ハイドラフェイシャルはエステと医療で違いはある?効果や費用を比較

ハイドラフェイシャルはエステと医療で違いはある?効果や費用を比較

ハイドラフェイシャルにおけるエステと医療の違いをご存知ですか?ハイドラフェイシャルは、毛穴や角質のケアに効果的なピーリング施術です。美容クリニックだけでなく、エステサロンにも導入されていることがあるハイドラフェイシャル。「何が違うの?」「どっちが良いの?」と疑問に思っている方も多いのではないでしょうか。そこでこの記事では、エステと医療のハイドラフェイシャルを徹底比較。併せて、気になる質問にもお答えしていきます。

1.ハイドラフェイシャルとは?

出典:photoAC

まずはハイドラフェイシャルがどんな美容施術なのか、施術内容や効果について知っていきましょう。

■ハイドラフェイシャルの施術内容

ハイドラフェイシャルは、専用マシンに特殊なチップを取りつけ、水流×吸引の力で汚れを浮かして落とすピーリング治療です。ハイドラフェイシャルが発生させる水流にはマイルドな刺激のピーリング成分が含まれており、肌への負担を極力かけずに古い角質や毛穴汚れも落とせます。
施術の流れは3ステップ。チップをつけ替えながら、クレンジング&ピーリング、毛穴吸引&保湿、美容液導入&保護までを1度の施術で行います。保湿ケアや悩みに合わせたトリートメントケアも施術に含まれているため、ピーリングと同時にハリ・ツヤのアップも期待できることが特徴です。

■ハイドラフェイシャルの主な効果

ハイドラフェイシャルが対応する肌悩みは以下のとおりです。

  • 毛穴詰まり
  • 毛穴の開き
  • ニキビ
  • オイリー肌
  • くすみ
  • シワ、たるみ

ハイドラフェイシャルは、普段のクレンジングや洗顔では落としきれない汚れを取り除くため、主に毛穴やニキビなどの不純物が原因となる悩みに効果を発揮します。また、くすみやざらつきをオフして肌をトーンアップさせたり、ターンオーバーを整えて健やかな肌へと導いたりする効果も。さらに、トリートメントケアでうるおいを与え、乾燥によるシワやたるみをケアすることも可能です。

2.【ハイドラフェイシャル】エステと医療の違い

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ハイドラフェイシャルは、エステサロンと美容クリニックでどのような違いがあるのでしょうか。さっそく比較してみましょう。

■機器や強度の違い

もともとハイドラフェイシャルは、アメリカのメーカーが開発した美容機器の名称を指します。施術の原理は同じため施術名として定着していますが、実はハイドラ機器にはエステ用と医療機器の2種類が存在するのです。医療用のハイドラフェイシャルは「ハイドラブースター」というマシンが用いられ、エステ用に比べてより高度で強力なアプローチができることが特徴。ピーリング剤においても、医療用ハイドラ機器には濃度が濃い製剤が用いられます。

■対応できる肌悩みの違い

医療用ハイドラ機器は、マイクロニードルで肌に微細な穴をあける機能が搭載されています。これにより製剤を皮膚の深層まで浸透させ、創傷治癒を促してコラーゲン生成をサポート。毛穴や角質のお悩みだけでなく、シワや色素沈着といった肌トラブルにも対応可能です。一方、エステ用ハイドラ機器は、やさしい刺激で毛穴や角質、くすみといった比較的浅い層への肌悩みに対応しています。

■専門性の違い

医療用ハイドラ機器を扱えるのは、美容クリニックのみ。医師が肌状態や肌悩みを診断し、自分に合った強度や回数を提案してもらえることが強みです。ほかの美容施術と組み合わせたトータルケアも可能なため、幅広い選択肢からより効率的な治療が可能になります。また、万が一施術後にトラブルが起きたときも、クリニックにすぐに相談できるため安心。
一方で、エステサロンで受けるハイドラフェイシャルは、何といってもスキンケアと同時にリラクゼーション効果も得られることが魅力です。また、サロンによっては美容部員によるホームケアのアドバイスをもらえることもあります。

■費用・回数の違い

美容クリニックで提供されているハイドラフェイシャルは、1回20,000円前後が相場です。医師の知見を生かした専門的な治療を受けられることや、深い肌悩みにも対応できることから、費用は高めに設定されている傾向にあります。施術回数は医師の診断や治療目的によって変わるため、多くの場合決まりはありません。
一方、エステサロンのハイドラフェイシャルは1回10,000円前後が相場。定期的なメンテナンスを目的としたセットプランが用意されているケースが多く、比較的リーズナブルな料金設定が特徴です。毎月の特別なケアとして通いやすく、美容院に行くような感覚で施術を受けられます。

3.ハイドラフェイシャルにまつわるQ&A

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ネット上の口コミや体験談では、「ハイドラフェイシャルは毛穴広がる」「ハイドラフェイシャルは意味ない」といった声も散見されます。今回、ハイドラフェイシャルにありがちな質問や、気になる噂の真相をまとめました。初めてハイドラフェイシャルを受けるという方は、ぜひチェックしてみてください。

■ハイドラフェイシャルは意味ないって本当?

