
「顔太った…」と感じている方に向けて、顔太りの原因やそれぞれの原因に適した美容医療について解説します。
顔が太るきっかけは加齢やむくみ、脂肪の蓄積などさまざま。要因ごとに改善方法が異なるため、顔太りの原因を見極め、適切な対策を講じることが大切です。
この記事では、原因のセルフチェック方法も解説するので、ぜひ参考にしてみてください。
INDEX
顔がぱんぱん…太って見える原因とは?

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顔にムダ肉がつきやすい人の特徴として骨格が影響しているのではないかと考える方も多いかもしれませんが、実は顔太りと骨格に直接的な関連はありません。
では、顔に肉がつく人とつかない人にはどのような違いがあるのでしょうか。まずは「顔太った…」と感じる原因についてチェックしていきましょう。
■加齢による筋肉の衰えやたるみ
体はガリガリなのに顔だけ太るという方は、加齢による筋肉の衰えやたるみが原因となっていることが考えられます。
たるみは加齢によりコラーゲンが減少したり、皮膚を支える筋肉が衰えたりすることによって起こります。
また、人と会話する機会の不足やダイエットなどの食事制限による咀嚼回数の減少、運動不足が続くと年齢に関わらず皮膚がたるむ場合があるため、生活習慣を見直すことが大切です。
■むくみ
「急に顔が太った」という方は、むくみが原因かもしれません。
むくみとは、血液やリンパの流れが悪くなったり、体内の水分の吸収と排出のバランスが乱れたりすることで、老廃物や水分が溜まった状態のこと。
長時間のデスクワークや過度な飲酒、塩分の濃い食事、生理不順、便秘などが引き金となって生じてしまう場合があります。
■肥満
顔の中でも、頬や顎はとくに皮下脂肪がつきやすい部位。脂肪でぱんぱんに張った頬や二重顎は、太った印象の顔立ちになりやすいです。
たるんだ皮膚に脂肪がつくことで、マリオネットラインや二重顎などにつながることもあるため注意しましょう。
■筋肉の発達による張り
頬からエラに向かって伸びる筋肉(咬筋)が発達・肥大化することで顔が太って見えるケースがあります。
歯ぎしりや食いしばりがある場合はエラ周りの筋肉が発達しやすいため、とくに気をつけたほうが良いでしょう。
■生活習慣や日常的な癖
偏った食事や暴飲暴食、運動不足などの習慣が顔太りにつながる場合もあります。
スマートフォンを見るときに猫背になる、頬杖をつくといった日常的な癖が「顔太った…」という印象を助長することも。
何気ない癖がたるみやむくみ、肥満などにつながる恐れがあるため、日頃の習慣を見直すことが大切です。
「顔太った」の原因は何?セルフチェックで見るべきポイント

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顔が太った印象を和らげるためには、顔太りの原因を見極めることが大切です。ここでは、セルフチェックで原因を確認する際に意識したいポイントについて解説します。
■体重が増えたかどうか
顔が太ったと同時に、以前よりも体重が増えている場合は、肥満による皮下脂肪の増加が原因であると考えられます。
暴飲暴食や糖質・脂質の多い食事は、顔周りに脂肪が増える大きな要因になります。
糖質や脂質を控えながら、筋肉の構成に重要な栄養素であるたんぱく質などの成分を意識して摂ると良いでしょう。
■目や口角の高さが左右対称かどうか
リラックスした状態で鏡を見たときに目や口角の高さが左右対称でない場合は、骨格の歪みによって顔が太って見えているのかもしれません。
歪みにより血液やリンパの流れが悪くなると、老廃物が蓄積され、むくみにつながることもあります。
■朝起きたときに顔が腫れぼったいかどうか
朝起きたときに顔全体が腫れぼったい印象を受ける方は、むくみが顔太りの原因である場合が多いでしょう。
むくみは脂肪と混同されやすいですが、セルフチェックで簡単に見極められます。気になる部分を10秒間強く押したあとにすぐに凹みが戻るのであれば脂肪、すぐに戻らなければむくみです。
■ほうれい線があるかどうか
ほうれい線がはっきりと出ている場合は、加齢によるたるみが原因となっている可能性が高いといえます。表情筋を鍛えることで改善が期待できるケースもあります。
■エラ周りの筋肉が張っているかどうか
軽く噛み合わせて口を「イ」の形にしたときにエラ部分に膨らみがある場合は、筋肉の発達による張りが原因である可能性が高いでしょう。
また、楽にした状態で正面からフェイスラインの皮膚をつまんだときに1cm以上の厚さがある場合は、脂肪の蓄積によってエラが張っている可能性があります。
脂肪が原因で顔が太って見える方への美容医療

