
顔が左右非対称だと気持ち悪いと感じることはありませんか?顔の左右差が生じる原因には、加齢や生活習慣などさまざまな要因が潜んでいます。
今回は、顔が左右非対称になってしまう原因やその確認方法を詳しくご紹介します。
自宅で簡単にできるセルフケアと美容医療の観点から改善方法もお届けしますので、ぜひ本記事を参考にご自身のお顔をチェックしてみてください。
INDEX
顔が左右非対称だと「気持ち悪い」と感じるのはなぜ?
人間の顔は、一見左右対称に見えても、ほとんどの人が左と右で違いがあります。その理由の1つといわれているのが、顔の表情は右脳と左脳の影響を受けているからというもの。
左側の顔は右脳の影響を受けて感情が表れやすく、右側の顔は左脳の影響により理性的な表情が出やすい傾向にあるそう。
顔が左右非対称だと「気持ち悪い」と感じるのは、人間がおおよそ左右対称の顔を「美しい」と認識する傾向があるからです。
そのため、明らかに左右非対称の顔を見ると、不自然さや違和感を覚えることがあるのです。
左右の顔が違う……その原因とは?

出典:photoAC
それでは、人間の顔に左右差が生まれる原因を詳しく解説していきましょう。
■加齢
加齢に伴い、顔の筋肉組織の弛緩や骨の萎縮が生じることがあります。顔の骨は、皮膚を支える「土台」の役割を担っているため、骨が萎縮することで支えとしての機能が低下してしまいます。
その結果、皮膚が引き下がり顔に左右差が生じてしまうことがあるのです。年齢サインともいえる口元やフェイスラインのたるみは、目の下や頬の皮下脂肪が移動することで生じることもあります。
加齢による顔の変化は左右非対称で生じるため、顔が歪む原因の1つとされているのです。
■歯並びや噛み合わせの問題
歯並びや噛み合わせの悪さも顔に左右差が生じる要因の1つといわれています。
歯並びや噛み合わせに問題があると、食べ物を噛むときの力が一部の歯に集中してしまい、顔の筋肉バランスが崩れる原因になり得るのです。
年齢とともに歯が摩耗したり、失われたりすることで噛み合わせが変化し、輪郭や顔のバランスに影響を及ぼすことも。
顔の歪みの原因が噛み合わせや歯並びである場合、矯正治療によって改善される可能性があるため、歯科医に相談してみましょう。
■生活習慣
生活習慣は、顔の歪みや左右差に大きく影響を及ぼします。
例えば、食事の際に片側だけで噛む癖がある方は、顔の一方の筋肉が発達してしまい、口角の高さや頬の大きさに差が出ることがあります。
毎日同じ姿勢で寝る、頬杖を付くなど普段の何気ない癖も、骨格に歪みが生じてしまう原因に。
また、猫背や前かがみなどの悪い姿勢が続くことで、首や肩の筋肉に負担がかかり、顔のバランスが崩れてしまうことがあります。
■遺伝
顔が左右非対称になる原因の1つとされているのが、遺伝です。顔に左右差がある祖父母や両親の骨格や筋肉の特徴を受け継いでいる場合、遺伝的要因も否定できません。
とくに、顎の形や骨の発達具合などは遺伝的影響を受けやすくなり、これらが原因で顔や口元の歪みとして現れる場合もあります。
写真で見る顔の歪みがひどい!?チェック方法を紹介

出典:photoAC
鏡を見ているときは気にならないのに、スマートフォンで自撮りをすると「左右の顔が違いすぎる」と感じることはありませんか?顔の左右差を確認する簡単な方法をご紹介しますので、参考にしてみてくださいね。
■スマホで撮影してもらう
顔をスマートフォンで撮影し、写真加工アプリなどでグリッド線(画面上に表示される、文章や図形などの配置を視覚的に把握しやすくするための補助線)を引いて顔の歪みを確認します。
口角や目の位置、眉など顔の中でもよく動かすパーツをチェックしてみましょう。
このとき、自然な表情になるよう他人に撮影してもらうのがポイントです。自撮りをすると本来の顔の印象と異なる場合もあるため、自然な表情の写真でチェックするようにしてください。
■他人の視点で確認してもらう
自分で判断するのが難しいという方は、友人や家族に顔の左右差を確認してもらうのも有効です。その際には以下のような項目をチェックしてもらいましょう。
- 笑顔を作ったときの口角の高さに差がないか
- 鼻の中心と顎の位置がずれていないか
- ほうれい線の深さが左右対称か
- フェイスラインの形状に左右差はないか
- 頬骨の高さが同じであるか
スマートフォンの画像では見えにくい部分を他人に見てもらうことで、自分では気づきにくい微妙な左右差や歪みを発見できます。
顔や口の歪み・左右差の治し方は?セルフケアや美容医療を紹介

