リジュラン注射の機械打ちとは?手打ちとの違いや失敗例など施術の基本を解説

リジュラン注射の機械打ちとは?手打ちとの違いや失敗例など施術の基本を解説

リジュラン注射には“機械打ち”と“手打ち”があることを知っていますか?韓国だけでなく日本でも注目を集めるリジュラン注射。肌のハリの低下や乾燥が気になる方におすすめの施術です。今回はリジュラン注射をメインテーマに、打ち方による違いや失敗例についてご紹介します。施術を検討中の方に向けて、事前に知っておきたい情報をお届けします。

1.リジュラン注射とは?効果や副作用もチェック

「リジュラン」とは、ポリヌクレオチドを主成分とする薬剤のこと。非架橋ヒアルロン酸とポリ乳酸を主成分とする「ジュベルック」と同じく、スキンブースターとして、注射による施術に用いる薬剤です。リジュラン注射では「リジュラン」を直接真皮層へ注入します。

<リジュラン注射に期待できる効果>

  • 肌の再生と修復
  • シワやたるみの改善
  • 毛穴を引き締める など

「リジュラン」を注入すると、真皮層にある線維芽細胞が活性化されます。その後、線維芽細胞がコラーゲン・エラスチンの産生を促し、シワやたるみを改善していきます。毛穴周りの皮膚組織を整える働きによって頬や鼻などの毛穴が目立ちにくくなることも、「リジュラン」に期待できる効果の1つ。肌のくすみや乾燥、色ムラなども含め、肌質改善を目指す方に向いている施術です。

■リジュラン注射の種類│リジュランヒーラーやリジュランsなど

リジュラン注射に用いられる薬剤には複数の種類があります。

リジュラン 施術によく使われる基本のタイプ。日常的なケアや乾燥対策に効果的とされる。
リジュランヒーラー 深いシワや肌の損傷の改善に効果が期待できる。気になる箇所を集中的にケアしたい方向け。
リジュランs 他のタイプよりも硬く、傷やニキビ痕など肌の凹凸が気になる方向け。肌再生を促す効果が高いとされる。
リジュランi 目元の小ジワやくすみ、クマに効果的とされる“目元特化タイプ”。粘度が低くやわらかいため、肌なじみが良い。
リジュランHB 基本のタイプにヒアルロン酸とリドカインを加えたもの。より高い保湿効果が期待できる。

「リジュラン」と「リジュランヒーラー」の違いは“再生作用の強さ”です。デイリーケア向けの「リジュラン」に対し、「リジュランヒーラー」は深いシワやたるみのような集中ケアに特化しています。その他、やわらかく伸びが良い「リジュランi」は血管の詰まりやしこりのリスクが低いなど、種類によって特徴が異なります。

■リジュラン注射の効果を実感できるまでの期間と持続性について

リジュラン注射は、自身の細胞を活性化させて少しずつ変化を起こすものです。そのため、施術後効果を実感できるまで1週間以上かかるとされています。施術後の経過を表でチェックしてみましょう。

1週間~1ヶ月後 肌のハリや弾力に効果が表れ始める
3ヶ月後 肌がボリュームアップする
6ヶ月~1年後 効果が少しずつ落ち着いてくる

リジュラン効果の持続期間の目安は約6ヶ月~1年です。効果を持続させるために、定期的にメンテナンスを受けるようにしましょう。

■リジュラン注射に副作用はある?

施術では肌に注射針を刺すため、赤みや腫れ、内出血、吸引痕などの症状が表れることがあります。その他、注入部位の不均一なふくらみ、麻酔クリームによる肌荒れなどもリジュラン注射のリスクですが、どれも数日以内に回復する一時的な症状です。術後は経過観察を十分に行い、症状が長引く場合は速やかに担当医師へ相談しましょう。

2.リジュラン注射の機械打ち│手打ちとの違いについて

出典:photoAC

リジュラン注射の施術方法は、“手打ち”と“機械打ち”の2種類です。違いを表で見てみましょう。

医師の手で行う手打ち 機械を用いる機械打ち
施術時間 長め 短め
痛み 強め 弱め

リジュラン注射の手打ちでは、医師が肌の状態を見ながら薬剤を注入します。手打ちのメリットは、薬剤の注入量や深さを調整できること、薬剤のロスが少なく最後まで注入できることなど。機械打ちと比べて施術時間が長く、痛みを感じやすいことはデメリットといえるでしょう。

一方、リジュラン注射の機械打ちは、施術に機械を用いる方法です。顔全体に均一に打つことになるため、薬剤をまんべんなく肌へ注入できます。機械打ちのメリットは、手打ちと比べて施術時間が短く、痛みが少ないこと。ただし、機械を使うため細かな調整が難しいというデメリットがあります。

リジュラン注射の機械打ちのダウンタイムは、手打ちと比べて短いとされています。手打ちのダウンタイム期間の目安は約2~3日。肌のふくらみなどの症状が出ることがあります。

3.リジュラン注射は効果ない?失敗したと感じる理由

出典:photoAC

リジュラン注射の施術を受けて、「効果ない」「失敗した」と感じたことのある方もいるでしょう。ここでは、「失敗した」と感じる理由を解説していきます。

■理由その1│効果がなかなか実感できない

ゆっくりと効果が表れるリジュラン注射には即効性がありません。そのため、施術直後の効果を実感しにくく、「なかなか効果が出ない……」と感じることが、失敗の理由として挙げられるでしょう。リジュラン注射の術後は、効果が表れるまで1週間以上かかることを把握しておきましょう。

