小顔には脂肪吸引と脂肪溶解注射のどっちが良い?痛みやダウンタイムの違いとは

小顔には脂肪吸引と脂肪溶解注射のどっちが良い?痛みやダウンタイムの違いとは

顔や二の腕、お腹や太ももなど、部分痩せのニーズに応える美容医療が「脂肪吸引」と「脂肪溶解注射」です。本記事では、脂肪吸引と脂肪溶解注射のダウンタイムや、術中の痛みなどを比較。小顔にはどちらの施術を選べば良いのか解説します。「なるべく早く効果を得たい」、「施術したことがバレないようにしたい」など、自身の希望に合ったメニューを知りたい方はチェックしてみてください。

1.脂肪吸引と脂肪溶解注射……ダウンタイムなどの違いは?

出典:photoAC

ダイエットでは難しい部分痩せを実現できるとして、注目されている脂肪吸引と脂肪溶解注射。双方の違いについて、施術方法からダウンタイムまで詳しく確認していきましょう。
〈脂肪吸引と脂肪溶解注射の違い〉

脂肪吸引 脂肪溶解注射
施術方法 切開した穴から脂肪を吸引する外科手術 皮下脂肪に薬剤を注射し、脂肪を溶解する
施術可能部位 頬・顎・二の腕・お腹・太ももなど 二の腕・お腹・太ももなどにも施術可能だが、頰や顎など小さな範囲に向いている
ダウンタイム あり 個人差はあるが、ほとんど現れない
痛み あり 少ない
圧迫固定 あり なし

■脂肪吸引と脂肪溶解注射│施術方法の違い

脂肪吸引は、脂肪をとりたい部位を小さく切開し、その穴からカニューレと呼ばれる極細針を挿入して、バキュームを介して脂肪を吸引する痩身手術です。脂肪吸引の前に局所麻酔か静脈麻酔、または全身麻酔を行い、痛みに配慮しながら施術します。脂肪吸引が可能な部位は、頬・顎・二の腕・お腹・太ももなど。皮下脂肪がつきやすい部位は、ほとんど施術可能です。

脂肪溶解注射は、脂肪を溶かす効果を持った薬剤を希望部位の皮下脂肪へピンポイントで注入。脂肪細胞の細胞膜を破壊し、脂肪を溶解するというメスを使わない施術です。溶けた脂肪は、汗や尿などの老廃物と一緒に体外へ排出されます。注入時に麻酔剤を使用するケースもあり、施術中の痛みはほとんどないとされています。脂肪吸引と同様に皮下脂肪のある部位なら広範囲に施術できますが、どちらかというと痩せたい部位にピンポイントでアプローチする手法であるため、顔の頬や顎など、小さな範囲の施術に向いているでしょう。

■脂肪吸引と脂肪溶解注射│ダウンタイムの違い

脂肪吸引は、ダウンタイムが一定期間あることを知っておきましょう。個人差はありますが、術後の痛みは1週間前後続く傾向です。また、術後1~2ヶ月の間に腫れ・むくみ・内出血や、皮膚がつっぱる拘縮が出るケースも。いずれの症状も、時間とともに徐々に落ち着いていきます。
気になる傷痕ですが、切開した箇所に赤みを伴った小さな傷痕が残ります。顎下を脂肪吸引した場合は顎下、太ももを脂肪吸引した場合は脚の付け根などの部位です。しかし、傷が目立ちにくい箇所から吸引を行うクリニックが多いほか、数ヶ月経過すると段々傷痕は薄くなる傾向です。

脂肪溶解注射はメスを使わないため、ダウンタイムが短い施術として知られており、傷痕は小さな針穴程度です。ただし、人によっては術後1日~1週間の間に腫れ・むくみ・赤み・内出血などの症状が出るケースも。体質や注入する薬剤の種類により、副作用の有無や程度は異なります。

■脂肪吸引と脂肪溶解注射│痛みの違いと圧迫固定の有無

脂肪吸引は、前述のとおり施術中は麻酔を使用し、痛みに配慮しています。しかし術後は、強い筋肉痛のような痛みが1週間前後続く場合も。そのため、顔の場合はフェイスバンドを2~3日着けて圧迫固定し、術後の痛みを緩和するよう指示するクリニックが多い傾向です。仕事内容にもよりますが、フェイスバンドを着けている間は仕事を休まなければならない方もいるでしょう。

脂肪溶解注射も施術中は麻酔を使用し、痛みを軽減しているクリニックが多くみられます。人によって術後の痛みが数日~1週間程度続くケースがありますが、日常生活への支障は少ないでしょう。圧迫固定の必要はなく、ダウンタイムがとれない方も受けやすい施術です。

2.脂肪吸引のメリット・デメリットは?

