
卒乳後に胸がなくなったと悩む方は多いのではないでしょうか。
赤ちゃんへの授乳を終えた胸は、さまざまな要因で以前よりもしぼんで見えることがあります。
そこで今回は、産後に胸がしぼむ原因や簡単にできるバストアップ方法を解説します。
胸を大きくしたい方に向けて、豊胸術やそのタイミングも合わせてご紹介。卒乳後の胸でお悩みの方は、ぜひ参考にしてみてください。
INDEX
卒乳後に胸がなくなった?産後に胸がしぼむ原因

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卒乳後に胸がしぼんだように感じるのは、どのような原因があるのでしょうか。詳しくご紹介していきます。
■乳腺周辺組織の働きが低下する
妊娠~出産後は、乳腺組織の機能が活発になり、胸が大きくなるのが一般的。
しかし、卒乳後はその働きが低下し、元の状態に戻ってしまいます。
また、妊娠・出産後は、乳腺とその周辺組織が活発化し、乳腺や脂肪を支えるクーパー靭帯が引き伸ばされます。
急激に伸びたクーパー靭帯は元に戻りにくく、伸びた皮膚などが原因で卒乳後に胸がしぼんだ印象を与えるのです。
■女性ホルモンの分泌量が低下する
妊娠~授乳時期にバストが大きくなるのは、女性ホルモンの分泌量が増加することで乳腺周辺組織の機能が活発になるためです。
卒乳後は徐々に分泌量が減少していき、胸のハリや弾力が低下する傾向にあります。
また、女性ホルモンの分泌量減少に伴い、乳腺組織が萎縮することも原因の1つ。
卒乳や加齢とともに女性ホルモンの働きが低下することで、乳房を支える乳腺が小さくなっていき、胸が垂れたように感じるのです。
■姿勢の悪さ
産後は、授乳やオムツ替えなどで前かがみの姿勢になってしまいがち。
日常的に姿勢が悪くなってしまうと、上半身の筋力の衰えや血流の低下を招き、その結果としてバストが垂れやすくなってしまうのです。
胸の重みが一方向にかかり続ける猫背での授乳は、前述したクーパー靭帯が伸びる原因にもなり得ます。
産後の胸を大きくする方法は?簡単にできるセルフケアをご紹介

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卒乳後にしぼんだ胸を復活させ大きくする方法が知りたい方に向けて、自宅で簡単に取り入れられるバストアップの方法をご紹介していきます。
■食生活を改善する
産後は栄養バランスの良い食事を基本とし、バストアップ効果があるとされる栄養素を積極的に摂取するのがおすすめです。
では、産後におすすめの栄養素と食材をご紹介していきます。
ボロン
ボロンは、女性ホルモンの1つであるエストロゲンの分泌量を増やし、血中での濃度を高めるとされるミネラルの一種。キャベツやりんご、海藻類などに多く含まれます。
タンパク質
タンパク質は筋肉増強に欠かせない栄養素で、女性ホルモンの働きを助ける効果があるとされています。高タンパクな食品として、卵や乳製品、鶏胸肉、鮭などが挙げられます。
大豆イソフラボン
大豆イソフラボンは、エストロゲンに似た働きをすることから、女性ホルモンの分泌を促す効果が期待される栄養素です。豆乳や豆腐、納豆などの大豆製品に多く含まれています。
■バストアップに効果的な運動をする
筋トレでバストアップするわけではありませんが、運動により血流がアップし、胸を支える大胸筋を鍛えることでバストの底上げが期待できます。
また、背筋を鍛えることも重要です。背中の筋肉が発達することで姿勢が改善され、クーパー靭帯への負担も軽減されるでしょう。
■下着選びを見直す
正しいサイズの下着を身に付けることは、バストアップする上で重要なポイント。
授乳中はサイズが大きくやわらかい下着を着用する方が多いですが、卒乳後は胸をしっかりと支えてくれるブラジャーがおすすめです。
妊娠~卒乳を経て、以前と胸のサイズが変わっていることもあるので、きちんと測定し直し、現在のバストに合った下着を選ぶようにしましょう。
また、夜寝ているときは、胸が横流れしやすくなるため、ナイトブラを着用するのもおすすめ。寝ている間も胸の位置をキープし、形を整える効果が期待できます。
卒乳後のしぼんだ胸を復活させる豊胸術

