目の下のたるみ・クマ取り費用はいくら?切らない治療法でも改善する?

目の下のたるみ・クマ取り費用はいくら?切らない治療法でも改善する?

あるだけで老けて見える、目元のクマやたるみ。思い切って美容医療を試したいと思っても、さまざまな治療法があり、どれが適しているのか判断に悩むこともあるでしょう。また、費用は数千円で済むものから数十万円かかるものまで幅広くあります。さらに近頃では「切らないクマ取り」と呼ばれる治療法も。この記事では、クマ取りにいくらかかるのか?といった費用面から、クマやたるみの治療法の違いについて詳しく解説しています。

1.クマ取り治療の種類は?費用はいくらかかる?

出典:photoAC

一般的なクマ取りには、注射や光・レーザーを使うもの、切開して脂肪を取り除く方法など、クマの状態によってさまざまな種類の治療があり、内容によって価格が大きく異なります。治療ごとに費用相場を紹介しますので、目の下のクマ取りを検討している方は参考にしてください。

■注射による治療

目の下にくぼみがある場合に行われる注射による治療の費用相場は、5,000~500,000円とかなり幅があります。その理由は、何を注入するのかによって費用が大きく変わるからです。

ヒアルロン酸を注入する治療では5,000~50,000円程度、再生因子を注入する場合はもう少し価格が上がり150,000円ほどになることも。中には再生因子を注入する治療でも10,000円程度の安い費用で受けられることがありますが、効果が見られない場合や複数回の治療が必要となるケースが多いようです。

太ももや腹部などから採取した脂肪を注入する治療では、約150,000~500,000円と、ヒアルロン酸注入に比べてかなり費用が高くなります。さらに、採取した脂肪から不純物を除去したり、ほかの治療法と併用したりすると、さらに費用がかさむことがあるので事前に確認しておくことが大切です。

■レーザーによる治療

色素沈着によるクマ取りの治療に適応となるケースが多い、レーザーによる治療。費用相場は、5,000~50,000円程度です。照射するレーザーの種類や照射する回数によって、費用がかなり異なります。クマ取りの効果と合わせて、回数や費用などを医師と相談しましょう。

■皮膚切除・脱脂による治療

メスを使用するクマ取りの治療法、下眼瞼除皺術の費用相場は90,000~880,000円と、クリニックによって大きな差が見られます。切らないクマ取りと呼ばれている経結膜脱脂法の費用相場は、100,000~550,000円。どちらにしても、クリニックによって費用に幅があるため、治療内容やアフターフォローと費用が見合っているかなど、複数のクリニックを比較検討する必要があります。

■表ハムラ法・裏ハムラ法

目の下に膨らみやくぼみがある場合に行われる、表ハムラ法と裏ハムラ法。難しい施術のため、費用相場は300,000~500,000円と、どのクリニックも高めの設定になっています。平均して高額設定になっている施術にもかかわらず、安い価格設定をしているクリニックの場合、経験の浅い医師が担当することが考えられるため注意が必要です。

2.目の下にできるクマの種類と原因

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ひとくちに目の下のクマといっても、クマができる原因によってさまざまな種類があり、適した治療法も違います。ここからは、主なクマの種類と原因、治療法について解説しますので、ご自身のケースと照らし合わせてみてください。

■青クマ

睡眠不足や目の疲れ、血行不良などが原因とされている青クマ。青っぽいくすみがあり、皮膚を引っ張るとクマが薄くなるのが特徴です。青クマを取る治療としては、再生因子やヒアルロン酸を注入する、注射による治療が適応となります。

■茶クマ

茶クマは、目を擦ったときの摩擦による色素沈着、日焼けなどが原因です。青クマと違い、皮膚を引っ張っても薄くなりません。茶クマは、光やレーザーによる治療を行うと改善が期待できます。ただし、クマの濃さや範囲によって照射する回数が異なり、治療が長期化することも考えられるでしょう。

■黒クマ

黒クマは、目の下の皮膚がたるんで眼窩脂肪と呼ばれる膨らみができることが原因です。脂肪が押し出された膨らみで影ができるクマで、上を向くと消えるのが特徴。黒クマを改善するには、くぼんだ部分にヒアルロン酸などを注入するほか、脂肪を取り除く必要がある場合は、経結膜脱脂法、下眼瞼除皺術、表ハムラ法、裏ハムラ法などが適しています。

