのポイント

✅広告頼みの集患モデルが限界に直面。技術より「選ばれる力」が問われる時代

✅“自己プロデュースできない医師”の淘汰と、SNS主導の個人集客構造へのシフト

✅この変化は美容医療の健全化か、それとも二極化の序章か？

美容医療市場に再編の兆しが見える。
美容外科・皮膚科への医師の流入と、クリニックの乱立により、業界全体が供給過多・競争激化の“レッドオーシャン”化を加速させている。
高須幹弥医師は、自身のYouTubeで「美容クリニックで大量リストラが起きる」と指摘。現場ではすでに、脱毛業界に続く倒産・閉院の連鎖が進行中だ。

最大の構造問題は、広告費に依存した集患モデルの限界だ。患者一人の獲得に数万円単位の費用が発生する中、価格訴求に頼るクリニックは持続可能性を失っている。
このなかで重要性が高まっているのが、「技術と発信力」の両立。
SNSなどで自己発信し、専門性を伝える力を持った“プロ×プロデューサー型の医師”が、患者から選ばれる時代へ益々激化か。
一方で、高須氏が警告するように、発信を行わない中高年医師や“他人任せ”の医師は、今後の雇用不安の渦中に置かれる可能性が高い。

しかしNEROは、単に発信力の有無だけで医師を価値づけるつもりはない。
SNSがすべてではなく、本当に価値ある医療を提供する“寡黙な実力医師”も確実に存在する。
NEROが目指すのは、そうした医師たちとユーザーを繋ぐ医療インフラの構築だ。
医師の技術、想い、哲学を丁寧にすくい取り、必要な人へ必要な医療が届く環境を整えていく──それが、我々が掲げる“医療の透明化と信頼回復”の本質である。