
セックスの挿入時にヒリヒリ感や違和感があって悩む女性は意外と多いもの。
体調や気のせいにして様子見する人も少なくありませんが、ヒリヒリする程度でも性交痛は正常な状態ではなく早期受診・早期治療が必要なケースも。
ただ、性交痛の診療は日本ではまだ一般的ではないため、どの病院の何科を受診すれば良いのか分かりにくいかもしれません。
そこで今回は、国内でも有数の【性交痛外来】を開設している「咲江レディスクリニック」を独占取材!
性交痛のヒリヒリ感に悩んでいる人や受診を検討している人は必見です。
INDEX
「性交痛で病院に行くのは大げさ?」と悩む女性に伝えたい真実
性交痛に悩む女性に病院受診を提案しても、「ヒリヒリするくらいで受診して良いの?」「どこまで様子見してOK?」「受診の判断基準は?」など、たくさんの疑問や不安を抱くかもしれません。
このパートでは性交痛に悩む1人でも多くの女性に届くよう、NERO編集部からのメッセージをお届けします。
性交痛を「当たり前」と思わないで!女性に多い“受診の迷い”
まず、NERO編集部として伝えたいのは、
- 性交痛を感じるのは正常な状態ではない!(性交痛≠体質・気のせい)
- 性交痛のヒリヒリ悩みには治療法がある!(ガマンするより早期受診)
ということ。
性交痛のある女性の多くは「ヒリヒリする程度で病院に行くのは大げさかも……」と考え、受診をためらいがちです。
しかし実際には、ホルモンバランスの乱れや性器の炎症、感染症などさまざまな異常が潜んでいて、早めの治療が必要なケースもあります。
また、性交痛をガマンし続けるとセックスへの恐怖心や苦痛が蓄積され、体だけでなく心にまで大きなダメージが及ぶこともあり得ます。
セックスは、パートナーと自分の両方が幸せを感じるために行うコミュニケーションの1つ。
そのため、性交痛のヒリヒリ感は自分自身の体質のせいだと諦めたり、セックスの痛みに耐えることがパートナーへの愛だと自分に言い聞かせたりする必要はありません。
性交痛が少しでもあることは決して当たり前の状態ではなく、「受診して」という体からのSOSサインです。
パートナーにも婦人科でも言いづらい……性交痛を相談しにくいワケ
性交痛は誰にでも起こりうる症状であるにも関わらず、相談しづらいと感じる人が多いという側面があります。
日本ではセクシャルウェルネス*の意識がまだ低く、女性が「セックス」という言葉を口にすること自体はばかられがち。
そのため、パートナーはもとより、相談相手が婦人科医であってもセックスの悩みは打ち明けにくいと感じる方が多いようです。
誰にも相談できず、性交痛の情報をインターネットで調べてみても詳しい原因や正しい対策がわからない……。
そんなとき、性交痛という人には言いづらい悩みを受け止め、適切な治療で改善へと導いてくれるのが「性交痛外来」です。
今回NEROでは、名古屋で性交痛外来を展開する「咲江レディスクリニック」の丹羽先生にお話しを伺いました。
*セクシャルウェルネス……身体的・感情的・精神的・社会的に健康である状態。WHO(世界保健機関)では「性の健康」と定義づけられている。
婦人科でも珍しい「性交痛外来」とは?咲江レディスクリニックの特徴
名古屋市千種区にある「咲江レディスクリニック」は、婦人科でも珍しい「性交痛外来」のあるクリニック。
院長の丹羽 咲江(にわ さきえ)先生はキャリア35年を誇るベテラン産婦人科医。
名古屋市内にあるさまざまな基幹病院で婦人科悪性腫瘍の治療にあたり、ハイリスクな妊娠・分娩などに携わった経験もあります。
現在は、忙しい診療の合間に若年層への性教育や一般女性を対象にした性の健康に関する講演活動なども行い、愛と熱意でたくさんの人々の心身を幸せに導いている先生です。
咲江レディスクリニックには婦人科でも珍しい、性交痛に特化した外来がある
2025年現在、性交痛治療に特化した国内のクリニックは片手で数えるほど。
その中でも、「咲江レディスクリニック」は専門性の高さや症例数が群を抜いています。
クリニック開業以来、およそ6万人の患者を診療してきました。
そして、性交痛を主訴に受診する初診患者数はなんと年間500人以上!
1日あたりに換算すると、性交痛外来だけで初診と再診を含めて20人ほどが受診しているのだとか。
数字で見ても、多くの患者が魅力や満足感を得ていることが分かりますね。
一般婦人科では性交痛の診療はまだメジャーではありませんが、「咲江レディスクリニック」の性交痛外来は丁寧な診療体制を完備。
傷や炎症をはじめとする女性器の疾患が原因の性交痛に対して最先端デバイス治療を行うだけでなく、心の問題が原因となっているケースにも対応しています。
また、「咲江レディスクリニック」は患者の体と心に寄り添うため、完全予約制でプライバシーに配慮した個室診療を行っていることも特徴です。
性交痛外来を始めたきっかけは咲江先生自身の体験から
2000年代始めに開院した「咲江レディスクリニック」で性交痛外来がスタートしたのは、2017年のこと。そのきっかけを咲江先生に伺いました。

