シリコン豊胸が初めての人へ|選び方のヒントになる基礎知識&他の施術との比較

シリコン豊胸が初めての人へ|選び方のヒントになる基礎知識&他の施術との比較

シリコン豊胸は、授乳や加齢によりボリュームが減った胸を整えたい人に選ばれることの多い豊胸手術です。

今回はシリコン豊胸に興味のある人に向けて、選び方のヒントになる基礎知識を解説。

施術の仕組みやメリット・デメリット、他の施術との違いなどに注目していきます。

自分に合う選択肢を見極める判断材料として役立ててください。

シリコン豊胸とは何か|基本の仕組みと特徴をチェック

3つ並んだチェックボックス シリコン豊胸が初めての人へ|選び方のヒントになる基礎知識&他の施術との比較|NERO DOCTOR / BEAUTY(美容医療)

出典:photoAC

シリコン豊胸は、シリコンでつくられたバッグを胸に挿入してバストアップを図る豊胸施術のことです。

シリコンバッグ豊胸とも呼ばれます。

授乳や年齢の影響でバストのボリュームが減ったり、たるみが生じたりしても、希望するバストサイズ・形を実現できるところが特徴です。

施術に使用されるシリコンバッグ(シリコンインプラント)は、耐久性と破損時のリスク軽減を考慮した構造になっています。

外側は伸縮性に優れた破れにくい構造の膜、中身は流動性の低いコヒーシブシリコンジェルです。

シリコンバッグの種類は、形状や表面加工の違いから複数に分かれます。

形状
  • ラウンド型
  • アナトミカル型(しずく型)
表面加工
  • スムースタイプ
  • テクスチャードタイプ

動きの出しやすさや見た目、カプセル拘縮のリスクなど、それぞれ特徴が異なります。

近年では、より自然に、安全にバストアップを叶える選択肢として、低侵襲性のシリコン豊胸も登場。

また、豊胸術には、自身の脂肪を採取してバストに注入する“脂肪注入豊胸”や、専用のヒアルロン酸を注入する“ヒアルロン酸豊胸”もあるなど、選択肢は複数あります。

シリコン豊胸の術式の違い|乳腺下法・大胸筋下法・デュアルプレーン法

施術ではシリコンバッグをバストに挿入しますが、同じバッグを使用しても挿入位置によって仕上がりが変わります。

以下、3つの代表的な術式を見てみましょう。

■乳腺下法

シリコンバッグを乳腺と大胸筋の間に挿入する方法です。

特徴は、施術時の筋肉操作がほぼなく、術後の痛みが比較的少ないこと。

乳腺そのものをボリュームアップしたようなイメージの術式のため、バストの触感や動き、谷間などが自然な仕上がりになりやすいとされています。

ただし、もとの胸が小さい人や脂肪量が少ない人の場合、シリコンバッグの形が目立ちやすく、不自然な仕上がりになる可能性があります。

■大胸筋下法

シリコンバッグを大胸筋下に挿入する方法です。

大胸筋がシリコンバッグをカバーすることから、輪郭が浮き出にくく、触感も自然になりやすいという特徴があります。

そのため、乳腺下法では不向きとされるタイプの人でも自然な仕上がりを目指せるでしょう。

大胸筋の剥離が必要な術式のため、術後の痛みが強くなる傾向にあります。

■デュアルプレーン法

シリコンバッグの挿入位置は、上部が大胸筋の内側、下部が大胸筋の外側になります。

大胸筋の一部を骨から切り外す方法が用いられ、術後の痛みは強めです。

デコルテはなめらかに、バストの下側に丸みを出すような仕上がりになるのが特徴。

痩せ型の人も含め、自然な見た目のバストになりやすい術式です。

豊胸手術で胸にシリコンバッグを挿入するメリット・デメリット

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続いて、シリコン豊胸で気になる触り心地や、10年後・老後の変化などに関するメリットとデメリットを見ていきましょう。

