「SNSで話題のスキンケアアイテムを試したり、ドラッグストアの薬を塗ったりしているのに、ニキビが一向に良くならない……」そんな悩みを抱えていませんか?実は、その自己流ケアこそが、ニキビを長引かせている原因かもしれません。
滋賀にある「ふくなが皮膚科」の福永 真未(ふくなが まみ)院長に、正しいニキビの治し方についてお伺いします。
※本記事は医師の経験に基づく個人的見解を含みます。
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そのケア、逆効果かも?自己流ケアでニキビが改善しない理由

ニキビは慢性の炎症性疾患で、れっきとした皮膚の病気です。それなのに自己流のスキンケアや市販薬だけで治そうとして、悪化させてしまう方も少なくありません。
ニキビ治療に力を入れている滋賀県彦根市「ふくなが皮膚科」の福永 真未院長に、誤ったスキンケアについてお伺いします。
自己流ケアがニキビを長引かせる?よくある誤ったスキンケアとは
ニキビを「スキンケアでなんとかしよう」と考える方が多くいます。
もちろん、スキンケアは治療の補助として重要な役割を果たします。正しいスキンケアによってニキビ治療の成功率を高めたり、再発しにくい肌環境に整えたりすることは可能です。しかし、効能効果を謳えない化粧品だけで治すことはまず難しいでしょう。
「ふくなが皮膚科」の福永 真未先生によると、自己流のケアで悪化してしまい、手に負えなくなってから来院する患者が後を絶たないそうです。年齢によって陥りがちな"誤った自己流ケア"について教えてもらいました。
<低年齢(小学生〜中学生)の場合>
よくある誤り:洗顔の習慣がない
市販のニキビ薬を塗ることはしていても、ニキビ治療の基本のき、洗顔ができていないケースが多く見られます。薬を塗る前に、まず清潔な肌を保つことが基本です。
<中高生以上の場合>
よくある誤り:SNSで話題のアイテムを単体で使用する
SNSで話題になったアイテムを、スキンケアの正しい手順を無視して使用してしまうケースが目立ちます。
例:ニキビパッチの誤った使用韓国では「潰れて傷になったニキビに貼る」用途で使われるニキビパッチですが、日本では「隠すため」に使われることが多く、問題になっています。 長時間貼り続けると、以下のようなリスクがあります。 瘢痕化(はんこんか):痕が残りやすくなる 炎症の悪化:ニキビの原因菌であるアクネ菌は湿潤環境を好むため、密閉すると逆効果に |
正しい手順で使えば効果的なものでも、使い方を間違えると治らないどころか悪化させることがあります。
ニキビケアの基本は、まず泡でやさしく洗顔すること。肌への刺激は炎症を悪化させ、ニキビ痕の原因にもなるため、ゴシゴシこすったりニキビを潰したりするのは絶対に避けてください。
その他、食事や生活習慣も大切とのこと。乳製品の摂りすぎには注意が必要で、十分な睡眠と生活リズムの安定を意識することも重要だといいます。
また、マルチビタミンやその他ミネラル類などのサプリについても、自己判断で摂るのではなく、必要に応じて医師に相談することがおすすめです。
ニキビ治療は「殺菌」から「炎症コントロール」へ。市販薬との決定的な違い
ニキビができたとき、まずドラッグストアで薬を買って対処しようとする方も多いのではないでしょうか。しかし、ドラッグストアで手に入る薬は、医師による処方薬とは異なり原因そのものにアプローチすることはできません。
福永先生は市販薬に対して、悪化することはほとんどないものの、“塗れば治る”と盲信している方が多いという印象を抱いているそう。
さらに、ドラッグストアのニキビ薬が抱える別の問題点として、ニキビ治療の概念自体が一昔前と今とでは180度変わっていることを挙げています。
かつては「ニキビ=アクネ菌による感染症」という認識が一般的で、消毒(殺菌)や抗生物質で菌を減らすことが治療の中心でした。
しかし現在は、ニキビは慢性的な炎症性疾患と位置付けられています。主な原因は皮脂の過剰分泌や毛穴の詰まりであり、そこに常在菌であるアクネ菌などが増殖して炎症を引き起こすのです。