その実体験が転機となり、「同じ悩みを持つ女性に寄り添いたい」という想いから性交痛の治療を前向きに行うようになったんです。
なるほど!咲江先生ご自身が性交痛のつらさと治療の効果を体験したからこそなんですね。
性交痛外来をスタートして、どのような反響があったのでしょうか。
医師として性交痛治療を行う私自身も勇気づけられます。

医師として、性交痛治療の醍醐味や意義を感じていらっしゃるのですね。
ちなみに、「咲江レディスクリニック」の性交痛外来を受診する患者は育児を終えた世代が多いのでしょうか。

そのような患者さまからは、妊娠・出産報告とともに感謝の言葉をいただく機会が多くあります。医師としても同じ女性としても心底うれしく思います。
女性のQOLを変える素晴らしい可能性を秘めているからこそ、咲江先生が性交痛治療に心血を注いでいらっしゃることがうかがえますね。
医師もスタッフも全員女性。体も心もケアするトータルサポート
「咲江レディスクリニック」は、咲江先生を含めてスタッフ全員が女性。そのため、女性にとって相談しやすい環境が整っています。
さらに、咲江先生は日本専門医機構認定産婦人科専門医のほか、日本全国に32人(2025年時点)しかいない「日本性科学会認定セックス・セラピスト」の資格保有者でもあります。
そのため、患者一人ひとりの症状や心理状態に配慮した丁寧な診療で性交痛にアプローチすることが可能です。
「咲江レディスクリニック」で特徴的なのは、内診室に患者と医師の間を隔てるカーテンが存在しないこと。その理由を咲江先生に伺いました。

ただ、患者さまの視点に立ってみると、「医師が診療行為を隠すのはなぜ?」「何をされているか見えないほうが不安…」という感覚があり、当院では内診台のカーテンをなくしました。
咲江先生は常に患者目線で、患者が緊張して不安な様子の場合は診療中に雑談や冗談を交えながらリラックスを促します。
また、内診や治療の間、看護師がそっと手を握ったりさすったりもしてくれるのだとか。
私の特技は、女性器の形をパッと見ただけでクスコや治療機器のアプリケーションの適切なサイズが判別できること。患者さまの体に負担をかけない診療テクニックは、たくさんの症例経験で培ってきた私の宝です。