■メリット|ボリュームの再現性・形の安定性など

  • 仕上がりの予測が立てやすい
  • 左右差の調整がしやすい
  • 長期的な安定を目指せる

仕上がりは選ぶシリコンバッグのサイズ・形状で変化するため、予測が立てやすいでしょう。

また、もとのバストの左右差はもちろん、授乳や加齢によるバストの形の変化に対しても、サイズ選びと挿入位置の調整でバランスの良い仕上がりを目指せます。

以前のシリコンバッグは10年で交換するのが目安とされていましたが、近年では耐久性に優れたシリコンバッグも普及しており、長期的にバストの形を保ちやすくなりました。

バストの状態を長くキープしたい人は、シリコンバッグの種類にも目を向けてみましょう。

■デメリット|トラブル・入れ替えの必要性など

  • カプセル拘縮をはじめとするトラブルの可能性
  • 入れ替えの必要性
  • 加齢によるバストの変化

カプセル拘縮が進行すると、シリコンバッグが強く締め付けられる状態になります。

その結果、痛みやシリコンバッグ破損のリスクが高まり、見た目も不自然になってしまいます。

シリコンバッグの入れ替えはマストではありませんが、上記のようなトラブルが発生した場合は必要です。

気づかないうちにシリコンバッグが破損するケースもあるため、定期検診を欠かさず受けましょう。

また、加齢によるバストの変化もデメリットの1つです。

皮膚や乳腺が弾力を失っていくことは老化現象のため避けられませんが、シリコンバッグが透けたり、浮き出たりする可能性もあります。

シリコン豊胸と脂肪注入豊胸の違い|より自然に見えるのは?

胸に手を当てる女性 シリコン豊胸が初めての人へ|選び方のヒントになる基礎知識&他の施術との比較|NERO DOCTOR / BEAUTY(美容医療)

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豊胸手術の中でも効果が半永久的なのが、シリコン豊胸と脂肪注入豊胸です。

ここでは両者の特徴や仕上がりを比較していきます。

■シリコン豊胸と脂肪注入豊胸の違いは?

シリコン豊胸と脂肪注入豊胸には、見た目や触感、サイズ変化などに違いがあります。

シリコン豊胸 脂肪注入豊胸
見た目・触感・動きなど
  • シリコンバッグの選定や配置方法によっては、不自然に見えることも
  • やや人工的な印象
  • 本物のバストに近い自然な仕上がり
サイズ変化
  • 理想のバストをデザインしやすい
  • 大幅なサイズアップが可能
  • 注入した脂肪がすべて定着するわけではなく、デザインの調整が難しい
  • サイズアップは1~2カップまで
ダウンタイム 約1~3ヶ月 約1ヶ月
安全性
  • 体がシリコンバッグを異物とみなし、カプセル拘縮が起こるリスクがある
  • 自分の脂肪を使用するため、アレルギーや拒絶反応のリスクが低い

