ルメッカで赤ら顔にアプローチ!メカニズムや機器の特徴を解説

ルメッカで赤ら顔にアプローチ!メカニズムや機器の特徴を解説

「ルメッカ(LUMECCA)」は、赤ら顔の治療において、高い評価を得ています。一方で、本当に「ルメッカ」で赤ら顔が改善するのか、仕組みや施術内容が気になっている方もいるでしょう。実は「ルメッカ」は赤ら顔の他にも、さまざまな肌悩みにアプローチ可能です。そこで今回は「ルメッカ」のメカニズムや治療効果、施術の流れなどについて詳しく解説します。赤ら顔をはじめとする肌悩みの改善を目指して、一歩踏み出してみませんか?

ルメッカとは?赤ら顔治療に適した先進IPL機器

赤ら顔の治療に効果的な医療機器として注目度の高い「ルメッカ」。まずは「ルメッカ」について、従来の機器との違いや仕組みを見ていきましょう。

ルメッカの特徴と従来のIPL機器との違い

「ルメッカ」は、赤ら顔の他、シミやそばかすなどの肌トラブルに対応する、先進的なIPL治療機器です。IPLとは「インテンス・パルス・ライト(Intense Pulsed Light)」の頭文字をとったもので、有害な紫外線を除いた広域の波長を持つ特殊な光を肌へ照射し、肌悩みにアプローチします。
シミや赤みの治療に有効とされる500~600nmの波長光線域において「ルメッカ」は従来のIPL機器に比べ、約3倍の高いエネルギーを照射可能。そのため、従来よりも少ない施術回数で、効果を実感しやすい特徴があります。
また、独自の冷却システムを搭載しており、施術中の痛みにより配慮されている点も、従来のIPLとの大きな違いです。

赤ら顔に対するルメッカの作用メカニズム

そもそも赤ら顔とは、何らかの原因により細い血管が拡張し、血管内を通る血液量が増えることで、血中に含まれるヘモグロビンの赤みが透けて見える現象を指します。赤ら顔の中には、塗り薬での治療が難しい病態もあり、拡張した毛細血管を収縮・消退させるしか治療方法がない場合もあります。
「ルメッカ」はこの拡張した毛細血管の縮小が可能。「ルメッカ」が放射する光がヘモグロビンに吸収されることで、熱エネルギーが発生します。この熱により拡張した毛細血管の細胞にダメージを与えて、収縮させるのです。
このメカニズムにより、「ルメッカ」は顔の赤みを軽減し、均一なトーンの肌を取り戻す手助けをします。また、真皮層への適度な刺激がコラーゲン生成を促進し、肌の弾力性向上を実現。この総合的な作用が「ルメッカ」の治療効果を高める秘密です。

ルメッカと内服薬や外用薬との併用効果

「ルメッカ」による赤ら顔治療は、内服薬や外用薬と併用することで、より高い効果を発揮する可能性があります。
例えば、内服薬としては、ビタミンCやトラネキサム酸の摂取、外用薬としてはハイドロキノンを使用することで「ルメッカ」の治療効果が高まるといわれています。
また、ビタミンCとトラネキサム酸の内服、ハイドロキノンの外用は、いずれも術後の合併症として生じうる炎症後の色素沈着の予防や改善にも役立つでしょう。
なお「ルメッカ」と内服薬あるいは外用薬を併用する際は、施術後の肌の状態を見極め、医師の指導のもと適切に薬剤を選定することが重要です。

ルメッカと他の赤ら顔治療法の比較

赤ら顔治療では「ルメッカ」以外にも、「Vビーム(Vbeam)」によるレーザー治療や内服薬、外用薬が利用されることがあります。「ルメッカ」は、ダウンタイムが短く、肌への負担に配慮された治療機器として選ばれていますが、すべての赤ら顔治療に適しているとは限りません。赤ら顔の治療法を選ぶ際には、医師に相談しながら症状や生活スタイルに合わせて選択することが重要です。

ルメッカによる赤ら顔治療の内容

次に「ルメッカ」による赤ら顔治療の内容について、より詳しく解説します。「ルメッカ」における施術の流れや料金の目安、術後の経過などをチェックしておきましょう。

ルメッカの赤ら顔治療|施術の流れ

「ルメッカ」による施術は、クリニックにより多少異なる部分もありますが、おおむね以下の流れで行われます

  1. 洗顔・クレンジング
  2. 医師の診察・直前カウンセリング
  3. 「ルメッカ」の照射
  4. クーリング

「ルメッカ」の施術前には、汚れやメイクを落とし、肌をきれいな状態にしておく必要があります。
そして、直前の診察やカウンセリングを介して、医師と一緒に肌の状態を確認しながら、適切な治療計画を立てましょう。
「ルメッカ」の照射時間は、症状にもよりますが、30分前後が目安。
料金に関しては、「ルメッカ」1回あたり2~3万円ほどに設定しているクリニックが多いようです。