■理由その2│1回施術を受けただけ

リジュラン注射は1回の施術で大きな変化を期待するのは難しいとされ、定期的に施術を受ける必要があります。施術を繰り返すほど効果を実感しやすくなるので、継続的な治療計画を立てて肌質改善を目指しましょう。

■理由その3│肌悩み・肌質に合っていない

リジュラン注射が肌悩み・肌質に合っていないことも、失敗したと感じる理由の1つです。例えば、ヒアルロン酸注射やボトックス注射のほうが効果的なケース、リジュラン注射だけでは改善が難しいケースなどもあります。肌悩み改善のためには、カウンセリングで医師に肌状態をしっかり見てもらい、適した施術を選ぶことが大切です。リジュラン注射以外の選択肢や、他の施術との併用も視野に入れて検討してみましょう。

4.リジュラン注射の失敗を回避するための対策

リジュラン注射の施術を受けて「失敗した」と感じないための対策を見ていきましょう。

■信頼できるクリニックを選ぶ

リジュラン注射に限らず、美容医療を受けるときはクリニックの信頼度に注目しましょう。実績や症例数、アフターフォロー面などを参考に、安心して任せられるクリニックを探します。その他、カウンセリング時の医師の対応も、信頼度につながる要素です。カウンセリングでは医師にしっかり質問・相談して不安要素を解消すると、安心して施術に臨めるでしょう。

■施術前は体調と肌状態を整える

体調と肌が整っていない状態で施術を受けると、通常よりダウンタイムが長引いたり、副作用の症状が強く表れたりする可能性があります。施術前日はアルコール摂取を避けて十分な睡眠を取り、施術当日に向けて肌荒れを落ち着かせるなど、体調と肌状態を意識した過ごし方を心がけましょう。

■施術回数とペースを守る

リジュラン注射のメンテナンスは、2~3週間ごとに3~4回程度の施術ペースが推奨されています。なるべく肌への負担を抑えて長期的に美肌をキープするには、無理のない施術ペースを守ることが大切です。医師と相談したうえで施術計画を立て、効率的に肌改善を目指しましょう。

■施術後の制限を確認する

リジュラン注射の施術後にはいくつか制限があるため、事前に確認しておきましょう。

  • 施術部位をこすらない
  • 保湿やUVケアを入念に行う
  • 術後に赤みや腫れなどの症状が出ている間は、血流を促す行動を避ける
  • マッサージを控える
  • 食事と睡眠で肌の再生を促す

術後は肌が乾燥しやすい状態です。保湿とUVケアを入念に行い、肌の保護に努めましょう。術後に何らかの症状が出ている間は、長時間の入浴や激しい運動を避けてください。肌の再生を促すため、バランスの良い食事と睡眠時間の確保を心がけることも大切です。

5.リジュランの痛みが不安な方へ

出典:photoAC

リジュラン注射の痛みは薬剤の種類によって異なります。

リジュラン 麻酔なしだと痛みを感じる
リジュランヒーラー チクっとした感覚の強い痛み
リジュランs 皮膚への圧迫感のある中程度の痛み
リジュランi 軽~中程度の痛み
リジュランHB 無痛リジュランとも呼ばれるほど、痛みは軽め

痛みの目安は上記のとおりですが、感じ方には個人差があります。痛みだけでなく薬剤ごとの特徴も確認するようにしましょう。
また、リジュラン注射には施術方法による痛みの違いもあります。より痛みが少ないとされる機械打ちを選ぶことも、リジュラン注射の痛み対策の1つです。「痛いかも……」と不安のある方は、施術方法にも注目してみましょう。

まとめ

肌の再生と修復をサポートし、シワやたるみ、毛穴などの肌悩み改善を図るリジュラン注射。施術に使用する薬剤にはそれぞれ特徴があり、期待できる効果や痛みの程度が異なります。リジュラン注射の施術方法は、手打ちと機械打ちの2種類です。両方のメリット・デメリットをふまえ、自身に合う打ち方を選ぶことが大切です。施術を検討する際は、事前に失敗例や回避策もチェックしておきましょう。

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・当サイトは、美容医療の一般的な知識をできるだけ中立的な立場から掲載しています。自己判断を促す情報ではないことを、あらかじめご了承ください。また、治療に関する詳細は必ずクリニック公式ホームページを確認し、各医療機関にご相談ください。
・本記事は、執筆・掲載日時点の情報を参考にしています。最新の情報は、公式ホームページよりご確認ください。
・化粧品やマッサージなどが記載されている場合、医師監修範囲には含まれません。

【治療の内容】リジュラン(ポリヌクレオチド主成分製剤)を使用したスキンブースター治療
【治療期間および回数の目安】約2〜3週間ごとに1回、計3~4回程度 ※治療期間や回数等はクリニックごとに異なります。
【費用相場】1回 約 ¥35,000~ ¥100,000 ※使用する部位・量・本数によってクリニックごとに異なります
【リスク・副作用等】内出血、赤み、腫れ、浮腫、かゆみ、痛み、アレルギーなど
【未承認機器・医薬品に関する注意事項について】
・リジュランの治療には、国内未承認医薬品または医療機器を用いた施術が含まれます。
・治療に用いる医薬品および医療機器は、各クリニックの医師の判断のもと導入しています。個人輸入における注意すべき医薬品等に関する情報は、下記をご参照ください。
https://www.yakubutsu.mhlw.go.jp/individualimport/purchase/index.html
・薬事承認を取得した製品を除き、同一成分や性能を有する他の国内承認医薬品および医療機器はありません。
・重大なリスク・副作用などが明らかになっていない可能性があります。
・万が一重篤な副作用が出た場合は、国の医薬品副作用被害救済制度の対象外となります。

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