今見直すべき『漢方』の魅力とは?痩身×美肌×お通じ、美容に効く漢方の選び方

今見直すべき『漢方』の魅力とは?痩身×美肌×お通じ、美容に効く漢方の選び方

漢方は美容意識の高い女性の間で、もはや当たり前の美容習慣。韓国のダイエット漢方ブームをはじめとし、日本でも美と健康のセルフケアに、漢方という選択肢が定着傾向にあります。

漢方は体の内側からじっくり整え、自然な美しさを引き出す心強い味方。

そこで今回は、漢方が美容トレンドになった経緯を解説するとともに、目的別おすすめ漢方をご紹介。今こそ漢方を見直して、美肌作りやダイエットに生かしていきましょう。

なぜ今、漢方が美容トレンドに?韓国でのバズりと日本の再評価

漢方 今見直すべき『漢方』の魅力とは?痩身×美肌×お通じ、美容に効く漢方の選び方

出典:photoAC

■漢方が韓国で大バズり!

韓国には、古来から伝わる「韓方(ハンバン)」という伝統医学が存在します。

東洋医学のみで診療、処方を行う韓方薬局や韓方クリニックが至るところにあり、一人ひとりの体質や悩みに合わせたオーダーメイド韓方の処方が主流です。

そんな韓方が爆発的ブームになったきっかけは、とある韓方クリニックが開発したダイエット韓方薬

あくまでも自然の力で食欲を抑え、排泄をスムーズにして体重減少が期待できるため、医療ダイエットとしては副作用の心配が少なく、サプリメントより効果が高いと注目の的になりました。

さらに、代謝がアップして痩せやすくなった、肌トラブルも起こりにくくなったという声も続出し、SNSで急速に人気になるとともに、日本でも認知度が高まっています。

日本のZ世代、ミレニアル世代に再評価される漢方

一方、日本でも古来から漢方は医療に取り入れられてきました。ドラッグストアには多くの漢方薬が並び、日本人にとっても身近な存在です。

そんな漢方薬が、今若い世代を中心に再評価されているのだとか。大手漢方薬メーカークラシエ薬品株式会社の「KAMPO OF THE YEAR 2024」では、50代以下の若年層の漢方購買数が増加傾向にあるという調査結果が出ました。

超高齢化社会に生きる若年層にとって、健康寿命を延ばし、自分らしく生きることは目前の課題。漢方は手軽に入手できる上、忙しくても続けやすく、セルフケアの方法としてより一層定着していくのではないかと予想されているのです。

美容に効く!目的別おすすめ漢方【痩身・美肌・お通じ】

漢方薬の世界では、肌も内蔵の一部と考え、体内のバランスを整え、毒素を排出(デトックス)して美容や健康の悩みに内側からアプローチしていきます。

今回は目的別に、おすすめ漢方薬をピックアップ。漢方の効能には適している人とそうでない人がいるため、当てはまる症状と漢方の作用をよくチェックしておきましょう。

■痩身向け漢方

食べすぎによる肥満には:防風通聖散

防風通聖散 今見直すべき『漢方』の魅力とは?痩身×美肌×お通じ、美容に効く漢方の選び方

出典:ツムラ

防風通聖散(ぼうふうつうしょうさん)は、体を温めることで体内に溜め込んだ「熱」を発散させ、代謝を高めて脂肪を分解・燃焼する漢方です。

つい食べすぎてしまう方や、お腹まわりに脂肪がついている方、便秘やむくみの症状がある方におすすめ。

代表的なダイエット向け漢方薬ですが、体力がない方は胃の不調を引き起こす可能性もあるので、体質には注意が必要です。

むくみや水太りが気になるなら:防已黄耆湯

防已黄耆湯 今見直すべき『漢方』の魅力とは?痩身×美肌×お通じ、美容に効く漢方の選び方

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防已黄耆湯(ぼういおうぎとう)は、体力がない体の消化吸収をサポートし、胃腸の働きを高め、体内の余分な水分を排出させる作用があります。

あまり食べないのにぽっちゃりしている方や、むくみが気になる方、汗っかきの方に効果を発揮。

「水」の巡りが悪くなっていることが原因とされており、普段から冷たいものを摂り過ぎないよう意識することも大切です。

ストレスを食べて解消する方は:大柴胡湯

大柴胡湯 今見直すべき『漢方』の魅力とは?痩身×美肌×お通じ、美容に効く漢方の選び方

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ストレスを感じたときに食べすぎる方は、大柴胡湯(だいさいことう)が向いているかも。大柴胡湯はストレスのもとになるホルモンをコントロールし、脂質代謝を上げる作用があります。

首まわりや二の腕などに脂肪がつきやすい、いわゆる「固太り」タイプに効果的。痩せやすい体作りをサポートし、肥満による肩こりや、便秘などの症状も改善が期待できます。

■美肌向け漢方

生理に合わせてできるシミ、ニキビに:桂枝茯苓丸

桂枝茯苓丸 今見直すべき『漢方』の魅力とは?痩身×美肌×お通じ、美容に効く漢方の選び方

出典:ツムラ

桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)は、滞った「血」を巡らせる漢方です。血流が悪くなると、生理痛や肩こりがひどくなるだけでなく、肌に栄養が行き届かずシミやニキビなどの肌トラブルの原因に。

