
花粉症の対処法について詳しく解説しましょう。春先や秋など、さまざまな時期に現れる花粉症。鼻水や目のかゆみなど、さまざまな症状があり、花粉症の時期にはつらさを感じる方もいるでしょう。少しでもつらさを和らげるための対処法があれば早めに取り入れたいもの。この記事では、今日からできる花粉症の対策・対処法をはじめ、さまざまな治療法をまとめました。また、花粉症の原因や症状など、基本的な情報も一緒にご紹介します。
1.知らぬ間にあなたも花粉症かも!代表的な症状とは
まずは花粉症の主な原因や症状をおさらいしていきましょう。
■花粉症の主な原因
植物の花粉が体内に入り込み、免疫システムが異物だとみなすと、体を守るためのIgE抗体がつくられます。このIgE抗体と、アレルギー症状と関わりのある肥満細胞が結合。その後、再び花粉が体内に入り込んだ際に、肥満細胞からヒスタミンなどの化学伝達物質が分泌されます。すると、神経への刺激や血管の拡張などによって発生するのが花粉症です。
花粉症は、細胞と花粉がアレルギー反応を起こすことで起きるます。そのため、毎年、花粉が飛散するシーズンが訪れると同じ症状を繰り返す特徴があります。花粉症を引き起こす植物として、スギやヒノキ、イネ科やブタクサ、シラカバといった種類が代表的です。これらの植物は、花粉の飛散時期が異なるため、どの花粉に体が反応するかで症状が現れる時期も異なります。また、同じ量の花粉を体内に取り込んだとしても、症状が出る方もいれば、出ない方も。今現在は花粉症の症状が現れていない方も、将来的に花粉症になる可能性もあります。
■代表的な症状
花粉症の症状には、まるで水のような鼻水が出る、鼻が詰まる、くしゃみを繰り返すなどの症状が挙げられます。また、目のかゆみや違和感、充血、頭痛、喉の痛みなども花粉症の症状です。中には、集中力の低下や熱っぽくだるいなど、日常生活に影響を及ぼす症状を感じることもあるため要注意です。
さらに、人によっては肌のざらつきやかゆみ、肌荒れなどを引き起こすこともあります。花粉症によって皮膚に何らかの症状が現れた場合、花粉症皮膚炎と呼ばれることも。このように、花粉症の症状にはさまざまなものがあり、個々によって差があることを覚えておきましょう。
2.セルフでできる花粉症の対処法は?

出典:photoAC
つらい花粉症の症状を少しでも和らげるため、今日からセルフでできる対処法をご紹介します。鼻水が止まらない、頭痛がつらい、喉が痛いなど、何らかの花粉症の症状で悩んでいる方は必見です。
■うがいをする・服装に配慮する
喉の粘膜に付着した花粉を洗い流せるうがいは、手軽にできる対処法の1つです。帰宅した際に、手に付着した花粉を洗い流す手洗いと一緒に、積極的に取り入れましょう。また、帰宅後にシャワーを浴びることでも、花粉をある程度洗い流せます。
肌に直接花粉が触れないよう、長袖長ズボンの服装にマスクの着用でも対処・対策が可能です。帰宅後は、自宅内に花粉をできるだけ持ち込まないよう、玄関を開ける前に洋服を払う、ガムテープなどの粘着シートで花粉を取るといった対策で、花粉を家に持ち込まない工夫をしてみてください。
こういったさまざまな方法を取り入れると同時に、天気予報の花粉飛散量をしっかりチェックしてお出かけすることも大切です。
■食事に気を遣う
腸内環境を整えて免疫機能を正常に導くことも花粉症の対処法として効果的です。豆類やゴボウなどの食物繊維が豊富な食材や、納豆やヨーグルトといった発酵食品を積極的に取り入れてみましょう。
また、炎症を引き起こしにくい食品を意識して摂ることも大切です。野菜類や玄米などのGI値の高い穀物、肉や魚といった高品質のたんぱく質を含んだ食品は、炎症を引き起こしにくいため、普段から意識して食べてみてください。他にも、アレルギー反応を起こすとされるヒスタミンの分泌を抑制するビタミンCも積極的に摂りたい栄養素の1つです。
花粉症の対処法に役立つこれらの栄養素をサプリメントで補う方法もあります。毎日の食生活を振り返り、見直してみましょう。
■ツボ押しやアロマを活用する方法も
止まらない鼻水やむずがゆさといった花粉症の症状を和らげるには、ツボ押しを取り入れる方法もあります。眉間の中心あたりにある「印堂(いんどう)」や、小鼻の両脇にある少しへこんだ部分の「迎香(げいこう)」などが代表的なツボです。また、呼吸器官全体を整えられるとされる、手の甲の親指と人差し指が交差しているあたりの「合谷(ごうこく)」も、花粉症の症状を和らげる際に効果的とされています。ツボ押しを行う際には、気持ちよいと思える程度の力加減で3~5秒程度刺激するのが目安です。
鼻づまりや頭痛などの不快感には、ペパーミントやユーカリといった、すっきりとした香りのアロマを使って対処する方法もあります。ディフューザーを使って部屋にアロマの香りを漂わせる、アロマスプレーをマスクに振りかけるといった方法で対策してみてください。
