目尻切開をやりすぎて不自然に!?後悔しないための対策を徹底解説

目尻切開をやりすぎて不自然に!?後悔しないための対策を徹底解説

目尻切開をやりすぎると、どのような状態になるのでしょうか。目尻切開とは、目尻の部分を切開し、目を大きくする美容整形手術です。目尻切開はわずか数mm程度の違いで顔全体の印象を左右するため、やりすぎると不自然になり、失敗したと感じてしまうことも。

今回は、目尻切開をやりすぎることで見られるデメリットと、その対策について紹介します。目尻切開を検討している方は、ぜひ参考にしてください。

1.目尻切開のやりすぎによるデメリットとは?

出典:photoAC

さっそく、目尻切開のやりすぎで、どんな症状が見られるのか紹介します。

■目尻切開した部分に段差が生じる

目の縁をよく見ると、まつげが生えているピンク色のラインがあるのが分かります。これは、グレーラインと呼ばれる部分で、通常は目を囲むように存在しています。通常の目尻切開では、切開した部分にガタつきが生じることはありません。

しかし、切開しすぎてしまうと、グレーラインに段差などが生じることがあるのです。段差が気になる場合は、レーザーを用いてラインを整える修正施術を行っているクリニックもあります。

■目尻切開したところにはまつげが生えてこない

目尻切開した場所には、まつげが生えるための毛根がありません。そのため、目尻切開しすぎると、まつげがない部分が目立ち、不自然な印象になります。

つけまつげやアイラインなどのメイクでカバーすることもできますが、普段あまりメイクをしない方は負担に感じる可能性もあります。そのため、目尻切開した部分には、まつげが生えてこないことを理解し、切開する範囲を検討することが大切です。

■目尻切開した部分の粘膜が見える

目尻切開すると、白目が露出するため目が大きく見える効果が得られます。しかし、目尻切開しすぎた場合や切開する角度によっては、ピンク色の粘膜まで見えてしまうケースがあるため、注意が必要です。

また、横を向いたときに、目尻の靭帯が浮き出て、目尻がパカパカと開いたような状態になり、不自然に見える場合もあります。

■ドライアイや結膜炎を起こしやすくなる

目尻切開のやりすぎは、ドライアイや結膜炎といった症状を引き起こすこともあります。通常、目の表面は細菌やゴミが目に入りにくいよう涙で覆われています。しかし、目尻切開しすぎると、眼球の露出範囲が広くなるうえに、瞬きしにくくなり、目が乾きやすくなるのです。

目の機能面に影響を及ぼす可能性があるため、目尻切開はやりすぎないよう留意しましょう。万が一施術後に、涙が増えたり、目を開けているのが大変になったりした場合は、早めのクリニック受診をおすすめします。

2.目尻切開で起こりうるやりすぎ以外の失敗例

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目尻切開では、やりすぎ以外の理由でも失敗例が見られることがあります。

■目尻切開したのに見た目が変わらない

目尻切開では、施術を受けたにもかかわらず、変化があまり感じられないケースがあります。切開した範囲が狭すぎると、変化を実感できずに終わってしまう可能性があるのです。

目尻切開はわずかな施術範囲の差で仕上がりの印象が大きく異なるため、デザインを慎重に選択する必要があります。

さらに、もともとの目の形によって、変化を感じにくい方もいます。例えば、目尻側のまぶたのたるみが強い方は、目尻切開してもたるみによって大きくした部分が隠れてしまう傾向があるといわれています。

そのため、人によっては別の施術のほうが向いているケースもあるのです。施術の向き不向きを含め、まずはカウンセリングでしっかりと見てもらいましょう。

なお、普段からアイメイクをしっかりしている方も変化を感じにくい傾向にあります。アイラインやアイシャドウが濃い方、大きめのつけまつげをしている方などは、目尻切開したにもかかわらず、見た目が変わらないと感じるかもしれません。

■目尻切開したのに元に戻ってしまった

目尻切開では、時間の経過に伴い切開した部分が元の状態に戻ってしまうことがあります。元の状態に戻ってしまうのは、切開部位の再癒着が原因です。外部からの刺激や体質が原因の場合もありますが、医師の技術によって左右されるケースも少なくありません。

元の状態に戻ってしまった場合は、再度手術を受ける必要がありますが、再手術は通常の手術よりも難しく、同じ場所を何度も手術することで、浮腫やかゆみといったリスクも高まります。

