ヒアルロン酸注射の遅延型アレルギーとは?知っておきたいリスクと対処法

ヒアルロン酸注射の遅延型アレルギーとは?知っておきたいリスクと対処法

ヒアルロン酸注入で生じる「遅延型アレルギー」という副作用は、術後しばらく時間が経ってから症状が現れます。今回は“ヒアルロン酸注射後の遅延型アレルギー”をメインテーマに、施術の基礎知識をはじめ、リスクや対策について解説。「術後にアレルギーのリスクがあると聞いて不安……」「遅延型アレルギーについて詳しく知りたい」という方に向けて、参考になる情報をお届けします。

1.ヒアルロン酸注射とは

ヒアルロン酸注射は、肌へ直接ヒアルロン酸注入を行う施術のこと。ヒアルロン酸はもともと体内に含まれる成分で、皮膚や眼球、関節などに多く存在しています。高い保水力を持つヒアルロン酸ですが、年齢を重ねるとともに生成量が減少。肌のハリや弾力を保つ役割を担うヒアルロン酸が減少すると、シワやたるみの原因につながります。
ヒアルロン酸注射の施術は、シワやたるみが気になる部位のお悩み解消や、パーツの形成を目的に行うもの。施術ではヒアルロン酸の減少によりボリュームダウンした部分にアプローチしていくので、ふっくら見せる効果が期待できます。そのため、ボリュームアップで気になるシワやたるみを解消するだけでなく、唇のボリュームアップや鼻を高くしたいという方にもおすすめの施術と言えるでしょう。

メリット
  • 施術時間が短い
  • メスを使わないので傷痕が残らない
  • ダウンタイムが短い
  • すぐに効果を実感できる
デメリット
  • 効果の持続期間が限られている
  • 副作用のリスクがある

ヒアルロン酸注射のメリットは、施術による体への負担が少ないこと。施術時間の目安は施術部位や範囲によって変わりますが、5~30分程度とされています。また、施術ではメスを使わないのでダウンタイムが短く、施術中~術後まで一貫して負荷が少ないといえるでしょう。その他、術後すぐに効果を実感できることもメリットです。
一方、デメリットは持続期間が短いこと。術後は約2週間で安定するのが一般的で、効果持続期間は多少のばらつきがありますが、4~12ヶ月が目安とされています。そのため、効果を持続させるためには定期的な施術が推奨されています。また、副作用にも注意が必要です。代表的な副作用は、腫れやむくみ、赤み、内出血など。これらは通常一過性の症状で、正常な反応とされています。症状はヒアルロン酸注射のダウンタイムである1~2週間程度でおさまっていくでしょう。

2.ヒアルロン酸注射にアレルギーのリスクはある?

出典:photoAC

ダウンタイムが短く、副作用もほぼなしといわれているヒアルロン酸注射ですが、アレルギーのリスクについて知っておく必要があります。ヒアルロン酸はもともと人の体内に存在する成分ですが、実際に体内にあるものと完全に同じというわけではありません。そのため、“アレルギーが起こる可能性はゼロではない”といえます。

■アレルギーが起こる原因とリスク

ヒアルロン酸注射のアレルギー反応の原因は主に2つ。ヒアルロン酸そのものに対するアレルギーと、ヒアルロン酸製剤に入っている添加物・不純物に対するアレルギーです。体質や使用するヒアルロン酸製剤によってリスクは変わりますが、最小限におさえるなら施術前にアレルギーの有無を確認しましょう。また、信頼できるクリニックであること、質の高いヒアルロン酸製剤を使っていることも、リスクの低減につながります。

3.ヒアルロン酸注射│即時型アレルギー症状と遅延型アレルギー症状

ヒアルロン酸注射によるアレルギー反応は“即時型アレルギー症状”と“遅延型アレルギー”の2つに分けられます。

■ヒアルロン酸注射の“即時型アレルギー症状”

即時型アレルギー症状は、施術直後、数分から数時間で現れるアレルギー症状のこと。かゆみやじんましん、血管浮腫などの症状が出現した場合、即時型アレルギーであることが疑われます。呼吸困難やアナフィラキシーショックによる血圧低下・意識の消失といった重篤なケースもあるので、何らかの症状が現れたら、速やかに医療機関へ相談しましょう。

■ヒアルロン酸注射の“遅延型アレルギー症状”

出典:photoAC

ヒアルロン酸注射の施術後、数日から数週間で現れるものは遅延型アレルギーと呼ばれています。施術から数ヶ月後に症状が現れるケースや、軽微なしこりや腫れに始まり時間とともに症状が悪化するケースもあるといわれています。代表的なアレルギー症状は、腫れや赤み、熱感など。アレルギー症状自体が通常の経過と区別がつきにくいこと、施術から時間が経っていて他の影響を疑ってしまうことから、ヒアルロン酸注射によるアレルギー反応だと気づきにくいため注意が必要です。
ヒアルロン酸注射の遅延型アレルギー症状を表にまとめたので、こちらもチェックしてください。

腫れや赤み 施術後数日~1ヶ月ほど経ってから腫れや赤みが現れることがある。
熱感 腫れや赤みと併発することがある。
痛み 術後の痛みは一般的に数日以内におさまることが多いが、長引いたり時間が経ってから症状が現れたりすることもある。

