シミやそばかす、赤ら顔などあらゆる肌悩みを複合的に改善できるフォトフェイシャルは、人気の美容医療の1つ。ダウンタイムや痛みも少ないため、気になっている方も多いことでしょう。しかし、体験談の中には「失敗した」「後悔している」といったネガティブな意見も……。今回はそんなフォトフェイシャルにまつわる後悔や気になる噂を集めました。さらに、失敗談から学ぶ後悔しないためのポイントもご紹介します。「フォトフェイシャルで絶対に後悔したくない!」という方は、ぜひ最後までご覧ください。
INDEX
1.フォトフェイシャルで大後悔!よくある失敗談は?
フォトフェイシャル*は、肌に特殊な光を瞬間的に照射する光治療の一種。シミやそばかす、赤ら顔のもととなる色素へダメージを与えることで、さまざまな肌悩みをまとめて改善へと導きます。同じく光を用いた治療法としてはレーザー治療も人気ですが、フォトフェイシャルのほうが肌への負担が少なく、痛みやダウンタイムも最小限で済むといわれています。
*「フォトフェイシャル」は、ルミナス・ビージャパン株式会社の商標登録。
このように多くの魅力を持つフォトフェイシャルですが、実は失敗談や施術を後悔するような声もゼロではありません。まずはよくある事例を挙げながら、その失敗の原因について見ていきましょう。
失敗談①「施術後になぜかシミが濃くなってしまった」
フォトフェイシャルによってシミが濃くなるというのは、実はよく聞かれる話です。なぜなら、フォトフェイシャルを照射すると、肌内部にあるメラニン色素が一時的に肌表面へと浮かび上がってくるから。その結果、今まで隠れていたシミが見えやすくなり、施術前よりもシミが増えた、濃くなったと感じやすくなるのです。
しかし、一時的に濃くなったシミはやがてかさぶたになり、ターンオーバーとともにだんだんと薄くなっていきます。むしろ、一時的にシミが濃くなるというのは、フォトフェイシャルの効果が出てきている証拠。数日~1週間程度で目立たなくなるため、心配はいりません。
ただし、施術直後に大事な予定が控えていた場合には「施術タイミングをずらせば良かった……」という後悔はあるかもしれません。フォトフェイシャルを受ける際には、術後の肌が落ち着くまでの期間も加味して、タイミングを決めることをおすすめします。
失敗談②「照射後に日焼けしたらシミが再発してしまった」
これはフォトフェイシャルへの効果には満足しているものの、その後の自身のケアについて後悔しているケース。特に日差しが強まる春から夏にかけては、フォトフェイシャル施術後の紫外線ケアが不十分だったことでシミが再発してしまった方もいるようです。
フォトフェイシャル照射後の肌は軽くヤケドを負っているような状態。普段よりも乾燥気味で紫外線のダメージを受けやすいため、日焼けによってシミができやすくなります。「フォトフェイシャルを受けたら老けて見えるようになった」という声があるのも、施術後の日焼けが原因の1つ。照射後のデリケートな肌が日焼けすることで、小ジワやほうれい線、濃くなったシミが目立つようになり、老けた印象を与えてしまうのです。
また、フォトフェイシャル施術前の日焼けも禁物。日焼けした状態の肌に照射すると、光がシミ以外の部分にも反応してしまい、ヤケドや色素沈着を引き起こすことがあります。フォトフェイシャルを受ける方は、施術前・施術後の紫外線ケアを徹底するようにしましょう。
失敗談③「施術後に効果が感じられなかったから1回で辞めてしまった」
失敗談の中でも特に多いのが「1回目の照射後、思ったよりも効果が感じられなかった」という声。過去にフォトフェイシャルを受けた方の中には「お金がムダになった」と悔しい想いをした方もいるかもしれません。
しかし、フォトフェイシャルは効果が表れるまでに、平均して5~6回程度の施術が必要といわれています。それは、フォトフェイシャルがさまざまな波長の光を顔全体に照射し、徐々に変化させていくものだから。その分、施術回数は増えますが肌への負担も抑えられるというメリットがあります。そのため、フォトフェイシャルを受ける際には、1回で辞めず、施術を繰り返す必要があると理解しておく必要があります。
しかし、フォトフェイシャルは繰り返しすぎても良くありません。肌へのダメージも少ないとはいえ完全にゼロではないため、一定の期間を開けずに施術を繰り返すとかえって肌が老けて見えるようになります。施術の間隔や回数は、医師の判断に従うようにしましょう。
失敗談④「濃いシミがとれなかった」
フォトフェイシャルは、すべてのシミを改善できるわけではありません。実際には浅い層にある薄いシミ、そばかすには効果を発揮するものの、深い層にできた濃いシミには不向きです。そして、薄すぎるシミもメラニン色素が少ないことで光が反応しづらく、改善が難しいといわれています。
