
まぶたのたるみをとるには、どんな方法があるかご存じですか?まぶたのたるみは自分でケアする方法もありますが、美容施術を受けるという選択肢もあり、どの方法を選ぶか迷ってしまう方も多いでしょう。
今回は、まぶたのたるみをとるセルフケアや治療法を具体的に紹介し、選ぶポイントや注意点などを解説します。まぶたのたるみにお悩みの方は、ぜひ参考にしてください。
1.まぶたのたるみの主な原因

出典:photoAC
まぶたにたるみが生じる原因は主に4つ考えられます。以下を詳しく見ていきましょう。
■加齢による皮膚のたるみ・筋力低下
まぶたがたるむ原因といわれているのが、加齢と筋力低下です。加齢によって目の周りの眼輪筋(がんりんきん)や顔の筋力が衰え、まぶたを持ち上げる力が弱まるためたるみが生じます。
また、弾力成分のコラーゲン・エラスチンの減少も原因の一つ。年を重ねるごとに肌にハリがなくなってくるため、皮膚がたるみを引き起こします。
■皮膚への刺激
皮膚への刺激もまぶたのたるみの原因です。目の周りの皮膚は薄いため、アイメイクや洗顔のときに擦って刺激を与えてしまうとたるみやすくなります。「まぶたを擦ったり、何度も触ったりしない」を徹底することで、たるみ予防になります。
■スマートフォンなど画面の見すぎ
スマートフォンやパソコンなど、画面の見すぎもまぶたのたるみの原因になります。画面を注視することによりまばたきが減るため、目の周囲の筋力低下につながるのです。スマートフォンやパソコンは使用する頻度や時間に気を付けましょう。
■眼瞼下垂
まぶたがたるんで下がり、見えにくくなっている場合は眼瞼下垂(がんけんかすい)かもしれません。眼瞼下垂の原因は眼瞼挙筋という筋肉の衰えです。目を開けるためにおでこやこめかみの筋肉を使うため、額のシワが増える原因にもなります。
2.まぶたのたるみをとる方法はどう選ぶ?
まぶたのたるみをとる方法は症状に合わせて選ぶことが大切です。たるみの症状が軽い場合はセルフケアで改善が見込めるケースもあります。セルフケアで改善できないまぶたのたるみは、美容医療の施術によって変化が期待できるでしょう。
しかし、眼瞼下垂のように、たるみの症状が重い場合は外科手術が必要です。眼瞼下垂の症状に気づいたら、医師に相談してみましょう。まぶたのたるみと眼瞼下垂を見分けるポイントは以下をご確認ください。
まぶたのたるみ | 眼瞼下垂 |
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3.まぶたのたるみをとる方法

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ここからは、まぶたのたるみをとる具体的な方法を紹介します。セルフケアを2つ、美容医療の施術を4つピックアップしました。
上まぶたのたるみとりを自力でしたい方や、40代・50代・60代でまぶたのたるみを改善したい方、マッサージやストレッチ法を知りたい方はぜひチェックしてください。
■【セルフケア】目元のストレッチ
目元のストレッチは、軽いまぶたのたるみに効果が期待できるセルフケア方法です。眼輪筋を鍛えることでまぶたのリフトアップを目指せます。例えば、眉毛を動かすストレッチや、ウィンクをするストレッチがあります。手順は以下のとおりです。
【眉毛ストレッチ】
- 目を閉じて眉毛をゆっくり上げる
- 眉毛を上げたまま5秒キープする
- ゆっくりと元に戻す
【ウィンクストレッチ】
- 目を大きく開け、片目だけゆっくり閉じる
- 3秒キープした後ゆっくりと元に戻す
- 左右交互に繰り返す
■【セルフケア】頭皮マッサージ
頭皮マッサージも、まぶたのたるみケアの一つです。頭皮の血行を促進させ、凝りをほぐすことでまぶたのたるみ軽減を目指せます。以下の手順で試してみましょう。
- 髪の生え際を真ん中からこめかみに向かってマッサージする
- こめかみに指を当て、外側へ回すようにマッサージする
- こめかみの上に向けて優しく引き上げる
- 頭皮全体に指を当て、前後にずらすようマッサージする
■【美容医療】HIFU(ハイフ)
美容医療でまぶたのたるみをとる方法の一つがHIFU(ハイフ)です。HIFUは、専用機器を使って超音波を照射することで皮下に熱エネルギーを届け、肌の引き締めを促します。
施術時間の短さや、痛みが少なくダウンタイムもほとんどないのが特徴です。切らないたるみ治療法として注目を集めており、まぶたのたるみにも効果が期待できます。
【施術時間】全顔10~20分程度
【費用】1回6~15万円程度
【副作用・リスク】熱感・むくみ・腫れ・かゆみ など
■【美容医療】ヒアルロン酸注射
ヒアルロン酸注射もまぶたのたるみをとることが期待できます。額やこめかみにヒアルロン酸注射をすることで、肌の弾力や柔軟性が高まり、まぶたのハリ感アップを目指すことが可能です。
ヒアルロン酸は体内に存在している成分のため、アレルギー反応や副作用が起こりにくいのがメリット。注射のみでたるみ改善に導く治療法として注目されています。
【施術時間】10~15分程度
【費用】1本5~8万円程度
【副作用・リスク】腫れ・むくみ・内出血 など
■【美容医療】埋没法
埋没法は、医療用の糸で二重ラインを形成する施術です。たるんだまぶたを引き上げるため、視界も良好になることが期待できます。
個人に合わせて二重ラインをデザインでき、自然で若々しい目元を目指せるのが特徴です。切開しないためダウンタイムがほとんどなく、痛みなどの負担が少ないといったメリットがあります。
【施術時間】10~15分程度
【費用】10~15万円程度
【副作用・リスク】内出血・腫れ など
■【美容医療】眉毛下皮膚切除
眉毛下皮膚切除は、眉毛の下を切開し、たるんだ部分の皮膚を切りとる施術です。日本人に多いとされる一重まぶたや、厚いまぶたにも適しているといわれています。
眉毛の際を切開するため傷痕が目立ちにくく、ナチュラルな仕上がりを目指せるのが特徴です。一重や二重ラインの美しい、すっきりとした目元が期待できます。
【施術時間】45~60分程度
【費用】20~40万円程度
【副作用・リスク】内出血・腫れ など
4.美容医療でまぶたのたるみをとる際の注意点

