エラ張りがひどい四角顔を変えたい|筋肉・骨格・脂肪・歯並び……原因別の治療法

エラ張りがひどい四角顔を変えたい|筋肉・骨格・脂肪・歯並び……原因別の治療法

「エラ張りがひどい」とコンプレックスを感じている方は、女性・男性問わず少なくありません。一般的に、エラ張り顔と呼ばれる顔のエラの突出には、さまざまな原因が考えられます。まずは、自分のエラ張りの状態を理解することが、治療への第一歩といえるでしょう。そこでこの記事では、エラが張る原因や、セルフチェック方法を解説。あわせて、セルフケアと美容医療で、エラ張りを目立たなくさせる方法もお伝えします。

1.エラ張りがひどい原因って?

出典:photoAC

エラ張りがひどいとは、顔の下部、耳の下辺りが張り出し、顔の形が四角形に見える状態を指します。まずは、エラが張る原因を探っていきましょう。

■生まれつきの下顎角の形状によるもの

エラ張りの原因の1つが、生まれつきの骨格です。下顎角(かがくかく)と呼ばれる、耳の下に位置する骨が外側に大きく発達することで、エラ張りが目立つことがあります。下顎角は、下顎骨の一部を指す言葉で、人によって角度が異なることも特徴です。

■咬筋が発達している

エラの部分には、咬筋(こうきん)という筋肉があります。咬筋は咀嚼筋とも呼ばれ、主に食事を摂るときに使う筋肉です。エラ張りは、咬筋の発達が関与しているケースも多く、硬いものを好んで食べる方や、歯ぎしり・食いしばりの癖がある方は、とくに張りが目立ちやすい傾向があります。

また、出っ歯や歯並びが悪い場合、エラ張りの直接の原因にはならないものの、奥歯に力が入りやすかったり、歯ぎしりの発生要因になったりと、間接的に影響を及ぼす可能性もあります。

■フェイスラインの脂肪が多い

骨と筋肉以外で考えられるエラ張りの原因として、フェイスラインの脂肪があげられます。脂肪は主に、暴飲暴食や偏食、運動不足などの生活習慣が影響して蓄積されるものですが、最近では遺伝が関係しているという研究もあり、生まれつきエラの脂肪が厚い方もいるようです。

2.エラ張りタイプをセルフチェック!

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エラ張りの症状に明確な基準はありませんが、簡単なセルフチェックでエラ張りタイプを確認することは可能です。

まずは、口を「いー」の形に広げ、奥歯を食いしばるように力を入れます。エラがぽこっと膨らんだ方は、咬筋タイプ。膨らみがない方は、骨格タイプの可能性があります。

脂肪タイプを判断するチェック方法もご紹介しましょう。顔をリラックスさせ、口を閉じた状態でエラ部分をつまんでください。一般的な皮膚の厚み(4mm)を、大きく超える厚さがあると判明した場合は、脂肪タイプかもしれません。

なお、セルフチェックはあくまでも目安です。咬筋タイプ+脂肪タイプなど、複合的な原因が存在するケースも考えられます。エラ張りの症状には個人差があるため、治療の際はしっかりカウンセリングを受けましょう。

3.エラ張りを解消する方法【セルフケア編】

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エラ張りの原因が咬筋タイプ・脂肪タイプだった場合、セルフケアで悩みを解消できるケースもあります。自分でできる具体的な対策方法を解説します。

■マッサージ

咬筋が発達したエラ張りは、筋肉の緊張をほぐしてあげることで改善が期待できます。耳の下を中心に、指の腹を使ってやさしく丸を描くようにマッサージしてみましょう。口を軽く開けると、筋肉のコリが分かりやすくなります。指ではなく、ローラーなどの小顔矯正グッズを使うのもおすすめ。ただし、摩擦は肌に負担を与えるため、マッサージの際はオイルやクリームを使用してくださいね。

■食いしばり・歯ぎしりの改善

食いしばりや歯ぎしりの癖がある方は、まずはそれらを改善することで、エラ張りを軽減できる可能性があります。ストレスを受けて緊張状態が続くと無意識に歯に力が入るため、リラックスできる時間をつくったり、ストレスを発散したりすることが大切です。
また、就寝中の歯ぎしりを緩和させるには、デンタルクリニックでマウスピースを作成すると良いでしょう。

4.エラ張りを解消する方法【美容医療編】

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セルフケアではエラ張りの改善が難しい場合、美容医療を利用することも選択肢の1つです。原因タイプ別の、代表的な治療方法を紹介します。

