NEROでは、美容医療に関連するニュースやトピックを5秒でわかる内容にしてお届けします。今回のNews Topisでは、最先端のiPS細胞を使ったパーソナライズ美容商品、コーセーが実証実験をスタートについての内容です。
コーセー、アイ・ピース、レジュの3社は、自身のiPS細胞から抽出した成分「iPSF」を配合したパーソナライズ美容商品の提供に向けた実証実験を8月から開始する。実験は、医療法人社団優恵会が運営する「銀座よしえクリニック」で、年間30人を対象に行われる。この取り組みは、お客の血液から採取した体細胞をiPS細胞に変換し、その成分を美容商品に使用することで、完全に個人に合わせた美容商品を提供することを目指している。
この実証実験の背景には、再生医療を応用した美容医療分野での新たな可能性がある。銀座よしえクリニックは、国内トップレベルの再生医療技術を持つクリニックであり、厚生労働省の認可を得た高い技術力の細胞培養加工施設を有している。この技術を駆使して、iPS細胞抽出成分「iPSF」の安全性と有効性を評価する。
実証実験のプロセスは、まずお客の血液を採取し、アイ・ピースがその体細胞からiPS細胞を作製する。このiPS細胞を用いて、レジュが「iPSF」を製造し、コーセーが開発した製剤と調合することで、パーソナライズされた美容商品が完成する。この一連の流れには約1年の期間が必要となる。
お客は2カ月に1回クリニックを訪れ、肌状態の診察とカウンセリングを受けながら、最適化された美容商品を享受する。この実証実験が成功すれば、個々の肌の特徴に最も適した美容商品が提供できるようになる。