
胸が小さくなったことに悩んでいませんか?
胸は、女性らしさの象徴ともいえる重要なパーツ。小さくなったのであれば、元に戻したいと思うのは自然なことです。
この記事では、胸が小さくなる原因や、セルフケアでアプローチする方法についてご紹介します。
また、美容医療での治療法にも触れるので、“胸が小さくなった”と感じている方は、ぜひ目を通してみてください。
胸が小さくなった・痩せたと感じる原因は?

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胸が小さくなったと感じる原因は人によってさまざまですが、一般的には5つの要素が関係していると考えられています。
■加齢
バストのボリュームは、加齢とともに変化します。一般的に、胸が小さくなったように感じるのは40代以上の方がほとんど。
しかし、実際には20代、30代の若い世代においても、すでにバストの下垂は始まっています。
このような変化の背景にあるのは、胸特有の構造。胸は主に乳腺や脂肪、そしてそれらを支えるクーパー靭帯などで構成されています。
ところが、年齢を重ねると乳腺と脂肪の割合が徐々に変化。乳腺が縮小し、脂肪に変わることで胸がやわらかくなり、ハリを失った胸がどんどん下垂していくのです。
加えて、重力や揺れなどによってバストを下から支えているクーパー靭帯が伸びてしまうため、バストを正しい位置に維持するのが難しい状態に。
結果として、ふっくらとしたボリュームを感じられず、胸だけが痩せて見えるというわけです。
衣類の着こなしが変わったりブラジャーが緩くなったりして“胸が小さくなった”と感じている場合は、加齢による変化が起きている可能性があります。
■授乳
胸が小さくなった原因には、授乳による影響も考えられます。妊娠中から出産後は、授乳のために乳腺が発達して胸が大きくなるのが一般的です。
しかし、授乳の必要がなくなると、乳腺は徐々に縮小。元の状態に戻ろうとすることで、バストのサイズがダウンしたように見えるのです。
また、授乳中は乳腺の発達に伴ってクーパー靭帯も伸びやすい状態に。胸の大きさが元に戻っても、一度伸びてしまったクーパー靭帯は戻りません。
本来の位置でバストをキープする力が弱まり、胸が小さくなったと感じることがあります。
■ホルモンバランス
女性ホルモンの一種・エストロゲンはバストの成長に大きく関与しています。そのため、ホルモンバランスの乱れは“胸が小さくなった”と感じる要因に。
エストロゲンは、年齢やライフステージなど、その時々で分泌量が大きく変わりますが、とくに変化を感じやすいのは更年期です。
更年期は、閉経に向かってエストロゲンの分泌量が減少する時期。胸のハリやボリュームが失われやすく、バストラインが以前とは異なって見えることがあります。
■ダイエット
無理なダイエットで痩せることは、胸が小さくなる原因の1つ。ダイエットによって痩せると、胸を構成する脂肪細胞も減少します。
中には“何キロ痩せたら胸が小さくなるか”を気にする人もいますが、個人差があるため明確な基準は存在しません。
過度な食事制限は、バストの維持に必要な栄養素の不足を招く恐れがあるため注意が必要です。
また、無理なダイエットは精神的なストレスを引き起こすことも分かっています。
精神的なストレスは、女性ホルモンの分泌に影響を与える可能性も。ホルモンバランスが崩れ、胸が痩せる原因になることがあるのです。
胸痩せしないダイエットを目指す場合は、バランスの良い食生活や適度な運動を心がけ、規則正しい生活を送ることが大切。
無理のない範囲で健康的に痩せることが、結果として“胸が小さくなった”という望ましくない変化を防ぐことにつながります。
■病気の可能性
急に胸が小さくなったと感じたときは、病気が隠れている可能性もあります。
例えば、胸が凹む漏斗胸(ろうときょう)や乳がんなどを発症すると、バストの形状やボリューム、サイズが変化することも。
とくに、片方の乳房だけが急に縮んだり形が変わったりするケースでは、何らかの異変が起きている可能性も否定できません。
胸が小さくなったことを自然な体の変化と放置するのではなく、病気のリスクを除外するためにも、違和感を覚えたタイミングで医療機関への受診をおすすめします。
小さくなった胸をセルフケアで戻す方法はある?

