二重切開修整地獄とはどのような状況なのかと一緒に、代表的な失敗例やよくある疑問の回答などをご紹介します。理想の目元を手に入れるための美容医療の1つとして知られる二重切開。失敗するのが怖くて、施術に踏み出せない方もいるでしょう。そんな不安を少しでも軽減するために、事前にできる対策もまとめました。二重切開についての知識を深め、理想の二重を手に入れる際の参考材料にしてみてください。
1.二重切開に失敗したら修正可能?
二重切開は、メスを使って皮膚を切開し、二重を作る手術です。まぶた全体を切開する全切開法と、部分的に切開する部分切開法があります。
二重切開によって作った二重のラインが理想の形にならなかったなど、失敗した場合の修正は不可能ではありません。主に、埋没法や切開法を用いて修整の施術を行います。ただし、全切開をした際に脂肪や皮膚を切除していると、まぶたが薄く、硬くなっていることから修整が難しい場合がほとんどです。薄く硬くなったまぶたに再度二重切開の施術を施した場合、手術直後の二重ラインと、ダウンタイムが終わって完成形になったときの二重ラインがズレてしまいやすいため、この差を予想して手術できる医師でなければ、また整形失敗という結果を招くことも。すると、なかなか理想の形に仕上がらず、修整を何度も繰り返すという状況に陥ることがあります。このように、何度も二重切開の施術を繰り返す状況を二重切開修整地獄と呼ぶことがあるのです。
2.二重切開で修正地獄……どんな失敗が起こりうる?
ここからは、二重切開の修正地獄になりうる具体的な失敗事例をご紹介しましょう。代表的な失敗例を把握しておくことで、何かしらの対策を講じることができるはずです。
■左右の目でデザインが違う
より美しい二重に仕上げるには、左右対称のデザインに仕上げるのが基本です。もともとのまぶたの厚みや目を開く力、形などが左右対称であれば、どちらの目も同じデザインでマーキングし、施術をすれば美しく仕上がります。ただし、まぶたの厚みや目を開く力、形などが左右で違う場合、これらを考慮したデザインを採用する必要があるのです。左右差が出てしまう失敗例は、医師の技術・経験が不足している、カウンセリングが十分でないといったことが考えられます。
■理想的なデザインとかけ離れている
二重切開で二重の幅が広い、狭くなるなど、仕上がりが理想と異なるといったこともよくある失敗例の1つです。こういった失敗例は、施術前に医師に希望のデザインがうまく伝わっていない可能性があります。また、シミュレーションを行ったにも関わらず、確認が不十分だったことで理想からかけ離れた二重になってしまうことがあるので要注意です。
■目の開き具合が不自然
二重切開によって、目が開きすぎる、開く範囲が狭い、開き具合に左右差があるといった失敗も起こりうる事例の1つです。手術時に、筋肉の力を伝える膜である瞼板(けんばん)にくっついていた挙筋腱膜(きょきんけんまく)が切断されたことや、目を開く力がもともと弱いことなどが原因として考えられます。また、限界を超えた位置に広い二重のラインを作ると、目の開きが悪くなることも。こういった失敗が起こるのは、主にカウンセリング不足が考えられます。また、医師の経験・技術不足によって、患者の目元の状態をきちんと分析できず、失敗してしまうことも原因の1つです。
■二重ラインの食い込み具合が強すぎる・弱すぎる
二重切開では、二重ラインの食い込み具合が強すぎる・弱すぎるといった失敗例もあります。これは、もともと目を開く力が弱い場合や、まぶた部分の窪みが深い方、まぶたが目に覆いかぶさっているような状態である眼瞼下垂などに起こりやすい事例です。
こういった場合は、広い二重幅を食い込ませるための力がないことからラインが浅くなりやすい傾向があります。また、過去の二重切開時に皮膚と挙筋腱膜が癒着を起こした場合には、食い込みが強くなる可能性も。これらの失敗も、主に医師の技術・経験不足が原因として考えられます。カウンセリングを通じて、個々の目元の状態をしっかりと見極めてもらうことが大切です。また、眼瞼下垂などの場合は、二重切開をする前に適切な治療を受けることで失敗のリスクを軽減できます。
3.修正地獄を避けるためにできること
二重切開をしてもなかなか思うような二重にならず、修正地獄を避けるためにできることをご紹介しましょう。事前にできる対策をしっかりと講じて、修整なしで理想の二重が手に入れられるよう参考にしてみてください。
■信頼できるクリニックを選ぶ
二重切開修整地獄に陥らないために、施術実績が多いクリニックを選びましょう。公式サイトやSNSなどの口コミをチェックしてみるのも1つの方法です。また、実際に二重整形をした症例写真を参考にして失敗のリスクを軽減する方法もあります。目を開けた状態と閉じた状態の両方の画像をチェックして、仕上がりの美しさを確認してみることも大切です。
■カウンセリングはしっかりと!
