
日焼け後のケアは、肌状態に合わせて正しく行うことが大切です。ケア方法は“セルフケア”と“美容医療”の2択です。
今回はセルフケア方法と、日焼け後のケアに向いている施術をご紹介します。
セルフケアについては正しいケアの手順とポイントを、美容医療の紹介では“日焼け直後”と“時間が経ってから”という2パターンに分けて、特徴やメリット・デメリットを解説します。
INDEX
日焼け後のケアを考える前に肌の状態を知ろう

出典:photoAC
長時間、強い紫外線をたっぷり浴びたときなど、日焼け後の肌は大きなダメージを負った状態です。
シミやシワ、そばかす、肌荒れなどの原因は、紫外線ダメージによるものがほとんど。
メラニンをつくるメラノサイトが紫外線を浴びてから72時間程度で活性化することも考慮し、なるべく早くケアを始めましょう。
日焼け後の肌の状態は、以下の2つに分かれます。
■【サンバーン】日焼け直後に肌がヒリヒリ……ケアのポイントは?
日焼け直後、紫外線を浴びてから数時間後に起こる肌が赤くなった状態を“サンバーン”といいます。
皮膚が赤くなり、触るとヒリヒリ痛むことから、肌がやけどしたような状態に。
サンバーンの症状は2~3日で落ち着くことがほとんどですが、とにかく早めに炎症を鎮めるケアを行うことが大切です。
冷却や保湿によるケアと合わせ、症状が落ち着くまでは日焼けした部分を直射日光に当てないよう気を付けましょう。
■【サンタン】日焼けで肌が黒くなったときの治し方
日焼けしてから数日程度時間が経ち、肌が褐色になった(黒くなった)状態を“サンタン”といいます。
紫外線から肌を守るためにメラニン色素が増加することが原因で、シミやそばかす、肌の色ムラといった見た目の問題が生じます。
サンタンはサンバーンの後に現れ、数週間~数ヶ月など長い期間続くものです。
メラニンの生成や蓄積を抑えることがアフターケアの中心となりますが、日焼け後の炎症が残っているうちは刺激の強いアイテムの使用を避けましょう。
日焼けしたあと黒くならない方法は?セルフでできるアフターケア

出典:photoAC
日焼けの後のケアとして、黒くならないためにセルフでできるアフターケアを解説していきます。
■【冷却】日焼けした後の肌をしっかり冷やす
日焼け後のケアは冷却から行います。紫外線により炎症を起こしたやけど状態の肌をしっかりと冷やし、ほてりを鎮めて炎症の進行を止めます。
気付いた時点でなるべく早くケアを始めましょう。
広範囲の日焼けには冷水シャワーによる冷却がおすすめ。
氷や保冷剤を使う場合はタオルに包んで使用し、肌への刺激をやわらげましょう。
ジェル付きの冷却シートは肌への刺激が強いため、日焼け後のケアには不向きです。
■【保湿】日焼けしたあと、何塗る?早く治すには?
冷却に続いて欠かせないケアが保湿です。日焼け後の肌はバリア機能が低下しているため、水分を補う必要があります。
日焼け後のケアに使う主な保湿アイテムは以下のとおりです。
- 保湿成分を肌に補充する化粧水
- 水分の蒸散を防ぐ乳液やクリーム など
ケアを始めるタイミングは、肌のほてりや赤みが引いてから。
スキンケア時のパッティングは肌への刺激となるため、手でやさしくプレスしてなじませましょう。
肌の状態が落ち着いてきたら、美白効果が期待できる化粧品を使ったケアもおすすめです。
■【インナーケア】水分とビタミン補給
冷却・保湿と合わせたインナーケアも、肌の日焼けを早く治すサポートになります。
日焼けにより水分が不足した肌に、体の内側からアプローチしていく方法です。
水分補給には水やノンカフェインの麦茶などがおすすめ。
食事面では、抗酸化作用のあるビタミンA・C・Eを含む食品を積極的に摂りましょう。
日焼け後のケアに!美容医療3選
美容医療も、日焼け後の対処法の1つです。ここでは日焼け直後のケアに適した美容医療をご紹介します。
■グルタチオン点滴
グルタチオン点滴は、活性酸素から細胞を守る“グルタチオン”を主成分とする点滴治療のこと。
メラニンの過剰生成を抑え、色の濃いメラニン生成を抑制して色の薄いメラニンへと変化させます。
メリット |
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デメリット |
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メラニンの生成を抑制する効果があるグルタチオンは、日焼け後に黒くなるのを予防します。
日焼け後のケアとして、黒くならないための方法を探している人向けの施術です。
■高濃度ビタミンC点滴
高濃度のビタミンCを血管内に直接注入する静脈点滴のことです。食事やサプリメントと比べ、ビタミンCを効率良く摂取できます。
メリット |
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デメリット |
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ビタミンCには、メラニン生成抑制や抗酸化作用、炎症の軽減、コラーゲン生成促進などの効果が期待できます。そのため、日焼け後のケアに効果的といえるでしょう。
■メソナJ
「メソナJ」は、医療機関専用の経皮導入機。肌の表面に電気パルスを与えて一時的に小さな穴を開け、肌深部に成分を浸透させる技術を採用しています。
