年齢とともに、ほうれい線が気になっている方もいるのでは?そんなとき、改善方法の1つとして、美容医療を選択することもできます。数ある治療の中でも今回注目したのは、肌育治療に含まれるリジュラン。施術の概要をはじめ、果たしてほうれい線に効果的なのかどうかなど、リジュランについて詳しくご紹介します。また、より効率的に施術を受けるためのポイントや注意点などもまとめました。
INDEX
1.リジュランはほうれい線にも効果が期待できる?
早速、リジュランの治療概要と、ほうれい線に対して効果的なのかどうかをチェックしていきましょう。
◾️リジュランとは?
リジュランとは、サーモンのDNAから抽出したポリヌクレオチド(PN)といわれる成分を肌に注入する肌育治療の1つです。リジュランは別名、サーモン注射と呼ばれることもあり、肌ツヤのアップを目指して行う水光注射と、カスタマイズ治療が可能な手打ちによる施術があります。リジュランには主に4つの種類が存在し、それぞれ特徴が異なるため、以下で解説しましょう。
リジュランヒーラー
リジュランヒーラーは、ポリヌクレオチドを2%配合した製剤です。小ジワやハリ不足、毛穴の目立ちやニキビ痕などに向いています。また、たるんだ肌を引き締める効果も期待できる種類です。さらに、肌の再生力をできるだけ引き出し、肌質改善することを目的に使うこともあります。
リジュランi
4つあるリジュランの中でも、伸びが良く、やわらかい点が特徴の製剤です。そのため、皮膚が薄い目元の治療などによく使用されます。目の周りのちりめんジワや小ジワ、クマやくすみを改善したい場合に向いています。リジュランiによって、目元のボリュームアップも目指せるでしょう。
リジュランs
リジュランsは、4種類の中でも粘土が高く固さがある点が特徴の製剤です。そのため、あごや頬、額といった部分にできた傷痕やニキビ痕といった皮膚の凹凸を改善する際に適している種類。肌の凹みに直接注入し、肌表面を滑らかに整えます。加えて主成分であるポリヌクレオチドによって、肌再生を促す治療法です。
リジュランHB
リジュランHBは、主成分のポリヌクレオチドに、ヒアルロン酸がプラスされた製剤です。そのため保湿力に長けている点が特徴。ポリヌクレオチドとヒアルロン酸の相乗効果によって、皮膚を構成している線維芽細胞の増殖を促す効果も期待できます。顔全体の弾力アップをはじめ、首やデコルテ、手の甲などの小ジワの改善を目的に使用されることが多い種類です。また、ほうれい線の治療としてもよく使われます。
◾️リジュランに期待できる効果は?
リジュランの代表的な成分、ポリヌクレオチドは、細胞を再生・活性化させることで自然治癒能力を高め、紫外線や加齢などによって受けた肌のダメージを修復する働きが期待できます。美容大国の韓国でも注目されている肌育治療です。
肌の小ジワ軽減やハリのアップ、肌質改善などを目的とした施術に用いられます。ほかにも、肌のキメを整える作用、トーンアップ効果、皮脂と水分のバランスを整える働きもあるとされている美容治療の1つです。リジュランの種類によってそれぞれにプラスアルファの特徴があるため、自身の肌や悩みにマッチしたものを医師に選んでもらってください。
◾️リジュランはほうれい線にも効果的?
リジュランの種類によっては、ほうれい線へのアプローチが可能です。また、リジュランを注入することによって頬のたるみが改善されれば、ほうれい線が目立ちにくくなることもあります。つまり、治療法を工夫することで、リジュランでほうれい線を軽減することが可能なのです。
2.ほうれい線治療に!リジュランにマッチしているのはどんな悩み?
ほうれい線が気になる場合、美容医療では即効性のある切開リフトや糸リフト、ハイフなどさまざまな治療方法があります。また、ヒアルロン酸やボトックスも、ほうれい線に対してよく用いられる術式の1つです。そんな数ある治療法の中で、リジュランでのほうれい線治療が向いているのは、ほうれい線だけでなく、根本から肌改善したい、即効性よりも長期的な効果を希望しているといった方。リジュランは部分的な注入はもちろん、顔全体への使用も可能な施術であるため、美肌を目指している方にも向いています。
3.リジュランをより効率的に受けるためには?
ここからはリジュランをより効率的に受けるためのポイントをチェックしていきましょう。
◾️定期的に施術する
リジュランは、1回の施術で効果を感じる方もいますが、何度が治療を重ねていくことで、より肌が健やかに整うことを実感する方が多い傾向にあります。そのため、2~3週間のサイクルで3~4回程度続けて施術するのが目安。その後、メンテナンスとして、約6ヶ月に1回治療を受けると良いとされています。医師と相談して肌状態を確認し、自分に合った施術サイクルを提案してもらいましょう。
◾️ほかの治療と併用するのもあり
リジュランは、ほかの治療と併用できます。リジュランiはボトックスと一緒に用いられるケースがあり、より透明感とハリのある肌を目指すことが可能です。リジュランsでは、フラクショナルレーザーといったレーザー治療やサブシジョンと併用できます。リジュランとほかの治療を組み合わせることで、より効率的なアプローチが可能であるため、しっかりと肌ケアしたい方にぴったりです。リジュランの種類によって、相性の良い治療法が異なるため、医師に相談してみてください。
4.リジュランでほうれい線を治療する際の注意点
最後に、リジュランでほうれい線の治療をする際、失敗や後悔をしないために注意点をチェックしておきましょう。
◾️施術後の肌状態に注意
リジュランの施術後には、注射した箇所に針の痕やブツブツとした凹凸ができるため、気になる方は注意が必要です。ただし、症状が残留するわけではなく薬剤が肌に浸透することで凹凸は消失していきます。個々によって差はありますが、数時間~1日程度で収まることがほとんどです。針痕もブツブツよりも少し時間は必要ですが、約1~5日で改善されます。
◾️ダウンタイムと副作用に注意
リジュランは、注射による治療であるため、内出血や赤みなどが現れる場合があります。このダウンタイムの症状は、1~5日程度で落ち着くケースがほとんどですが、個人差もあるため場合によっては長引くことも。仕事などに支障がでないように施術スケジュールを立てましょう。リジュランを受けて発生した内出血は、メイクによってカバーできる色味であることがほとんどです。どうしても気になる方は、優しくこすらないように注意してメイクするのも良いでしょう。
メイクは、施術日翌日から可能と設定しているクリニックが多い傾向にあります。ただし、クリニックによって異なる場合もあるため、間違えないようしっかり確認してみてください。
また、サーモンから抽出したポリヌクレオチドを主成分としているリジュランは、魚や魚卵などに対してアレルギーがある方は施術ができません。また妊娠中・授乳中の方も適応不可のため注意しましょう。自身の体質や体調を把握し、医師に伝えることも覚えておきたい注意点です。
◾️まとめ
リジュランは、ポリヌクレオチドというサーモンから抽出した成分をメインに使った製剤を肌に直接注入し、小ジワやたるみ、毛穴やニキビ痕など、幅広い肌悩みにアプローチできる施術です。リジュランによって肌が引き締まることでほうれい線へのアプローチも可能。また、種類によっては、ほうれい線治療に適したリジュランもあります。自身が理想とする肌にマッチするリジュランを、医師に選んでもらってみてください。
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