フォトフェイシャルが得意としているのは、顔全体の色ムラを均一にすること。そのため、薄いシミやそばかすが広範囲にある方、シミだけでなく赤ら顔やくすみも気になる方には向いている治療法でしょう。
濃いシミの改善には、レーザー治療のほうが効果的なことも。シミの程度の判断は難しいため、どんな治療が合っているのか迷った際には医師に相談してみると良いでしょう。
失敗談⑤「ダウンタイムが想像していたよりも長かった」
フォトフェイシャルはダウンタイムが比較的少ないとされている治療法。しかし、中には「想像していたよりも長引いた」という方もいるようです。
フォトフェイシャルのダウンタイムには、次のような症状が現れやすいといわれています。
- 赤み
- 腫れ
- ヒリヒリとした痛み
- かさぶた
- 水ぶくれ
これらの症状が最も出やすくなるのは施術後2~3日間。かさぶたは1週間から10日前後で自然と目立たなくなっていきます。
しかし、施術後の肌はデリケートな状態のため、かさぶたや水ぶくれを触ってしまったり、保湿ケアが不十分だったりすると、肌荒れが悪化することもあります。ダウンタイムの症状を軽くするためにも、肌をゆっくりといたわることが大切です。
失敗談⑥「肌や体の状態が適応しているか見てもらえば良かった」
フォトフェイシャルはあらゆる肌悩みに複合的にアプローチできる治療法ですが、濃いシミや深いシワなど改善が難しい場合もあります。また、体の状態がフォトフェイシャルの施術に適さない場合もあるでしょう。
例えば、次のような場合には施術を控えたほうが安心です。
- 妊娠中、授乳中である
- 日焼けした直後、または日焼けしそうな予定がある
- 肝斑がある
- 光過敏症と診断されている
- 皮膚疾患がある
この中でも日焼けの程度や肝斑の有無は、自身で判断するのは難しいかもしれません。しかし、日焼けや肝斑は施術後の肌トラブルや色素沈着の原因になることもあるため、心配な場合は施術を控えた方が安心です。迷ったときは一人で悩まずに医師に相談しましょう。場合によっては、施術タイミングを先に延ばしたり、別の治療法に切り替えたり、といった対応が必要になることもあります。
▽肝斑の症状や治療法について詳しく解説した記事はこちら
2.フォトフェイシャルにまつわるネット上の噂、根拠はある?
フォトフェイシャルについては、時々、ネット上でネガティブな噂を目にすることもあります。例えば、みなさんは次のような意見を聞いたことはないでしょうか?
「フォトフェイシャルは効果がない」
「フォトフェイシャルは肌に悪い」
「フォトフェイシャルは10年後に悪影響が出る」
結論からいえば、これらは根拠のない噂に過ぎません。「フォトフェイシャルとはどういう施術?」についてしっかりと理解していれば、それほど心配することはないでしょう。
中でも「10年後に悪影響が出る」というのは、まったくの誤解。むしろ定期的に施術を受けることで、10年後の肌に良い効果をもたらすといわれています。その理由は、フォトフェイシャルが肌を活性化し、くすみや小ジワ、ほうれい線といったエイジングサインの進行を抑えてくれるものだから。10年後に若々しい美肌を目指すなら、1回で効果がないと施術を辞めるのではなく、定期的に施術を続けていくことをおすすめします。
3.アトピー性皮膚炎やアレルギーの方は要注意!炎症状態だと施術を受けられないことも……
炎症を伴うようなアトピー性皮膚炎、アレルギーの方は、医師からフォトフェイシャルの治療を控えるよういわれる場合があります。なぜなら、炎症している状態の肌に照射をすると、肌トラブルが悪化するリスクが高まるから。まずは、炎症の治療を優先することになります。
ただし、炎症が見られず、程度も軽いようであれば医師の判断で施術を受けられることもあります。炎症が心配な方は、事前にかかりつけの皮膚科でフォトフェイシャルを受けてもいいか、確認しておくと安心です。
4.フォトフェイシャルで後悔しないためのポイント
最後に、フォトフェイシャルで後悔しないためのポイントをまとめました。
フォトフェイシャルは、基本的に適切な施術間隔・回数を守り、施術前や施術後のケアをしっかりしていれば失敗する可能性は低いでしょう。そのためにも、的確な診断・指導をしてもらえる医師のもとで施術を行うことが大切です。
まとめ
フォトフェイシャルについて見かける失敗談は、その多くが知識不足によるもののようです。そのため、後悔したくない方はフォトフェイシャルがどういう施術なのか、どうすれば効果を発揮できるのかしっかり調べておくと安心でしょう。
フォトフェイシャル自体は多くのメリットを持つ治療法。定期的に施術を受けることで、10年後には若々しい美肌を目指せるようになるでしょう。まずは、信頼できるクリニックを探すところから。施術を受けるかどうか迷っている方は、ぜひ失敗を恐れずにチャレンジしてみてください。
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