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美容医療でまぶたのたるみをとる際は、以下の3つに注意しましょう。
■信頼できるクリニックを選ぶ
まぶたのたるみをとる治療で失敗しないためには、クリニック選びが重要です。さまざまな美容クリニックがありますが、医師によって得意な施術は異なります。クリニックのホームページに症例写真や施術回数が掲載されている場合は参考にし、治療経験が豊富かどうかを見極めましょう。
■十分にカウンセリングを受ける
まぶたのたるみをとる治療では、カウンセリングを十分に受けることが大切です。カウンセリングでは医師にまぶたの悩みや理想の姿を具体的に伝え、仕上がりのイメージを共有します。また、分からないことは聞き、不安を解消してから治療を受けましょう。
■施術後は正しいケアを行う
まぶたのたるみ治療を受けた後は、順調な回復のために正しいケアが必要です。例えば、治療後はアイメイクやコンタクトレンズの使用などを一定期間避けるよう指示されることがあります。医師に指示されたことを守り、正しいケアを行いましょう。
まとめ
まぶたのたるみをとるためには、症状に合った方法を選ぶことが重要です。まぶたのたるみの原因はさまざまあり、症状も一人ひとり違います。
セルフケアで改善されないまぶたのたるみは、美容医療の選択肢を考えてみてはいかがでしょうか?まずは、まぶたの状態をよく観察し、自分に合った方法を検討しましょう。
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【治療の内容】医療用HIFU(高密度焦点式超音波)
【治療期間および回数の目安】治療後6ヶ月以降から再照射可能 ※治療期間や回数等はクリニックごとに異なります。
【費用相場】全顔1回約¥30,000~¥200,000
【リスク・副作用等】痛み、赤み、熱傷、腫れ、浮腫みなど
【未承認機器・医薬品に関する注意事項について】
・本治療には、国内未承認医薬品または薬事承認された使用目的とは異なる治療が含まれます。
・治療に用いる医薬品および医療機器は、各クリニック医師の判断のもと、個人輸入手続きが行われています。個人輸入における注意すべき医薬品等に関する情報は、下記をご参考ください。
https://www.yakubutsu.mhlw.go.jp/individualimport/purchase/index.html
・薬事承認を取得した製品を除き、同一成分や性能を有する他の国内承認医薬品および医療機器はありません。
・諸外国における安全性等に係る情報
-重大なリスクや副作用が明らかになっていない可能性があります。
・万が一重篤な副作用が出た場合は、国の医薬品副作用被害救済制度の対象外となります。
【治療の内容】ヒアルロン酸製剤の注入
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【リスク・副作用等】赤み、内出血、腫れ、痛み、アレルギー反応、修正位置のずれなど
【未承認機器・医薬品に関する注意事項について】
・本治療には、国内未承認医薬品または薬事承認された使用目的とは異なる治療が含まれます。
・治療に用いる医薬品および医療機器は、各クリニック医師の判断のもと、個人輸入手続きが行われています。個人輸入における注意すべき医薬品等に関する情報は、下記をご参考ください。
https://www.yakubutsu.mhlw.go.jp/individualimport/purchase/index.html
・薬事承認を取得した製品を除き、同一成分や性能を有する他の国内承認医薬品および医療機器はありません。
・諸外国における安全性等に係る情報
-重大なリスクや副作用が明らかになっていない可能性があります。
・万が一重篤な副作用が出た場合は、国の医薬品副作用被害救済制度の対象外となります。
【治療の内容】二重形成の手術
【治療期間および回数の目安】通常1回
【費用相場】
・埋没法: 約¥50,000~ ¥200,000
・切開法: 約¥300,000~ ¥500,000
・全切開法:約 ¥200,000~ ¥400,000
・部分切開法:約 ¥200,000~ ¥280,000
※各クリニックによって異なります。
【リスク・副作用等】腫れ、左右差、理想の仕上がりにならない、違和感など
【未承認機器・医薬品に関する注意事項について】
・本治療には、国内未承認医薬品または薬事承認された使用目的とは異なる治療が含まれます。
・治療に用いる医薬品および医療機器は、各クリニック医師の判断のもと導入しています。
・重大なリスクや副作用が明らかになっていない可能性があります。
・万が一重篤な副作用が出た場合は、国の医薬品副作用被害救済制度の対象外となります。
【治療の内容】眉毛下皮膚切除術
【治療期間および回数の目安】通常1回 ※治療期間や回復期間には個人差があります。
【費用相場】約¥250,000~¥450,000
【リスク・副作用等】術後の腫れ、浮腫み、痛み、内出血、手術部位の左右差、傷痕、まぶたの違和感、眉毛の脱毛など
【未承認機器・医薬品に関する注意事項について】
・本治療には、国内未承認医薬品または薬事承認された使用目的とは異なる治療が含まれます。
・治療に用いる医薬品および医療機器は、各クリニック医師の判断のもと導入しています。
・重大なリスクや副作用が明らかになっていない可能性があります。
・万が一重篤な副作用が出た場合は、国の医薬品副作用被害救済制度の対象外となります。