ハイドラフェイシャルは洗浄力が高い故に、施術後は一時的に毛穴が開いて見えることがあります。実際は肌の汚れが落ちたことによる視覚的な変化で、毛穴そのものが広がっているわけではありません。また、1回の施術では汚れが落としきれず、効果を実感しにくいことも。毛穴レスな仕上がりを期待したことによるイメージとのギャップで、「意味ない」と感じるケースもあるようです。

■ケミカルピーリングとどっちが良い?

ケミカルピーリングも角質を除去する施術ですが、ハイドラフェイシャルに比べて刺激が強い薬剤を使っていることが大きな違いです。ケミカルピーリングは皮膚のターンオーバーを強力に促すため、施術後に皮ムケなどの副作用が出やすくなります。
一方、ハイドラフェイシャルに用いるピーリング剤はマイルドな使用感です。刺激を抑えつつ、水流や吸引といったテクノロジーと組み合わせて肌に負担をかけにくいピーリングを実現しています。
「どっちが良いか」という疑問は肌悩みや肌質にもよるため一概にはいえませんが、刺激が少ない施術を希望する方や、とにかくダウンタイムが嫌という方は、ハイドラフェイシャルを検討されると良いかもしれません。

■ハイドラフェイシャルでいちご鼻を治すには何回施術が必要?

毛穴に角栓が詰まり、ブツブツしていたり酸化して黒ずんでいたりする状態をいちご鼻と呼びます。ハイドラフェイシャルは1回で効果を実感しやすい施術ですが、肌質改善やいちご鼻の再発防止も目指すなら3~5回ほど継続することが推奨されています。また、老廃物や皮脂などの毛穴汚れは日常生活で蓄積していくため、ハイドラフェイシャルを経験したからといって永久的に治るわけではありません。美肌を維持したい場合は、そのときの肌状態や予算に合わせて、エステサロンや美容クリニックで月1回のペースで施術を受けると良いでしょう。

■ダウンタイムやアフターケアは必要?

ハイドラフェイシャルはダウンタイムがほぼなく、施術直後から普段どおりの生活を送れます。人によっては施術後に赤みやヒリヒリ感が現れることがありますが、一時的なもので数時間経過すれば落ち着く場合がほとんどです。ただし、術後は肌が無防備になるため、しばらく敏感な状態が続きます。肌が弱い方であれば、紫外線などの刺激で思わぬ肌トラブルが生じることも。ハイドラフェイシャルの施術後は保湿ケアや紫外線対策を徹底し、洗顔やクレンジング時は摩擦にも注意しましょう。

まとめ

ハイドラフェイシャルは、マイルドな刺激のピーリング剤と、水流×吸引のテクノロジーをかけ合わせた肌にやさしいピーリング治療です。ハイドラ機器にはエステ用と医療用があり、対応できる肌悩みや費用に違いがあります。どちらも毛穴や角質のケアには適しているため、好みや予算、悩みの重さなどで選ぶと良いでしょう。より本格的な毛穴治療がしたい、どんな治療方法が適しているか分からないという方は、まずは美容クリニックに相談してみてくださいね。

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【治療の内容】ウォーターピーリング
【治療期間および回数の目安】約1~2ヶ月に1回程度
【費用相場】1回約¥15,000~¥50,000 ※施術部位・範囲によって各クリニックごとに異なります。
【リスク・副作用等】赤み、ヒリヒリ感、皮むけ、つっぱり感など
【未承認機器・医薬品に関する注意事項について】
・本治療には、国内未承認医薬品または薬事承認された使用目的とは異なる治療が含まれます。
・治療に用いる医薬品および医療機器は、各クリニック医師の判断のもと、個人輸入手続きが行われています。個人輸入における注意すべき医薬品等に関する情報は、下記をご参考ください。
https://www.yakubutsu.mhlw.go.jp/individualimport/purchase/index.html
・薬事承認を取得した製品を除き、同一成分や性能を有する他の国内承認医薬品および医療機器はありません。
・諸外国における安全性等に係る情報
-重大なリスクや副作用が明らかになっていない可能性があります。
・万が一重篤な副作用が出た場合は、国の医薬品副作用被害救済制度の対象外となります。

【治療の内容】ケミカルピーリング
【治療期間および回数の目安】約2~4週間に1回程度
【費用相場】全顔1回 ¥5,000~¥15,000 ※各クリニックによって異なります。
【リスク・副作用等】痛み、赤み、皮むけ、乾燥、肌荒れなど
【未承認機器・医薬品に関する注意事項について】
・本治療には、国内未承認医薬品または薬事承認された使用目的とは異なる治療が含まれます。
・治療に用いる医薬品および医療機器は、各クリニック医師の判断のもと、個人輸入手続きが行われています。個人輸入における注意すべき医薬品等に関する情報は、下記をご参考ください。
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・薬事承認を取得した製品を除き、同一成分や性能を有する他の国内承認医薬品および医療機器はありません。
・諸外国における安全性等に係る情報
-重大なリスクや副作用が明らかになっていない可能性があります。
・万が一重篤な副作用が出た場合は、国の医薬品副作用被害救済制度の対象外となります。