“殺菌作用があるから効く”とされる抗菌剤も、市販薬だけでなく、皮膚科以外で処方されているケースもまだ多くみかけますが、現在のニキビ治療ではほとんど使いません。市販薬は現在のニキビ治療のスタンダードに追いついていないのが現状ですね。
つまり、今の皮膚科学的な治療概念とはズレているのです。「塗ると一時的に赤みが引く」ように感じても、炎症の根本を治しているわけではないため、再発を繰り返してしまうケースも少なくありません。
病院でのニキビの治し方とは?ふくなが皮膚科が実践する結果を出すニキビ治療
自己流ケアや市販薬には限界があるため、皮膚疾患であるニキビを根本から治療するなら、皮膚科での専門的なアプローチが欠かせません。
「ふくなが皮膚科」では、『理解して終わり』ではなく、『理解し、実践できるようになること』を治療のゴールとしています。患者一人ひとりが自身の肌状態を正しく理解し、再発を防ぐケアを続けられるようサポートするのが同院の特徴です。
ここからは、「ふくなが皮膚科」が実践する、結果を出すためのニキビ治療について詳しく解説します。
皮膚科専門医が見極める、ニキビのタイプと最適治療プロセス

ニキビは進行度や原因によって適した治療法が異なります。「ふくなが皮膚科」では、初診時に3タイプに分類しているといいます。
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そのうえで、スキンケア指導・外用薬・内服、必要に応じて採血検査など、最適な治療プランを提案します。
なんとその組み合わせは300通り以上。
医師の診察の後は看護師がそれぞれの使用方法や注意点などを詳しく説明してくれます。
保険治療の外用薬を主軸に、都度診察で経過を見て調整しながら3ヶ月ほど継続することで、これまで何をしても治らなかったしつこいニキビも劇的に変わった!と実感する方が多いそう。肌のターンオーバーに合わせ、焦らず継続することが美肌への一番の近道です。
ふくなが皮膚科のニキビ治療の流れ|5段階ステップで改善を目指す

「ふくなが皮膚科」では、基本的に以下のステップに沿ってニキビ治療を行います。
ふくなが皮膚科のニキビ治療の流れ<保険診療が基本の3ステップ> <必要に応じて併用する補助的ステップ> |
通院頻度は最低でも月1回が目安。基本的には保険診療を中心に治療を進め、肌の状態に応じて、国内外で効果が認められているものの保険適用外となる自費治療や、ニキビ痕・肌質改善を目的とした美容医療を提案する場合もあるそうです。
初診では、ニキビ専用の問診票だけでなく、実際にクリニックで洗顔してもらうところから始めます。診察室では、まずは患者さん自身が、自分の言葉で話せる関係づくりから始めます。
「ニキビ治療は親御さんと来院される患者さんが多いのですが、本人が話し出すまで待つのも診療の一部」と福永先生。問診票の内容をあえて一つひとつ確認しながら会話を重ねるうちに、少しずつ本人のスイッチが入るのを待つ姿勢を貫いているそう。
こうした丁寧なコミュニケーションが、原因を正確に見極める第一歩になります。
だからこそ、私は“初診に全力を注ぐ”ようにしています。3ヶ月はなんとか時間を作って通院してほしい、全力で治療に臨んでほしいと患者さんに伝えています。
「塗ったらすぐ治る」「1週間で治る」といったイメージを持つ方もいますが、実際に肌が変わった!と実感できるまでには思った以上に時間がかかるもの。だからこそ、最初の3ヶ月は“頑張りどころ”と繰り返しお伝えし、前向きに治療へ取り組むことが大切です。
誰が対応しても、治療の“軸”はぶれない。ふくなが皮膚科のチーム医療
「ふくなが皮膚科」では、『回転率より対話』を重視した診療方針を掲げています。短時間で診療を終えることよりも、患者一人ひとりの声に耳を傾け、納得して治療を進められる環境づくりを大切にしています。
院内では、医師・看護師・患者が一体となるチーム医療体制が整っています。医師がスタッフに直接レクチャーを行い、スタッフ同士で知識や指導方法を共有。
新しいスタッフが加わった際も、既存スタッフが丁寧に指導する仕組みがあり、誰が対応しても一定のレベルの診療と指導が受けられる体制が確立されています。