血行を良くすることで肌のターンオーバーを正常化させ、シミやニキビの根本的な原因にアプローチします。

また、月経不順など女性特有の悩みにも効果的。こちらは比較的、体力がある方に適した漢方です。

乾燥や血色の悪さが気になる方は:当帰芍薬散

当帰芍薬散 今見直すべき『漢方』の魅力とは?痩身×美肌×お通じ、美容に効く漢方の選び方

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当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)は、「血」を補いつつ「水」の巡りを良くする漢方

桂枝茯苓丸と同様、冷え症や月経不順といった女性特有の悩みに効果があるとされていますが、体力がない方や、むくみが気になる方に向いていることが大きな違いです。

当帰芍薬散は水分の代謝アップが期待でき、乾燥肌や、顔色の悪さを正すことに間接的に寄与するとされています。

■お通じ改善漢方

便秘改善といえばこれ:大黄甘草湯

大黄甘草湯 今見直すべき『漢方』の魅力とは?痩身×美肌×お通じ、美容に効く漢方の選び方

出典:ツムラ

繰り返す便秘には大黄甘草湯(だいおうかんぞうとう)が代表的。腸の動きを活性化させ、排便を促すとされています。

体力の強弱に関わらず使用できるのもうれしいポイント!

また、便秘によるふきでものの改善も期待できます。

お腹が張る、すっきりしない症状には:麻子仁丸

麻子仁丸 今見直すべき『漢方』の魅力とは?痩身×美肌×お通じ、美容に効く漢方の選び方

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麻子仁丸(ましにんがん)は、腸にうるおいを与え、スムーズな排便を促す漢方です。

腸の水分が不足すると便が固くなり、慢性的な便秘につながります。麻子仁丸は自然に近いお通じを促し、年齢問わず無理なく便秘改善しやすいといわれています。

▼美容漢方の仕組みとその他おすすめ漢方はこちらもチェック

漢方を美容習慣に取り入れるコツ!飲み方&選び方ガイド

お茶を持つ女性 今見直すべき『漢方』の魅力とは?痩身×美肌×お通じ、美容に効く漢方の選び方

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漢方を生活に取り入れる際は、注意しておきたいことも。飲み方、選び方に気を付けて、自分に合った漢方ライフを送りましょう。

■体質チェックで自分に合う漢方を選ぶ

漢方は「実証(じっしょう)・虚証(きょしょう)」、「気・血・水(き・けつ・すい)」という2つのものさしから体質を見極め、悩みに合わせてアプローチ方法を変えます。

誤った服用は本来の効果を得られないばかりか、かゆみや発疹などの皮膚トラブルが現れたり、腹痛や下痢といった副作用が現れたりすることもあるため、自己判断での服用はNG。

体質に合っていると思っていても、複数の漢方の飲み合わせによって悪影響を及ぼす可能性もあり、現在の肌状態や健康状態とも照らし合わせながら、正しい体質チェックと漢方選びを行うことが大切です。

■ドラッグストアで手に入る市販漢方 vs 処方漢方の違い

基本的に、ドラッグストアで手に入る大手漢方薬メーカーの漢方と処方漢方は、含まれる生薬成分は同じ。

ただし、処方漢方は医師の診察に基づいているため、成分量を調整してもらえることや、経過を相談できること、食事指導などと合わせてより体質やライフスタイルにマッチした漢方を選んでもらえることが特徴です。

処方漢方が医師によるオーダーメイドの漢方プログラムを組めるのに対し、市販漢方は正しい知識を持って自分自身で選択しなければいけません。

市販漢方を購入する際は、体質に合わない漢方薬を選んでしまわないよう、また不調を感じたときは医師に相談するよう心がけが必要です。

■毎日の美容習慣に取り入れやすい漢方の飲み方

漢方の恩恵を受けるには、続けることが何より大事。漢方の多くは漢方エキスを配合した細粒剤になっていますが、独特のにおいや味が苦手な方は、錠剤タイプや小粒な丸薬タイプの漢方をチェックしてみましょう。

錠剤タイプは薬が口内に広がらないため、飲みやすいことがメリットです。

反対に、漢方の成分を余すことなく取り入れたい方は、漢方茶などの液体タイプもおすすめです。

自分で漢方を煎じて飲む場合は、漢方薬を水から火にかけ30分ほど煮出すだけで完成!液体は体内に早く吸収されることがメリットで、水筒に入れて持ち運べば飲み忘れ防止にも役立ちます。

ただし、オフィスなどで飲む場合はにおいが影響しないか、周囲の環境に注意してくださいね。

まとめ

漢方は、美肌作りやダイエットの悩みに内面からケアしていくための一つの手段です。

西洋医学的な治療が心身や経済的に負担と感じる方や、これまで治療をがんばってきたけど思うように効果が出ないという方は、漢方にも目を向けてアプローチ方法を変えてみてはいかがでしょうか。

ただし、自分の体質に合わない漢方は逆効果。美容漢方を扱うクリニックの診察なども活用しながら、自分に合った漢方を見つけてくださいね。無理なく漢方を続けて、内側から輝く美しさを育みましょう。

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