理想的な目元に仕上げるため、カウンセリング時には自身の希望や目元にマッチしたデザインなど、医師としっかりすり合わることが大切です。また、目元の状態を細部まで分析してくれるクリニックを選ぶようにしてみてください。
医師に自身の想いを明確に伝えられるよう、準備しておくことも覚えておきたいポイント。言葉で伝えるのが難しい場合は、ネットの画像や写真を持っていく方法もあります。疑問や不安な点が残らないよう、コミュニケーションが取りやすいかどうかもチェックポイントです。
■アフターケアや保証内容を確認する
二重切開をした場合、医師の技術に関係なく、疲れているとむくむ、眠いと目のくぼみが深くなるなど、自身の体調によって理想のデザインに仕上がらないこともあります。万が一に備え、アフターケアの有無や、保証内容を事前に確認しておくことも忘れてはいけません。クリニックによって保証期間や細かい保障内容が異なるため、契約する前にきちんとチェックしておきましょう。
■失敗した際の修正は対応しているか
もしも二重切開に失敗した場合に、修正の施術を行ってくれるかどうかも確認ポイントです。二重切開修整は難易度が高く、名医と言われるような医師でないとなかなか対応が難しいこともあります。修整の施術に対応していないクリニックを選んでいた場合、また違うクリニックを探さなければなりません。修整に対応しているかどうかは、ほとんどの場合カウンセリング時などに確認できます。
4.二重切開の失敗に関するよくある疑問
最後に、二重切開修正地獄に関するよくある疑問の回答をまとめました。
■万が一失敗したと思ったら、まず何をすべき?
二重切開を失敗した場合、まずは施術を行った医療機関に相談してみてください。施術の詳細などを把握しているため、スムーズな診察が受けられるはずです。もしも、施術を受けた病院以外で修整を考えている場合は、他院で行った二重切開の修整に対応しているかどうか電話などで確認してから受診しましょう。
また、消費者ホットライン「188」に連絡する方法もあります。地方公共団体が開設している身近な消費生活相談窓口や消費生活センターに取りついでもらうことが可能。通話料はかかりますが無料で相談できる点が魅力です。
修整地獄を招かないためにも、二重切開の手術を受ける際には、慎重に契約するようにしましょう。
■修正手術はいつからできる?
二重切開に失敗して修整のための施術を受けたい場合は、施術した日~3ヶ月程度経過してからが理想的です。あまりにも早い段階で修整の施術を行うと、傷が治っていないことに加え、腫れなどの影響で本当に施術が失敗していたかどうか判断が難しいためです。傷の回復は個人差があるため、状況によって修整の施術が受けられる時期には差がある事も覚えておきましょう。
まとめ
理想的な二重にしようとせっかく受けた二重切開で失敗しては残念でなりませんよね。また、何度手術を受けてもなかなかきれいな二重にならず、二重切開の修整地獄に陥ってしまえば費用もかさみます。そこで、信頼できるクリニックを選ぶ、カウンセリングを入念に行ってもらうといった対策で、修整地獄にならないようにしましょう。万が一に備えて、失敗したときの相談先なども確認しておくことが大切です。
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