ベビーコラーゲン再評価。注入剤としてのベビーコラーゲン―ECM*(細胞外マトリックス)研究の進展と臨床応用

ベビーコラーゲン再評価。注入剤としてのベビーコラーゲン―ECM*(細胞外マトリックス)研究の進展と臨床応用

一度はヒアルロン酸注射の登場で主役の座を譲ったベビーコラーゲン

でも最新のECM*研究によって、その実力が再び脚光を浴びはじめています!
なかでも注目なのが「クマ治療」

ヒアルロン酸や脂肪注入では出しにくい自然な仕上がりを得意とするのが、ベビーコラーゲンの魅力です。

今回は、ベビーコラーゲンが再評価されている理由から、クマ治療での強み、そして他の治療法との違いまでたっぷりご紹介。

「もう隠すメイクに頼らない」そんな未来が見えてくるかもしれません。

ぜひ最後までチェックしてみてください!

*ECM……肌の細胞と細胞の間を埋め、皮膚の構造を支えるコラーゲン・エラスチン・ヒアルロン酸などのこと。細胞外基質とも呼ばれる。

なぜ今ベビーコラーゲン(I型・III型コラーゲン配合)を再評価?目元のクマに悩む人にも◎なワケ

 

目元の施術を受ける女性 ベビーコラーゲン再評価。注入剤としてのベビーコラーゲン―ECM*(細胞外マトリックス)研究の進展と臨床応用|NERO DOCTOR / BEAUTY(美容医療)

ベビーコラーゲンは、「Ⅰ型コラーゲン:Ⅲ型コラーゲン=1:1」という割合で配合したヒト胎盤由来の注入剤です。

ベビーコラーゲンを注入すると加齢で失われたコラーゲンが補われ、肌のハリや弾力のアップが期待できます。

ここでは、一時期は“廃れた”といわれていたベビーコラーゲンが、最近また注目されるようになった理由を解説します。

肌の内側から長期的に組織を活性化することが分かったため

ベビーコラーゲンが一時期廃れてしまった一因は、費用対効果の面でヒアルロン酸注射に軍配が上がったため

ベビーコラーゲンは体に吸収されやすい性質を持ち、費用の割に持続期間が3~6ヶ月と短い点がデメリットとされていました。

また、溝を埋める・ボリュームを持たせるという点でも、施術費用が割安なヒアルロン酸注射のほうが優れているとされてきました。

しかし最近では、やわらかい質感で自然な仕上がりを叶えられるという点で、ベビーコラーゲンが再注目されるように。

例えば、軽度のクマやちりめんジワがある目元のように、皮膚が薄くデリケートな部位を自然にふっくらさせるのに適しています。

また、物理的なボリュームアップの観点では持続効果が短い反面、施術を繰り返すことで長期的な効果が期待できることも明らかになりました。

その理由は、ベビーコラーゲンは注入部位のコラーゲン生成を促進し、肌の内側から長期的に組織を活性化するためです。

さらに、新型コロナウイルスの流行や国際情勢の影響などで、以前は供給が不安定だったという背景もあります。

2025年に入り供給が安定してからは、多くのクリニックでベビーコラーゲンの施術が再開されるようになりました。

肌にⅢ型コラーゲンを補う重要性が明らかになったため

ベビーコラーゲンには2種類のコラーゲンが配合されています。

Ⅰ型コラーゲンは皮膚やじん帯などに存在し、ハリや弾力を保つ役割があります。

また、Ⅲ型コラーゲンは皮膚や血管壁などに存在し、赤ちゃんの肌に多く含まれるもの。

肌がダメージを受けるとⅠ型コラーゲンに置き換わり、組織の生まれ変わりに重要な役割を果たします。

上記2つのデータは、ヒトおよびマウスの皮膚におけるI型コラーゲン/III型コラーゲン比の加齢変化を示したものです。

これらのデータから、ヒトでもマウスでも加齢により皮膚のI型コラーゲン/III型コラーゲン比が上昇すること、つまり高齢になるほど相対的にⅠ型コラーゲンは増加し、Ⅲ型コラーゲンは低下することが分かります。