豊富な症例経験を持つ咲江先生だからこその、簡単にはマネできないハイレベルなテクニック!
患者ファーストで診療時の痛みに最大限配慮してもらえるのはうれしいですね。
「性交痛のこんな悩みでも受診して良い?」受診前のよくある不安Q&A
ここまで記事を読んで、「咲江レディスクリニック」の性交痛外来に深い興味を抱いた人も多いでしょう。
「あと一歩勇気が出ない」という読者のために、受診前のよくある質問を咲江先生に伺いました。
Q.ヒリヒリする性交痛というだけでも診てもらえるの?
A.咲江先生:もちろん受診していただいてOKです!
性交痛でヒリヒリ感・痛み・違和感がある場合は、女性器に何らかの原因が隠れていると考えられるためです。
顔や腕などの皮膚がヒリヒリし続けたら病院に行くのと同じ感覚です。
当院では、些細に感じる性交痛のヒリヒリ感も重要な症状の一つとして捉えています。
Q.性行為が満足にできないのは、心の問題か体の問題なのか知りたい。
A.咲江先生:結論としては、どちらとも言えません。
その理由は、性交痛の原因は一人ひとり違い、心と体の問題が複雑に絡み合うこともあるため。
例えば、初めてセックスをする前に家庭や学校で大人からセックスは怖い・痛い・危険などと先入観を植えつけられる。
または、動画で男性本位や暴力的なセックスシーンを見たことがトラウマになり、性交痛を感じることもあるかもしれません。
先入観なくセックスをした人でも、痛みのあるセックスを繰り返すと心に悪影響が及んでしまい、恐怖や自己嫌悪にさいなまれることもあります。
性交痛で受診する際は、心と体どちらの問題にも総合的にアプローチしてもらえる専門性の高い病院を選ぶと良いでしょう。
詳細な問診と検査に加え、セックスに関する専門的なカウンセリングも受けられるかどうかを事前に確認してみてください。
Q.他院で「異常なし」と診断されたけど、まだ性交痛があります。
A.咲江先生:性交痛治療という視点を持ち合わせたドクターでないと、外陰部や膣などの所見を見逃すおそれもあるでしょう。
性交痛があるならば、女性器周辺に何の症状もないということはあり得ないと考えます。
一度受診して「異常なし」や「様子見」と言われた場合でも諦めずに、性交痛治療の症例実績が豊富な病院で診てもらう方が良いかもしれません。
患者さまの症状を否定せず、真摯に向き合ってくれるドクターに出会えたら最高ですね。
当院では、「他院でデバイス治療してもらったのに、まだ性交痛がある」という患者さまがセカンドオピニオンを求めて受診されるケースもあります。
よくお話を伺うと、症状に対する治療法が適切でなかったり治療だけでセックスのアドバイスを受けていなかったり。
中には、膣前庭部*の炎症が原因だったのに、必要のない処女膜強靭(きょうじん)症*の切開手術を自費で受けたという患者さまもいて、非常に驚かされたことも。
若年層の方では、女性器の炎症が治りにくいケースもしばしばあります。
当院では、マッサージ・保湿などのセルフケアやホルモン剤の塗り薬の処方から始めて、それでも改善が見られなければレーザーやRFなどのデバイス治療へ移行。
膣ダイレーター*で挿入時に力を抜く練習などもアドバイスしています。
*膣前庭部……膣の入り口で、小陰唇(しょういんしん)の内側部分のこと
*処女膜強靭症……処女膜が厚く、硬くて伸びにくい状態
*膣ダイレーター……医療者の指導のもと、膣を広げるために患者が使用する医療器具
Q.パートナーに性交痛や治療のことを言いづらい。どうしたら良い?
A.咲江先生:当院でも患者さまからよくいただくご相談です。
患者さま一人ひとりの体の症状や心の問題を考慮して、セックスの方法や時間、パートナーへの痛みの表現方法などを具体的にアドバイスしています。
性交痛のことを伝える際はセックスの最中ではなく、普段の落ち着いた状態で話すと良いですね。
「子宮がん検診でたまたま婦人科に行ったら、膣の荒れた部分を指摘されて治療を提案されたため、セックスは控えるように言われた」という言い方も◎。
どうしてもご自分の口から言えないという場合は、一緒に受診していただき私からパートナーへご説明することもあります。お2人の関係性をより良くするためのサポートです。
究極のアドバイスとして、「お金とセックスのことは交際スタート時にしっかりと話し合いましょう」とお伝えしています。
長く良いお付き合いにするためには、言いにくいことこそ気軽に話し合えることがとても大事ですからね。
Q.遠方から「咲江レディスクリニック」に相談する方法はある?
A.咲江先生:遠方から当院へのご相談はオンライン診療をご利用いただけます。
オンライン診療の枠自体はそれほど多くはありませんが、初診から対応可能です。
お住いの地域に性交痛の相談ができる病院のない方でも、専門的な相談ができるとご好評いただいております。
また、必要に応じてご来院いただくタイミングや受診スケジュールのご相談も承っており、継続的なフォローアップ体制を敷いています。
最近はインターネットで当院についてじっくりとお調べになる患者さまも多く、遠くは関西や九州など全国から名古屋にある当院までご来院いただくこともあります。
医師やスタッフとの相性や性交痛に関する相談のしやすさなどを確認できますので、オンライン診療もぜひご活用ください。
ヒリヒリする性交痛は咲江レディスクリニックの性交痛専門外来で相談を!
「咲江レディスクリニック」の性交痛外来は、性交痛のヒリヒリ感をはじめとする諸症状に悩む全国の女性の駆け込み寺的存在。
性交痛の症例数は国内トップクラスで、丁寧なカウンセリング・診察・検査で原因にアプローチし適切な治療を提案してもらえます。
また、国内でもわずかしかいないセックス・セラピストである咲江先生には、セックスに関するさまざまなお悩み相談も可能。
院長の咲江先生ご自身が性交痛に悩まされた経験から、親身になって患者の心と体をトータルサポートしてくれます。
医師としてだけではなく同じ女性として、ときには母親のように性交痛に関するアドバイスをしてくれるドクターは本当に貴重な存在。
これまでに性交痛の悩みをたった1人で抱えてきた人や、他院で治療したのに痛みが続いている人は、ぜひ「咲江レディスクリニック」に頼ってみてはどうでしょうか。
遠方の人や緊張・不安が強い人などのために、オンライン診療も提供しています。
性交痛で感じている心身のストレスを、今こそ解き放ってみませんか。
施設名 | 咲江レディスクリニック |
住所 | 〒464-0066 名古屋市千種区池下町2-15 ハクビ池下ビル5F |
電話番号 | 052-757-0222 |
営業時間 | 月・火・水・金:AM10:00~13:00/PM15:00~18:00 土:AM10:00~13:00 ※休診日:木曜日・日曜日・祝日・土曜日午後 |
公式サイト | https://www.sakieladiesclinic.com/ |
SNSアカウント | 丹羽咲江先生 公式インスタグラム(@sakieladiesclinic) |
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