ルメッカの赤ら顔治療|施術回数と経過

「ルメッカ」による赤ら顔治療は、症状によって施術回数が異なります。
目安としては、1ヶ月に1回の頻度で5回前後の施術を受けることが一般的です。1回だけでも質感の違いを感じられる可能性もありますが、複数回の治療を重ねることで、よりうれしい変化を得られます。さらに、赤みが改善した後も、メンテンナンスとして2~3ヶ月ごとの施術を継続すれば、肌質の維持につながるでしょう。
なお「ルメッカ」による施術後の経過として、ダウンタイムがある可能性が考えられます。一時的に赤みが増すように感じられることもありますが、数日で徐々に軽減します。かさぶたやひりつき、乾燥などの症状が生じることもありますが、いずれも1週間程度で回復する場合が多いようです。もし、気になる症状がある場合は、クリニックを受診し、医師の診察を受けましょう。

ルメッカの効果|赤ら顔以外の肌悩みへのアプローチ

赤ら顔の改善に効果的とされる「ルメッカ」。「ルメッカ」は、赤ら顔以外にも、さまざまな肌悩みにアプローチ可能です。ここでは、赤ら顔の改善以外で効果が期待できる症状と「ルメッカ」の作用について解説します。

ルメッカの効果|ニキビ痕の赤みや黒ずみ

「ルメッカ」はニキビ痕の赤みや黒ずみの改善にも効果が期待されています。ニキビ痕の赤みは血管の拡張、黒ずみは色素沈着が原因で生じる症状です。そのため、ヘモグロビンやメラニン色素に反応し作用する「ルメッカ」は、ニキビ痕の赤みや黒ずみをやわらげる働きを持ちます。肌のトーンが均一になることに加え、コラーゲン生成促進効果による肌質の向上を目指せるため、顔全体が明るい印象になるでしょう。
なお、深いニキビ痕の凹凸に関しては「ルメッカ」では対処しきれない可能性があるため、注意が必要です。

ルメッカの効果|シミ・そばかす

「ルメッカ」はシミやそばかすの治療にも効果を発揮します。というのも「ルメッカ」には、ヘモグロビンに反応するだけでなく、メラニン色素の排出を促進する特徴があるためです。「ルメッカ」は濃いシミだけでなく、色の薄いシミやまだ肌の表面に現れていないシミ・そばかすにもアプローチできます。肌の奥に潜むシミ予備軍に働きかけることで、将来的なシミ予防が叶うでしょう。

ルメッカの適応と禁忌

赤ら顔の原因や症状によっては「ルメッカ」を用いた治療が適さない場合もあるため、事前に適応と禁忌を確認することが重要です。詳しく見ていきましょう。

ルメッカ適応の可否

「ルメッカ」がとくに高い効果を発揮する対象は、毛細血管の拡張による赤ら顔やシミです。また「ルメッカ」にはアクネ菌に起因する炎症を抑える特徴があるため、赤みだけでなくニキビに悩む方にも効果が見込めます。
ただし、重症ニキビや皮膚炎、感染症が進行している場合には「ルメッカ」による治療が難しいケースもあります。事前に医師の診断を受け、適切な施術を選択することが大切です。

ルメッカ治療を受けられない場合や注意が必要な方

「ルメッカ」による治療には禁忌があり、以下の条件に当てはまる場合、施術を受けられません。

  • 妊娠中の方
  • 光過敏症の方
  • ヘルペスを治療中の方
  • 皮膚がんを患っている方
  • ケロイド体質の方
  • ペースメーカーが入っている方 など

さらに、日焼けをしている方も注意が必要です。治療を適切に受けるためには、事前のカウンセリングで必ず詳細を確認しましょう。

まとめ

「ルメッカ」は赤ら顔治療において、肌への負担を配慮しながら高い効果を期待できるIPL機器です。「ルメッカ」の適切な施術頻度と治療回数を守り、メンテナンスを継続することで、赤ら顔の改善だけでなく、明るい印象の美肌を手に入れられるでしょう。治療を受ける際は、医師に相談し、自分に適した施術プランを見つけてください。まずは、カウンセリングから始めてみませんか?

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