顔の印象を左右する鼻は、美容整形の中でも需要の高いパーツの1つ。これまでの鼻整形といえば、鼻を高くする・シャープにするなど、高さや形の改善が主流でした。
しかし、近年は正面からの見え方をより美しく整えるニーズが上昇中。コロナを機にオンラインミーティングの機会も増え、ノートPCのカメラからだと自分の鼻の穴がよく見えるなど以前よりも気になるシーンが増えております。
とくに、鼻の穴の露出量や傾き、縁のラインなど細部のデザインにこだわるアプローチが注目されています。
そこで本記事では、“鼻の穴の見え方”に着目し、形状や露出量が与える影響について詳しく解説。また、理想的な鼻印象へ近づくために重要な、足し算・引き算・形状調整の3つの介入領域の各特徴と適応ケースをわかりやすく紹介します。
INDEX
なぜ“鼻の穴”が印象を左右するのか

鼻孔(鼻の穴)の大きさや形は、顔の印象を左右する重要な要素。面積としては小さなパーツであるにもかかわらず、なぜ目につきやすく、印象にも大きな影響を与えるのでしょうか。
■鼻孔は顔の中で最もコントラストが強い部分
顔の中心部に位置する鼻は他のパーツよりも自然と目につきやすく、その中でもとくに目立ちやすいのが鼻孔です。
鼻孔は構造的に光が届かず常に影となるため、顔の中でも最も暗い部分です。周囲の肌は光の当たり方によって明るく見える一方で、鼻孔は常に深い影として写るため、明暗がくっきりと際立ち、視線を引き寄せやすくなります。
さらに、影の面積が広かったり形が左右で異なっていたりすると、よりコントラストが強調され、存在感が増すように。
近年、美容医療の分野では、“忘れ鼻”のように主張しすぎず、顔全体に溶け込んでいる鼻を理想とする傾向が強まっています。
しかし、鼻そのものが小ぶりであっても、鼻孔がわずかに露出しているだけで思った以上に存在感が出るため、全体の調和を乱しているように見えてしまうのが現実。この点に多くの方がコンプレックスを感じています。
■鼻の穴の見え方は顔全体の印象にも影響
鼻孔の見え方は鼻そのものだけでなく、顔の印象にも大きな影響を与えます。たとえば、丸みを帯びた鼻孔は、かわいらしさや親しみやすさを感じさせる一方で、野暮ったさや幼く見えるといったネガティブな印象につながる場合も。
また、鼻孔が顔の他パーツとバランス良く整っている場合は、特定の印象を残しにくく、いわゆる“忘れ鼻”に近づくことができます。
しかし、鼻孔の露出が多いと、顔が大きく見える・鼻が短く見える・中心の印象が強すぎてパーツバランスが崩れて見えるなど、全体の調和を損なう原因にもなりかねません。
そのため、顔全体の美しさを追求するうえで、鼻孔の見え方をデザインすることは欠かせないプロセスの1つといえるでしょう。
鼻孔の見え方をデザインする“足し算・引き算・形状調整”の3つの介入領域

鼻孔の見え方は、鼻柱・鼻翼・鼻孔縁といったわずかな角度や高さの違いによって大きく変化します。これらは正面からの印象を左右する影の出方に直結するため、悩みに応じて“足す・減らす・整える”の3方向からのアプローチが重要です。
具体的には、鼻柱の高さを補って影の出方を変える“足し算”、余剰組織を減らして鼻孔の露出を和らげる“引き算”、穴の形そのものを整える“形状調整”の方法があります。ここでは、それぞれの介入領域に適した施術と、どのようなケースに向いているのかを解説します。
■不足部分を補う【足し算】アプローチ

鼻柱や鼻先を支える土台が弱い・短いと、鼻孔が目立ちやすく、鼻先が上向きに見える傾向があります。
このようなケースでは、不足部分にボリュームを補ってバランスを整える、足し算アプローチが適しています。その代表的な施術が、「鼻中隔延長術(びちゅうかくえんちょうじゅつ)」です。
鼻中隔に自身の耳や胸の軟骨などを追加して鼻先の角度を整える施術で、鼻先の位置が下がり鼻孔が正面から見えにくくなるほか、鼻の縦の長さが出ることで陰影のバランスが整いやすくなります。
<適応している方の特徴>
- 鼻先が上を向いている(アップノーズ)方
- 鼻が短く、縦のラインが足りない方
- 鼻孔が丸く、正面から見えやすい方
■鼻孔の露出を抑える【引き算】アプローチ

