「脂肪豊胸はダウンタイムが不安……」と感じている方、必見。脂肪豊胸後には、注入部と脂肪採取部に、痛みや腫れ、内出血など、さまざまな症状が現れます。
この記事では、脂肪豊胸を検討されている方に向けて、主なダウンタイムの症状や経過を解説します。
また、ダウンタイム軽減のためにできることを6つまとめました。脂肪豊胸を受けた後の副作用に不安がある方は、ぜひチェックしてくださいね。
脂肪豊胸のダウンタイムはどれくらい?

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脂肪豊胸とは、自身の体から採取して適切に処理した脂肪を、胸に注入して豊胸を図る施術のことを指します。
自然なサイズアップが望める他、脂肪吸引した箇所のスタイルアップも期待できますが、美しい状態を長く保つにはダウンタイムへの理解が欠かせません。
まずは、脂肪豊胸のダウンタイムの症状や、経過スケジュールについて見ていきましょう。
■脂肪豊胸のダウンタイムにはどんな症状が現れる?
脂肪注入で豊胸手術をした後の主な症状として、脂肪採取部と注入部それぞれに痛みや腫れ、内出血などが現れます。
また、脂肪採取をした部分は72時間(術後3日間程度)の圧迫固定や、ガードル着用などによるむくみ対策が必要です。
注入部と採取部、部位ごとの主なダウンタイム症状は以下のとおりです。
胸(注入部)
- 痛み:当日~術後1週間程度、筋肉痛のような痛みを感じます。
- 腫れ:個人差はありますが、強い腫れは1~2週間程度続きます。
腫れが引くと、一時的に膨らんでいた分が落ち着き、施術直後よりもサイズダウンしたように感じることがあります。
最終的なバストサイズは、施術直後よりも控えめになると考えておきましょう。 - 内出血:個人差はありますが、術後10日程度で消退します。
その他にも、感覚の鈍さ、硬さ、しびれなどを術後1ヶ月くらいまで感じるケースが多くなっています。
太もも、お腹(採取部)
- 痛み:胸の注入部よりも、採取部の痛みのほうが強く感じる方が多くなっています。
筋肉痛のような痛みやだるさ、皮膚のヒリヒリ感などを感じるケースが多いでしょう。 - むくみ:術後2週間程度、むくみが生じることがあります。
むくみ予防や採取部の保護のため、施術後3日間程度は圧迫固定が必要で、その後もガードルなどの着用が推奨されます。 - 硬縮(こうしゅく):術後2週間頃から、皮膚が突っ張るような硬さを感じることがあります。個人差がありますが、術後1ヶ月程度続く場合が多いようです。
■脂肪豊胸のダウンタイムの経過は?
施術後は、以下のような流れで痛みや腫れなどの症状が見られるでしょう。
| 施術後1~3日 | 痛みや腫れが強く、内出血も目立ちやすい時期。 術後2~3日は痛みのピーク。個人差が大きく、とくに注入部の胸よりも、脂肪採取部位のほうが痛みを強く感じることがある。 |
| 施術後1週間 | 痛みと腫れが和らぐ。内出血は濃い黄色や緑色に変化する。 |
| 施術後2週間 | 内出血の色味が薄くなる。皮膚が突っ張る感じ(硬縮)が現れることがある。 |
| 施術後1ヶ月 | 傷痕や赤みもほとんど目立たなくなる。硬縮が続く場合も。 |
| 施術後3ヶ月 | 皮膚の突っ張り感が消失し、ほぼ通常の感覚に戻る。 |
脂肪豊胸のダウンタイム軽減のためにできる6つのこと

