
埋没法で失敗しないためには、二重整形の基礎知識を理解して、よくある失敗例を把握しておくことが重要です。今回は、二重整形の1つである埋没法の失敗例6パターンをはじめ、トラブル回避のポイントなどをご紹介します。手術を受ける前に知っておきたい、埋没法のリスクや注意点もまとめました。二重整形に興味がある方、埋没法について詳しく知りたい方は、ぜひ参考にしてください。
INDEX
1.【二重整形】埋没法の基礎知識をおさらい

出典:photoAC
埋没法の失敗例を紹介する前に、まずは二重整形の種類や埋没法の特徴など、基本知識をおさらいしましょう。
■二重整形の種類
目を二重にするための美容整形の種類は、主に2つあります。メスを使用する二重整形の「切開法(せっかいほう)」と、メスを使用しない「埋没法(まいぼつほう)」です。埋没法は、切開の必要がなく、手軽にできる二重整形として注目されている施術です。
直接的に二重を改善する方法ではありませんが、理想の目元に近づけるための涙袋へのヒアルロン酸注入、目の下のクマ・たるみ取り治療なども、美容皮膚科などのクリニックで受けられます。
■埋没法の特徴・メリット
ここからは、埋没法の特徴とメリットを見てみましょう。埋没法とは、細い糸をまぶたに埋め込む(縫い留める)方法のことを指します。代表的な手術方法は、「瞼板法(けんばんほう)」と「挙筋法(きょきんほう)」の2つで、糸を縫い留める部位が異なります。
瞼板法
まぶたの皮膚と瞼板(まぶたの裏にある部位)を縫い留め、二重のラインをつくる方法です。医師の技術力が影響しにくいため、安定した仕上がりが期待できます。
挙筋法
まぶたの皮膚と挙筋(まぶたを引き上げる筋肉)を縫い留める方法です。まぶたのたるみが気になる方でも受けられること、瞼板法と比べて糸が取れにくいことが特徴的です。
本人の希望や目の状態から、合っている方法を選択します。クリニックによって方法が限られる場合もあるため、事前にチェックしておきましょう。
切開法ではなく埋没法で二重整形すると、下記のようなメリットがあります。
- 手術時間が短い
- ダウンタイムが短い
- 手術をやり直しやすい
埋没法の魅力は、メスなどを使用せずに、切らない施術が受けられる点です。個人差はありますが、手術時間も10~20分程度と短く、施術後のダウンタイムも切開法と比べて短くなっています。
また、まぶたに縫い付けた糸を取ると元の状態に戻るため、「埋没法の二重整形の仕上がりに納得できない」「後悔した」と感じた場合には、手術のやり直しも可能です。
2.二重埋没法の失敗例6パターン

出典:ぱくたそ
ここからは、二重埋没法の失敗パターンをみてみましょう。二重整形の埋没法でよくあるトラブルなど、失敗例を6つご紹介します。
■左右非対称が目立つ
目元の左右バランスや皮膚の状態は、もともと左右対称ではありません。しかし、医師が調整しないで施術すると、仕上がりに大きな左右差が出てしまうケースがあります。左右非対称が目立つポイントとしては、目の開き方、二重の幅、まぶたの厚みなどです。
■まぶたから糸が出てきてしまった
埋没法で埋め込んだ糸が、施術のミスによって「まぶたから出てきた」といった失敗例もあります。本来ならば皮膚内に埋め込まれる糸が、施術時の失敗・処置不足によって糸が出てきてしまう状態に。糸が外気に触れてしまうと感染症を引き起こす場合もあるため、早めにクリニックへ連絡しましょう。
■埋没した幅が広すぎる
「埋没法による二重幅が広すぎて目の形に合っていない」「幅が広くて眠そうな顔に見える」などの失敗もよく聞かれます。医師による二重幅のシミュレーション不足、バランスを調整できなかった場合などに、不自然な印象になってしまうケースがあります。
■二重ラインが薄れる
埋没法の失敗例として、二重ラインが薄れて元の状態に戻ってしまう場合も。埋没法は年数が経過すると二重ラインが消え、元の状態へ戻ることがあります。しかし、施術後すぐに二重ラインが消えてしまった場合は、失敗という可能性も考えられるでしょう。
■二重の下部分が膨らむ・腫れぼったく見える(ハム目)
二重の下部分が膨らんでしまう目の状態のことを、「ハム目」といいます。ボンレスハムのように糸が食い込んでいるようなイメージから「ハム目」と呼ばれます。ハム目になってしまうと、二重整形をしたことが周りにバレやすく、目が開きづらく腫れぼったい見た目となり、印象が悪くなってしまう可能性も。
■内出血・腫れが続く
一般的に、埋没法の施術後のダウンタイムは1週間程度といわれています。腫れや痛みのピークは施術後数日間で、経過に問題なければ約1ヶ月で二重の状態が安定することが大半です。
内出血や腫れが1ヶ月以上続いているようなら、施術による失敗の可能性が高いでしょう。糸の食い込みが強すぎたり、麻酔の量が多かったりすることが原因であると考えられます。
3.【二重埋没法で失敗したくない方へ】トラブル回避のポイント