新しいスタッフが入った際も、既存スタッフが指導し、独り立ちするまで私が後ろでフィードバックします。
開業初期にはすべての診療を一人で担当していた福永先生ですが、患者との接点は医師が担い、それ以外はスタッフに任せることで、効率的かつ質の高い診療を実現しています。
こうした体制により、患者は長期間にわたり安心して通い続けることができます。治療の内容や方法が進化しても、患者との丁寧なコミュニケーションとチームでのサポートという“軸”はぶれない――それが「ふくなが皮膚科」の魅力です。
そのニキビ、自己判断せず早めの受診を!ふくなが皮膚科が勧めるタイミングとは
ここまで、自己流ケアの問題点と正しい治療法について解説してきました。
「自分のニキビは皮膚科に行くほどじゃない気がする」「もう少し様子を見てからでも遅くない?」そう迷っている方も多いのではないでしょうか。
結論から言えば、ニキビができたら早めの受診が鉄則です。「ふくなが皮膚科」が多くの患者に選ばれている理由も含めて解説します。
たかがニキビ、されどニキビ。放置せず医師の判断を
ニキビは軽視されがちですが、炎症が進行すると痕になりやすく、将来的な肌トラブルにつながることもあります。早めに皮膚科で診てもらうことで、炎症が深刻化する前に適切な治療を受けられ、ニキビ痕や色素沈着のリスクを減らすことが可能です。
「ふくなが皮膚科」では、丁寧な指導のおかげで、保険診療のみでも対応できるケースが多く、スキンケア指導や外用・内服薬の調整を通じて、肌へのダメージを最小限に抑える治療を提供しています。
自己流ケアで悪化させる前に、情熱をもって対応してくれる皮膚科専門医の診断を受けることが健康な肌を目指す第一歩です。
ニキビは皮膚の病気です。だからこそ、皮膚科での適切な診断と治療が必要です。きちんと治療すればきれいになりますし、一人ひとりに合ったスキンケア方法もお伝えできます。だらだらと薬だけを使うなど遠回りして痕になってしまう前に、まずはニキビ治療を得意としている皮膚科を受診してほしいですね。
ふくなが皮膚科のニキビ治療再診率は70%以上!通い続けたくなる理由とは
「ふくなが皮膚科」では、ニキビ治療の再診率が70%(2025.03.01〜05.19)を超える高い水準を誇ります。これは、患者一人ひとりの肌状態に合わせたオーダーメイドの治療と、医師・看護師が一体となった丁寧なサポート体制の成果。
継続的に通院している患者のほとんどが、初診から3ヶ月以内に肌の変化を実感しており、通院を続けるモチベーションにもつながっているといいます。
また、リアルの口コミや紹介での初診患者が多いことも特徴です。単なる治療だけでなく、通いやすさとチーム医療の充実が、継続受診につながる大きな理由となっています。
やはり、実際に治療後の状態を目の当たりにした友人や同級生からの紹介は、何よりも説得力があるんだと思います。
※本記事は医師の経験に基づく個人的見解を含みます。
ニキビ治療に「近道」はない。でも、ふくなが皮膚科なら“確実な道”がある
「ふくなが皮膚科」の診療の根底にあるのは、近江商人の“三方よし”の精神。患者・地域・スタッフのすべてが満たされる体制が、安心して通える環境を生み出しています。
ニキビは自己判断や市販薬に頼るだけでは改善が難しいこともありますが、皮膚科専門医による正しい診断と治療で、改善が十分に見込める疾患です。ニキビ治療に「近道」はありませんが、「確実な道」はあります。
自己流ケアで悪化する前に、専門医の判断に基づく確実な治療の道を選ぶことが、健やかな肌への最短ルートです。ニキビは、正しく治療すればきれいになります。まずは皮膚科でニキビの相談をすることから始めてみてはいかがでしょうか。
| 施設名・住所 | ふくなが皮膚科 滋賀県彦根市長曽根南町446 |
| 電話番号 | 0749-33-1604 |
| 営業時間 | 【診療受付時間】 9:30~12:30、15:30~19:00 木曜・土曜午後・日曜・祝日休診 |
| 公式サイト | https://fkngderma.jp/ |
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