どちらの豊胸手術が自分に適しているか判断する際は、重視する項目を整理してみましょう。

例えば「バストの形をイメージどおりに再現したい」という人にはシリコン豊胸が、「見た目の自然さにこだわりたい」という人には脂肪注入豊胸が向いているといえます。

それぞれの項目を比較し、自分の中で優先順位を決めておくと判断しやすくなるでしょう。

■2つの施術のメリットを生かすハイブリッド豊胸もある

ハイブリッド豊胸は、シリコン豊胸と脂肪注入豊胸を組み合わせたものです。

ベースとなるシリコンバッグを挿入し、ボリュームを出しにくい部分に脂肪を注入して調整します。

シリコン豊胸のメリットである確実なサイズアップ効果を生かしつつ、脂肪注入による調整で自然な仕上がりを目指せる方法です。

ただし、2つの施術を併用するため体への負担が大きくなり、ダウンタイムも長くなる傾向にあります。

また、コストが高くなることも懸念点です。

1つの施術では実現が難しい仕上がりを求める人への選択肢となりますが、メリットとデメリットを十分に把握したうえで判断しましょう。

シリコン豊胸の費用相場は?ダウンタイムの過ごし方や術後経過も確認しておこう

費用相場やダウンタイムに関する知識も、選び方のヒントになります。

■費用相場|目安と幅がある理由

シリコン豊胸の費用相場は、約80~150万円です。

費用はシリコンバッグの種類や術式、クリニックなどによって差があります。

追加料金として、検査費や麻酔費、アフターケアにかかる費用が必要なケースもあるため、確認しておきましょう。

従来よりも耐久性が向上したシリコンバッグを選んだ場合、費用が高額になる傾向にあります。

「初期費用を抑えたい」「きれいなバストを長持ちさせたい」といった希望に合わせて、費用面も慎重に検討していきましょう。

■ダウンタイム|術後経過と過ごし方のポイント

ダウンタイム期間中には、筋肉痛に似た痛み、腫れ、内出血、むくみなどの症状が現れます。

一般的な術後経過を以下の表にまとめました。

術後~2日 胸がむくんで張ったように見える。
内出血はなし、痛みを感じることも。
~1週間 3日目ごろに腫れや痛みのピークを迎え、内出血が見られるように。
~4週間 少しずつ症状が落ち着いてくる。
抜糸後は傷の赤みがやや目立つことも。
~3ヶ月 腫れがほぼ引き、傷痕も目立ちにくくなる。
以降~ バストがやわらかくなっていく。

ダウンタイム期間中は、症状が落ち着くまであせらず経過を見守りましょう。

術後1~2週間は、固定のためにバストバンドを着用します。

腫れや痛みが強い場合はバストを冷やし、血流が促される熱いシャワーや激しい運動を避ける必要があります。

入浴は抜糸後が開始の目安です。

その他、仰向けで寝るなどバストを圧迫しない姿勢を心がけましょう。

仕事復帰のタイミングは業務内容によって変わるため、医師と相談したうえで少しずつ活動レベルを上げることが大切です。

シリコン豊胸で理想のバストを手に入れるために

シリコン豊胸で理想のバストを手に入れる第一歩となるのは、自分に合うサイズを選ぶこと。

シリコンバッグは種類が豊富で、形状やサイズもさまざまです。

自然な見た目のバストに仕上げるサイズ選びのポイントは“高さ・横幅・体格のバランス”です。

ボディラインからの適度なはみ出しが自然な見た目につながるため、体格全体との調和に注目しましょう。

その他、自然な触感のシリコンバッグを選ぶこと、術式による見え方の違いを考慮することも大切です。

カウンセリングで実際にシリコンバッグを手に取ったり、バストに当てて高さを確認したりできる場合もあります。

医師の経験や症例数と併せて、慎重に依頼先を選びましょう。

まとめ

シリコン豊胸は“体のラインを整えるための方法”の1つ。

施術に用いるシリコンバッグは人工物ですが、先進インプラントも登場しており、見た目の自然さや耐久性、安全性が進化しています。

どのシリコンバッグ・術式を選ぶかによって、仕上がりが異なります。

特徴やメリット・デメリットを把握することはもちろん、他の施術やハイブリッド豊胸も含めて自分に合う選択肢を見極めましょう。

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・本記事は、執筆・掲載日時点の情報を参考にしています。最新の情報は、公式ホームページよりご確認ください。
・化粧品やマッサージなどが記載されている場合、医師監修範囲には含まれません。

【施術の内容】豊胸術
【施術期間および回数の目安】通常1回 ※状態によって異なります。
【費用相場】
・シリコンバッグ豊胸:約 ¥600,000~ ¥1,000,000
・ヒアルロン酸豊胸:約1ccあたり ¥3,000~ ¥4,000(使用量は個人差があります)
・脂肪注入豊胸:約 ¥800,000~ ¥1,200,000
・ハイブリッド豊胸:約¥1,300,000~¥3,000,000
※各クリニックによって異なります。本施術は自由診療(保険適用外)です。
【リスク・副作用等】内出血、血腫、感染、痛み、傷口の赤み・硬さ・突っ張り・色素沈着、アニメーション変形など
【未承認機器・医薬品に関する注意事項について】
・本施術には、日本国内において薬事承認を受けていない未承認の医薬品や医療機器、または承認された使用目的とは異なる用途での使用を行う場合があります。
・施術に用いる医薬品および医療機器は、医師の判断のもと導入しています。
・同一成分や性能を有する他の国内承認医薬品および医療機器は存在しない場合があります。
・重大なリスクや副作用が明らかになっていない可能性があります。
・万が一重篤な副作用が出た場合は、国の医薬品副作用被害救済制度の対象外となる場合があります。