ニキビ痕のドブ金治療とは?裏情報も踏まえた成功する治療法

ニキビ痕のドブ金治療とは?裏情報も踏まえた成功する治療法

決して少なくないお金をかける美容医療。効果があまり感じられないと、非常にもったいなく感じますよね。

とくにニキビ痕の治療は、数ヶ月~数年と比較的長い期間がかかることから費用がかさみがちに。

深刻なコンプレックスにつながりやすいニキビ痕だからこそ、症状に合った治療を選択し、できるだけ費用も時間も抑えて解決したいものです。

本記事では、最新のニキビ痕治療の詳細を紹介するとともに、治療費を「ドブ金」にしないためのコツについて解説。ニキビ痕治療を検討中の方はぜひご覧ください。

ドブ金治療とは? ニキビ痕治療の最前線

ニキビ痕のドブ金治療とは?裏情報も踏まえた成功する治療法ニキビ痕の治療法には「フラクショナルレーザー」や「ポテンツァ」、「ダーマペン」や「サブシジョン」 など、多くの選択肢があり、どの治療方法を選択するかによって効果やダウンタイム期間に大きな差が出ます。

ニキビ痕の状態(クレーターの深さや色素沈着など)や肌質、予算を考慮して医師の診断のもと、自身に最適な方法を選ぶ必要がありますが、俗に「ドブ金治療」と呼ばれる治療方法にはご注意を!

美容医療におけるドブ金治療とは、何度も繰り返し受けているのに根本的な症状の改善につながらない費用と効果が見合っていない治療を指します。

SNSではニキビ痕治療の成功事例もみられる一方、以下のような声もみられます。

「ニキビ痕 にポテンツァとダーマペンを10回以上繰り返したけど、改善しなかった」

「サブシジョン のクレーター治療を受けたけど、凹みが少し浅くなっただけ……どうして?」

「CO2フラクショナルレーザー のニキビ痕治療は、少ししか効果を感じなかった」

「炎症ニキビにダーマペン 治療をしたら、かえってニキビが増えてしまった」

ポテンツァやダーマペン、サブシジョンやCO2フラクショナルレーザーは、それぞれニキビ痕に高い効果をもたらす治療として知られています。

しかし、その方のニキビ・ニキビ痕の構造に合った治療を選択できていなかったり、組み合わせが良くなかったりすると、効果がないばかりか悪化してしまうケースも……。

本記事では、ニキビ痕の凸凹改善効果が実感しやすくなるコンビネーション治療を「なぜ単独の治療では改善しにくいのか」も含めて解説

注目を集める最新のニキビ痕治療法もご紹介します。

クリニックでのカウンセリングを受ける前に、知識や情報を集めていきましょう。

▽ニキビ予防に有効なゼロダウンタイム治療とは?気になる方はこちらをチェック

ニキビ痕治療だけでは完全に改善しない理由

ニキビ痕のドブ金治療とは?裏情報も踏まえた成功する治療法「治療を繰り返したけれど治りきらなかった…」というケースも聞かれるニキビ痕治療。

ニキビ痕治療は単独で行うよりも他の治療を組み合わせることで、1回あたりの効果が高まります。

ニキビ痕の改善とともに、再発防止効果を高められるコンビネーション治療の一例と取り組みをご紹介しましょう。

■サブシジョン+フラクショナルCO2レーザー+ヒアルロン酸注射│クレーター状のニキビ痕に

深いクレーター状になったニキビ痕(※)改善を目指せる「サブシジョン」。

クレーターは、皮膚下の硬い繊維が皮膚組織と癒着することにより、下方へ引っ張られることで生じます。

サブシジョンは、硬い繊維を医療用の針で切断し皮膚組織との癒着を解除さらに針を動かして皮膚の凹みを持ち上げることで、クレーターを改善するという治療です。

しかし深いクレーターの場合、サブシジョン単独では凹みが浅くなる程度で十分な結果が得られないケースも。

その場合「フラクショナルCO2レーザー」でクレーターの輪郭をぼやかした上で、サブシジョン治療を実施。

その後「ヒアルロン酸注射」で皮膚の凹みを持ち上げます。

フラクショナルCO2レーザーとヒアルロン酸注射をプラスすることで、なめらかな肌に整えられるほか、再癒着を防止する効果が期待できます。

※ サブシジョンが最も有効とされているのは深いローリング型・ボックスカー型のクレーター。

クレーターのタイプについて、詳しくは下記の関連記事をチェックしてください!

▽針を使わない新治療「マイクロサブシジョン」の効果とメリットとは?

