ミッドフェイスリフトは、ほうれい線やゴルゴ線、目の下のくぼみなど中顔面のたるみを深部から引き上げる外科的アプローチです。
注入や糸リフト施術の戻りが早いと感じている人は、より長期的な効果が期待できる傾向にあります。
本記事では、ミッドフェイスリフトの基礎知識として、施術内容や効果、ダウンタイムなどを解説。
記事後半では他の施術との違いにも触れていくので、自分に合う施術の検討に役立ててください。
INDEX
ミッドフェイスリフトとは
ミッドフェイスリフトは中顔面(眉下〜上唇までの範囲)にアプローチしてたるみを改善する施術のこと。
骨膜付近の深い層から中顔面全体を再配置します。
“構造ごと元の位置に戻す”という施術のため、たるみを深層から整えるとされています。
ミッドフェイスリフトは、目の下のたるみやくぼみ、膨らみにアプローチするハムラ法・裏ハムラ法と相性が良く、同時施術により若々しい印象を目指せます。
■中顔面の加齢変化とミッドフェイスリフトの作用ポイント

出典:photoAC
中顔面にたるみが生じる主な原因は加齢です。
年齢とともに肌のハリや弾力が失われていくと、メーラーファット(頬骨~ほうれい線にかけての三角の脂肪)が下垂。
その結果、目の下のたるみやくぼみ、ほうれい線、ゴルゴ線が目立つようになり、老け見えの原因となります。
ミッドフェイスリフトは骨に近い層から引き上げる施術です。
たるみの原因となっている内部構造にアプローチする施術内容であるため、皮膚や脂肪のような表層中心の治療とは性質が異なります。
施術の流れは、切開と剥離で下垂したメーラーファットを引き上げ、縫合して再固定を行う手順です。
引き上げの方向は“上方向”です。
リフトアップ効果により、頬のたるみやほうれい線が目立ちにくくなり、中顔面がすっきりとした印象になります。
■ミッドフェイスリフトが向く人
ミッドフェイスリフトが向くのは以下の項目に当てはまる人です。
- 頬全体のたるみやクマが目立つ
- ほうれい線やゴルゴ線が気になる
- 持続性を重視したい
- 注入や糸リフトの施術では満足できなかった
ミッドフェイスリフトは、頬のたるみやほうれい線など中顔面にお悩みのある人向けです。
効果が長期間持続することから、注入や糸リフト施術を選択した人からも注目されています。
中顔面はSMAS(顔の表情筋を覆う膜)の発達が下顔面と異なる特性を持つため、施術の難易度が高いとされています。
引き上げの方向を誤ると目つきが変わることも。
骨格に合わせたリフト方向の見極めが必要なこと、適応に限りがあることも把握しておきましょう。
■ミッドフェイスリフトの術式は2種類
ミッドフェイスリフトには2つの術式があります。
1つ目は骨膜上から組織を引き上げる方法です。
切開位置は下まつげの際。
骨膜上を剥離して頬を引き上げ、眼窩(がんか)の骨膜に縫合固定します。
2つ目の術式では組織の引き上げを骨膜下から行います。
頬骨前面の剥離を骨膜下から行い、眼窩下縁(がんかかえん)の骨膜、眼窩隔膜(がんかかくまく)、眼窩脂肪をともに縫合固定する内容。
後者は強度が高く、後戻りしづらい点がメリットです。
ミッドフェイスリフトの効果が期待できる部位は?持続期間もチェック

出典:photoAC
続いて、ミッドフェイスリフトの効果が期待できる部位と、持続期間を見ていきましょう。
■中顔面のお悩みに向けた施術
ミッドフェイスリフトの効果は中顔面に現れます。
目の下のたるみやクマ、頬の下がり、間延びした印象などのお悩みに対し、リフトアップ作用で改善が期待できます。
構造を再配置する施術内容のため、効果が長期的に持続しやすいことが特徴です。
切開位置から傷痕も目立ちにくいとされています。
ただし、ミッドフェイスリフトは施術時に皮膚の切開・剥離を伴うため、術後のダウンタイムが長引く点はデメリットです。
ダウンタイムについては後ほど解説していきます。
■持続期間の考え方について
ミッドフェイスリフトの効果は長期的に続くとされていますが、個人差がある点や加齢変化の影響を考慮しておきましょう。
一度リフトアップした部位への効果が継続する一方で、年齢とともに新たなたるみが生じます。
ミッドフェイスリフトは後戻りしにくい施術ですが、加齢の進行をゆるやかにするための工夫として、定期的なメンテナンスを視野に入れることが推奨されます。
ミッドフェイスリフトのダウンタイムと術後経過
施術を検討するにあたり、ダウンタイムや術後経過を事前にチェックしておくことが大切です。
■ダウンタイムについて
ミッドフェイスリフトは、術後完全に症状が落ち着くまで約3~6ヶ月かかるのが一般的です。
想定されるダウンタイム症状は以下のとおり。
- 腫れ
- むくみ
- 白目の充血
- 痛み
- しびれ
- 違和感
- 傷痕 など
その他、まれに起こりうるトラブル例として、感染や白目の腫れ、下まぶたの外側への反り、傷の凹みや段差といったものがあります。
ダウンタイム症状が長引いたり、強く現れたりする場合は、すみやかに医師・クリニックに相談しましょう。
■ミッドフェイスリフトの一般的な術後経過
一般的な術後経過を表にまとめました。
| 腫れ・強いむくみ・白目の充血 | 約1週間 |
| 痛み | 数日~1週間 |
| 内出血 | 約1~2週間 |
| 傷口の赤み | 約1~3ヶ月 |
| 引きつれ感 | 約2~3ヶ月 |
術後数日間が腫れや内出血などのピークで、1~2週間を目安に落ち着いていきます。
シャワーと洗顔は翌日以降、入浴は約1週間後からできます。
メイクは翌日から可能ですが、目元は抜糸後を目安に、医師の指示に従って行いましょう。
術後の過ごし方のポイントは、頭を高くして横になり、うつ伏せを避けること。
術後1ヶ月程度は飲酒や喫煙、激しい運動を控えましょう。
ミッドフェイスリフトを注入・糸リフト施術と比較

