
小鼻縮小は、鼻の印象をスマートに変える美容整形として人気です。
しかし、手術を受けるにあたって、傷跡がいつまで残るのか、目立ってしまうのではないかと不安に感じる方もいるのではないでしょうか。
そこで今回は、小鼻縮小手術の傷跡が落ち着くまでの期間や、傷跡を目立たせないための術式の選び方、後悔しないためのポイントについて解説します。手術を検討している方は、ぜひ参考にしてください。
INDEX
1.そもそも小鼻縮小(鼻翼縮小)とは?術式による傷跡の違い

出典:photoAC
小鼻縮小は「鼻翼縮小」とも呼ばれ、笑ったときに横へ広がる小鼻や、正面から見たときの鼻の穴の大きさを調整することで、鼻全体のバランスを整え、すっきりとした洗練された印象を目指す美容整形です。
ここからは、小鼻縮小の4つの術式と術式による傷跡の違いについてみていきましょう。
■傷跡が目立ちにくい「内側切開法」
小鼻縮小内側切開法は、小鼻の付け根部分、主に鼻の穴の内側を切開して余分な組織を取り除き、縫い縮める術式です。
小鼻縮小内側切開法では、切開線が鼻の穴の内側や小鼻の付け根といった目立たない箇所にくることで、正面や横から見たときに傷跡がほとんど見えません。
傷跡をできる限り他人に知られたくないと考える方、小鼻の横幅(鼻翼幅)を狭くしたい一方で、鼻の穴自体の形は大きく変えたくないという方にも向いている術式です。
■変化は大きいが傷跡に配慮が必要な「外側切開法」
小鼻縮小外側切開法は、小鼻の膨らみそのものを小さくする術式です。小鼻の外側、とくに鼻翼溝(小鼻の付け根の溝)に沿って余分な皮膚を切除し、縫合します。
小鼻の横への張り出しがとくに強い方や、鼻の穴の大きさは変えずに小鼻のボリュームを減らしたい方に適しています。
小鼻縮小内側法に比べて切除範囲のデザイン自由度が高く、より大きく自然な変化を期待できます。
しかしながら、切開線が小鼻の外側の皮膚に残るため、体質や医師の技術によっては傷跡が目立ちやすくなるリスクも伴う点がデメリットです。
■両方の効果を狙う「内外側法」
小鼻縮小内外側切開法は、小鼻縮小術の内側切開法と外側切開法、両方の手法を組み合わせた術式です。
小鼻の付け根にある鼻の穴の内側部分から、小鼻の外側の溝にかけて余分な皮膚や組織を切除し、丁寧に縫い合わせることで小鼻を小さくします。
小鼻が全体的に大きく、横への広がりと張り出し(厚み)の両方が気になる方や、一度の施術でしっかりとした変化を感じたい方に適した術式です。
小鼻縮小内外側法は内側法と外側法の効果を同時に得られるため、より理想に近い鼻の形を目指しやすいというメリットがあります。
一方で、切開範囲が比較的広くなるため、傷跡は小鼻の外側の溝に沿って残る可能性がある点は注意が必要です。
■【切らない選択肢】糸で行う「埋没法」
小鼻縮小埋没法は、医療用の糸を鼻の付け根付近に通し、小鼻の広がりを内側から引き締めることで鼻翼を縮める術式です。
皮膚を切開しないため、表面の傷跡が目立たない点が大きな特長。極細の針を使用するため患部への負担が少なく、ダウンタイムも切開法に比べて大幅に短い傾向があります。
一方で、小鼻縮小切開法と比較すると効果がマイルドな傾向があり、使用する糸の種類や体質によっては、時間経過とともに糸が緩んで後戻りする可能性もあります。
メスを使った切開に抵抗がある方やダウンタイムを極力短くしたい方に適した術式でしょう。
2.【期間別】小鼻縮小の傷跡はいつ目立たなくなる?ダウンタイムの経過

