
目頭切開は、目元の印象をガラッと変えられるため、「ぱっちりと大きい魅力的な目元にしたい」という方に向いている手術です。しかし、目頭部分の蒙古襞を切開もしくは切除して行うため、やりすぎてしまうと、仕上がりが不自然な状態になる場合があります。この記事では、目頭切開で起こる可能性のある失敗について詳しく解説します。理想の目元を手に入れるためには、正しい知識が必要不可欠です。目頭切開を検討中の方は、ぜひ参考にしてください。
1.目頭切開法の種類

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目頭切開とは、蒙古襞(もうこひだ)と呼ばれる目頭部分の皮膚を切開、もしくは切除することで離れ目の改善や目を大きく見せる手術です。目頭切開法の種類は、具体的にZ法・W法・三日月法・リドレープ法の4つがあります。いくつかある施術の中でも、日本国内のクリニックで主に取り入れられている方法はZ法とW法の2種類です。
アルファベットの「Z」のように皮膚を切開するZ法は、ダウンタイムが短い施術方法です。全体のバランスを確認しつつ切開を行えるため、より理想の目元へと近づくでしょう。Z法はシャープで自然な仕上がりを求める方にぴったりの方法でしょう。
アルファベットの「W」のように皮膚を切開するW法は、Z法に比べてダウンタイムが若干長い傾向にあります。切除部分を引っ張って縫合するため、目元に大きな変化が出やすい方法です。やりすぎてしまうと不自然になるため注意が必要ですが、目の印象を変えたい方や平行な二重を求める方に向いている方法です。
2.目頭切開の失敗とリスク
ここでは、目頭切開で起こる可能性のある失敗とリスクについて解説します。
■目頭切開がバレる
目頭切開は目元の印象を変える手術です。とくに、W法など目元に大きな変化をもたらす方法の場合、整形したことがバレるリスクがあります。さらに、ダウンタイムも長期間に及ぶことから、周囲に知られてしまうケースも。
周囲にバレることなく、ナチュラルな目元に仕上げるのであれば、目頭切開法の種類を検討する必要があるでしょう。
■両目の距離が近くなる
目頭切開で起こりうる失敗の中には、蒙古襞を大きく切除しすぎたことで、両目の距離が近くなり不自然な印象の目元に仕上がるケースがあります。さらに、施術後、左右の目のバランスが崩れることもあります。このようなリスクを回避するためには、顔のバランスに合った仕上がりについて、担当医師に相談しながら進めると良いでしょう。
■術前と術後で変化を感じない
目頭切開の施術を受けても、蒙古襞の切除量が少ないことで「どこが変化したの?」と、術前と術後で変化を感じない場合があります。もともと蒙古襞が少ない・張っていない方は切除できる蒙古襞がほとんどないため、変化が望めない可能性も高くなります。大きな変化を求めるのであれば、W法を選ぶなどご自身に合ったアプローチの方法を検討してみましょう。
■傷痕が残る
目頭切開は、目元にメスを入れる「切開」または「切除」を行うため、施術後は傷痕ができます。術後は傷痕ができますが、数週間ほどで目立たなくなることが多いです。しかし、まれに半年以上経過しても傷痕が残るケースがあります。原因は医師の技術不足や術式の選択ミス、ダウンタイムの過ごし方、傷が残りやすい体質などさまざまです。
目頭切開のリスクとして、傷痕が残る可能性があることを認識しておく必要があるでしょう。
■手術前に戻せない
目頭切開は、術後に元の状態へと完全に戻すことができないリスクも把握しておきましょう。ただし、目頭切開の中でもZ法など切除する範囲が少ない方法であれば、ある程度元の状態に戻せる可能性はあります。
3.目頭切開で後悔しないために!失敗を回避するポイント