鼻孔の縁が下がっていると、鼻の穴が縦長に見えたり重たい印象を与えたりしてしまうことがあります。
こうした余剰な組織が原因の場合に適しているのが、引き算アプローチです。代表的な施術「鼻孔縁挙上術(びこうえんきょじょうじゅつ)」は、下がりすぎた鼻孔の縁の皮膚や組織を切除してラインを上に持ち上げるのが特徴。
縦方向の影が短くなるため、正面からの重たい印象を改善する効果が期待できます。
<適応している方の特徴>
- 鼻孔の縁が垂れ下がっている方
- 鼻孔が正面から目立ちやすい方
- 小鼻の厚みで重たい印象に見える方
■鼻孔のラインや形を整える【形状調整】

鼻孔が縦長に見える・丸く見えるなど形状そのものが原因で影が強調されているケースでは、鼻孔の形を整えることが大切です。このアプローチにおいて有効なのが、「鼻孔縁下降術(びこうえんかこうじゅつ)」です。
鼻孔の縁に自家軟骨や皮膚組織を移植し、ラインを適切な位置まで引き下げることで鼻孔の形状を整え、見え方を滑らかに整えるのが特徴。鼻柱が短い方には、鼻柱延長術と組み合わせて、鼻先〜鼻孔全体の影のバランスを整えるケースも多く見られます。
<適応している方の特徴>
- 鼻が上向きで鼻孔が見えやすい方
- 正面から鼻孔が丸く見える方
- 笑ったときに鼻孔が引き上がりやすい方
- 側面から見た際に鼻孔が切れ込んでいるように見える方
美しい鼻の条件=“自然な影”が作れること

美しい鼻の条件と聞くと、鼻筋の通りや小鼻のサイズなど、形そのものを思い浮かべる方もいるかもしれません。
しかし、実際はそれだけでなく、光の入り方と影の落ち方が整っていることも大切です。鼻は顔の中心部分に位置するため、適度な陰影と光によって自然な立体感が生まれ、顔全体が垢抜けた印象にうつります。
理想的な鼻が持つ影と光のバランスには、次のような特徴があります。
- 鼻筋の中心に光が入り、両脇に自然な陰影がある
- 小鼻の付け根に適度な陰影があり、輪郭がすっきり見える
- 鼻孔の縁に柔らかな影があり、鼻孔が適度に隠れている
- 鼻先と鼻柱の境界に柔らかな影があり、鼻先が立体的に見える など
ノーズシャドウやハイライトで陰影を作る方法もありますが、鼻孔の露出量や形は物理的な構造に基づいているため、メイクの技術だけでは変えられません。そこで、いま注目されているのが、鼻孔の見え方そのものをデザインする施術なのです。
先ほど紹介した、足し算・引き算・形状調整の3つの施術は、単に鼻の穴を小さくするという目的だけではなく、光と影が調和した“美しい鼻の見え方”を実現するための技術といえます。
それぞれ解決できる悩みや改善できるポイントが異なるため、自身の鼻の構造や影の出方に合わせて選択することで、より理想的なバランスに近づけられるでしょう。
鼻孔の陰影をコントロールすることが洗練された印象へ近づくカギ
美しい鼻に共通しているのは、鼻の穴が見えないのではなく、見える影の範囲が適切に整っていることです。影の露出が多すぎると鼻そのものが目立って見えてしまうため、鼻孔の陰影を繊細にコントロールすることが洗練された印象へと近づくカギとなります。
その具体的な手段として有効なのが、今回紹介した足し算・引き算・形状調整の3つのアプローチ方法です。
自身の鼻にお悩みのある方や鼻整形を検討している方は、ぜひ鼻筋や鼻先だけでなく、鼻孔の形や影の露出にも着目してみてください。理想の鼻に近づくヒントが得られるかもしれません。
この記事を読んだあなたにおすすめの関連記事
| ・当サイトは、美容医療の一般的な知識をできるだけ中立的な立場から掲載しています。自己判断を促す情報ではないことを、あらかじめご了承ください。また、治療に関する詳細は必ずクリニック公式ホームページを確認し、各医療機関にご相談ください。 ・本記事は、執筆・掲載日時点の情報を参考にしています。最新の情報は、公式ホームページよりご確認ください。 ・化粧品やマッサージなどが記載されている場合、医師監修範囲には含まれません。 |
【治療の内容】鼻中隔延長
【治療期間および回数の目安】1回
【費用相場】1回¥550,000~¥1,000,000程度
【リスク・副作用等】腫れ、内出血、痛み、鼻中隔が曲がる、左右非対称、鼻先が硬くなるなど
【未承認機器・医薬品に関する注意事項について】
・本治療には、国内未承認医薬品または薬事承認された使用目的とは異なる治療が含まれます。
・治療に用いる医薬品および医療機器は、各クリニック医師の判断のもと導入しています。
・重大なリスクや副作用が明らかになっていない可能性があります。
・万が一重篤な副作用が出た場合は、国の医薬品副作用被害救済制度の対象外となります。