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脂肪吸引のメリット・デメリットをご紹介します。

■脂肪吸引のメリット│1回で効果を感じられるケースが多い

脂肪吸引は、吸引したい脂肪量によっては複数回に分けて施術を行うケースもありますが、基本的に1ヶ所につき1回の施術で、効果を実感できる症例が多いことが大きなメリット。
脂肪の吸引量が多くない顔や二の腕については、施術直後~1週間ほどで細くなったと感じられるケースもあるでしょう。施術範囲が広く、吸引量が多いお腹や太ももは、ダウンタイム中のむくみや腫れの影響が大きく、効果がすぐに分かりにくいといわれています。しかし、術後1~6ヶ月の間で段階的に細くなったと実感できるケースが多い傾向です。
また脂肪細胞の数を減らせるため、施術した部位はリバウンドしにくくなることもメリットの一つ。暴飲暴食をしない限り、効果が長続きするでしょう。

■脂肪吸引のデメリット│ダウンタイムが比較的長い

脂肪吸引は、1回の施術で高い部分痩せの効果が期待できる分、ダウンタイムは長めです。
脂肪吸引後の腫れを早く治すには、患部を冷やす・フェイスバンドなどで適切に圧迫固定するといった対処法がありますが、そのようなアフターケアが負担に感じる方もいるかもしれません。顔の脂肪吸引は、ダウンタイムの症状が比較的軽いものの、むくみを早く治すには、術後の飲酒を控えたり、施術から3週間経過した後にマッサージを行ったりすると良いでしょう。
また、医師の技術力によってダウンタイムの期間が変わるケースもあります。クリニックを選ぶ際は、カウンセリングは丁寧か、脂肪吸引の実績は豊富かなどをよくチェックすると良いでしょう。

3.脂肪溶解注射のメリット・デメリットは?

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脂肪溶解注射のメリット・デメリットをチェックしましょう。

■脂肪溶解注射のメリット│ダウンタイムがほぼなく変化が自然

脂肪溶解注射は、注射のみで治療が完結するため、ダウンタイム中は痛みなどの症状がほぼなく、体への負荷が少ないことがメリット。注入部位以外は、施術後にメイク可能とするクリニックが多くみられます。また、痩身・顔痩せ効果は徐々に現れるため、周囲に施術したことがバレにくいことは安心できるポイントです。脂肪吸引と同様に、脂肪細胞の数を減らす手法のため、リバウンドするリスクは少ないでしょう。

■脂肪溶解注射のデメリット│施術を数回受ける必要がある

脂肪溶解注射は、効果の発現まで3日~数週間の期間を要することも。効果が自然でゆるやかな一方で、劇的な変化は現れにくいというデメリットがあります。体質や薬剤の種類にもよりますが、1回の施術で理想の仕上がりにならなかった場合は、複数回施術を受ける必要があります。
また、注射を用いた施術であるため、基本的には小さな範囲に適した治療だといわれています。体の広範囲の脂肪を減らしたい場合は注射の回数が多くなり、コストと時間がかかることを考慮する必要があるでしょう。

4.脂肪吸引と脂肪溶解注射……小顔を目指すならどっちがおすすめ?

顔の頬や顎下は、脂肪がつきやすく落ちにくいといわれる部位。ダイエットしても効果が出にくく、お悩みの方も多いでしょう。小顔を目指す場合、脂肪吸引と脂肪溶解注射のどっちが向いているのか、メリット・デメリットをふまえて解説します。

■脂肪吸引が向いている方

脂肪吸引は1回で効果を感じやすい分、ダウンタイム中は痛みがあり、フェイスバンドでの圧迫固定が必要なケースも。以下にあてはまる方は向いているといえます。

  • ダウンタイムが長くとれる方
  • 短期間、少ない回数で小顔効果を得たい方
  • 顔以外にも、お腹や太ももなど広範囲の施術を希望する方

■脂肪溶解注射が向いている方

脂肪溶解注射は、メスを使わずダウンタイムが少ない点が大きなメリット。しかし、効果が出るまでの期間や回数は個人差があります。以下にあてはまる方は向いているでしょう。

  • ダウンタイムがとれない方、痛みや腫れの症状がつらいと感じる方
  • 複数回の通院、施術が可能な方
  • 周囲に気づかれにくい方法で小顔を目指したい方

まとめ

スッキリとした小顔や、メリハリのあるボディラインを目指せる脂肪吸引と脂肪溶解注射。どちらもメリット・デメリットがあるため、「ダウンタイムが長くても、1回で効果を得たい」、「痛みや腫れは少なく、効果は自然なほうが良い」など、自身のライフスタイルや希望をふまえて治療を選ぶ必要があります。美容クリニックでは、カウンセリングのみ受けつけているところも多いです。不安な点も含めて医師に相談し、納得できる方法を選ぶと良いでしょう。

・当サイトは、美容医療の一般的な知識をできるだけ中立的な立場から掲載しています。自己判断を促す情報ではないことを、あらかじめご了承ください。また、治療に関する詳細は必ずクリニック公式ホームページを確認し、各医療機関にご相談ください。
・本記事は、執筆・掲載日時点の情報を参考にしています。最新の情報は、公式ホームページよりご確認ください。
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