3.医療でできる花粉症の対処法

出典:photoAC
ここからは、医療による花粉症の対処法をご紹介します。さきほどご紹介したセルフでできる対処法とうまく組み合わせることも可能です。医師と相談して自身にあった方法で症状を和らげましょう。
■一般的な対処法
医療機関では、抗アレルギー薬の点眼薬や点鼻薬、内服薬を処方するのが一般的です。症状が重い場合には、皮下注射を用いることもあります。複数ある治療方法の中から、症状の種類や程度によって個々にマッチした方法を選択するのが基本です。そのため、自身の症状をしっかりと医師に伝えましょう。
花粉症で医療機関を受診する場合には、鼻水やくしゃみといった症状が気になる際には耳鼻咽喉科、目の充血やかゆみが気になる際には眼科を受診しましょう。また、症状が重い場合などにはアレルギー科に行くのも1つの選択肢です。個々の症状に合った医療機関を選んでみてください。
■美容医療的観点での対処法
花粉症は、美容医療で対処することができます。美容医療では、ボツリヌストキシン製剤による対処が代表的。ボツリヌストキシン製剤は、神経伝達物質をブロックする働きがあるため、鼻の粘膜にある神経に作用して鼻水の分泌を抑制します。そのため、花粉症による鼻水やくしゃみといった症状を和らげることが可能です。
基本的には、鼻腔にボツリヌストキシン製剤の薬液を点鼻することで治療を行います。施術時間はごく短時間で、その後10分ほど安静にして治療は完了です。即効性に優れており、早い場合には数時間後から花粉症の症状が和らぐ場合もあります。また、副作用のリスクも少ないため、施術後すぐに日常生活を送ることが可能。ボツリヌストキシン製剤を使った治療では、およそ1~3週間程度効果が持続するのが一般的です。ただし、効果の持続には個人差があることを理解しておきましょう。
4.花粉症は早めに対処することが大切

出典:photoAC
食事などの花粉症対策は、体質改善によって症状の緩和を目指すため、花粉の飛散がピークになる前から早めに取り組むことが大切です。体質改善は、花粉飛散がピークを迎える3~6ヶ月前から花粉症対策の取り組むのが目安。
また、花粉が飛散し始めてすぐ、場合によっては飛散が始まる前から医療機関での治療を行うことで、症状が軽く済む場合もあります。つまり、花粉症は、早めの対策・対処を意識することが重要なポイント。早めの行動を心がけ、できるだけ快適な生活を送れるよう配慮してみてください。
まとめ
花粉症は鼻水やくしゃみ、頭痛やだるさなど、さまざまな不快感が生じるアレルギー反応の1つです。うがい手洗いといった自身でできる対処法を取り入れつつ、抗アレルギー薬やボツリヌストキシン製剤などを活用した医療機関での治療も視野に入れてみてください。症状やその程度は個人によって差があるため、自身にマッチした対処法や治療を取り入れましょう。早めの対策で花粉症のつらい症状を緩和し、少しでも快適な日常生活を送ってください。
この記事を読んだあなたにおすすめの関連記事
・当サイトは、美容医療の一般的な知識をできるだけ中立的な立場から掲載しています。自己判断を促す情報ではないことを、あらかじめご了承ください。また、治療に関する詳細は必ずクリニック公式ホームページを確認し、各医療機関にご相談ください。 ・本記事は、執筆・掲載日時点の情報を参考にしています。最新の情報は、公式ホームページよりご確認ください。 ・化粧品やマッサージなどが記載されている場合、医師監修範囲には含まれません。 |
【治療の内容】IPL(光治療)
【治療期間および回数の目安】約3~4週間に1回、3~10回程度 ※治療期間や回数等はクリニックごとに異なります。
【費用相場】1回約¥10,000〜¥30,000
【リスク・副作用等】赤み、痛み、色素沈着、浮腫、皮膚の損傷、シミやほくろが一時的に濃くなるなど
【未承認機器・医薬品に関する注意事項について】
・本治療には、国内未承認医薬品または薬事承認された使用目的とは異なる治療が含まれます。
・治療に用いる医薬品および医療機器は、各クリニック医師の判断のもと、個人輸入手続きが行われています。個人輸入における注意すべき医薬品等に関する情報は、下記をご参考ください。
https://www.yakubutsu.mhlw.go.jp/individualimport/purchase/index.html
・薬事承認を取得した製品を除き、同一成分や性能を有する他の国内承認医薬品および医療機器はありません。
・諸外国における安全性等に係る情報
-重大なリスクや副作用が明らかになっていない可能性があります。
・万が一重篤な副作用が出た場合は、国の医薬品副作用被害救済制度の対象外となります。
