【Breaking News】厚労省、再生医療クリニックに改善命令|“再生医療の盲点”に厚労省が踏み込む——銀座のクリニックへの改善命令が示した「計画と現場のズレ」という新リスク

📌 記事をざっくりまとめると…

  • 厚労省が銀座にある再生医療クリニックへ改善命令(2026年2月20日)
  • 問題は施術の危険性ではなく「ルール通りに運用されていなかったこと」
  • 提供計画にない医師・未記載医薬品など複数違反
  • 自由診療でも管理体制=ブランド価値になる時代へ

静かに反転した市場

2026年2月20日、厚生労働省は再生医療等安全確保法に基づき、都内の銀座鳳凰クリニックに対して改善命令を公表した。

今回問題となったのは、幹細胞治療や免疫療法そのものではない。
焦点は、提供計画に記載されていない医師による施術や、
未記載の医薬品使用など“計画と現場のズレ”だった。

つまり今回の処分は、
「危険な治療だったから」ではなく、
“ルール通りに運用されていなかったこと”が理由だ。

再生医療の本当のリスクは、
技術ではなく——“運用設計の甘さ”にあったのか。

【Breaking News】厚労省、再生医療クリニックに改善命令|“再生医療の盲点”に厚労省が踏み込む——銀座のクリニックへの改善命令が示した「計画と現場のズレ」という新リスク画像出典:厚労省 医政局研究開発政策課 再生医療等研究推進室

再生医療で何が起きたのか

今回、厚労省から改善命令を受けたのは、
一般社団法人志鴻会が運営する銀座鳳凰クリニック

事案は重大な不適合報告から始まった。

認定再生医療等委員会からの報告を受け、
厚労省は行政指導を実施。

クリニック側は改善報告書を提出したものの、
その後の立入検査では——

「改善済み」とされた内容の一部が未履行
であることが確認された。

さらに診療録の確認から、

・提供計画に記載のない医師による幹細胞投与
・樹状細胞療法の実施

などが判明し、複数の法令違反が認定。
結果として改善命令へと発展した。

なぜダメだったのか—— ポイントは「計画=設計図」という考え方

再生医療では、
事前に提出した再生医療等提供計画
そのまま“やっていい医療のルールブック”になる。

今回指摘された主な内容は、

計画に載っていない医師が施術
・計画にない医薬品・試薬を投与
・対象外の疾患にも提供
・疾病等報告の未提出
定期報告義務違反

つまり、
内容そのものよりも、

👉 「決めたルールと違う運用がされていた」
ことが問題視された形だ。

それで業界に何を示しているのか

今回の改善命令では、

・計画遵守を担保する管理体制の構築
・医師への法令教育・研修
・患者への事実通知と健康確認
・未提出報告の提出
・再発防止計画の策定

など、組織レベルでの見直しが求められた。

ここで重要なのは、

「何の治療をしているか」より
「どう管理しているか」が問われ始めている
という点。

自由診療であっても、
運用設計が甘ければ行政リスクになり得る。

これは、美容医療業界全体にも通じるメッセージと言える。

【Breaking News】厚労省、再生医療クリニックに改善命令|“再生医療の盲点”に厚労省が踏み込む——銀座のクリニックへの改善命令が示した「計画と現場のズレ」という新リスク

編集長POINT—— 本当のリスクは“違反”ではなく“ズレ”

今回のニュースは、
再生医療が危険だという話ではない。

むしろ、

✔ 技術は進化している
✔ ニーズも拡大している

それでも問題が起きる理由は——

制度理解と現場運用の距離が広がっていること。

医師個人のスキルではなく、
クリニック全体の設計力が問われるフェーズに入った。

まとめ

  • 厚労省が銀座鳳凰クリニックへ改善命令
  • 焦点は施術ではなく運用ガバナンス
  • 再生医療では「提供計画=設計図」
  • 自由診療でも制度遵守が前提へ
  • 最大のリスクは計画と現場のズレ

引用元:
厚生労働省医政局
厚労省報道関係者

NERO 安達健一 

NEROでは、世界各国における医療の制度変容と自由診療の構造分析を継続的に報じている。今後も「医療市場の倫理とサステナビリティ」をテーマに、
日本がどこまで自由診療を拡張すべきか、その境界を問い続ける。