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小鼻縮小手術を受けた後、傷跡や腫れ、赤みといった症状は時間とともに変化していきます。焦らず、担当医の指示に従いながら経過を見守ることが大切です。
ここからは、小鼻縮小切開法の時期ごとの具体的な経過を詳しく見ていきましょう。
■術後~1週間(抜糸まで):赤みと腫れが目立つ時期
小鼻縮小手術の直後から、抜糸を行う術後1週間頃までの期間は、ダウンタイムの初期段階です。
多くの方が術後1〜3日頃を腫れや赤みのピークと感じ、抜糸をするまでは傷の部分が突っ張る感覚になる方もいらっしゃいます。
また、手術によるダメージで内出血が起こり、患部周辺が紫色や黄色っぽくなる可能性もあります。
この時期はまだ症状が目立ちますが、マスクを着用すれば、ほとんどの場合で周囲に気づかれずに過ごせるでしょう。
■術後1ヶ月:メイクでカバーできる程度に回復
手術から1ヶ月が経過すると、術後1週間の頃に比べて、大きな腫れや内出血はほとんど落ち着きます。
傷跡の赤みはまだ残っていることがありますが、ファンデーションやコンシーラーなど、メイクを施すことで十分に隠すことが可能な場合もあります。日常生活においては、周囲の人から気づかれにくくなるでしょう。
また、この頃から「拘縮(こうしゅく)」と呼ばれる現象が起こり始めることがあります。これは、切開した組織が修復する過程で起こる症状のため、多くは術後3~6ヶ月で自然に落ち着きます。
しかし、症状が長引いたり表情が作りにくかったり日常生活に支障をきたす場合は施術を受けたクリニックで相談してみてもいいかもしれません。
■術後3~6ヶ月:傷の赤みが引き完成に近づく
術後3ヶ月頃になると、傷跡の赤みはさらに薄くなり、ピンク色から周囲の肌色へとよりなじんでいきます。この時期には、メイクをすればほとんど隠せる状態になります。
手術からおよそ6ヶ月が経過する頃には、多くの方が傷跡は細い白い線となってほとんど目立たない状態に。すっぴんであっても傷跡は肉眼で確認しにくいレベルになり、他人に手術を受けたとほとんど気づかれないでしょう。
ただし、傷の治り方や最終的な仕上がりには、体質などの個人差があります。もし術後6ヶ月が経過しても、傷跡の赤みが強く残っていたり、盛り上がり(肥厚性瘢痕)などが気になったりする場合は、施術を受けたクリニックに相談しましょう。焦らず経過を見ることが大切です。
3.小鼻縮小で傷跡を残さない!後悔しないための3つのポイント

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小鼻縮小術は、理想の鼻の形に近づけるための有効な手段として注目の施術です。しかし、切開を伴う術式を選択した場合、術後の傷跡がどのように回復していくか、目立ってしまうのではないかといった不安を抱える方も少なくありません。
ここからは、小鼻縮小で傷跡を残さないために気を付けたい3つのポイントをご紹介しましょう。
■ポイント①:医師の技術力と実績を見極める
小鼻縮小手術における傷跡の目立ちにくさや最終的な仕上がりは、医師の技術力に大きく左右されます。
とくに切開法の場合、ミリ単位での正確なデザイン調整や、皮膚を丁寧に縫合する精密な技術が非常に重要です。
医師の技術力や実績を見極めるために、まずクリニックの公式サイトやSNSで公開されている症例写真を確認してみましょう。
また、医師の経歴や所属学会も判断材料の一つになります。例えば、日本形成外科学会専門医の資格があるか、鼻整形に関する学会に所属しているかなども参考にするのもおすすめです。
■ポイント②:自分に合った術式を医師と相談して決める
小鼻縮小術で傷跡をより小さく抑えるためには、自分の鼻の状態(小鼻の広がり方や皮膚の厚みなど)や、目指したい理想の鼻の形に合った術式を選択することが重要です。
合わない術式を選んでしまうと、期待したほどの効果が得られなかったり、不自然な仕上がりになったりするだけでなく、傷跡が目立つリスクが高まる可能性もあります。
クリニックでのカウンセリングでは具体的な希望や不安を正直に伝え、医師から各術式のメリット・デメリットについて十分な説明を受けましょう。
医師と完成イメージをしっかりと共有することで、認識のずれを防ぎ、後悔のリスクを減らすことにつながります。
■ポイント③:ダウンタイム中の注意点を守り安静に過ごす
小鼻縮小手術後の傷跡をきれいに治すためには、ダウンタイム中の過ごし方にも気を配ることが大切です。担当医の指示に従い、指示された期間は血行が促進される行動は避けましょう。
また、手術部位への物理的な刺激は縫合部分に余計な負担がかかり、傷が開いたり、傷跡が目立ちやすくなったりする可能性があるため注意が必要です。
さらに、傷跡に直接紫外線を当てることも避けましょう。紫外線は傷跡の色素沈着を引き起こし、茶色い跡が残る原因となります。
外出時は帽子や日傘を使用したり、日焼け止めを塗ったりするなど、徹底した紫外線対策が大切です。
まとめ
小鼻縮小手術後の傷跡は、施術方法によって目立ちやすさが異なりますが、どれも時間とともに少しずつ目立たなくなっていきます。
不安や疑問はインターネットの情報だけで自己判断するのではなく、まずはカウンセリングを受けて、直接医師に相談することが大切。
この記事をきっかけに一歩踏み出し、理想の鼻を目指す手助けになれば幸いです。
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【限定解除要件】
【施術の内容】小鼻縮小術
【施術期間および回数の目安】通常1回 ※状態によって異なります。
【費用】¥200,000~¥500,000 ※本施術は自由診療(保険適用外)です。術式によって異なります。
【リスク・副作用等】腫れ、内出血、痛みなど