脱毛サロン業界大手「ミュゼプラチナム」、破産手続きへ進展
脱毛サロン業界の大手「ミュゼプラチナム」が、2025年5月15日、破産手続きを進める方針を固めた。従業員約2,300人に対する未払い給与(約15億円)や、店舗休業、顧客からの返金要求が相次いでいる中で、同社は深刻な経営危機に直面している。これにより、業界全体への影響が懸念される中、X(旧Twitter)では従業員や顧客、業界関係者からの不満が噴出しており、事態はますます注目を集めている。
運営会社社長 「謝罪し全力を尽くす」
📌 記事をざっくりまとめると…
✅従業員の未払い給与:ミュゼプラチナムの従業員約2,300人に対し、給与未払いが約15億円に達しており、破産申し立てが進行中。
✅顧客への影響:施術料を前払いしている顧客からの返金要求が高まり、予約キャンセルやサービス停止が問題に。
✅業界への波及:ミュゼの経営危機が美容業界に与える影響は大きく、前払い型ビジネスモデルのリスクが浮き彫りに。
ミュゼプラチナム、破産申し立てへ ― 給与未払いと経営混乱の現実
脱毛サロン業界大手「ミュゼプラチナム」の運営会社MPH株式会社が、経営難により破産手続きに進む決定を下した。約2,300人の従業員に対する給与未払い問題が深刻化し、未払い額は約15億円に達する。
3月に全店舗一時休業が発表されたものの、再開の目処は立っておらず、解雇や退職勧奨が行われた。Xでは、給与未払いに対する怒りや不信感が従業員から広まり、支払い遅延が続いている。特に新卒者を含む100名以上の従業員が入社直後に解雇されており、社会保障や未払い賃金の立替払いが行われていない状況。

顧客への影響 ― 返金問題とサービス停止
ミュゼプラチナムは前払い制のビジネスモデルを採用しており、サービスを前払いで提供している顧客に対し、未消化の施術に対する返金問題が発生している。店舗休業中で施術が提供できないため、予約が取れず、返金対応も遅れている。
特に、Xでは顧客からの返金要求が強まり、前払い金の返還されないケースが増加していると報告されており、不安や詐欺に対する疑念が広がっている。予約の取りづらさや突然のキャンセルに対する不安の声が多数投稿され、信頼が失われつつある。

業界全体への影響 ― 競争激化と前払い型ビジネスモデルのリスク
ミュゼプラチナムの破産問題は脱毛業界全体に波紋を広げており、前払い型ビジネスモデルが抱えるリスクが明確に浮き彫りになった。前払い料金が返金できない事態が発生し、消費者にとって重大な問題となったことで、他のサロンでも同様のリスクが意識されるようになっている。
今後、競合他社は経営の透明性を確立し、顧客・従業員保護の仕組みを整備する必要があるだろう。ミュゼの破産が業界内で注目されており、規制強化や顧客保護の仕組みが改めて求められている。

編集長ポイント
~美容業界の信頼回復には透明性が不可欠~
ミュゼプラチナムの破産申し立て準備が進行中で、給与未払い問題(約15億円)と店舗休業が深刻化する中、経営陣への不信感が強まっている。従業員と顧客からの不満が爆発し、業界全体に与える影響が懸念される状況だ。
一方、社長はYouTubeで謝罪し、信頼回復に向けて全力を尽くすと約束。しかし、これからの再建と資金調達の行方は不透明であり、業界全体にとっても重要な転換点となるだろう。
前払い制のリスクや、急拡大を支えた広告投資が、事業モデルの持続可能性に疑問を投げかけている。
まとめ
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給与未払いと経営混乱:ミュゼプラチナムは給与未払い問題に直面し、約15億円の未払いが続いており、破産手続きが進行中。
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顧客への影響:前払い制のビジネスモデルが破綻し、返金要求が高まり、予約キャンセルやサービス停止が続いている。
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業界全体の警鐘:ミュゼの経営危機が示す通り、前払い型ビジネスモデルに依存するリスクが業界全体の信頼に影響を及ぼしている。
業界全体での透明性の向上と顧客・従業員の保護が、今後の成長には不可欠となるだろう。