サキサカ病院 副院長 匂坂 正信先生へインタビュー!非手術で挑むクマ治療の新しいアプローチとは

SUPERVISOR

サキサカ病院 副院長

匂坂 正信先生

サキサカ病院の形成外科・美容外科責任医師。日本形成外科学会認定の専門医として、切開を伴う高度な目元手術から、機器を用いた非侵襲治療まで幅広いアプローチを得意とする。特に、3D肌診断機などの客観的データに基づいた緻密な治療設計に定評があり、サーマニードルEVOのKOLとしても活躍。“美のかかりつけ医”として生涯サポートできるよう、患者と同じゴールを共有する医療を提供している。

サキサカ病院 副院長 匂坂 正信先生へインタビュー!非手術で挑むクマ治療の新しいアプローチとは

サキサカ病院 副院長 匂坂 正信先生へインタビュー。熊本市にあるサキサカ病院の副院長を務め、同医院の形成外科・美容外科を担当。

サーマニードルEVOのKOL*でもあり、非手術によるクマ治療に注力し、眼瞼下垂や眼窩脂肪へのアプローチなどの臨床研究にも取り組んでいます。

今回は、サキサカ病院の匂坂 正信(さきさか まさのぶ)先生が形成外科の道に進んだ背景や、非手術によるクマ治療の軌跡を伺いました。

*KOL……キーオピニオンリーダー。特定の分野・業界で影響力を持つ人物や専門家のこと。

ドクターズプロフィール

サキサカ病院 副院長
匂坂 正信(さきさか まさのぶ)先生

日本形成外科学会認定 形成外科専門医。「サキサカ病院」の形成外科および美容外科責任医師を務める。患者一人ひとりに真摯に向き合い、対話の中から最適な施術を見極めることで、納得感の高い治療を目指している。

“美のかかりつけ医”として生涯にわたるサポートを掲げ、エビデンスに基づいた「データで語る美容医療」を提供している。

(経歴)
2007年 宮崎大学医学部医学科 卒業
2007年 京都府立医科大学付属病院 初期臨床研修医
2009年 東京大学 形成外科 入局、杏林大学 形成外科 専攻医
2012年 国立がん研究センター形成外科 チーフレジデント
2015年 山梨大学形成外科 助教
2017年 杏林大学形成外科 助教(任期)
2019年 静岡済生会総合病院形成外科科長
2021年 サキサカ病院 形成外科・美容外科 責任医師
(資格)
医学博士
日本形成外科学会認定 形成外科専門医・指導医
(所属学会等)
日本美容外科学会(JSAPS)正会員
日本形成外科学会
日本創傷外科学会
東京大学形成外科 同門会員
杏林大学形成外科 医局員

▷サキサカ病院公式HP
https://sakisaka.or.jp/
▷サキサカ病院(美容外科)公式HP
https://aps.sakisaka.or.jp/
▷匂坂 正信先生公式インスタグラム(@masanobu_sakisaka)
https://www.instagram.com/masanobu_sakisaka/

なぜ医師を志して形成外科の道を選んだのか ~形成外科医 匂坂正信先生の原点~

サキサカ病院 副院長 匂坂 正信先生へインタビュー!非手術で挑むクマ治療の新しいアプローチとは

―――匂坂先生が形成外科医を目指したきっかけを教えてください。

幼い頃から絵を描いたり物を作ったりするのがとても好きで、子どもの頃は、形あるものを作り上げる仕事にしたいと考えていました。また、もともと実家が病院をしていたため、医師という仕事が身近にあったことも医師を目指すきっかけになったと思います。

医学部へ進学後は、顕微鏡を使って血管吻合*(けっかんふんごう)する細かい手術に興味を持ち、心臓血管外科の道に進むか形成外科へ行くか迷っていました。

ただ、心臓血管外科は大学病院をはじめとする比較的大規模な医療機関でなければ患者への治療の機会が限られやすく、どうしても働く環境が制限されてしまう側面があります。

一方、形成外科の場合は、頭から足までが施術対象です。外傷や先天異常、がん治療の再建手術など、失われた機能を回復させると同時に外見の尊厳を取り戻す形成外科という領域に、大きな魅力を感じました。

*血管吻合……血管と血管を縫い合わせること。

―――東京大学医学部附属病院の形成外科へ入局されたのは、どのような志からだったのでしょうか。

形成外科医を目指すのであれば、日本で最も歴史があり、形成外科を学問として確立した環境で学びたいと考えました。

そこで、東京大学形成外科へ入局し、杏林大学医学部附属病院の形成外科に配属となりました。血管吻合と組織移植の先駆者である波利井 清紀(はりい きよのり)先生に直接指導していただく機会があり、日々研鑽を重ねてまいりました。