出典:photoAC
ここからは、二重整形の埋没法で失敗や後悔しないために、トラブル回避のポイントなど対処法を3つご紹介します。
■信頼できるクリニックを選ぶ
まず、埋没法による失敗を回避するためには、施術を安心して任せられるクリニックを見つけましょう。クリニックを選ぶときには、医師の経歴をはじめ、これまでの実績や症例などをホームページでチェックしておくのがおすすめです。
■事前カウンセリングで医師とイメージをすり合わせる
二重整形の埋没法では、二重幅などのシミュレーション不足が失敗につながることが多くなっています。医師とのカウンセリングでしっかりとイメージをすり合わせておきましょう。
目の形状は一人ひとり異なるため、ご自身の目に合った方法の二重整形を選択することが大切です。事前カウンセリングで不安を覚えた場合は即決せず、複数のクリニックに足を運び、比較検討してみるのも1つの手です。
■術後のケアをしっかり行う
施術後のケアを怠ると、「糸が取れる」などトラブルにつながる可能性があります。施術後は目元を清潔に保ちながら冷却を続ける・処方薬はしっかり服用するなど、医師からの指示をしっかり守って過ごしましょう。
4.手術前に知っておきたい!埋没法のリスクや注意点

出典:ぱくたそ
最後に、埋没法を受ける前に知っておきたいリスクや注意点についてご紹介します。
■二重ラインが取れてしまう可能性がある
埋没法は、糸を使って二重ラインを縫い留めるため、施術後に糸が取れてしまう可能性があります。時間の経過や摩擦により糸が切れてしまい元の状態に戻ってしまう場合があることを、施術を受ける前に理解しておきましょう。
■ダウンタイムはまぶたが腫れる可能性がある
個人差はありますが、埋没法のダウンタイムは約1ヶ月です。まぶたの腫れなどの副作用・リスクも、切開法と比較すると少ないため、仕事を長期で休むことはほぼ必要がない施術です。
しかし、施術当日から数日、それ以降の1週間程度はまぶたの腫れ・内出血、痛みを感じるなど、ダウンタイムがあることを理解しておきましょう。
■まぶたや目の形によっては効果がない場合も
まぶたの脂肪が多く、まぶたが分厚いタイプの方は、埋没法の効果が期待できないケースも。まぶたに厚みがあると、縫い留めた糸にかかる負担が強くなってしまい、糸が取れやすくなってしまうのです。
まぶたの脂肪量が多い方は、埋没法よりも切開法を選択したほうが、きれいな二重ラインをキープしやすいといわれています。
まとめ
今回は、二重整形の埋没法の失敗例や、トラブル回避のポイントなどを紹介しました。目の形やまぶたの厚みは人それぞれ異なるため、その方に合った施術を選ぶことが大切です。「目元にコンプレックスがある……」「二重整形を受けたいが、施術時間やダウンタイムが短いほうがいい」という方は、埋没法の失敗例を理解した上で選ぶようにしましょう。この記事で紹介した埋没法の失敗ケース、リスクや注意点を参考にして、埋没法による二重整形を検討する際に役立ててくださいね。
この記事を読んだあなたにおすすめの関連記事
・当サイトは、美容医療の一般的な知識をできるだけ中立的な立場から掲載しています。自己判断を促す情報ではないことを、あらかじめご了承ください。また、治療に関する詳細は必ずクリニック公式ホームページを確認し、各医療機関にご相談ください。 ・本記事は、執筆・掲載日時点の情報を参考にしています。最新の情報は、公式ホームページよりご確認ください。 ・化粧品やマッサージなどが記載されている場合、医師監修範囲には含まれません。 |
【治療の内容】埋没二重法
【治療期間および回数の目安】通常1回 ※持続期間には個人差があり一般的には3~5年程度です。
【費用相場】
・2点留め:1回 約 ¥30,000~¥130,000
・3点留め:1回 約 ¥50,000~¥150,000
・4点留め:1回 約 ¥70,000~¥200,000
・6点留め:1回 約 ¥130,000~¥250,000
【リスク・副作用等】熱感、痒み、むくみ、違和感、左右差、希望と異なる二重幅、眉が下がることによる二重幅の変化など
【未承認機器・医薬品に関する注意事項について】
・本治療には、国内未承認医薬品または薬事承認された使用目的とは異なる治療が含まれます。
・治療に用いる医薬品および医療機器は、各クリニック医師の判断のもと導入しています。
・重大なリスクや副作用が明らかになっていない可能性があります。
・万が一重篤な副作用が出た場合は、国の医薬品副作用被害救済制度の対象外となります。