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胸が小さくなったことで落ち込む方もいるかもしれませんが、原因によってはセルフケアで対処できる可能性もあります。
ここでは、胸のサイズを戻す方法をお探しの方に、自宅でできるケアをご紹介しましょう。
■筋トレやマッサージを行う
胸を大きく見せる方法として有用なのが、筋トレやバストマッサージ。直接サイズアップが図れるわけではありませんが、今のバストラインを維持することにつながります。
筋トレでは、ダンベルを使ったトレーニングや腕立て伏せで、大胸筋を鍛えましょう。ボリュームのあるふっくらとしたバストを目指せます。
また、バストマッサージは、血行を促進して胸に栄養が届きやすい状態をつくるのに役立ちます。
入浴後などにボディオイルやクリームを使って、バストを引き上げるように優しくマッサージしましょう。
楽しみながら行うことで、バストアップだけでなくリラックス効果も得られます。
■生活習慣を見直す
不規則な生活習慣がバストダウンの原因になっている場合は、一度食事内容や睡眠時間を見直すことも大切です。
とくに、バストの成長にはタンパク質やビタミン、ミネラルといった栄養素が欠かせません。タンパク質は大豆製品や鶏肉、ビタミンは果物や野菜、ミネラルは海藻などから摂取できます。
ただし、食事はどの栄養素もバランス良く摂るのが基本。偏食や過度なカロリー制限をすることなく、日々体に優しい食生活を心がけましょう。
また、質の高い睡眠を得ることも重要なポイント。睡眠中は、バストの発育に関与する女性ホルモンが盛んに分泌されます。
寝る前はスマホの使用を控える、軽いストレッチを行うなど、リラックスして眠れる環境を整えることがバストのボリューム維持に役立ちます。
■自分に合うブラジャーを見つける
今の自分に合うブラジャーを身に付けることも、バストの下垂防止につながります。
サイズの合わなくなったブラジャーを着用し続けると、クーパー靭帯が伸び、バストの形が崩れる原因になることがあるためです。
ブラジャーを選ぶポイントは、着用のタイミングによっても異なります。
例えば日中は活動時に動きやすいものを、夜間はバストが上や横に流れないようホールド感が高いものを選ぶのがおすすめ。
状況に応じて適したブラジャーを身に付けることが、バストのサイズや形状を維持するポイントです。
確実な改善を目指すなら美容医療という選択肢も

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小さくなった胸を元に戻すには、美容医療を活用する方法もあります。ここからは3つの豊胸術について見ていきましょう。
■コンデンスリッチ豊胸
コンデンスリッチ豊胸とは、自分の体から脂肪を採取し、不純物を取り除いたうえでバストに注入する手術のこと。
脂肪吸引を併用するため、バストアップだけでなく部分痩せ効果も見込めるのがメリットです。
また、人工物ではなく自身の脂肪を用いることから、触り心地が自然で定着率も高い傾向にあります。
さらに、一度脂肪が定着すれば、基本的にはメンテナンス不要。
1回の施術で注入できる脂肪量に限界はありますが、1~1.5カップ程度の自然なバストアップを目指す方に向いています。
■シリコンバッグ豊胸
脇を数cm切開し、そこから専用のシリコンバッグを挿入して胸を大きくする手術。
シリコンバッグを留置する位置は手術方法によって異なりますが、しぼんで小さくなったバストでも、1回の施術で確実に2カップ以上サイズアップできるのがメリットです。
ただし、体に人工物を入れるのに抵抗がある方には不向き。
触り心地はナチュラルですが、動きがやや不自然で仰向けになっても横に流れず、豊胸したことがバレてしまう可能性もあります。
■ハイブリッド豊胸
ハイブリッド豊胸は、コンデンスリッチ豊胸とシリコンバッグ豊胸を同時に行う手術です。
痩せ体型の方だとシリコンバッグの輪郭が目立つケースがありますが、脂肪注入を併用してより自然な形と感触を目指します。
確実なバストアップと自然な仕上がりを求める方に適しています。ただし、ダウンタイムが長引きやすい点がデメリットになることも。
術後は、クリニックからの注意事項を守り、安静に過ごす必要があります。
まとめ
胸が小さくなる背景には、加齢や授乳、ホルモンバランス、ダイエットなどさまざまな要因があります。
要因によってはセルフケアで対処できる場合もありますが、片方の胸だけが急に小さくなったり形が変わったりした際は病気が隠れている可能性もあるため注意が必要です。
生活習慣が理由でサイズダウンしている場合は、美容医療を活用してボリュームを取り戻す方法もあります。
さまざまな選択肢の中から自分に合うものを見つけて、理想のバストラインを目指しましょう。
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【治療の内容】豊胸術
【治療期間および回数の目安】通常1回
【費用相場】
・シリコンバッグ豊胸:約 ¥300,000~ ¥1,000,000
・ヒアルロン酸豊胸:約1ccあたり ¥3,000~ ¥4,000(使用量は個人差があります)
・脂肪注入豊胸:約 ¥800,000~ ¥1,200,000
・ハイブリッド豊胸:約¥130,000~¥3,000,000
※術式によって各クリニックで異なります。
【リスク・副作用等】内出血、血腫、感染、痛み、傷口の赤み・硬さ・突っ張り・色素沈着、アニメーション変形など
【未承認機器・医薬品に関する注意事項について】
・本治療には、国内未承認医薬品または薬事承認された使用目的とは異なる治療が含まれます。
・治療に用いる医薬品および医療機器は、各クリニック医師の判断のもと導入しています。
・重大なリスクや副作用が明らかになっていない可能性があります。
・万が一重篤な副作用が出た場合は、国の医薬品副作用被害救済制度の対象外となります。