垂れた胸を戻すには?豊胸を考える前に知っておきたい6つのこと

垂れた胸を戻すには?豊胸を考える前に知っておきたい6つのこと

垂れた胸を戻すには、単なるバストアップケアだけでなく、原因を正しく理解することが大切です。

加齢や妊娠、体重変動などによって起こる胸の下垂は、主にクーパー靭帯や皮膚の弾力低下が関係しています。

この記事では、自宅でできるセルフケアから、ナイトブラ・生活習慣の見直し、美容医療によるリフトアップまで、垂れ乳改善のために知っておきたい6つのポイントを分かりやすく解説。

「垂れた胸をどうにかしたい」「以前のようなハリのあるバストに戻したい」という方は是非ご一読ください。

垂れた胸が戻らないと感じる理由

お風呂の際に、鏡の前に立つと胸が下がっていてがっかりする…。

このように胸が垂れる主な原因として、クーパー靭帯の伸びや皮膚のハリ低下が挙げられます。

クーパー靭帯とは、乳腺や皮膚、大胸筋をつなぐ組織で、バストを支える役割を担っています。

加齢や体重変動によってこの靭帯が伸びるもしくは切れると、バストは重力に逆らえず下垂。

胸が垂れてしまうのです。

また、このほかにも高いBMI(肥満度)、大きすぎるブラジャーのカップサイズ、妊娠回数、喫煙歴などが影響しているという報告もあります。

胸が垂れる主な原因を深掘り

体重計とメジャー 垂れた胸を戻すには?豊胸を考える前に知っておきたい6つのこと|NERO DOCTOR / BEAUTY(美容医療)

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垂れた胸を戻すために、まずは原因を詳しく見ていきましょう。

ここでは6つの原因を解説します。

■加齢

年齢を重ねるとともに、皮膚のコラーゲンやエラスチンが減少し、弾力が失われます。

さらに、クーパー靭帯も徐々に伸びてしまうため、胸を支える力が弱まります。

加えて、大胸筋の筋力低下や姿勢の悪さも重なると、ハリの低下やバストラインの下垂が進み、「垂れ乳」を引き起こすのです。

■大幅な体重減少

急激なダイエットや産後の体重変化によって胸の脂肪が減少すると、バストもボリュームダウンします。

その結果、余った皮膚がたるみ、胸が垂れて見えることがあるのです。

■高いBMI

BMIが高いと、胸の脂肪量が多くなる傾向があり、その重さがクーパー靭帯に負担をかけます。

バストサイズが大きい人ほど、重力の影響を受けやすいといえるでしょう。

■大きすぎるブラジャーのカップサイズ

サイズの合っていないブラジャーも胸の下垂を招く一因です。

とくにカップが大きすぎると、胸がカップ内で動いてしまい、クーパー靭帯への負担が増します。

逆に小さすぎるブラも圧迫による血行不良を起こすため、正確な採寸で適切なサイズを選ぶことが重要です。

■妊娠回数

妊娠・授乳によるホルモン変化で乳腺が発達・退縮を繰り返すと、バストの皮膚や靭帯にダメージが溜まってしまいます。

とくに複数回の妊娠・授乳を経験すると、胸の下垂が悪化する可能性があります。

■喫煙歴

喫煙は血流を悪化させ、コラーゲン生成を妨げると考えられています。

したがって、喫煙習慣のある方は、皮膚の弾力が低下し、胸全体のハリ感も失いやすくなるのです。

また、喫煙は女性ホルモン(エストロゲン)の分泌も妨げるため、バストの美しさを維持しにくくなるでしょう。

自宅でできる垂れ胸ケアの基本

ストレッチする女性 垂れた胸を戻すには?豊胸を考える前に知っておきたい6つのこと|NERO DOCTOR / BEAUTY(美容医療)

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胸のハリを保つためには、日々のセルフケアが欠かせません。