出典:photoAC
ここからは、セルフケアと美容医療の2つの観点から、顔や口の歪みを改善する方法をご紹介していきます。顔が左右非対称で「気持ち悪い」とお悩みの方は、参考にしてみてくださいね。
■生活習慣の改善
前述した通り、何気ない普段の癖が原因で顔が左右非対称になってしまうことがあります。
そのため、食事の際の噛み癖や頬杖、寝る姿勢など、歪みの原因となり得る生活習慣を意識的に改めるようにしましょう。猫背などの悪い姿勢や噛み癖を治すことで、体の不調が整うこともあります。
ただし生活習慣の改善には即効性がないため、毎日コツコツ続けることが大切です。
■マッサージや表情筋トレーニング
顔に左右差が生じるのは、顔の表情筋を左右均等に使えていないことも原因の1つ。
自宅で始められるセルフケアとして、フェイスローラーを使った顔の筋肉のマッサージが挙げられます。
フェイスローラーを使う際は、きちんと肌を保湿した状態で行うこと、長時間続けないことなど肌に負担がかからないよう注意しましょう。
表情筋を動かすためには以下のようなエクササイズもあります。
- 口を大きく開けて「あ・い・う・え・お」と発声する
- 目を2秒間ギュッと閉じ、ぱっと開けて2秒間キープ。目安は1日3~5セット程度。
- 割り箸を前歯で軽く咥え、上の歯が8本見えるように口角を上げて約15秒間「いー」と声を出す。目安は1日3回程度。
■【美容医療】ボトックス注射
ボトックスとは、ボツリヌス菌が作り出すA型ボツリヌス毒素を有効成分とするボツリヌストキシン薬剤を注射する美容医療のこと。
注射した箇所の筋肉の動きを抑える働きがあり、表情ジワやエラ張りの改善を目的に使用されます。
エラ張りなどで左右差が目立つ場合は、咬筋にボトックス注射をすることで、フェイスラインを整える効果が望めます。
ただし、顔の左右差をなくすために筋肉の萎縮をコントロールするのは難しいという点を理解しておきましょう。
■【美容医療】ヒアルロン酸注射
ヒアルロン酸注射とは、顔の輪郭や顎の形、唇のボリュームを整えるなどを目的とした美容医療のこと。
たるみなどを原因とする顔の歪みが気になる方は、ヒアルロン酸注射をすることで、肌にハリをもたらし若々しい印象を与える効果が期待できます。
ダウンタイムが短く即効性が高い一方で、体内に少しずつ吸収されてしまうため持続時間に限りがあるといった側面もあります。
■【美容医療】糸リフト
糸リフトとは、医療用糸を皮下組織に挿入し、顔を引き上げる美容医療のこと。
たるみが目立つ部分にアプローチでき、フェイスラインのもたつきやほうれい線の改善に効果が期待できます。
加齢などで頬の左右差が目立つ方は、糸リフトで皮膚を引き上げることで顔がすっきりとした印象に。
頬のコケや肌の凹凸などの細かな調整などは難しい場合があり、その際はヒアルロン酸注射を併用するとバランスを整えやすいでしょう。
■【美容医療】輪郭形成
輪郭形成には、エラへのボトックス注射やハイフなど切開を伴わないものから、エラや顎を削る外科的治療までさまざまな種類があります。
顔の骨の中でも、頬骨や下顎骨(かがくこつ)は、顔の印象や左右差に影響を与えるパーツ。頬の出っ張りやエラ張りが気になる方は、頬骨や下顎骨を削ることで、顔の歪みやフェイスラインが整う可能性があります。
骨格レベルで輪郭や顔の左右差を整えられる一方、骨は一度削ると元に戻すのが難しく、術後の痛みやダウンタイムが長いといったデメリットもあります。
まとめ
顔の左右差が生じる原因やセルフチェック方法、改善方法をご紹介しました。顔が左右非対称になる原因は、先天的要因から後天的要因までさまざま。
改善方法も、日常で取り入れやすいものから美容医療まで多種多様です。美容医療を検討する場合は、メリット・デメリットを理解し、クリニックに相談の上、ご自身にあった施術を取り入れるようにしましょう。
顔が左右非対称で「気持ち悪い」とお悩みの方は、ぜひ今回の記事を参考にしてみてくださいね。
※ボトックスは米アラガン社の商標ですが、本記事内では読者の皆さまに分かりやすく伝わるよう、A型ボツリヌス毒素製剤の総称として使用しております。
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・施術に用いる医薬品は、医師の判断のもと、個人輸入手続きが行われています。詳細は厚生労働省の「個人輸入における注意すべき医薬品等に関する情報」をご確認ください。
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・薬事承認を取得した製品を除き、同一成分を有する他の国内承認医薬品は存在しない場合があります。
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【リスク・副作用等】赤み、内出血、腫れ、痛み、アレルギー反応、修正位置のずれなど
【未承認医薬品に関する注意事項について】
・本施術には、日本国内において薬事承認を受けていない未承認の医薬品を使用する場合があります。
・施術に用いる医薬品は、医師の判断のもと、個人輸入手続きが行われています。詳細は厚生労働省の「個人輸入における注意すべき医薬品等に関する情報」をご確認ください。
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・薬事承認を取得した製品を除き、同一成分を有する他の国内承認医薬品は存在しない場合があります。
・重大なリスクや副作用が明らかになっていない可能性があります。
・万が一重篤な副作用が出た場合は、国の医薬品副作用被害救済制度の対象外となる場合があります。
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【リスク・副作用等】腫れ、痛み、内出血、浮腫み、引きつれ、異物感、部分的な皮膚の凹みなど
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・治療に用いる医薬品および医療機器は、各クリニック医師の判断のもと、個人輸入手続きが行われています。個人輸入における注意すべき医薬品等に関する情報は、下記をご参考ください。
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