■美容整形

骨格タイプのエラ張りの治し方は、物理的に“骨をなくす”方法が有効です。美容整形での「骨切り」「エラ削り」といった治療が中心になるでしょう。手術方法には、口の中を切開する方法や、下顎角周辺の皮膚を切開する方法などがあります。一度手術すれば、効果が半永久的に続くことがメリットです。
しかし、いずれも全身麻酔をするような規模の大きい手術になるため、体への負担が大きくなることが難点です。また、ダウンタイムも長く、腫れといった見た目に分かる症状が表出するため、リスクや仕上がりをよく検討した上で、慎重に計画する必要があります。

■ボトックス注射

咬筋タイプのエラ張りの治療方法として、代表的なのがボトックスです。ボトックスを注入すると、発達した筋肉を萎縮させる働きによって、エラが目立ちにくくなり、小顔効果を発揮します。手術をしない注射のみの治療のため、施術時間が短く、ダウンタイムもほとんどないことがメリットです。
数日から1週間で筋肉の動きに変化を感じられ、1ヶ月後から見た目にも変化が表れます。定期的な注入で効果をキープできますが、半永久的には続かないことがデメリットといえます。また、ボトックスは熱に弱い性質を持つため、施術後はお風呂やサウナ、激しい運動は控えてください。

■脂肪溶解注射

脂肪に起因するエラ張りの場合は、脂肪溶解注射という選択肢も。この施術は、脂肪細胞を分解・排出しやすくする薬剤を、極細の注射針を使って気になる部分に直接注入していきます。注入部位をピンポイントで狙えるため、エラの脂肪はもちろん、口元のたるみや二重あごにもアプローチが可能。エラ張りの解消とともに、すっきりとしたフェイスラインを目指せます。

脂肪溶解注射は1回の施術でも効果を感じられることがありますが、回数を重ねることでより変化を実感しやすくなります。施術後には腫れや内出血が生じる場合もありますが、ほとんどは数日以内に自然に落ち着くでしょう。また、脂肪細胞そのものにアプローチするため、脂肪が戻りにくいというのも大きなメリットです。

5.エラ張り治療の後悔や失敗を防ぐには

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美容医療でエラ張り治療を行う場合、いくつかの注意点があります。最後に、クリニック選びのポイントをご紹介しましょう。

■エラ張り治療の症例は多いか

エラ張り治療は、一人ひとりの骨格や筋肉、脂肪のバランスに合わせて、最適な治療プランを立てることが大切です。注入する位置や薬剤の量、医師の技術・経験、デザイン力などが結果を大きく左右します。そのため、施術を検討する際は、エラ張り治療の実績が豊富なクリニックを選びましょう。熟練した医師を見極めるには、公表されている症例写真や、経歴をチェックすると良いでしょう。

■カウンセリングが丁寧か

エラ張り治療で満足のいく結果を得るには、事前のカウンセリングも重要です。施術の効果だけでなく、リスクについてもきちんと説明してくれるかどうかは、信頼性に関わります。また、医師がカウンセリングに携わっていることも、安心して治療を受けるためには大切なポイント。悩みや希望を直接医師に伝えることで、より自分に合った施術プランを提案してもらえる可能性が高くなります。

まとめ

エラ張りは、骨格・筋肉・脂肪といった、複数の原因が考えられるため、まずは自分のエラ張りタイプを知ることが大切です。セルフチェックで傾向を把握することはできますが、正確に原因を知るには、医師によるカウンセリングが欠かせません。セルフケアで改善しないエラ張りの症状は、美容医療という選択肢も検討してみましょう。原因に応じた治療を選ぶことで、より効果的なアプローチが可能です。

※ボトックスは米アラガン社の商標ですが、本記事内では読者の皆さまに分かりやすく伝わるよう、A型ボツリヌス毒素製剤の総称としても使用しております。

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【治療の内容】 ボツリヌストキシン製剤の注入
【治療期間および回数】約3~4ヶ月ごとに1回程度
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・諸外国における安全性等に係る情報
-重大なリスクや副作用が明らかになっていない可能性があります。
・万が一重篤な副作用が出た場合は、国の医薬品副作用被害救済制度の対象外となります。

【治療の内容】脂肪溶解製剤の注入
【治療期間および回数の目安】約1~2週間間隔で計3~5回程度
【費用相場】1ccあたり約 ¥5,000~ ¥10,000 ※各クリニックによって異なります。
【リスク・副作用等】腫れ、内出血、むくみなど
【未承認機器・医薬品に関する注意事項について】
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-重大なリスクや副作用が明らかになっていない可能性があります。
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