出典:photoAC
リフトアップを図る施術には、ヒアルロン酸注入や糸リフトなどもあります。
ここでは自分に合う施術を見極める参考に、違いを比較検討していきましょう。
<ミッドフェイスリフト>
| 施術内容 | 下まつげの際を切開し、骨膜上または下を剥離して縫合固定 |
| アプローチ層 | 骨膜を含む深層 |
| 主な作用 | 支持靭帯・脂肪・筋膜を構造ごと再配置する |
| 特徴 | 骨膜層をターゲットに土台からリフトアップを図る |
| 持続性 | 長期的な効果が期待できる |
<ヒアルロン酸注入>
| 施術内容 | 注射器でヒアルロン酸を注入する |
| アプローチ層 | 皮下(目的によって層が異なる) |
| 主な作用 | ボリュームを補填して膨らみを出す |
| 特徴 | 即効性があるものの時間経過により体内へ吸収される |
| 持続性 | 約半年~2年 |
<糸リフト>
| 施術内容 | 皮下に糸を挿入・固定する |
| アプローチ層 | 脂肪層の中の皮下組織 |
| 主な作用 | 組織の物理的引き上げと固定 |
| 特徴 | 即効性があり、コラーゲン生成による弾力回復や未来のたるみ予防が期待されることもある |
| 持続性 | 約1~2年 |
施術選びでは“重視するポイント”を明確にすることが大切です。
例えば、効果の持続性にこだわるならミッドフェイスリフト、メスを使う施術に抵抗があるならヒアルロン酸注入や糸リフトが選択肢になります。
施術ごとの違いを把握したうえで、重視するポイントの優先度に注目すると良いでしょう。
ミッドフェイスリフトの費用相場&失敗リスクを考慮したクリニック選びのポイントとは?
ミッドフェイスリフトの費用相場は、数十万円〜100万円と幅が広いのが特徴。
術式や併用施術の有無によって費用が変動します。
麻酔や指名料金が別途必要なケースもあるため、事前に確認しておきましょう。
失敗やリスクが心配な人は、医師・クリニック選びに注力してください。
確認ポイントは、医師の保有資格や専門性、実績など。
ミッドフェイスリフトは美容施術の中でも繊細な技術が求められるため、仕上がりに対する感じ方には個人差があります。
その他、症例写真やカウンセリングの質、アフターフォローの充実度などもチェックポイントです。
「希望する仕上がりに近づけられる医師かどうか」「しっかり相談に乗ってくれて、術後のフォロー体制も整っているか」といった視点で総合的に判断しましょう。
まとめ
ミッドフェイスリフトは中顔面にアプローチする施術であり、頬のたるみやゴルゴ線、ほうれい線などが主な対象となります。
特徴は、構造を深層から再配置する施術内容であること。
形状を維持しやすい傾向がある・傷痕が目立ちにくいといったメリットもありますが、高い技術力と専門性が求められることやリスクへの認識も欠かせません。
自分に合う施術かどうか判断する場合は、注入や糸リフト施術との違いを把握し、カウンセリングで十分相談することが大切です。
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【施術の内容】ヒアルロン酸注射
【施術期間および回数の目安】約9~12ヶ月ごとに1回程度 ※状態によって異なります。
【費用】1本 ¥55,000~¥150,000程度 ※各クリニックによって異なります。本施術は自由診療(保険適用外)です。使用する本数には個人差があります。
【リスク・副作用等】赤み、内出血、腫れ、痛み、アレルギー反応、修正位置のずれなど
【未承認医薬品に関する注意事項について】
・本施術には、日本国内において薬事承認を受けていない未承認の医薬品を使用する場合があります。
・施術に用いる医薬品は、医師の判断のもと、個人輸入手続きが行われています。詳細は厚生労働省の「個人輸入における注意すべき医薬品等に関する情報」をご確認ください。
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・重大なリスクや副作用が明らかになっていない可能性があります。
・万が一重篤な副作用が出た場合は、国の医薬品副作用被害救済制度の対象外となる場合があります。
【施術の内容】糸リフト(スレッドリフト)
【施術期間および回数の目安】1回毎 ※状態によって異なります。
【費用相場】1本 ¥50,000~¥100,000 程度 ※各クリニックによって異なります。本施術は自由診療(保険適用外)です。
【リスク・副作用等】腫れ、痛み、内出血、浮腫み、引きつれ、異物感、部分的な皮膚の凹みなど
【未承認医薬品に関する注意事項について】
・本施術には、日本国内において薬事承認を受けていない未承認の医薬品を使用する場合があります。
・施術に用いる医薬品は、医師の判断のもと、個人輸入手続きが行われています。詳細は厚生労働省の「個人輸入における注意すべき医薬品等に関する情報」をご確認ください。
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・薬事承認を取得した製品を除き、同一成分を有する他の国内承認医薬品は存在しない場合があります。
・重大なリスクや副作用が明らかになっていない可能性があります。
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