産後のシミ取りレーザーはいつからできるのか、治療できるならすぐに消したい方もいるでしょう。実は産後すぐにシミ取りレーザーをすることが推奨されていない理由があるのです。そこで今回は、産後のシミ取りレーザーはどのタイミングで実施可能なのか、授乳中はなぜ推奨されていないのか、妊娠中からできるシミ対策はあるのかなどを解説していきます。
1.産後にできるシミ対策
産後に目立ってきたシミを改善する方法には、医薬品やクリームなどを使う方法と、シミ取りレーザーをする方法があります。いつから治療を開始するかを決める前に、まずは産後のシミ対策を種類別にご紹介しましょう。
■シミ取り内服薬・クリーム
シミ取り用の内服薬やクリームには、医療機関で処方される薬のほかに、市販の内服薬やクリームがあります。市販のものは自己判断で悩みに合わせて購入できるため、導入しやすいのが特徴です。
しかしながら、産後は肌状態が不安定になることに加えて、授乳中は使用できないものもあります。市販の内服薬やシミ取りクリームを活用する際は、薬剤師や医師に相談したうえで、自分の体調を確認しながら使用するのがおすすめです。
■シミ取りレーザー
産後のシミ取りレーザーには、メラニンをレーザーで破壊するピコレーザー、シミ除去のほかに毛穴の黒ずみ改善なども期待できるレーザートーニング、細胞内の水分の蒸散を利用してシミにアプローチする炭酸ガスレーザーなどがあります。いつからできたのか分からないシミに対しても、すぐに高い効果が見込める半面、産後に利用する場合は施術できる時期が限られ、開始するタイミングには個人差があります。施術を受けるまでシミに悩まされる点がネックですが、治療後にできるだけ早くシミを取り除きたいという方には向いている方法です。
2.産後にシミ取りレーザーはいつからできる?
産後にシミ取りレーザーをする場合は治療を開始できる時期が限られるとお伝えしましたが、いつからシミ取りレーザーが実施可能になるのでしょうか。産後すぐや授乳中にはなぜシミ取りレーザーができないのかについても解説しましょう。
■タイミングは授乳期間終了後から
妊娠中や産後の授乳中でもできるシミレーザーもありますが、妊娠中から産後は肌状態が不安定になりやすい傾向があります。そのため、授乳期間終了後からが、シミ取りレーザーを始めるタイミングに適しているとする医療機関が多いのです。体への負担や不安を取り除いてから受けるなら、生理が再開してから考え始めると良いでしょう。
施術の開始時期に関係なく、産後にシミ取りレーザーを検討するなら、クリニックのカウンセリングを利用し、医師へ相談してみるのがおすすめです。
■産後の状態により控えたほうが良いことも
出産後すぐにシミ取りレーザーが受けられない理由として、体を労わらなければならない時期であることが挙げられます。
産後すぐは、大きくなった子宮が元に戻ろうとすることで体調が安定しなかったり、出産時の傷の痛みが続いたりと、身体的負担が大きい期間です。加えて24時間体制で赤ちゃんのお世話をする必要があるため、慢性的な睡眠不足で精神的にも不安定になってしまい、肩こりや腰痛、産後うつを発症する場合もあります。
産後の回復速度は個人差があるため「シミ取りレーザーがいつからできるのか具体的に知りたい」という方もいるかもしれませんが、適切なタイミングは一人ひとり異なります。ただ、より効果的に受けるなら産後すぐは控えたほうが良いでしょう。
■シミ取りレーザーのリスク
産後にシミ取りレーザーでシミ改善を検討している場合、効能だけでなくリスクについても把握しておく必要があります。
産後、授乳中はホルモンバランスが不安定な状態です。シミ取り治療をしても、シミが増えてしまうケースがあります。シミ取りレーザーを受けるなら、施術ごとの注意点やダウンタイムを知ってから選択することが必須です。例えばピコレーザーの場合、ダウンタイムはほぼありませんが、術後に赤みやヒリつき、腫れが出るなど副作用が出現する場合があります。
3.産後にシミが増える理由
しかしながら「産後にシミが増えたから消したい」という悩みをお持ちの方もいるでしょう。
そもそも産後にシミが増えるのは、ホルモンバランスが乱れやすくなるからです。ホルモンバランスが乱れると、シミの原因・メラニンの産生が増えます。さらに女性ホルモン・エストロゲンが減少することで、紫外線など外部の刺激を受けやすくなり、色素沈着しやすい状態になります。
妊娠から産後まで現れるシミには、自然に消えるシミ・消えないシミがあります。
妊娠性肝斑と呼ばれる妊娠初期から現れる肝斑は、一般的に分娩から2~3ヶ月で軽減する消えるシミです。妊娠中からUVケアをしておくことで、ホルモンバランスが落ち着けば改善していく可能性があります。
一方で、肌への刺激に弱くなっているときにできてしまう、紫外線が原因でできたシミは対処しなければ消えないシミ。肝斑やそばかすがこれにあたります。
素人では妊娠性肝斑と一般的な肝斑との違いは判断できません。気になった場合は皮膚科やクリニックなど医療機関を受診し、診断してもらってからシミ対策へ移ると良いでしょう。
4.妊娠中~産後のシミを防ぎたい!時期別シミ対策
ここからは、妊娠中から産後にかけて、シミを防ぐおすすめのシミ対策を時期別にご紹介します。シミ取りレーザーを検討している方も、いつからでもできる自分に合ったシミ対策を探してみましょう。
■妊娠中のシミ対策
産後のシミは妊娠中から対策をしておくことが重要です。肝斑の発生因子・紫外線対策を室内にいるときも心がける、体内でメラニン色素が生成されるのを抑える効果が期待できるビタミンCを積極的に摂取する、肌を保湿してシミの定着を防ぐなどが挙げられます。
妊娠中の敏感になっている肌のことを考えて、UVケアやスキンケアに使うアイテムはできるだけ刺激に配慮されたものを使って丁寧にケアしていきましょう。
■授乳中のシミ対策
出産を終えて授乳期間に入ると妊娠性肝斑は徐々に薄くなっていくものの、ホルモンバランスが通常通りに戻るまでは油断は禁物です。授乳中もUVケア・スキンケアをメインに、シミの予防と対策をしましょう。
授乳中にシミ対策で内服できる薬もあり、医療機関で処方される内服薬のほか、市販薬もあります。シミ対策の薬やサプリ、クリームなどをケアのサポートアイテムとして使っていくと良いでしょう。
■授乳期間終了後のシミ対策
産後の授乳期間が終わって体調が落ち着いていれば、より積極的なアプローチができるようになります。シミ対策として今までのケアにくわえてシミ取りレーザーなどの美容医療やドクターズコスメの使用、授乳中には使用不可だった市販薬やクリームの活用も可能です。ほうれい線改善やフェイスラインのたるみケアなどで美容施術をいつからしようか考えいた方も、多くがこのタイミングから治療できるようになります。
妊娠・授乳期間中に、今後のシミ対策を考えてスケジュールを組んでおくのがおすすめです。
■まとめ
産後のシミ取りレーザーがいつからできるようになるのか、なぜ産後すぐにシミ取りレーザーをするのが推奨されていないのかなどを解説しました。出産直後はホルモンバランス、体調、気持ちが揺らぎやすい時期です。しかしながら、妊娠中や授乳中からできる対策もあります。産後のシミが気になる方も、極力体の回復と生活リズムの立て直しに注力し、心身ともに落ち着いてから積極的なケアをしていきましょう。
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