鼻を高くする方法は?気になったときに考えたい美容整形4選!メリット・リスクも

鼻を高くする方法は?気になったときに考えたい美容整形4選!メリット・リスクも

鼻を高くする美容整形は大きく分けて4種類。ヒアルロン酸注射などのプチ整形から、メスを使った鼻尖形成、鼻中隔延長(軟骨移植)、シリコンプロテーゼ挿入といった本格的な手術まで、多岐にわたります。本記事では、各施術の特徴やメリットに加えて、リスクや注意点も解説します。自分に合った鼻を高くする方法を選ぶポイントもまとめました。鼻が低いことにお悩みで、美容整形を検討中の方は、参考にしてください。

1.鼻を高くする美容整形は大きく分けて4種類

出典:photoAC

鼻を高くしたり、鼻筋を通したり、鼻の形を整える美容整形を総称して「隆鼻術(りゅうびじゅつ)」といいます。
隆鼻術は以下のようなお悩みをお持ちの方に適しています。

  • 顔立ちがのっぺりしている
  • 鼻の低さがコンプレックスで、ノーズシャドウが欠かせない
  • メガネやサングラスがズレやすい

美容整形で鼻を高くする方法は大きく分けて4つあります。

  • ヒアルロン酸注入
  • 鼻尖形成
  • シリコンプロテーゼ挿入
  • 鼻中隔延長(軟骨移植)

隆鼻術は、それぞれメリット・デメリットが異なります。複数組み合わせて理想の鼻をカスタマイズするケースも多く、自分に合った方法を見つけることが大切です。

2.鼻を高くする美容整形その1【ヒアルロン酸注入】

出典:photoAC

ヒアルロン酸注入とは、ヒアルロン酸を皮膚へ注入して鼻先・鼻筋を形成する施術です。唇やおでこ、顎、手の甲、肘など、体のさまざまな部位へ用いられます。鼻先へのヒアルロン酸注入は、とくに高度なテクニックが必要とされます。

■メリット

ヒアルロン酸注入は、短時間で手軽に鼻を高くできる施術です。メスを使わないため痛みに配慮されており、ダウンタイムもほとんどありません。細やかなボリューム調整が可能で、注入済みのヒアルロン製剤を溶かして、再注入もできます。
費用面も安価であることが多いため、初めての方でも挑戦しやすいのが特徴です。

■デメリット・リスク

ヒアルロン酸注入はだんご鼻の解消には適していません。また、効果が永続的ではないため定期的なメンテナンスが必要です。
鼻先へのヒアルロン酸注入を取り扱っていない美容クリニックもあります。なぜなら鼻先は毛細血管が多く、知識・技術が伴わないと誤注入を起こすリスクがあるからです。
ヒアルロン酸製剤がやわらかすぎると、製剤が横に広がってしまいうまく形成できないため、使用する製剤の見極めも重要です。

《ヒアルロン酸注入の術後リスク》

  • 血栓
  • 壊死
  • しこり
  • 感染症

体質によっては、ヒアルロン酸の架橋剤(つなぎの素材)でアレルギーを起こすことがあります。

■ヒアルロン酸注入が向いている人

ヒアルロン酸注入は、長期間のダウンタイムを確保するのが難しい方や、一時的でも良いので鼻を高くしたいと考えている方に選ばれています。
顔にメスを入れることに抵抗がある方でも、メスを使わないヒアルロン酸注入なら比較的安心して施術を受けられるでしょう。

3.鼻を高くする美容整形その2【鼻尖形成】

鼻尖形成は、鼻先の軟骨を糸で縫い合わせて高く整える手術です。軟骨を移植する方法と移植しない方法があり、希望の鼻の形や状態によって選べます。また、軟骨の縫い合わせ方や、鼻先の脂肪を入れるかなど細かく術式が分かれているため、個々の顔立ちや理想に合わせたオーダーメイドの施術が可能です。

■メリット

鼻尖形成は、だんご鼻やにんにく鼻の改善に適した隆鼻術です。仕上がりが自然で、手術後の違和感が少ないことが特徴です。ご自身の軟骨を使うため触り心地が実際の鼻に近く、シリコンプロテーゼ挿入に比べると皮膚への負担も軽減されやすい傾向にあります。
切開部分が少ないため、術後の感染リスクが低い可能性がある点も大きなメリットでしょう。

■デメリット・リスク

鼻尖形成の術後は、腫れや内出血が起こるためダウンタイムが必要です。あくまで鼻先の形状を整える施術なので、鼻筋を高くすることはできません。
軟骨移植を行わず糸で縫い合わせるだけの術式の場合、糸が緩んだり外れたりして後戻りする場合があります。皮下脂肪の切除や軟骨の締め付けが過剰だと、「ピンチノーズ(洗濯ばさみでつまんだような鼻の形状のこと)」になるリスクも。
過度な変化を求めると不自然な仕上がりになる場合もあるため、おすすめできません。

■鼻尖形成が向いている人

鼻尖形成は、ダウンタイムの確保が可能で、だんご鼻やにんにく鼻でお悩みの方や鼻先の形・向きを整えたい方に適した施術です。また鼻の穴の形が気になる場合も、バランス良く調整できます。

4.鼻を高くする美容整形その3【シリコンプロテーゼ挿入】

シリコンプロテーゼ挿入は、シリコンなどの人工素材でできたインプラントを鼻に挿入し、鼻の高さを出す美容整形です。シリコンプロテーゼには既製品とオーダーメイドがあり、オーダーメイドのものは、既製品に比べて仕上がりが自然になりやすいとされています。