メリット |
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デメリット |
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保湿・鎮静・炎症対策を一度に行えるため、日焼け後のケアに有効な対策法といえるでしょう。
日焼けによる肌トラブルの治し方│時間がたったときに検討したい美容医療

出典:photoAC
日焼けしてから時間が経つと、シミやそばかす、深いシワ、乾燥、肌荒れ、弾力の減少といった肌トラブルが生じます。
それらに効果が期待できる、日焼けによる炎症がおさまってから検討したい美容医療をご紹介します。
■ジュベルック
「ジュベルック」は肌再生の効果が期待できるスキンブースター製剤のことで、施術時は注射により肌へ注入します。日焼けによる肌のハリ低下やシワが気になる人向けの施術です。
メリット |
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デメリット |
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「ジュベルック」は色素沈着や肌トラブルのリスクがあるため、日焼け直後の肌には不向きの施術です。
赤みやヒリつきなどの症状が落ち着いてから受けるようにしましょう。施術後は肌が紫外線の影響を受けやすくなっているため、紫外線対策が欠かせません。
■リジュラン
「リジュラン」は細胞の再生と成長を促すスキンブースター製剤のこと。回数を重ねるほどに効果が高まるとされています。
日焼けによる肌のハリの低下や、乾燥が気になる人向けの施術です。
メリット |
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デメリット |
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日焼け直後のヒリつきなどの症状があると、「リジュラン」の注入治療を受けられない場合があります。
施術直後は肌が敏感になっているため、1~2週間程度は紫外線対策が必須です。
■フォトフェイシャル
フォトフェイシャルは、マイルドな光を肌に当て、さまざまな肌悩みにアプローチする施術です。
光の照射により、真皮の線維芽細胞を活性化させます。日焼け後のシミやそばかす、シワ、たるみが気になる人向けの施術です。
メリット |
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デメリット |
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肌への過度な負担を考慮し、施術前後の日焼け対策は入念に行いましょう。とくに、施術後の日焼けは色素沈着のリスクが高くなるとされています。
まとめ
日焼け後のケアは、なるべく早く始めることが大切です。
まずは冷却や保湿などのセルフケアを行い、その後のケアとして美容医療も検討してみましょう。
施術を選ぶときは、それぞれの特徴やメリット・デメリットを事前に把握しておくこと。
「どんな日焼け後の悩みに効果が期待できる?」「日焼け直後に施術可能?」といった点に注目し、自身の肌状態と照らし合わせて検討してください。
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【治療の内容】グルタチオン点滴
【治療期間および回数の目安】約1~2週間に1回程度、計6~10回程度
【費用相場】1回¥4,000~¥10,000程度 ※各クリニックによって異なります
【リスク・副作用等】アレルギー反応、内出血、血管痛、吐き気、嘔吐、頭痛、 低血糖状態など
【未承認機器・医薬品に関する注意事項について】
・本治療には、国内未承認医薬品または薬事承認された使用目的とは異なる治療が含まれます。
・治療に用いる医薬品および医療機器は、各クリニック医師の判断のもと、個人輸入手続きが行われています。個人輸入における注意すべき医薬品等に関する情報は、下記をご参考ください。
https://www.yakubutsu.mhlw.go.jp/individualimport/purchase/index.html
・薬事承認を取得した製品を除き、同一成分や性能を有する他の国内承認医薬品および医療機器はありません。
・諸外国における安全性等に係る情報
-重大なリスクや副作用が明らかになっていない可能性があります。
・万が一重篤な副作用が出た場合は、国の医薬品副作用被害救済制度の対象外となります。
【治療の内容】ビタミンC主成分の点滴
【治療期間および回数の目安】約1~4週に1回程度
【費用相場】1回 約¥10,000~¥30,000 ※各クリニックによって異なります。
【リスク・副作用等】点滴刺入部位の痛み、腫れ、気分不良、低血糖など
【未承認機器・医薬品に関する注意事項について】
・本治療には、国内未承認医薬品または薬事承認された使用目的とは異なる治療が含まれます。
・治療に用いる医薬品および医療機器は、各クリニック医師の判断のもと、個人輸入手続きが行われています。個人輸入における注意すべき医薬品等に関する情報は、下記をご参考ください。