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顔の肉を落とす方法には、マッサージやトレーニングなどさまざまなものがありますが、確実な顔痩せを目指すなら、美容医療に頼るのがおすすめ。
ここからは、それぞれの原因に合わせた顔太りを緩和する美容医療について解説します。まずは脂肪が原因の場合を見ていきましょう。
■脂肪溶解注射
脂肪溶解注射は、脂肪が気になる部分に薬剤を注入することで、皮下脂肪を溶かす施術です。
溶解された脂肪は、老廃物として体外に排出されます。フェイスラインや顎下に注入することで、すっきりとした印象に整える効果が期待できるでしょう。
脂肪溶解注射で顔痩せを目指す場合は、一度に多くの量を注入するのではなく、複数回に分けてこまめに注入を行う必要があります。
■バッカルファット除去
バッカルファット除去は、口の奥を5mm程度切開し、咬筋周辺にある脂肪(バッカルファット)を取り除く施術で、美容外科などのクリニックで受けられます。
脂肪による膨らみだけでなく、ほうれい線やたるみ、マリオネットラインが気になる方にも適した施術で、小顔効果も期待できます。
口の中を切開するため、外から傷痕が見えにくい点はメリットですが、口内に違和感が生じやすい点はデメリットになるでしょう。
たるみによって顔が太って見える方に適した美容医療

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次に、たるみが原因の場合に適した美容医療についてチェックしていきましょう。
■ハイフ
ハイフは、高密度な超音波を照射することで、脂肪層にもアプローチする施術。シワやたるみの改善、リフトアップ効果が期待できます。
細かい部分へのピンポイントでの照射も可能なため、理想のフェイスラインを実現しやすい点がメリットです。
切開せずにリフトアップが叶えられるため、切らないリフトアップと呼ばれることもあります。デメリットとして、神経損傷のリスクがある点に注意してください。
■糸リフト
糸リフトは、頬や口元、フェイスラインなどの部位に医療用の糸を挿入し、皮膚の下から肌を引き上げることでリフトアップする施術。
クリニックによって溶ける糸を使用している場合と、溶けない糸を使用している場合があります。切開の必要がなく、術後からすぐに変化を実感できる点がメリット。
糸についた小さな棘がコラーゲンの増生を促すため、ハリのある若々しい肌に導く効果も期待できます。ただし、半永久的な効果は見込めないため、状態を維持するには追加施術が必要です。
エラの張りや骨格により顔が太っている方に向けた美容医療