このような皮膚加齢の生物学的事実から、若々しい肌づくりのためには「Ⅲ型コラーゲンを補うことが大切」という治療仮説が導き出されました。

こちらも、Ⅲ型コラーゲンを多く含むベビーコラーゲンが再注目されるようになった背景の1つです。

*マウス週齢……マウスが生まれてから経過した週数のこと(生まれた週が0週齢)。マウスは8~9週齢で成体となる。

目元のクマに悩む人におすすめな理由とは?ヒアルロン酸注射・脂肪注入とも比較

目元の施術を受ける女性 ベビーコラーゲン再評価。注入剤としてのベビーコラーゲン―ECM*(細胞外マトリックス)研究の進展と臨床応用|NERO DOCTOR / BEAUTY(美容医療)

 

疲れ顔や老け見えの大きな原因の1つが、目元のクマ。

クマ治療にベビーコラーゲンが適している理由は何でしょうか?また、ベビーコラーゲンとよく比較される、目元へのヒアルロン酸注射・脂肪注入との違いについても解説します。

ベビーコラーゲンが目元のクマ治療に向いている理由

ベビーコラーゲンが目元のクマ治療に適している理由をチェックしましょう。

1.皮膚が薄くデリケートな部位に適した質感のため

ベビーコラーゲンはやわらかい質感で、皮膚が薄い部分や真皮層などほかの注入剤では調整が難しい部位にもなじみやすい性質を持ちます。

つまり、粘弾性のある注入剤にくらべて、注入後の不自然な膨らみが残りにくいのです。

「クマにヒアルロン酸注射をしたら、逆に不自然になった」という経験を持つ人ほど、ベビーコラーゲンを選択する傾向にあるようです。

2.時間が経つとさらになじむ傾向にあるため

注入後2週間以上経つと、さらに目元の皮膚になじんだと実感する人が多いようです。

これは、ベビーコラーゲンに含まれるⅢ型コラーゲンが肌の生まれ変わりをサポートする働きによるものと考えられます。

目元の自然なエイジングケア*を目指す30~40代に、初めての注入治療としてベビーコラーゲンが選ばれているようです。

*エイジングケア……年齢に応じたケア

3.アレルギー反応の心配が少ない&ダウンタイムも短いため

顔の中でも目元は目立ちやすい部位ですが、ベビーコラーゲンによるクマ治療はダウンタイムが比較的短め

ベビーコラーゲンの主成分はヒト胎盤由来で、もともと体内に存在する成分のためアレルギー反応が起こりにくいことが特徴。

また、腫れや内出血のリスクに配慮して、特殊な針で注入します。

そのため、仕事や予定に影響しにくい施術を希望する人や、「とりあえずクマだけ何とかしたい」という美容医療初心者にも選ばれています。

ヒアルロン酸注射との違い

ヒアルロン酸とベビーコラーゲンの違い ベビーコラーゲン再評価。注入剤としてのベビーコラーゲン―ECM*(細胞外マトリックス)研究の進展と臨床応用|NERO DOCTOR / BEAUTY(美容医療)

ヒアルロン酸注射は、シワを物理的に埋めることや凹み部分のボリュームアップに適した施術です。

しかし、目元の皮膚は薄く繊細なため、ヒアルロン酸注射をすると不自然に膨らんでしまう傾向があります。

また、ヒアルロン酸注射の多くは無色透明なため、クマに注入すると青浮き(チンダル現象)して余計に目立ってしまうことも。

一方、保水性の高いヒアルロン酸と違い、ベビーコラーゲンは水を含みぷっくりとする性質が弱いため、皮膚が薄い目元に注入しても自然に溶け込みます。

やわらかい質感で組織となじみやすく、ムラができにくいのも特徴です。

また、乳白色で特定のクマの色をカバーしやすいのもメリットです。

脂肪注入との違い

脂肪注入とは、患者自身から取り出した脂肪を加工して再び患者の体に注入する施術のこと。

自分自身の脂肪のためアレルギーのリスクは低いとされますが、定着率の不安定さ・施術時間の長さ・通院頻度などがネックになることもあります。

一方、ベビーコラーゲンは、製剤の品質が安定していて注入だけで施術が完結するため、脂肪注入より体への負担が少ないのがメリット。

忙しい人やダウンタイムを長く取れない人に適した施術といえます。

ベビーコラーゲンがアプローチするクマの種類

鏡越しの女性の目 ベビーコラーゲン再評価。注入剤としてのベビーコラーゲン―ECM*(細胞外マトリックス)研究の進展と臨床応用|NERO DOCTOR / BEAUTY(美容医療)