■ IPL+ケミカルピーリング│色素沈着・赤みを伴うニキビ痕に

IPL」は肌に特殊な光を照射することでラニン色素や毛細血管に働きかけ、色素色素沈着を徐々に薄くする治療。

色素沈着や赤みを伴うニキビ痕を目立たなくする 効果が見込めるほか、コラーゲン生成を促進する作用によって肌のハリを高めます。

このIPLと相性が良いといわれているのが、古い角質を除去し肌の生まれ変わりを促進する「ケミカルピーリング 」。

ニキビ痕の色素沈着や赤みによる色ムラを整えるほか、盛り上がったニキビの詰まり解消、そしてアクネ菌の繁殖を抑えて新たなニキビ再発を防止します。

■生活習慣の見直しやホームケアも心がけて

ニキビ痕治療を続けて改善に向かっていても、ホームケアの方法を誤ったり、生活習慣が乱れていたりすると新たなニキビが発生する可能性があります。

大人ニキビの原因は、ストレスや肌の乾燥による皮脂の過剰分泌、古い角質の蓄積、寝不足や偏食など。

クリニックでの治療と並行して、保湿や角質ケア に効果的な基礎化粧品を取り入れたり、生活習慣や食生活を見直したりと、ニキビ再発を防ぐアプローチを行うことも肌質改善には大切です。

ニキビ痕の最新治療法:今試すべき注目の施術とは?

ニキビ痕のドブ金治療とは?裏情報も踏まえた成功する治療法ここからは、注目のニキビ痕治療3つの特徴と選ぶポイント、治療費を「ドブ金」にしないためのおすすめ組み合わせ治療をご紹介。

今後流行が予想される最新のニキビ治療についても解説します!

■注目のニキビ痕治療3選!

・ フラクショナルCO2レーザー

クレーター状のニキビ痕治療に効果的なレーザー治療。

レーザーを照射して肌表面に無数の微細な穴を開け、肌の自然治癒力を促進することで、ニキビ痕の凸凹をなめらかに整えます。

肌に微細な穴を開ける点はダーマペンと似ていますが、フラクショナルCO2レーザーのほうがニキビ痕の深い部位へアプローチでき、色素沈着にも効果が見込めるとされています。

おすすめの組み合わせ治療
フラクショナルCO2レーザーで開けた微細な穴にヒアルロン酸などの成分を浸透させることで、ハリのある肌に導く効果も。

また、前項で解説したように「サブシション」との組み合わせで、ニキビ痕の凹み改善に高い効果が期待できます。

・ トライフィルプロ

浅いクレーター状のニキビ痕 に適した「トライフィルプロ」。

炭酸ガスを使ったサブシジョンで、極細の針を挿入して炭酸ガスを肌の浅い層に注入し、クレーターの原因である皮膚下の瘢痕組織を切り離します。

さらに炭酸ガスによってできた空間へ、肌にハリをもたらすジュべルックなどの薬剤を注入。

再び炭酸ガスを注入し、薬液を肌へ均一に拡散します。

サブシジョンよりも出血や色素沈着のリスクが低く 、ダウンタイムが比較的短い ことが特徴です。

おすすめの組み合わせ治療
クレーターの凹みが深い場合、トライフィルプロの治療だけでは対応できないケースがあるとされています。

その場合は、肌の深い部分にアプローチできるサブシジョンとの組み合わせが有効的です。

その他、RF(高周波)とマイクロニードルで肌に薬剤を届ける「ポテンツァ 」や後述する「キュアジェット 」との組み合わせ治療で、効果アップが期待できます。

・ キュアジェット

針を使わずにクレーター状のニキビ痕にアプローチする「キュアジェット」。

ジェット噴射の力で瘢痕組織を切り離すサブシジョンによって凹凸を改善するとともに、霧状の薬剤を皮膚下に注入するスキンブースターの働きで肌質を整えます。

針による施術に抵抗がある方や金属アレルギーの方にも対応しやすい治療です。

おすすめの組み合わせ治療
肌に負担をかけにくいキュアジェットはクレーターのタイプに合わせて、トライフィルプロ・ポテンツァ・サブシジョンそれぞれとの組み合わせ治療を提案するクリニックが多くみられます。

ニキビ痕治療の効果をできるだけ上げたい方は、検討してみると良いでしょう。

■2025年上陸の最新ニキビ治療!アビクリアVSアドバ

ニキビ痕のドブ金治療とは?裏情報も踏まえた成功する治療法

出典:アビクリア®(左)、アドバテックス®(右)