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最後に、エラの張りや骨格が原因の場合に適した美容医療について解説します。
■A型ボツリヌス毒素注射
エラボトックスとも呼ばれるA型ボツリヌス毒素注射は、たんぱく質の一種であるA型ボツリヌス毒素を注入することで、エラの張りにアプローチする施術。
A型ボツリヌス毒素には筋肉の収縮を弱める効果があり、筋肉を弛緩させることで張りや強張りの改善効果が期待できます。3週間~1ヶ月程度で徐々に効果があらわれるでしょう。
■骨切り術
骨切り術では、頬やエラ、顎先(オトガイ)などの骨を整えることで、理想のフェイスラインやVラインに近づけられます。
土台となる骨にアプローチするため、大きな変化を求める方に向いている施術といえるでしょう。一度の施術で明確かつ長期的な効果を得られますが、術後は腫れや内出血、痛みなどの症状があらわれることもあります。
一般的に、腫れは数ヶ月から6ヶ月程度で治まることがほとんど。一度施術を行うとやり直しが難しいため、骨切り術の豊富な施術経験を持つ医師に執刀を依頼しましょう。
まとめ
顔太りの原因は、たるみやむくみ、筋肉の張り、骨格の歪みなど多岐にわたります。
原因によって、生活習慣の見直しやトレーニングで顔太りを緩和できる場合もあれば、美容医療が適しているケースも。
セルフチェックで原因を見極め、自分に合った対策を行うことが大切です。
誤った治療方法を選択することで思うような結果につながらない可能性があるため、セルフチェックに加え、きちんと医師の診察を受けたうえで治療方法を選択するように心がけましょう。
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【治療の内容】脂肪溶解製剤の注入
【治療期間および回数の目安】約1~2週間間隔で計3~5回程度
【費用相場】1ccあたり約 ¥5,000~ ¥10,000 ※各クリニックによって異なります。
【リスク・副作用等】腫れ、内出血、むくみなど
【未承認機器・医薬品に関する注意事項について】
・本治療には、国内未承認医薬品または薬事承認された使用目的とは異なる治療が含まれます。
・治療に用いる医薬品および医療機器は、各クリニック医師の判断のもと、個人輸入手続きが行われています。個人輸入における注意すべき医薬品等に関する情報は、下記をご参考ください。
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・諸外国における安全性等に係る情報
-重大なリスクや副作用が明らかになっていない可能性があります。
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【未承認機器・医薬品に関する注意事項について】
・本治療には、国内未承認医薬品または薬事承認された使用目的とは異なる治療が含まれます。
・治療に用いる医薬品および医療機器は、各クリニック医師の判断のもと、個人輸入手続きが行われています。個人輸入における注意すべき医薬品等に関する情報は、下記をご参考ください。
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・薬事承認を取得した製品を除き、同一成分や性能を有する他の国内承認医薬品および医療機器はありません。
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【費用相場】1本 約 ¥50,000~¥100,000 ※使用する本数には個人差があります。
【リスク・副作用等】腫れ、痛み、内出血、浮腫み、引きつれ、異物感、部分的な皮膚の凹みなど
【未承認機器・医薬品に関する注意事項について】
・本治療には、国内未承認医薬品または薬事承認された使用目的とは異なる治療が含まれます。
・治療に用いる医薬品および医療機器は、各クリニック医師の判断のもと、個人輸入手続きが行われています。個人輸入における注意すべき医薬品等に関する情報は、下記をご参考ください。
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・薬事承認を取得した製品を除き、同一成分や性能を有する他の国内承認医薬品および医療機器はありません。
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【施術期間および回数の目安】約3~4ヶ月ごとに1回程度 ※状態によって異なります。
【費用】約3~4ヶ月ごとに1回程度 ※本施術は自由診療(保険適用外)です。注入部位や製剤、クリニックによって異なります。
【リスク・副作用等】注射部位の痛み、腫れ、筋肉の部分的な脱力、内出血など
【未承認医薬品に関する注意事項について】
・本施術には、日本国内において薬事承認を受けていない未承認の医薬品を使用する場合があります。
・施術に用いる医薬品は、医師の判断のもと、個人輸入手続きが行われています。詳細は厚生労働省の「個人輸入における注意すべき医薬品等に関する情報」をご確認ください。
https://www.yakubutsu.mhlw.go.jp/individualimport/purchase/index.html
・薬事承認を取得した製品を除き、同一成分を有する他の国内承認医薬品は存在しない場合があります。
・重大なリスクや副作用が明らかになっていない可能性があります。
・万が一重篤な副作用が出た場合は、国の医薬品副作用被害救済制度の対象外となる場合があります。
【治療の内容】
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・頬骨骨切り術/骨削り術:約¥900,000~¥1,900,000
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【その他】
・本治療には、国内未承認医薬品または薬事承認された使用目的とは異なる治療が含まれます。
・治療に用いる医薬品および医療機器は、各クリニック医師の判断のもと導入しています。
・重大なリスクや副作用が明らかになっていない可能性があります。
・万が一重篤な副作用が出た場合は、国の医薬品副作用被害救済制度の対象外となります。