顕微鏡での血管吻合を交えたテーマでは、科学研究費助成事業*(科研費)にも採択され、血管吻合のトレーニングと並行して研究に取り組むことで、技術向上に加え、博士号の取得にもつながりました。

この時期に培った緻密な手技は、現在の美容外科手術においても、私の最大の武器となっています。

*科学研究費助成事業……日本学術振興会(JSPS)が研究者の自由な発想に基づく研究を採択し、研究資金を援助する制度で、将来の社会変革や科学技術向上に貢献するために設置している事業。

臨床現場での葛藤とデータで語る美容医療の確立 ~設計主導型美容医療の新カテゴリー誕生秘話~

サキサカ病院 副院長 匂坂 正信先生へインタビュー!非手術で挑むクマ治療の新しいアプローチとは

―――臨床現場での経験は、現在の美容医療にどう活かされているのですか?

実は、難治性の足病変の治療での経験が、現在の私の診察スタイルを形作っています。東日本大震災の際、美容医療など緊急性の低い手術は受け入れが止まり、足壊疽*(あしえそ)などの緊急性の高い手術は継続されていました。

そのときに、機能救済できない医師は、社会的な難局において立ち行かなくなると痛感したのです。

例えば、糖尿病性足潰瘍(かいよう)の治療には非常に根気が必要です。生活習慣のサポートはもちろん、血管の石灰化が進行し、精密な血管吻合技術も求められます。

そのため、医師の中には敬遠する方もいますが、私はこの分野に挑むことに負担を感じませんでした。むしろ、医師側からの正確な情報発信が足りないために、救えるはずの足が切断に至る現状を変えたいと考えていました。

その後、「国立がん研究センター中央病院」や「山梨大学医学部附属病院」で顕微鏡下の血管吻合の技術を磨き、さらに「杏林大学附属病院」で大浦紀彦教授と共に、通常は縫えないような動脈効果が強い血管でも吻合する技術を習得。

極限状態の組織を扱う経験があるからこそ、美容医療において健康な組織を扱う際に、より低侵襲でリスクを極力抑えたアプローチ選択ができると考えています。

*足壊疽……糖尿病や動脈硬化などにより足の血流が滞り、組織が死滅・腐敗して黒や茶色に変色する重篤な状態。小さな傷から感染を起こし、急速に進行することがあり、最悪の場合、足の切断に至ることもある。

―――熊本のサキサカ病院に戻って、美容外科を併設した経緯を教えてください。

当初は、足の治療など形成外科メインになると考えていましたが、患者さまからは、肝斑やシミなどの美容系の相談が増えていきました。

当時の美容医療業界は、流行の施術を優先したり、カウンセリングと施術者が別の医師だったりすることも。

この風潮に違和感を抱いていたことと、自身が凝り性という性格から、せっかく施術を提供するのであれば、徹底的に論文を読み漁り、自分でもデータを集め、その施術が本当に正しいのかを検証しなければ気が済みませんでした。

施術後の経過もチェックしながら、患者さまに寄り添う施術を行うことで、臨床ベースでのデータが数多く集まり、自信を持って患者さまに施術の提案ができるようになりました。こういった背景から、現在のスタイルが確立したと考えます。

匂坂正信先生の探究心と挑戦する心はどこから ~なぜ非手術のクマ治療なのか?~

―――現在、匂坂先生は、手術以外でのクマ治療に挑戦されていますが、なぜでしょうか?

まず大前提として、私はクマの手術を現在も行っており、その治療法の適応とメリット・デメリットを熟知しております。重度の眼窩脂肪の突出がある場合、手術が適しているケースもあります。

しかし形成外科医は、時としてやり過ぎる側面もあり、軽度〜中等度のクマは手術によって組織の大きな変化を作らなくても、できるだけ元に戻すことはできないかと考えていました。

また、すべての患者さまがダウンタイムを許容できるわけではありません。また、手術への恐怖心が強い方もいます。だからこそ、患者さまにとって低侵襲でありながら、医学的にも裏付けのある変化を提供できる選択肢を提示したいと考えるようになりました。