3.目の下のたるみ・クマ取り「切らない治療」とは

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目元のたるみが気になってきた人が治療法を検索すると、おすすめに「切らない治療」と謳った美容外科の広告が上がってきたことはないでしょうか。ここで気になるのが、本当に切らないのかどうかということ。とくにメスを使うことに抵抗がある方にとっては、治療を選択する上でとても大切なことです。ここからは、クマ取りの切らない治療について、詳しく解説しましょう。

■すべてが切らない治療法とは限らない

「切らない治療」と謳ったクマ取りの治療の中には、実は目立たない部分を切開する治療法も含まれます。切らない=切開しないという訳ではないため、治療法については事前のカウンセリングで納得できるまで説明を受けることが大切です。では、クマ取りの治療で「切らない治療」とは、どのようなものを指すのでしょうか。

■切らない治療法の種類

クマ取りで「切らない治療」と呼ばれるものには、主に以下のような治療があります。

注入による治療

ヒアルロン酸や再生因子を注入する治療は、切らない治療です。注射で目元に注入するため、治療中に切開することはありません。傷痕が残らずダウンタイムがほぼないため、適応するクマであれば比較的気軽にできる治療です。ただし、ヒアルロン酸は体内で分解吸収されるため、効果を半永久的に持続させられない点がデメリットといえるでしょう。

レーザーによる治療

レーザーを照射する治療も、切開することはありません。注入による治療と同じく、傷痕が残らずダウンタイムが短い点がメリットですが、皮膚が薄い部分に照射するため痛みを伴うことがあります。茶クマによく用いられるレーザーは「ピコレーザー」や「QスイッチYAGレーザー」と呼ばれるものですが、色素沈着の部分に肝斑などがある場合は悪化する可能性があるため、事前の診察でよく確認しておくことが大切です。

経結膜脱脂法

いわゆる「切らない治療」としてよく取り上げられている、経結膜脱脂法。目の下の膨らみの原因となっている余分な脂肪を取り除いて、クマやたるみの改善を目指す治療法です。ただし「切らない治療」と謳ってはいるものの、実際には脂肪を取り除くために下瞼の裏側の結膜を5~7mmほど切開します。顔の表面には傷痕が残らず術後すぐにメイクができるほどですが、まったく切らないという訳ではないため「切らないと思っていたのに違った!」といったことがないよう、事前に治療について理解しておきましょう。

ハムラ法

ハムラ法は、眼窩脂肪によってできた目の下の膨らみ部分の脂肪を、くぼみがある部分に移動させる治療法です。ハムラ法も「切らない治療」と謳われることがありますが、実際の治療は切開を伴うため、まったく切らないということではありません。ハムラ法には、目元の表面を切開する表ハムラ法と、下瞼の裏側を切開する裏ハムラ法の2種類があります。

■たるみには注入による治療は向かない?

目の下のたるみは、加齢や目の下の脂肪、シワなどが原因で起こります。たるみによるクマの場合、原因となる目の下の脂肪や皮膚のたるみを取り除く必要があるため、注入による治療は向いていません。たるみがある場合は、経結膜脱脂法やハムラ法を検討するとよいでしょう。

4.目の下にたるみがあるケースに適用されやすい治療

最後に、目元のクマ取りの治療でたるみがあるケースによく用いられる、表ハムラ法と裏ハムラ法について解説しておきましょう。

■表ハムラ法

表ハムラ法は、下瞼のまつ毛に沿ったラインを切開して眼窩脂肪を移動させ、同時にたるんだ皮膚を除去する治療法です。眼窩脂肪の除去のみを行う治療と異なり、くぼみの部分に眼窩脂肪を移動させて固定するため、クマが目立つ目の下をフラットに仕上げることができます。施術後しばらくはキズの赤みが残り、裏ハムラ法よりもダウンタイムが長引くものの、余分な皮膚の切除ができる点がメリットです。

■裏ハムラ法

裏ハムラ法は、瞼の裏側の結膜を切開して、眼窩脂肪をくぼみの部分に移動させる治療法です。ハムラ法と同様に、目の下の脂肪が原因でできたたるみとくぼみ、両方の改善が見込まれます。裏ハムラ法では瞼の裏側を切開するため、表に傷痕が残りません。ハムラ法との違いは、皮膚のたるみが切除できるかどうか。裏ハムラ法では皮膚のたるみの切除はできませんが、その分内出血が少なくダウンタイムが短めであることがメリットです。

■まとめ

目の下のクマ取りについて、費用がいくらかかるのか不安に思う方も多いと思いますが、選択する治療によって大きな差があるのが現状です。また、切らない治療と謳っていても、実際にはまったく切開しないという訳ではないこともあります。クマ取りの治療を行う場合は、ご自身のクマの種類に応じて適切な治療を選ぶことが大切です。

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