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自宅でできるケア方法を解説してきましたが、効果には個人差があり、中々実感が得られないこともあるでしょう。
そこで、体格や生活習慣の影響を受けずバストアップが叶う、美容外科での豊胸術についてご紹介します。
■脂肪注入豊胸
脂肪注入豊胸とは、自身から採取した脂肪から血液や不純物を取り除き、良質な脂肪をバストに注入する豊胸術です。
自身の脂肪を注入するため定着性が高く、同時に脂肪を採取する箇所の部分痩せができるというメリットがあります。
自然な触り心地を求める方や、できるたけ豊胸バレせずにバストアップを叶えたい方に選ばれています。
一度定着した脂肪はバストに残り、基本的にメンテナンス不要という点も魅力です。
ただし、もともと痩せている方には向かず、脂肪の定着率には個人差があるという点も理解しておきましょう。
また、一度に注入できる量にも限度があるため、思うようなボリュームが出せない可能性もあります。
■シリコンバッグ豊胸
シリコンバッグ豊胸とは、脇や胸の下を切開してシリコン製のバッグを挿入する豊胸術です。
シリコンバッグを入れる位置は、乳腺下法・大胸筋下法・大胸筋膜下法の3つがあり、体格や希望の仕上がり、使用するシリコンの特性に応じて選択されます。
2カップ以上のサイズアップを望む方や、長期間バストをキープしたい方に選ばれる傾向にあります。
ただしシリコンバッグには寿命があり、目安は10~20年程度。そのため、一定期ごとのメンテナンスが必要になります。
■ハイブリッド豊胸
ハイブリッド豊胸とは、脂肪注入豊胸とシリコンバッグ豊胸を組み合わせた豊胸術です。
シリコンバッグを挿入した後に自身の脂肪を注入することで、より自然なやわらかさとボリューム感が得られる可能性があります。
自然なバストアップと部分痩せが目指せるハイブリッド豊胸ですが、2つの施術を組み合わせるため金額がアップするというデメリットも。
また、2つの施術に伴うダウンタイムがあり、単体での豊胸手術よりも長い回復期間を要することがあります。
産後のバストアップ!豊胸手術を受けるタイミングは?
バストアップが叶う豊胸術ですが、産後のどのタイミングで手術を受けたら良いのでしょうか。ここからは、豊胸術を受けるのに適した時期を解説します。
■卒乳後に胸の変化がおさまっている
卒乳後は、乳腺の機能や女性ホルモンなどの影響でバストサイズが変化しやすい時期。
変化途中の胸では的確なデザインが定まらないため、十分に胸の変化がおさまってから手術に臨むようにしましょう。
また、断乳後すぐは乳腺炎のリスクがあるため、卒乳してすぐの豊胸手術は避け、少なくとも半年程度は空けるようにしてください。
■育児に支障が出ない時期に行う
豊胸術はダウンタイムが生じるため、場合によっては日常生活に支障をきたすことがあります。
手術を検討する際は、パートナーや家族へ理解と協力を求め、育児に支障が出ないタイミングを見極めるようにしましょう。
まとめ
卒乳後に胸がなくなったと感じる方に向けて、その原因や自宅でできるバストアップ方法、美容外科での豊胸術について解説しました。
産後の胸は、ホルモンバランスや授乳の影響でサイズが変化しやすくなります。
赤ちゃんはもちろん大切だけれど、しぼんで戻らない胸を見て落ち込む方も少なくないのでは?
ハリとボリュームのあるバストを復活させたい方は、ぜひ今回の記事を参考にしてみてください。
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【治療の内容】豊胸術
【治療期間および回数の目安】通常1回
【費用相場】
・シリコンバッグ豊胸:約 ¥300,000~ ¥1,000,000
・ヒアルロン酸豊胸:約1ccあたり ¥3,000~ ¥4,000(使用量は個人差があります)
・脂肪注入豊胸:約 ¥800,000~ ¥1,200,000
・ハイブリッド豊胸:約¥130,000~¥3,000,000
※術式によって各クリニックで異なります。
【リスク・副作用等】内出血、血腫、感染、痛み、傷口の赤み・硬さ・突っ張り・色素沈着、アニメーション変形など
【未承認機器・医薬品に関する注意事項について】
・本治療には、国内未承認医薬品または薬事承認された使用目的とは異なる治療が含まれます。
・治療に用いる医薬品および医療機器は、各クリニック医師の判断のもと導入しています。
・重大なリスクや副作用が明らかになっていない可能性があります。
・万が一重篤な副作用が出た場合は、国の医薬品副作用被害救済制度の対象外となります。