唇やほうれい線、顎、涙袋などの部位に施術を行った場合、これらの症状が見た目にも影響を与えるので、早めの対処が欠かせません。

4.ヒアルロン酸注射の遅延型アレルギー│遅発性結節とは

遅発性結節は、ヒアルロン酸注射の遅延型アレルギー症状の1つで、ヒアルロン酸を注入して数週間〜数ヶ月後にしこりができます。しこり以外にも腫れや痛みを伴う、術後1年以上経ってから症状が現れる、といったケースもあります。

<遅発性結節になりやすい方>

  • アトピー性皮膚炎や喘息など、重度のアトピー性の疾患がある方
  • 自己免疫疾患のある方
  • ヒアルロン酸注射の施術を複数回受けたことのある方

遅発性結節は体質や治療歴と関連があるといわれています。該当する項目がある方は、事前に担当の医師へ伝えておくことが大切です。遅発性結節が発生しやすいのは目の周りや唇、頬などですが、ヒアルロン酸を注入したすべての部位に生じる可能性があります。
遅発性結節のリスクを高める要因として、施術を担当する医師の技術力不足やヒアルロン酸の注入位置、不潔な操作などが挙げられます。実績や症例数を確認し、信頼できる医師に施術を依頼することがリスク低減につながるでしょう。

5.ヒアルロン酸注射の副作用への対処法

ヒアルロン酸注射後の腫れやしこり、遅延型アレルギーの対処法を見ていきましょう。

■腫れやしこりの対処法

ヒアルロン酸の注入後に腫れやしこりの症状が現れたら、早期に処置することが大切です。まずは冷却とマッサージで軽減を図り、症状が続くようであればクリニックでの治療を検討する必要があります。しこりの症状がある場合、ヒアルロン酸を分解する酵素が含まれたヒアルロン酸溶解剤を用いることも。もちろん個人差はありますが、数日~数週間で元の状態に戻せることが多いとされています。しかし、ヒアルロン酸溶解剤を用いても症状がおさまらない場合は、抗アレルギー薬・ステロイドの内服を用いた治療も検討しなければいけません。

■遅延型アレルギーの対策と予防策

遅延型アレルギーは初期症状を見逃しやすいもの。場合によっては数年後に症状が現れることもあるため、長い目で術後の自己観察を行い、何かしら違和感を覚えたら早めの対処を心がけましょう。また、自身がどのような成分に反応しやすいか、施術前にアレルギー検査を行うことも予防策といえます。

6.ヒアルロン酸注射施術後の注意点│アレルギー反応を悪化させないためにできること

出典:photoAC

施術後にアレルギー反応が見られたら、症状を悪化させないよう対応する必要があります。ヒアルロン酸を注入した部位は、過度に触れる、こすることを避けましょう。かゆみや違和感が気になる場合、冷却で緩和させる対処法がおすすめです。また、術後数日は直射日光と極端な温度変化を避けることも悪化を防ぐポイント。とくに、血行を促すサウナや激しい運動、皮膚のバリア機能低下につながる刺激の強いスキンケアの使用、アルコールの摂取は、アレルギー発症のリスクを高めるとされています。

まとめ

ヒアルロン酸注射はシワやたるみなどのお悩み解消、パーツの形成などに効果的な施術ですが、遅延型アレルギーのようなリスクもあります。ヒアルロン酸注射を希望する場合、副作用にも十分に注目し、メリット・デメリットをふまえたうえで施術を検討することが大切です。術後のアレルギー反応のリスクを減らすために、入念な経過観察と、症状を悪化させないための過ごし方を心がけるようにしましょう。

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・当サイトは、美容医療の一般的な知識をできるだけ中立的な立場から掲載しています。自己判断を促す情報ではないことを、あらかじめご了承ください。また、治療に関する詳細は必ずクリニック公式ホームページを確認し、各医療機関にご相談ください。
・本記事は、執筆・掲載日時点の情報を参考にしています。最新の情報は、公式ホームページよりご確認ください。
・化粧品やマッサージなどが記載されている場合、医師監修範囲には含まれません。

【治療の内容】ヒアルロン酸製剤の注入
【治療期間および回数の目安】約9~12カ月に1回程度 ※製剤や部位によって個人差があります
【費用相場】1本 約¥55,000~¥150,000 ※使用する本数には個人差があります。
【リスク・副作用等】赤み、内出血、腫れ、痛み、アレルギー反応、修正位置のずれなど
【未承認機器・医薬品に関する注意事項について】
・本治療には、国内未承認医薬品または薬事承認された使用目的とは異なる治療が含まれます。
・治療に用いる医薬品および医療機器は、各クリニック医師の判断のもと、個人輸入手続きが行われています。個人輸入における注意すべき医薬品等に関する情報は、下記をご参考ください。
https://www.yakubutsu.mhlw.go.jp/individualimport/purchase/index.html
・薬事承認を取得した製品を除き、同一成分や性能を有する他の国内承認医薬品および医療機器はありません。
・諸外国における安全性等に係る情報
-重大なリスクや副作用が明らかになっていない可能性があります。
・万が一重篤な副作用が出た場合は、国の医薬品副作用被害救済制度の対象外となります。

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