https://www.yakubutsu.mhlw.go.jp/individualimport/purchase/index.html
・薬事承認を取得した製品を除き、同一成分や性能を有する他の国内承認医薬品および医療機器はありません。
・諸外国における安全性等に係る情報
-重大なリスクや副作用が明らかになっていない可能性があります。
・万が一重篤な副作用が出た場合は、国の医薬品副作用被害救済制度の対象外となります。
【治療の内容】メソナJ(メソポレーション)
【治療期間および回数の目安】約1ヶ月に1回程度
【費用相場】1回約¥12,000~¥25,000 ※各クリニックによって異なります。
【リスク・副作用等】使用する薬剤によるアレルギー反応、ピリピリとした刺激など
【未承認機器・医薬品に関する注意事項について】
・本治療には、国内未承認医薬品または薬事承認された使用目的とは異なる治療が含まれます。
・治療に用いる医薬品および医療機器は、各クリニック医師の判断のもと、個人輸入手続きが行われています。個人輸入における注意すべき医薬品等に関する情報は、下記をご参考ください。
https://www.yakubutsu.mhlw.go.jp/individualimport/purchase/index.html
・薬事承認を取得した製品を除き、同一成分や性能を有する他の国内承認医薬品および医療機器はありません。
・諸外国における安全性等に係る情報
-重大なリスクや副作用が明らかになっていない可能性があります。
・万が一重篤な副作用が出た場合は、国の医薬品副作用被害救済制度の対象外となります。
【治療の内容】ジュベルックによるスキンブースター治療(ポリ乳酸・非架橋ヒアルロン酸主成分製剤の注入)
【治療期間および回数の目安】約1ヶ月に1度を3回、その後は半年~1年に1回程度を推奨
【費用相場】1回 約¥30,000~¥100,000 ※各クリニックによって異なります。
【リスク・副作用等】腫れ、赤み、内出血、痛み、かゆみなど
【未承認機器・医薬品に関する注意事項について】
・本治療には、国内未承認医薬品または薬事承認された使用目的とは異なる治療が含まれます。
・治療に用いる医薬品および医療機器は、各クリニック医師の判断のもと、個人輸入手続きが行われています。個人輸入における注意すべき医薬品等に関する情報は、下記をご参考ください。
https://www.yakubutsu.mhlw.go.jp/individualimport/purchase/index.html
・薬事承認を取得した製品を除き、同一成分や性能を有する他の国内承認医薬品および医療機器はありません。
・諸外国における安全性等に係る情報
-重大なリスクや副作用が明らかになっていない可能性があります。
・万が一重篤な副作用が出た場合は、国の医薬品副作用被害救済制度の対象外となります。
【治療の内容】リジュラン(ポリヌクレオチド主成分製剤)を使用したスキンブースター治療
【治療期間および回数の目安】約2〜3週間ごとに1回、計3~4回程度 ※治療期間や回数等はクリニックごとに異なります。
【費用相場】1回 約 ¥35,000~ ¥100,000 ※使用する部位・量・本数によってクリニックごとに異なります
【リスク・副作用等】内出血、赤み、腫れ、浮腫、かゆみ、痛み、アレルギーなど
【未承認機器・医薬品に関する注意事項について】
・リジュランの治療には、国内未承認医薬品または医療機器を用いた施術が含まれます。
・治療に用いる医薬品および医療機器は、各クリニックの医師の判断のもと導入しています。個人輸入における注意すべき医薬品等に関する情報は、下記をご参照ください。
https://www.yakubutsu.mhlw.go.jp/individualimport/purchase/index.html
・薬事承認を取得した製品を除き、同一成分や性能を有する他の国内承認医薬品および医療機器はありません。
・重大なリスク・副作用などが明らかになっていない可能性があります。
・万が一重篤な副作用が出た場合は、国の医薬品副作用被害救済制度の対象外となります。
【施術の内容】IPL(光治療)
【施術期間および回数の目安】約3~4週間に1回、3~10回程度 ※状態によって異なります。
【費用相場】¥10,000〜¥30,000程度 ※各クリニックによって異なります。本施術は自由診療(保険適用外)です。
【リスク・副作用等】赤み、痛み、色素沈着、浮腫、皮膚の損傷、シミやほくろが一時的に濃くなるなど
【未承認機器に関する注意事項について】
・本施術には、日本国内において薬事承認を受けていない未承認の医療機器を使用する場合があります。
・施術に用いる医療機器は、医師の判断のもと、個人輸入手続きが行われています。詳細は厚生労働省の「個人輸入における注意すべき医薬品等に関する情報」をご確認ください。
https://www.yakubutsu.mhlw.go.jp/individualimport/purchase/index.html
・薬事承認を取得した製品を除き、同一性能を有する他の国内承認医療機器は存在しない場合があります。
・重大なリスクや副作用が明らかになっていない可能性があります。
・万が一重篤な副作用が出た場合は、国の救済制度(医薬品副作用被害救済制度)の対象外となる場合があります。