そのため、できるだけ元の状態に戻らないよう、技術が高い医師のもとで施術を受けると良いでしょう。

3.目尻切開が向いている人・目尻切開が向いていない人の特徴

目尻切開で失敗しないためには、施術が向いているかどうかもポイントの1つになります。ここでは、目尻切開が向いている人、向いていない人の特徴を見てみましょう。

■目尻切開が向いている人の特徴

目尻切開が向いている方の特徴は、以下のとおりです。

目尻側の白目部分が大きい人

目尻側の白めの部分が大きい方は、目尻切開したときに効果が得られやすい傾向があります。具体的にいうと、自分で目尻を外側に引っ張った際に、白目が1.5mm以上隠れている方は、切開したときに白目部分が広がるため、効果を感じやすいと考えられます。

目と目の間隔の狭さが気になっている方

目と目の間隔が狭い、いわゆる求心顔と呼ばれる顔立ちは、シャープな印象を持たれやすい傾向がありますが、間隔が狭すぎると顔全体のバランスが悪く見えてしまうことも。

寄り目の方は、目尻切開して目の横幅を広げることで、目が全体的に大きく見える効果が期待でき、寄り目が目立ちにくくなります。

■目尻切開が向いていない人の特徴

次に、目尻切開が向いていない人の特徴も見てみましょう。

目尻側の白目部分が小さい

目尻切開が向いていないのは、目尻側の白目部分が小さい方です。目尻を外側に引っ張ったときに、すぐに粘膜が見えてしまう方は、切開できる範囲が少ないため、施術を受けても変化を感じにくい傾向があります。

また、施術を受けても粘膜が露出しやすくなり、トラブルの原因になる可能性があります。目頭切開など、ほかの施術を検討した方が良いケースもあるでしょう。

結膜円蓋部が大きい

目尻の結膜円蓋部(けつまくえんがいぶ)が大きい方も、目尻切開はあまり向いていません。結膜円蓋部とは、目尻側の皮膚のすぐ下にある、眼球との間にできた隙間のこと。

ポケットと呼ばれており、結膜円蓋部が大きいと、目尻切開をしたときに眼球と目尻の皮膚の間に隙間ができやすく、横から見るとパカパカと浮いているように見えてしまうのです。

不自然な仕上がりになることを避けるためには、結膜円蓋部が大きくないか、施術が向いているかどうかなど、カウンセリングの際に見極めてもらうことが大切でしょう。

4.目尻切開でやりすぎたり失敗したりしないためのポイント

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最後に、目尻切開でやりすぎや失敗を防ぐためのポイントを紹介します。

■目尻切開の経験が豊富な医師に依頼する

目尻切開は、医師のデザインセンスや切開方法、縫合方法により、仕上がりを左右することがあります。そのため、納得できない仕上がりにならないためには、医師の技術力の確認がポイントの1つです。

美容クリニックや美容外科を探す際は、気になるクリニックを見つけたら、ホームページやSNSなどで症例や実績などをチェックしてみると良いでしょう。経験がある医師であれば、万が一、目尻切開が向いていない場合にも、ほかの施術を提案してくれる可能性があります。

■アフターフォローが充実したクリニックを選ぶ

目尻切開の施術後は定期的に術後経過を確認し、切開部位に癒着が生じたり、元の状態に戻ったりしていないかチェックすることが重要です。

万が一、トラブルが生じた場合は、アフターフォローや修正を行ってくれるクリニックなら対応してもらえますが、修正を行っていないクリニックの場合は後悔する可能性が考えられます。

トラブルやリスクが起こる可能性はゼロではないため、クリニックを選ぶときはアフターフォローや修正に対応しているかどうかも確認しましょう。

■カウンセリングで医師と仕上がりやデザインについて確認する

カウンセリングでは、医師と仕上がりや理想のデザインのすり合わせをすることが重要です。クリニックによってはシミュレーションをすることもあるため、希望をしっかりと伝えておきましょう。

また、やりすぎによるトラブルを防ぎたい場合は、医師のアドバイスに耳を傾けることも大切です。医師は、お客様の理想を叶えるために、場合によってはほかの方法を提案することがあります。

やりすぎや違和感といった失敗を避けるためには、多くの症例を経験している医師のアドバイスを取り入れながら、解剖学的に無理のない範囲で検討しましょう。

まとめ

目尻切開は、わずか数mm切開するだけで顔の印象が大きく変わる施術です。そのため、やりすぎてしまうと違和感が生じて後悔してしまうことも少なくありません。施術後に悔やまないためにも、目尻切開に向いているかどうか見極めることが大切です。

また、医師のデザインセンスや技術力も病院選びのポイントになります。ホームページで症例数や実績を確認したうえで、カウンセリングを受けてみると良いでしょう。

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