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目頭切開で失敗するリスクを少しでも減らすためには、どうすればいいのでしょうか。ここでは、目頭切開で後悔しないために、失敗を回避するポイントについて解説します。
■クリニックや医師選び
目頭切開の失敗を回避するためのポイントで大切なことは、クリニックや医師選びです。目頭切開は、高度かつ繊細な技術を必要とする手術です。そのため、医師の技量により、見た目に大きく差が出る可能性があります。
実績・経験ともに豊富な医師による施術を受けることが重要なため、気になるクリニックがあれば事前に調べておくと安心です。間違っても、安さや近くにあるクリニックだから、といった理由だけで安易に選ぶことはおすすめできません。
■徹底したカウンセリング
目頭切開で不自然な仕上がりとならないようにするためには、徹底したカウンセリングが大切です。目頭切開に限ったことではありませんが、美容整形を受ける際は、施術前のカウンセリングが非常に重要といえるでしょう。
目頭切開で目元の不自然さが出る主な原因に、手術前のシミュレーション不足も挙げられます。施術を受ける前は医師と話し合い、自身のイメージや希望をしっかり伝えることがポイントです。さらに、適切な仕上がりについて、医師から提案してもらえると安心度が高まるでしょう。
■ダウンタイムの過ごし方
目頭切開後の傷痕をきれいに治すためには、ダウンタイムの過ごし方に注意する必要があります。ダウンタイム中は赤みや腫れが生じたり、内出血を伴ったりする場合があります。ダウンタイム中に不適切な過ごし方をすると、回復が遅れるだけでなく、傷痕が目立つ・期待どおりの仕上がりにならない可能性も。
手術後は、日焼けや乾燥、傷が開くような行為は避け、安静に過ごすことを心がけましょう。また、縫合糸がついた状態のまま日常生活を送るため、しっかりとスケジュール調整を行ったうえで、目頭切開を受けるといいでしょう。
4.目頭切開で失敗したと感じた際の対処法
目頭切開で失敗と感じた場合の対処法としては、修正手術や再手術を検討することも1つの方法でしょう。目頭切開の修正手術では、「傷痕を目立たなくする」「目頭の凹凸をなくす」といった処置を施します。傷痕が目立っている場合や蒙古襞の形を変えたい場合には、修正手術を検討してみましょう。
再手術は、「変化を感じられない」「目頭をもう少し広げたい」といった方が取り入れる対処法です。目頭切開の再手術は目元の状態によって受けられるかどうかが決まるため、まずは医師へ相談してみましょう。
5.目頭切開は心理的なメリットも大きい

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目頭切開は大人っぽい目元や華やかな目元など、自身の理想に近づけるための方法です。「離れ目に悩んでいる」「パッチリ大きな目にしたい」など、目にコンプレックスを抱えている方は多いはず。目に悩みがある方にとって、気持ちが明るくなるなど、目頭切開は心理的なメリットが大きいかもしれません。
目頭切開によって理想としていた目元を手に入れることで、自信につながったり、気持ちも明るくなったりするでしょう。
まとめ
目頭切開は、離れ目の改善や目を大きく見せるなど、目元の印象を変えられるため、検討している方も多いでしょう。しかし、目頭切開は目頭にメスを入れ、切開・切除を行う手術のため、少なからずリスクを伴います。目頭切開で「傷痕が残った」「目の位置が近すぎて不自然」など、失敗による後悔をしないためにも、ポイントを押さえておく必要があります。目頭切開のリスクを理解し、医師へ相談しながら、理想の目元を手に入れましょう。
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【治療の内容】目頭切開術
【治療期間および回数の目安】通常1回
【費用相場】1回¥100,000~¥500,000 ※各クリニックによって異なります。
【リスク・副作用等】腫れ、赤み、左右差、不自然な形になるなど
【未承認機器・医薬品に関する注意事項について】
・本治療には、国内未承認医薬品または薬事承認された使用目的とは異なる治療が含まれます。
・治療に用いる医薬品および医療機器は、各クリニック医師の判断のもと導入しています。
・重大なリスクや副作用が明らかになっていない可能性があります。
・万が一重篤な副作用が出た場合は、国の医薬品副作用被害救済制度の対象外となります。