■メリット

シリコンプロテーゼ挿入のメリットは、効果が半永久的であること。例えばヒアルロン酸注入は定期的なメンテナンスが必要ですが、シリコンプロテーゼ挿入は長期間にわたって理想の鼻の形を保てます。
さらにオーダーメイドプロテーゼなら、個々の骨格や好みに合わせて形や大きさにカスタマイズ可能です。シリコンの硬さも選べるため、理想の鼻の形を追求できます。

■デメリット・リスク

シリコンプロテーゼ挿入は、感染症・出血・腫れなどのリスクがあります。術後はダウンタイムが必要で、完全に回復するまでは数週間かかることも。シリコンプロテーゼは外部からの衝撃に弱いため、ハードなスポーツをする方には適しません。万が一ぶつけて、破損・ずれが起きた場合は、再手術が必要な場合も。
オーダーメイドプロテーゼの場合、作成に時間がかかります。長ければ数週間かかるケースもあるようです。オーダーメイドプロテーゼは、既製品に比べてコストが高いことも知っておきましょう。

■シリコンプロテーゼ挿入が向いている人

シリコンプロテーゼ挿入を行う場合は、ダウンタイムを確保できることが大前提です。
そのうえで、鼻先だけでなく鼻筋も高くしたい方や半永久的に鼻を高くしたい方に適しています。

5.鼻を高くする美容整形その4【鼻中隔延長(軟骨移植)】

鼻中隔延長とは、自分の軟骨を移植して鼻を高くする整形手術のこと。おもに耳の軟骨を使いますが、鼻整形を複数回繰り返していて両耳の軟骨が足りない場合などは、肋軟骨を使うこともあります。

■メリット

軟骨移植による鼻中隔延長のメリットは、生体適合性が高いことです。自分の軟骨を使うため拒絶反応を起こす可能性が低く、感染症のリスクも抑えられます。触り心地や見た目がナチュラルで、長期的な効果が期待できることも魅力といえるでしょう。

■デメリット・リスク

鼻中隔延長は、軟骨の採取部分に傷痕が生じます。とくに肋骨の場合、小さな傷痕が残りやすいため、注意が必要です。
また、術式が複雑なため手術に時間がかかり、回復までにも時間が必要なため、ダウンタイムも長くなります。

■鼻中隔延長(軟骨移植)が向いている人

鼻中隔延長(軟骨移植)は、鼻を自然に高くしたい方に適しています。高くて真っすぐな鼻筋を手に入れたい方や人工物を体内に入れることに抵抗がある方は、ダウンタイムなどのリスクを踏まえたうえで、鼻中隔延長を検討してみてはいかがでしょうか。

6.自分に合った鼻を高くする美容整形を選ぶには?

出典:photoAC

鼻整形は、やり直しをする方が少なくありません。自分に合った鼻を高くする美容整形を受けるためのポイントをまとめました。

■自分の悩み・理想を明確にする

まず大切なのは、自分の悩みや要望を、医師に正確に伝えることです。
「鼻筋を高くしたい」「鼻筋の出っ張りが気になる」「鼻先をシャープにしたい」など、明確に言語化しておきましょう。理想のモデル・芸能人・症例などがあれば、写真を用意しておくのもおすすめです。

■各施術の特徴やメリット・リスクを理解する

カウンセリングを受ける前に、鼻を高くする施術にはどのような種類があるか、施術ごとの特徴などをリサーチしておきましょう。ポイントは、メリットだけでなくデメリットやリスクもおさえておくこと。事前知識があるほうが、カウンセリングでの医師とのやり取りがスムーズになります。

■信頼できる医師・クリニックを選ぶ

初めから1つに絞らず、複数のクリニックでカウンセリングを受け、比較しましょう。クリニックの公式サイトなどで症例写真を見て、美的感覚が自分の好みに合った経験豊富な医師を選ぶことが大切です。
カウンセリングでは執刀医と直接話し、コストや補償制度、アフターケアについても確認しましょう。施術を行うメリットに加えて、リスクや万が一の対応についても明確に説明してもらえるかが大切です。

■長期的な視点で検討する

施術を比較する際は、つい施術費用に着目してしまいがちです。コストだけでなく、効果の持続性やメンテナンスの必要性も踏まえて検討しましょう。

まとめ

鼻を高くする整形手術は大きく分けて4種類です。鼻ヒアルロン酸注入・鼻尖形成・シリコンプロテーゼ挿入・鼻中隔延長(軟骨移植)、それぞれにメリット・リスクがあります。美容整形を受ける際に大切なのは、自分の悩みを明確にしたうえで適切な施術を選ぶこと。信頼できる医師を見つけるには、カウンセリングが重要です。鼻を高くする施術をお考えの方は、今回の内容をもとに慎重に検討してください。

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【治療の内容】鼻尖形成術
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【リスク・副作用等】腫れ、内出血、痛み、発熱など
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・万が一重篤な副作用が出た場合は、国の医薬品副作用被害救済制度の対象外となります。

【治療の内容】鼻中隔延長
【治療期間および回数の目安】1回
【費用相場】1回¥550,000~¥1,000,000程度
【リスク・副作用等】腫れ、内出血、痛み、鼻中隔が曲がる、左右非対称、鼻先が硬くなるなど
【未承認機器・医薬品に関する注意事項について】
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