他人からみると「やりすぎ」と思えるほど美容整形を繰り返してしまう人がいるのは、なぜなのか。『顔に取り憑かれた脳』(講談社現代新書)を書いた大阪大学大学院の中野珠実教授は「人間は、自分の顔と他人の顔では『いいな』と感じる基準が異なる。特に自分の顔には、強い加工を加えたほうが『いいな』と思いやすい傾向がある」という。ジャーナリストの末並俊司さんが聞いた――。(後編/全2回)