ここでは、自宅で無理なく取り入れられる垂れた胸を戻すための基本ケアを紹介します。

「垂れた胸を戻したい」と思ったら、まずはこれらのケアにトライしてみてはいかがでしょうか。

■姿勢の整えと大胸筋トレーニング

猫背や巻き肩など、姿勢の崩れは胸の位置を下げる原因になります。

胸を支える大胸筋を鍛えて、姿勢改善と自然なバストアップ効果を狙いましょう。

自宅でできる方法としては、両手を胸の前で合わせて押し合う「合掌ポーズ」や、壁に手をついて腕立て伏せのように体を押し返す「壁プッシュアップ」などが効果的です。

具体的な方法については、ウェブで検索してみてください。

動画など分かりやすい解説が多いので参考にしやすいでしょう。

■マッサージや保湿ケアでハリをサポート

バストマッサージは、血流を促進することでバストに必要な栄養を届けるのに役立ちます。

リンパの流れもスムーズになることから、老廃物などの排出をサポートして、ハリを高める効果も期待できるでしょう。

また、保湿も忘れずに。

乾燥は肌の弾力を低下させてしまうため、こまめなケアを欠かさないようにしましょう。

マッサージを行う際も、保湿効果と摩擦予防のためにオイルやクリームを使うのがおすすめです。

■ナイトブラ・補正下着の選び方と効果

睡眠中は重力の方向が変化するため、ノーブラで寝ると胸が横流れしやすくなります。

ナイトブラは、寝ている間のバストの位置を安定させ、クーパー靭帯への負担を軽減してくれます。

ただし、ナイトブラや補正下着自体が垂れた胸を「戻す」わけではありません。

あくまで垂れ防止のサポートとして活用しましょう。

購入する際は、適度なホールド感があり、通気性や着け心地が良いものを基準に選びましょう。

美容医療で「垂れた胸を戻す」選択肢

胸に手を当てる女性 垂れた胸を戻すには?豊胸を考える前に知っておきたい6つのこと|NERO DOCTOR / BEAUTY(美容医療)

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セルフケアを続けても改善が難しい場合、美容医療によるアプローチを検討してみましょう。

■ヒアルロン酸注入・脂肪注入によるボリューム調整

ボリュームの減少が主な原因で垂れ乳が起こっている場合、ヒアルロン酸や脂肪注入による豊胸手術でふくらみを補う方法があります。

ヒアルロン酸注入は、体内にも存在する成分(ヒアルロン酸)を注射によって注入してボリュームを持たせる施術で、体への負担が比較的少ないといわれています。

効果の持続期間は約1〜2年とされ、徐々に体内に吸収されるため持続性は高くはありません。

一方、脂肪注入は自身から脂肪吸引したものを、胸へ注入する方法です。

自分の組織を使うためアレルギーの心配が少なく、より自然な触感が得られる点が特徴です。

定着率に個人差はあるものの、効果は半永久的といわれています。

どちらも胸の垂れた状態を「戻す」わけではなく、垂れる乳房を「支える」イメージで、ハリ感のあるシルエットづくりに有効です。

■下垂の度合いによってはリフトアップ手術が選択肢に

皮膚のたるみが強い場合、乳房吊り上げ術(マストペクシー)と呼ばれる手術が選択肢の一つとなります。

その名のとおり、「垂れた胸を吊り上げて戻す」施術で、余分な皮膚を取り除き、乳頭・乳輪の位置を適正な高さに整えることで、バスト全体を持ち上げます。

切開を伴うためダウンタイムは1~2週間程度です。

手術痕に関しては、時間の経過とともに目立ちにくくなります。

ただし、感覚障害や左右差が生じる可能性がある点には事前に留意しておきましょう。

■乳房縮小術でバストを小さくすることで垂れを整えるという手も

バストが大きく重いことが原因で下垂している場合は、乳房縮小術(リダクション)の検討が可能です。

胸の脂肪や乳腺を一部取り除き、乳頭・乳輪の位置を上に移動させることで、形とサイズのバランスを整えます。

手術内容によっては授乳ができなくなる可能性があるため、妊娠・出産を視野に入れている場合は入念に確認しましょう。

■美容医療を検討する際の注意点

美容医療を検討する際は、医師の資格・実績・安全管理体制などを公式サイト・SNSで必ず確認しましょう。

カウンセリングでは、施術方法やリスク、仕上がりの限界について丁寧に説明してもらえるかが大切なチェックポイントです。

また、「確実に上がる」「永久に持続する」と書かれた広告には注意を。

信頼できるクリニックは、ダウンタイムや副作用についても明確に伝えています。

複数の医療機関で相談したうえで、納得のいく選択をすることが、自分らしいバストケアへつながるでしょう。

まとめ

胸の下垂は、加齢や体重変動、生活習慣など複数の要因が重なって起こります。

垂れた胸を戻すためには、まず原因を理解し、姿勢・筋肉・スキンケア・ブラ選びといった、日常的なケアを丁寧に続けることが大切です。

それでも改善が難しい場合には、美容医療によるボリューム補正やリフトアップ手術といった選択肢もあります。

どの方法を選ぶにしても、信頼できる情報をもとに、自分の体に合った「垂れたおっぱい」へのアプローチを見極めていきましょう。

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【施術の内容】豊胸術
【施術期間および回数の目安】通常1回 ※状態によって異なります。
【費用相場】
・シリコンバッグ豊胸:約 ¥600,000~ ¥1,000,000
・ヒアルロン酸豊胸:約1ccあたり ¥3,000~ ¥4,000(使用量は個人差があります)
・脂肪注入豊胸:約 ¥800,000~ ¥1,200,000
・ハイブリッド豊胸:約¥1,300,000~¥3,000,000
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