―――設計主導型治療とは、具体的にどのような考え方でしょうか。

例えば、クマ治療において、単に表面を整えるのではなく、皮膚の深層で何が起こっているのかを解剖学的に分析します。

クマの主な原因には、眼窩脂肪だけでなく、眼窩隔膜の緩みや頬の脂肪密度の減少や靭帯組織による皮膚の食いこみなどの複数の要素が絡み合っているためです。

私は、現在サーマニードルEVO(一般名:マイクロニードルRF)を用いたクマ治療に取り組んでおり、施術をしていく中で、眼窩隔膜の引き締めがクマ軽減や眼窩脂肪へのアプローチにつながったり、眼瞼下垂が和らいでまぶたの開き方に変化が見られ、二重の幅が広がったりする場合もあることに気づきました。

そこからは、自分と同じような考え方の医師はいないか論文を調べ、まずは仮説を立てて自分で試し始めました。

常に皮膚の下で何が起こっているのか、どこに照射すれば良いのか、どのように変化するのかといったことを体の構造から逆算して機器の出力や使用部位などを工夫。モニターさまの協力を得てデータを蓄積し、理論を構築しています。

―――実際にどのような変化が見られるのでしょうか?

まずは、サーマニードルEVO(一般名:マイクロニードルRF)単体でのアプローチをご覧ください。

サキサカ病院 副院長 匂坂 正信先生へインタビュー!非手術で挑むクマ治療の新しいアプローチとは

施術名:サーマニードルEVO(Orbital Septa Mode)照射(両側下眼瞼)
施術期間および回数:上・施術前、下・施術後 (1ヶ月間隔で2回施術し、1ヶ月後の状態
費用:3回のモニター施術 66,000円(税込)
副作用:<想定されるリスク> 皮膚の発赤、内出血、痂皮、炎症後の色素沈着など<可能性は低いが起こりうるリスク> 蕁麻疹、熱傷、瘢痕化、下眼瞼外反、複視、サンケンアイ増悪、効果の左右差など

下瞼の膨らみよって影ができ、クマがあるように見えていましたが、サーマニードルEVO(一般名:マイクロニードルRF)を1ヶ月間隔で2回施術することで目の下のたるみが落ち着いています。

―――単体でも、目元の印象が変化していることが分かります。単体でのアプローチだけでなく、他の施術と組み合わせることで、より効果を高めることも可能なのでしょうか?

はい。実際にほかの施術と組み合わせ、より立体的な改善を図るケースもあります。

サキサカ病院 副院長 匂坂 正信先生へインタビュー!非手術で挑むクマ治療の新しいアプローチとは

施術名:(1)両下眼瞼へのサーマニードルEVO (Orbital Septa Mode)照射(バイポーラー・モード)を1ヶ月間隔で2回施行
(2)その2ヶ月後に、両側下眼瞼へのサーマニードルEVO(Orbital Septa Mode)照射(モノポーラー・モード)とヒアルロン酸注射(アラガン・エステティックス製のボリューマXCを両側合計1ml、ボルベラXCを両側合計0.4ml)
施術期間および回数:上・施術前、下・(1)と(2)の施術1ヶ月後
費用:3回のモニター施術 66,000円(税込)
※ヒアルロン酸注射治療は132,000円(税込)
<想定されるリスク>
皮膚の発赤、内出血、痂皮、炎症後の色素沈着など
<可能性は低いが起こりうるリスク>
蕁麻疹、熱傷、瘢痕化、下眼瞼外反、複視、サンケンアイ増悪、効果の左右差など

目の下の凹みにヒアルロン酸注射、目の下のふくらみにサーマニードルEVO(一般名:マイクロニードルRF)を用いることで、目の下のクマを自然にカバーしました。

凹みと膨らみ、それぞれ異なる要因に対してアプローチすることで、より自然な仕上がりにつながっています。

サーマニードルEVO 開発者の高先生との出会い ~共創による機器の精度向上を目指す~

サキサカ病院 副院長 匂坂 正信先生へインタビュー!非手術で挑むクマ治療の新しいアプローチとは

―――高 尚威(こう しょうい)先生との出会いはどういったきっかけだったのでしょうか?