【治療の内容】リジュラン(ポリヌクレオチド主成分製剤)を使用したスキンブースター治療
【治療期間および回数の目安】約2〜3週間ごとに1回、計3~4回程度 ※治療期間や回数等はクリニックごとに異なります。
【費用相場】1回 約 ¥35,000~ ¥100,000 ※使用する部位・量・本数によってクリニックごとに異なります
【リスク・副作用等】内出血、赤み、腫れ、浮腫、かゆみ、痛み、アレルギーなど
【未承認機器・医薬品に関する注意事項について】
・リジュランの治療には、国内未承認医薬品または医療機器を用いた施術が含まれます。
・治療に用いる医薬品および医療機器は、各クリニックの医師の判断のもと導入しています。個人輸入における注意すべき医薬品等に関する情報は、下記をご参照ください。
https://www.yakubutsu.mhlw.go.jp/individualimport/purchase/index.html
・薬事承認を取得した製品を除き、同一成分や性能を有する他の国内承認医薬品および医療機器はありません。
・重大なリスク・副作用などが明らかになっていない可能性があります。
・万が一重篤な副作用が出た場合は、国の医薬品副作用被害救済制度の対象外となります。
【治療の内容】スキンブースター治療(ポリ乳酸・非架橋ヒアルロン酸主成分製剤の注入)
【治療期間および回数の目安】約1ヶ月に1度を3回、その後は半年~1年に1回程度を推奨
【費用相場】1回 約¥30,000~¥100,000 ※各クリニックによって異なります。
【リスク・副作用等】腫れ、赤み、内出血、痛み、かゆみなど
【未承認機器・医薬品に関する注意事項について】
・本治療には、国内未承認医薬品または薬事承認された使用目的とは異なる治療が含まれます。
・治療に用いる医薬品および医療機器は、各クリニック医師の判断のもと、個人輸入手続きが行われています。個人輸入における注意すべき医薬品等に関する情報は、下記をご参考ください。
https://www.yakubutsu.mhlw.go.jp/individualimport/purchase/index.html
・薬事承認を取得した製品を除き、同一成分や性能を有する他の国内承認医薬品および医療機器はありません。
・諸外国における安全性等に係る情報
-重大なリスクや副作用が明らかになっていない可能性があります。
・万が一重篤な副作用が出た場合は、国の医薬品副作用被害救済制度の対象外となります。
【治療の内容】シルファーム(マイクロニードルRF)
【治療期間および回数の目安】約1ヶ月に1回、計3~6回程度
【費用相場】1回¥30,000~¥50,000 ※各クリニックによって異なります。
【リスク・副作用等】赤み、腫れ、内出血、炎症性色素沈着、毛嚢炎、感染、紅斑など
【未承認機器・医薬品に関する注意事項について】
・本治療には、国内未承認医薬品または薬事承認された使用目的とは異なる治療が含まれます。
・治療に用いる医薬品および医療機器は、各クリニック医師の判断のもと、個人輸入手続きが行われています。個人輸入における注意すべき医薬品等に関する情報は、下記をご参考ください。
https://www.yakubutsu.mhlw.go.jp/individualimport/purchase/index.html
・薬事承認を取得した製品を除き、同一成分や性能を有する他の国内承認医薬品および医療機器はありません。
・諸外国における安全性等に係る情報
-重大なリスクや副作用が明らかになっていない可能性があります。
・万が一重篤な副作用が出た場合は、国の医薬品副作用被害救済制度の対象外となります。
【治療の内容】 ボツリヌストキシン製剤の注入
【治療期間および回数】約3~4ヶ月ごとに1回程度
【費用相場】1回約¥10,000~¥110,000 ※注入部位・注入量よって個人差があります。
【リスク・副作用等】注射部位の痛み、腫れ、筋肉の部分的な脱力、内出血など
【未承認機器・医薬品に関する注意事項について】
・本治療には、国内未承認医薬品または薬事承認された使用目的とは異なる治療が含まれます。
・治療に用いる医薬品および医療機器は、各クリニック医師の判断のもと、個人輸入手続きが行われています。個人輸入における注意すべき医薬品等に関する情報は、下記をご参考ください。
https://www.yakubutsu.mhlw.go.jp/individualimport/purchase/index.html
・薬事承認を取得した製品を除き、同一成分や性能を有する他の国内承認医薬品および医療機器はありません。
・諸外国における安全性等に係る情報
-重大なリスクや副作用が明らかになっていない可能性があります。
・万が一重篤な副作用が出た場合は、国の医薬品副作用被害救済制度の対象外となります。