2025年は、新たなニキビ治療が続々と日本に上陸する年。

とくに高い効果が期待されているのがアメリカ発「アビクリア®(AviClear®) 」とデンマーク発「アドバテックス®(ADVATx®)」 です。

いずれもレーザーによって皮脂腺の働きを抑えて皮脂の分泌量を減らし、ニキビ・ニキビ痕が作られにくい肌に整えるという仕組み。

繰り返すニキビに悩む方にとって、救世主になるのでは!?と注目を集めています。

アビクリアとアドバテックスレーザーの特徴を比較してみましょう。

アビクリア® アドバテックス®
対応する症状 中等度~重度のあらゆるニキビ 難治性のニキビ・ニキビ痕の赤み
治療方法
回数の目安
レーザー照射を
4~6週間ごとに3回
レーザー照射を
2~4週間ごとに3回〜10回
(経過に合わせて継続)
ダウンタイム 基本的にほぼなし 基本的にほぼなし
痛み わずかなパチパチとした感覚 わずかな温かさやピリピリとした感覚
効果の持続 3回の治療で長期的 な改善・予防効果が期待できる 適切な頻度で定期的に受けることにより、長期的 な改善・予防効果が期待できる
費用相場 本国アメリカでは
平均3000ドル /3回
(日本円に換算すると約45万円/3回)
約3万円 /1回
承認の取得 FDA(アメリカ厚労省) など FDA(アメリカ厚労省)
  • 「アビクリア®」症例写真
ニキビ痕のドブ金治療とは?裏情報も踏まえた成功する治療法

出典:CUTERA®

  • 「アドバテックス®」症例写真

 

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「アビクリア®」・アドバテックスレーザーともに、ニキビ発生の原因である皮脂腺にアプローチするという革新的な方法、肌への負担が少なく日常生活への影響がほぼないことが注目のポイント。

ただし「アビクリア®」は、日本円換算で約45万円/3回(※2025年3月情報)と費用が高額になることが予想されます。

しかし、すでに海外では「ニキビの根本的な解決を目指せるなら」とアビクリアに人気が集まっているのだとか。

NERO編集部としては、費用が比較的手に届きやすく赤みにも対応でき、取り扱うクリニックが国内で続々と増加中のアドバテックスレーザーが日本市場で受け入れられるのでは?と予測しています!

ニキビ痕治療の裏情報:効果的に治療を受けるために知っておきたいこと

ニキビ痕のドブ金治療とは?裏情報も踏まえた成功する治療法SNSで見かけるニキビ痕治療についての経験談をもとに、より効果的に治療を受けるためのアドバイスをご紹介します。

■「治療を繰り返しても改善しない……」剥離+再構築の組み合わせ治療が解決の近道

ポテンツァだけ・ダーマペンだけ・CO2フラクショナルレーザーだけなど、1つの治療を何度も繰り返すだけでは、ニキビ痕解消に至りにくいという情報も。

これらの治療の共通点は、皮膚の表層~中間層の再構築を図るものだということ。

クレーターの凹みが深い場合、まずはサブシジョンで瘢痕を剥離してクレーターの凹みを浅くする治療を実施。

その後、ポテンツァ・ダーマペン・CO2フラクショナルレーザーで皮膚の表層~中間層を再構築するという2種のアプローチによって、ニキビ痕解消に近づけるかもしれません。

「5回・10回と治療を繰り返しているのに改善しない」という場合、「剥離+再構築」の組み合わせ治療を取り入れることを検討してみてください。

■「ダーマペン後に新たなニキビが発生……」治療後の処置で発生リスク軽減

ダーマペンでクレーター治療を受けたあと、コメドと呼ばれる白ニキビが多発したというケースもみられます。

これは、肌のターンオーバーが促進されたことで生じる「好転反応」で、数日~数週間で快方に向かう症状であるため、治療を継続しても問題ないでしょう。

「好転反応であっても、白ニキビを発生させたくない」という場合は、ダーマペンでつくった穴に薬剤を浸透させる「ヴェルベットスキン」、肌の余分な皮脂分泌を抑制する「ボトックス 」で白ニキビ発生の可能性を軽減できるとされています。

■ニキビ治療中は内側からのケアも取り入れて

日頃の生活習慣も、ニキビ治療の結果を大きく左右します。

根気強く続けることが必要な治療だからこそ、下記の内側からの肌質改善との相乗効果で、できるだけ早期の解決を目指しましょう。

  • 食生活の見直し

ビタミンCが豊富な緑黄色野菜、食物繊維が豊富な食品を積極的に摂る。

  • 適切な運動と睡眠を

寝る前のスマホは控えて、しっかりと睡眠時間を確保。有酸素運動を習慣にして、ストレス軽減と肌のターンオーバー促進を。

  • 肌への摩擦や刺激を避ける

摩擦や刺激は色素沈着の原因となるため、患部を必要以上に触らない。

まとめ

新たな治療法が続々と登場し、選択肢の幅が広がるニキビ痕治療。

自身の肌質やニキビ痕の状態に最適なアプローチができる治療を選ぶこと、必要に応じて複数の治療を組み合わせることが「ドブ金治療」を避けるためのカギだといえそうです。

1回や2回の治療で治ることがなかなかないニキビ痕だからこそ、高い診断力を持つ皮膚科・美容皮膚科の医師に症状を診てもらい、根本的な解決につながる治療計画を提案してもらいましょう。

ドブ金ではなく「投資して良かった」と思える治療に出会い、理想の肌を叶えてくださいね。

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