クマにはいくつかの種類がありますが、ベビーコラーゲンがアプローチするのは以下のタイプです。

青クマ

青クマは目の下の皮膚が薄く、眼輪筋*や血管が透けて見えることで目の下が青白く強調されるタイプ。

ベビーコラーゲンを注入して皮膚に厚みを少し補うと、目立ちにくくなります。

*眼輪筋……目の周りをぐるりと囲むように存在する筋肉のこと

黒クマ

黒クマは、目の下の凹み・たるみにより影が生じてしまうタイプ。

凹みに沿ってベビーコラーゲンを細かく注入し、皮膚と脂肪の段差を少なくします。

また、たるみ部分へ注入することによりコラーゲンの生成を促し、肌を土台から整えて目元にハリを与え影ができることを防ぎます。

小ジワ型のクマ

こちらのクマは、乾燥や加齢で生じる細かいシワ(ちりめんジワ)が増えることにより影が出てしまうタイプ。

皮膚表層にベビーコラーゲンを細かく注入することでハリ感がアップして、クマが目立ちにくくなるようアプローチします。

再評価されている注入剤ベビーコラーゲンで目元のシワにアプローチ

ECM研究の進展により、近年、クマ治療で再評価されているベビーコラーゲンについて詳しく解説してきました。

ヒアルロン酸注射や脂肪注入とくらべ、デリケートな目元へのなじみやすさや施術の手軽さ、ダウンタイムの短さなど、さまざまなメリットがあるベビーコラーゲン。

繰り返し施術を受けることで、加齢により失われるⅢ型コラーゲンを補うことができ、肌を土台から整えられる点も魅力です。

ただし、ベビーコラーゲンがアプローチできるクマは青クマ・黒クマ・小ジワ型のクマとされています。

自分のクマのタイプを正確に把握し、適した施術を知るためにも、ベビーコラーゲンの施術を含むクマ治療の症例数が多いクリニックを受診することから始めましょう。

今後も研究や臨床応用が進むにつれ、ベビーコラーゲンのように新たなメリットが見出されるものも出てくることでしょう。

美容医療の発展を今後もNERO編集部は追い続けます。

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【治療の内容】ベビーコラーゲン注入
【治療期間および回数の目安】約3~6ヶ月に1回程度
【費用相場】1mlあたり約¥100,000程度 ※各クリニックによって異なります。
【リスク・副作用等】アレルギー、内出血、膨らみやしこりなど
【未承認機器・医薬品に関する注意事項について】
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・薬事承認を取得した製品を除き、同一成分や性能を有する他の国内承認医薬品および医療機器はありません。
・諸外国における安全性等に係る情報
-重大なリスクや副作用が明らかになっていない可能性があります。
・万が一重篤な副作用が出た場合は、国の医薬品副作用被害救済制度の対象外となります。

【施術の内容】ヒアルロン酸注射
【施術期間および回数の目安】約9~12ヶ月ごとに1回程度 ※状態によって異なります。
【費用】1本 ¥55,000~¥150,000程度 ※各クリニックによって異なります。本施術は自由診療(保険適用外)です。使用する本数には個人差があります。
【リスク・副作用等】赤み、内出血、腫れ、痛み、アレルギー反応、修正位置のずれなど
【未承認医薬品に関する注意事項について】
・本施術には、日本国内において薬事承認を受けていない未承認の医薬品を使用する場合があります。
・施術に用いる医薬品は、医師の判断のもと、個人輸入手続きが行われています。詳細は厚生労働省の「個人輸入における注意すべき医薬品等に関する情報」をご確認ください。
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・薬事承認を取得した製品を除き、同一成分を有する他の国内承認医薬品は存在しない場合があります。
・重大なリスクや副作用が明らかになっていない可能性があります。
・万が一重篤な副作用が出た場合は、国の医薬品副作用被害救済制度の対象外となる場合があります。

【施術の内容】脂肪注入
【施術期間および回数の目安】通常1回 ※状態によって異なります。
【費用相場】¥60,000~¥2,000,000程度 ※各クリニックによって異なります。本施術は自由診療(保険適用外)です。
【リスク・副作用等】術後の内出血、浮腫み、硬縮(皮膚のツッパリ感)、疼痛など
【未承認機器に関する注意事項について】
・本施術には、日本国内において薬事承認を受けていない未承認の医療機器を使用する場合があります。
・施術に用いる医療機器は、医師の判断のもと、個人輸入手続きが行われています。詳細は厚生労働省の「個人輸入における注意すべき医薬品等に関する情報」をご確認ください。
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