医師が機器開発をしているのはとても珍しく、もともと高先生に興味を持っていました。また、高先生は、どんなことも正直に答えてくれる方で、機器のことはもちろん、施術でのアプローチに関することまで話し合える方でした。

機器の内部のことまで把握し、医学的なアプローチについて語れる人は、メーカーの方でも看護師でもなかなかいません。

そこで、知り合いを通じて高先生に会い、機器や施術への想いなどの話を伺い、共感したわけです。

―――それでは、出会ってすぐにクマ治療に関する臨床研究を始めたのですか?
サキサカ病院 副院長 匂坂 正信先生へインタビュー!非手術で挑むクマ治療の新しいアプローチとは

まずは、これまでどおり、自身で仮説を立て、論文を読みながら研究を進めました。いろいろなことを検証しながら、高先生に針は何mmが良いか相談したり、出力に関する相談をしたりすることもありました。

臨床研究の中で、従来のサーマニードルではうまくいかない部分もあり、高先生に相談することでサーマニードルEVO(一般名:マイクロニードルRF)が誕生。設計思想のすり合わせによって吸引機能を搭載し、しっかりアプローチできるようになりました。

医師であり、機器開発のエキスパートである高先生がいたからこそ、下瞼の治療が上瞼にも連動することの裏付けができ、臨床研究も進んだと思っています。

今も月に1回は池袋院で一緒に働く機会があるからこそ、その場で新しいアイデアが生まれています。

美容医療業界の今後 ~匂坂正信先生が考える誠実な情報開示と使命~

―――匂坂先生がSNSなどで自ら施術を受ける姿を公開しているのもエビデンス重視の姿勢の表れでしょうか。

そのとおりです。患者さまは、医師に信頼を寄せて施術を検討してくださります。そのため、私自身が身をもって施術の変化や安全性を確かめることは当然の義務だと考えています。

美容医療は自由診療ではありますが、何を行っても良いわけではありません。保険診療と同じように、安全性への配慮と科学的根拠が求められるべきです。

私は、カウンセリングの際に、学会発表で使用するような専門的なスライドや解剖図を用いて説明することもあります。患者さまが、自分の皮膚の下で何が起こっているのかを納得して施術を受ける、このプロセスこそが信頼関係の礎になると考えています。

―――今後の展望をお聞かせください。

サーマニードルEVOによる非手術クマ治療のデータをさらに蓄積し、より重症な症例への適応を精査していきたいと考えています。

また、私が大切にしているのは「美のかかりつけ医」という概念です。美容医療は一過性の流行ではなく、人生の質(QOL)を高めるための継続的なサポートであるべきです。

例えば、糖尿病を患っている方や、抗血栓薬(血液をサラサラにする薬)を服用している方などの、これまでは眼瞼下垂症手術や美容手術は断られていたような患者様に対しても、今回のサーマニードルEVOによるクマ治療のような低侵襲で、出血リスクが少ない施術を提案していきたいと考えています。

―――最後に、美容医療に携わる医師へメッセージをお願いします。

新しい機器が登場するたびに、高出力や最新という言葉が踊りますが、大切なのはスペックそのものではなく、使いこなす側の理解です。医師が機器を正しく理解し、患者さまの症状に合わせて設計する、基本的な誠実さが報われる市場になってほしいと願っています。

これからも、サーマニードルEVO(一般名:マイクロニードルRF)の勉強会などをとおして、自身の持つデータや技術を惜しみなく共有し、データで語る美容医療の提供を心がけてまいります。

施設名・住所 サキサカ病院
熊本県熊本市中央区新町 2-10-27
電話番号 096-326-0303
診療時間 <月・火・金>
9:00~13:00
14:00~17:30
<木>
14:00~17:30
(第2・4木曜日は休診)
<土>
9:00~12:00
公式サイト https://aps.sakisaka.or.jp/
SNSアカウント https://www.instagram.com/masanobu_sakisaka/

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【限定解除要件】
【施術の内容】サーマニードルEVO
【施術期間および回数の目安】1〜2ヶ月ごとに複数回施術 ※状態によって異なります。
【費用】¥62,000 ※本施術は自由診療(保険適用外)です。
【リスク・副作用等】皮膚の赤み、内出血、腫れ、むくみ、熱感など
【未承認機器に関する注意事項について】
・本施術には、日本国内において薬事承認を受けていない未承認の医療機器を使用する場合があります。
・施術に用いる医療機器は、医師の判断のもと、個人輸入手続きが行われています。詳細は厚生労働省の「個人輸入における注意すべき医薬品等に関する情報」をご確認ください。
https://www.yakubutsu.mhlw.go.jp/individualimport/purchase/index.html
・薬事承認を取得した製品を除き、同一性能を有する他の国内承認医療機器は存在しない場合があります。
・重大なリスクや副作用が明らかになっていない可能性があります。
・万が一重篤な副作用が出た場合は、国の救済制度(医薬品副作用被害救済制度)の対象外となる場合があります。

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