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脂肪豊胸のダウンタイムを軽減させつつ、脂肪をしっかり定着させてバストアップを目指すためには、どのようなことを意識すると良いのでしょうか。
ここでは、ダウンタイム中に取り組める内容を6つご紹介します。
■施術後の注意事項を厳守する
脂肪豊胸を受けた後は、クリニックからの注意事項を厳守しましょう。
日常的に気をつけるべき行動としては、以下のようなことが挙げられます。
- ブラジャーの着用:術後は、スポーツブラやノンワイヤーブラなど、締め付け感の少ない、優しい素材のブラジャーを着用しましょう。
ナイトブラやワイヤー入りブラジャーは、術後3ヶ月を目安にしてください。 - シャワー:クリニックによって異なりますが、術後翌日より可能です。
- 入浴:術後1週間程度は湯船に浸かる入浴は避け、シャワーで施術部を清潔に保ちましょう。
- 飲酒・喫煙:飲酒や喫煙は、腫れやむくみを悪化させ、脂肪の定着を妨げる可能性があります。術後3ヶ月は控えましょう。
- スポーツなど激しい運動:脂肪が定着するまで、最低でも術後1ヶ月、できれば3ヶ月は避けてください。
■脂肪を定着させるために安静に過ごす
脂肪注入後は、脂肪が定着しやすいよう、3ヶ月程度は心身ともにリラックスして過ごすことが大切です。
「脂肪豊胸がうまく定着しなかった……」という事態を防ぐためにも、血行を促進する行為(飲酒、喫煙、過度なダイエット、胸のマッサージなど)は避けましょう。
■冷やして痛みや腫れを和らげる
痛みを感じる際の対処法としては、氷嚢(ひょうのう)などで施術部位を冷やすのがおすすめです。
ただし、アイスジェル(保冷剤)は冷えすぎる可能性があり、回復の遅れにつながる場合があるため、使用は避けましょう。
氷嚢を使う際は、1回15分程度を目安に、1時間以上の間隔を空けてください。
■クリニックで処方された鎮痛剤を服用する
痛みの程度には個人差がありますが、痛みがつらい場合は処方された鎮痛剤を服用しましょう。
その際は必ずクリニックから指示された用法・用量を守ってください。
自己判断での市販薬の服用は避け、痛みが激しい場合は、すぐにクリニックへ相談することが大切です。
■バランスの良い食事と水分補給
注入した脂肪の定着を促すためには、十分な栄養と水分補給が不可欠です。
とくに術後6ヶ月間は、意識して栄養バランスの取れた食事を心がけましょう。
たんぱく質、野菜、良質な脂質をバランス良く摂取し、塩分を控えることでむくみ対策にもつながります。
■就寝時の姿勢や服装に気をつける
ダウンタイム中は、就寝時の姿勢や服装にも十分配慮しましょう。
バストに負担がかからないよう、うつ伏せにならず、仰向けで寝るのがおすすめです。
これにより、脂肪が均一に定着し、胸の形を崩すのを防ぎます。
下着は締め付け感の少ないタイプがおすすめ。
ナイトブラやワイヤー入りの下着については、医師の指示に従い、術後3~6ヶ月経過してから使用するようにしましょう。
脂肪豊胸のダウンタイムについてのよくある質問

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脂肪豊胸のダウンタイム中に関する、よくある質問をQ&A形式でご紹介します。
■脂肪豊胸の副作用・リスクは?
脂肪豊胸には、痛み、腫れ、内出血のほか、左右差や形の不均一、傷痕、感染、しこり、血腫などの副作用・リスクが報告されています。
これらのトラブルを避けるためには、技術と経験が豊富な医師を選び、信頼できるクリニックで施術を受けるのが重要です。
また、これまでご紹介したようにダウンタイムを軽減する過ごし方を心がけることも大切になります。
■仕事はどのくらい休んだほうがいい?
仕事に復帰できるタイミングは、個人の症状や仕事内容によって異なります。
痛みや腫れの症状がピークとなる施術後2~3日は、しっかり休みをとるのが理想的です。
デスクワークなど体への負担が少ない仕事であれば、術後1週間程度を目安に復帰できるでしょう。
■脂肪豊胸のダウンタイムで後悔しないためにできることは?
脂肪豊胸のダウンタイムで後悔しないためには、信頼できる医師やクリニックを選ぶことが大切です。
以下のポイントを事前にチェックしておきましょう。
- クリニックの実績、症例数
- 医師の経歴や専門性
- 実際に施術を受けた方の口コミ
- スタッフの丁寧な対応
- 医師とのカウンセリング内容
カウンセリングでは、メリットだけでなく副作用やリスクについても丁寧に説明してくれるか、気持ちに寄り添ったアドバイスをしてくれるかなどを確認するとより納得して施術に望めるでしょう。
まとめ
今回は、脂肪豊胸のダウンタイム中の症状や経過、そしてダウンタイム軽減のためにできることをご紹介しました。
脂肪豊胸で希望のバストを目指すためには、施術後の注意点を守り、脂肪が定着しやすい過ごし方を心がけることが大切です。
また、施術を受ける医師の技術や経験も重要になるため、クリニック選びは十分に時間をかけて行いましょう。
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【施術の内容】豊胸術
【施術期間および回数の目安】通常1回 ※状態によって異なります。
【費用相場】
・シリコンバッグ豊胸:約 ¥600,000~ ¥1,000,000
・ヒアルロン酸豊胸:約1ccあたり ¥3,000~ ¥4,000(使用量は個人差があります)
・脂肪注入豊胸:約 ¥800,000~ ¥1,200,000
・ハイブリッド豊胸:約¥1,300,000~¥3,000,000
※各クリニックによって異なります。本施術は自由診療(保険適用外)です。
【リスク・副作用等】内出血、血腫、感染、痛み、傷口の赤み・硬さ・突っ張り・色素沈着、アニメーション変形など
【未承認機器・医薬品に関する注意事項について】
・本施術には、日本国内において薬事承認を受けていない未承認の医薬品や医療機器、または承認された使用目的とは異なる用途での使用を行う場合があります。
・施術に用いる医薬品および医療機器は、医師の判断のもと導入しています。
・同一成分や性能を有する他の国内承認医薬品および医療機器は存在しない場合があります。
・重大なリスクや副作用が明らかになっていない可能性があります。
・万が一重篤な副作用が出た場合は、国の医薬品副作用被害救済制度の対象外となる場合があります。


